逆さツリーとは

・ 逆さツリーとは、天地を反対にして飾られたクリスマスツリー。天井からつるすタイプと、床に置くタイプの2種類がある。見た目にインパクトがあるほか、通常のクリスマスツリーにはない利点を持つため、逆さツリーはさまざまな国で流行しつつある。

・ 逆さツリーは、木の頂点にあたる部分が下になるため、通常のクリスマスツリーよりも床を広く使うことができる。また、通常のクリスマスツリーよりもオーナメントが枝のあいだに隠れづらく、オーナメントがよく映えるとされている。さらに、逆さツリーを天井からつるせば子どもやペットの手が届きにくいため、これまでクリスマスツリーを飾ることを諦めた家庭でも逆さツリーが検討されている。

・ 逆さツリーは商業施設やホテルのロビーなどで見られるほか、自宅に逆さツリーを飾る人もいる。逆さツリーの流行は、InstagramをはじめとするSNSの普及と関連があると考えられており、InstagramおよびTwitterのハッシュタグ「#upsidedownchristmastree」には、多くの逆さツリーの写真が投稿されている。

逆さツリーの例

・ 2017年の逆さツリーとして注目されているのが、ロンドンの高級ホテル「クラリッジズ」のロビーに置かれたものである。欧州の高級ファッションブランド「シャネル」や「フェンディ」のデザイナーを務めるカール・ラガーフェルド氏が手がけた。クラリッジズの説明によると、何本か飾られた逆さツリーのなかで最も大きいものは16フィート(約4.9m)の高さ。シルバーを基調としたクリスマスツリーには星や羽根のオーナメントが配され、床には積雪をイメージしたアイスランド産のシープスキンが広がっている。ラガーフェルド氏のコメントによれば、自身の「幸せな子供時代」に着想を得たというが、クリスマスツリーを逆さにしたことに関する説明はなかった。

・ 米国カリフォルニア州の老舗「ホテル・デル・コロナド」は、2017年11月、ホールに配置された逆さツリーの写真をInstagram上に投稿した。「Winter of Whimsy」(whimsyは「奇抜」や「気まぐれ」を意味する)をテーマとし、カラフルな球形のオーナメントがクリスマスツリー中に飾られている。この投稿には3,000件以上の「いいね!」がつき、「この目で見るのが待ちきれない」「早く子どもたちを連れていきたい」などのコメントが寄せられた。

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逆さツリーの伝統と流行

・ クリスマスツリーを逆さに飾ることは新しく生まれた流行だと思われがちだが、インテリアなどの情報を提供する米国のwebメディア「スプルース」によると、逆さツリーは東欧における伝統だった。ポーランド南部では、クリスマスツリーを家の中央部で天井からつるし、同じ木から取った枝で扉や壁を飾りつけるという。

・ しかし、世界中で流行しはじめている逆さツリーは、その巨大さや華美さから、東欧の伝統を模倣しているわけではないといえる。カナダの新聞『グローブ・アンド・メール』の特集記事において、逆さツリーを設置した経験のあるインテリアデザイナーのジェーン・ロックハート氏は、逆さツリーについて「万人向けではない。ソーシャルメディアによってあおられた、過激な流行の一環」だと述べた。

・ 逆さツリーの流行を冷ややかに見つめる人も少なくない。英国の大衆紙『デイリー・メール』のオンライン版で逆さツリーが特集されると、「恐ろしくくだらない」「自分は英国の古きよき伝統的なやり方にこだわるつもり」など、逆さツリーに対して否定的なコメントが多く寄せられた。

(参考)
Claridge’s|CLARIDGE’S CHRISTMAS TREE 2017
The Spruce|Eastern European Upside-Down Christmas Trees
The Globe and Mai|Upside-down Christmas tree trend comes with a steep price tag
Daily Mail Online|Should you turn your Christmas tree upside down? Crackers new trend dates back to 12th century ‘tradition’ in Eastern Europe