小1の壁とは

・ 小1の壁とは、子どもが小学校に入学すると、放課後の預け先を確保するのが共働きの家庭にとって困難になる状態。子どもが学童保育施設(放課後児童クラブ)に入所できなかったり、学童保育施設の閉所時間までに親が仕事を終えて迎えにいけなかったりする場合、親は退職を余儀なくされることもある。小1の壁という言葉は、小さい子を持つ親たちのあいだで広く知られており、子育てにおける課題のひとつとして問題視されている。

・ 学童保育施設を利用できない場合、子どもは一人きりで留守番せざるをえない場合がある。しかし、小さい子どもに留守番をさせることを、防犯などの点で心配する親は少なくない。また、子どもに寂しい思いをさせたくないという考えから、仕事を諦めて退職する親もいる。

小1の壁が発生する理由

・ 小1の壁が発生する理由のひとつは、一般的に、学童保育施設の開所時間は保育園よりも短いことだ。厚生労働省が全国の市町村を対象に行なった2017年の調査によると、平日における学童保育施設の閉所時間は、多い順に18時31分~19時(47.7%)、17時1分~18時(22.4%)、18時1分~18時半(22.4%)だった。一方で保育園については、明確な統計はないものの、学童保育施設より遅い時間まで開所していることが多い。たとえば東京都世田谷区における月~土曜日の閉所時間は、区立保育園で18時15分だが、延長を申し込めば19時15分まで利用できる。また、大半の私立保育園では、20時15分まで延長が可能だ。

・ 小1の壁が発生するもうひとつの理由は、子どもが小学校に入学すると親が時短勤務できなくなる企業が多いことである。厚生労働省が2016年に実施した調査によれば、育児に配慮した時短勤務制度を設けている事業所において、制度を利用できる子どもの年齢は「3歳未満」が39.9%、「小学校就学の始期に達するまで」が30.8%で、小学校に入学しても制度を利用できる事業所は全体の22.7%だった。

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小1の壁への対策

・ 小1の壁を乗り越え、仕事と子育てを両立させるため、対策を講じる親は少なくない。そのひとつが、子どもを私立の学童保育施設に入所させることだ。公立と比べて料金は高額だが、夜遅くまで子どもを預かったり、英語やプログラミングなどのレッスンを提供する施設もある。

・ 小1の壁への対策として、ファミリーサポートセンター(ファミサポ)を利用するという方法もある。ファミサポとは、各市区町村が運営する、会員同士で育児や介護を援助し合う組織。世田谷区のファミサポは、小学6年生までの子どもを持つ親が利用でき、1時間あたり800円で子どもの送迎や預かりなどを依頼できる。

(参考)
厚生労働省|平成29年(2017年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(平成29年(2017年)5月1日現在)
厚生労働省|平成28年度雇用均等基本調査(確報)
世田谷区|保育園の開所時間
世田谷区|ファミリー・サポート・センター事業
ハピママ*|保育園時代は働き、小学校入学で退職…なぜ?ママたちの深いワケ
ハフポスト|子供の預け先に苦労する「小1の壁」、親はどう向き合っているのか