スマートフォン貸与契約書とは

・ スマートフォン貸与契約書とは、ビジネスに特化したSNSを運営している米企業LinkedIn(リンクトイン)の日本代表を務める村上臣氏が息子に渡した「誓約書兼スマートフォン貸与契約書」。スマートフォンを使用するにあたり、注意・遵守すべき事柄が本格的な契約書の書式で記述されている。子どもがスマートフォンをどう使うべきかという問題を考える際の参考になるとして、スマートフォン貸与契約書はSNS上で話題になり、2018年2月8日にTwitterのトレンドに入った。

・ 2月5日、村上氏はFacebook上に、「友達」のみが閲覧できる設定で、息子とスマートフォン貸与契約書を交わした旨を投稿した。すると大きな反響があり、村上氏が最高戦略責任者を務める株式会社フィラメントの代表取締役・角勝氏が「フィラメントのサイトから雛形をダウンロードできるようにさせてください」と提案。7日、村上氏と角氏によるスマートフォン貸与契約書についての対談がフィラメント公式サイト上に掲載され、Google Driveなどを通して同契約書がダウンロードできるようになった。

スマートフォン貸与契約書の内容

・ 村上氏によるスマートフォン貸与契約書は、親を甲、子どもを乙としており、文書中の空欄にそれぞれの名前を書き込むことができる。同契約書は全8条で構成されており、「第1条(目的)」には以下のように記されている。

甲が購入した端末を乙が利用するにあたり、本契約を誠実に守ることとする。端末は文房具のようなツールであるため、過度に依存することなく適切な利用を心がける。

(引用元:フィラメント|元ヤフー執行役員・村上臣がお子さんに渡した「誓約書兼スマートフォン貸与契約書」がガチだった

・ スマートフォン貸与契約書では、スマートフォンの利用について「朝6時から夜9時まで」「原則として、リビングで利用する」「利用したいアプリがあるときは、乙から甲に申し出る」などと定められている。また、「定期テストの1週間前から終了まで」や「食事中、入浴中、トイレ中」の利用、「常にポケットにいれて持ち歩くようなこと」などは禁じられている。

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スマートフォン貸与契約書に込められた思い

・ 上述した角氏との対談において、村上氏はスマートフォン貸与契約書に込めた思いを語った。中学受験を終えたばかりの息子にスマートフォンを与えるに際し、村上氏が契約書というかたちでルールを作った理由は、息子が成長したため「いっそ究極に大人扱いをしてみよう」「この機会に契約というものも教えよう」と思ったからだという。

・ 角氏との対談において、村上氏はスマートフォン貸与契約書を「会話のツール」と表現した。「本人が興味を持って真剣に会話してくれそうなフォーマットが、うちの場合は契約書の形だった」という。同契約書には、「調べ物をしたいときは、なにを調べたいかを甲に相談すること」「本契約書に定めのない事項が生じたとき、または各条項の解釈につき疑義が生じたときは、甲乙が誠意を持って協議の上解決する」など、親子がスマートフォンの利用について話し合う機会を持てるような条文が挿入されている。

・ 村上氏はFacebook上で、公開されたスマートフォン貸与契約書について「ぜひそれぞれのご家庭で活用ください」と推奨している。そしてフィラメント公式サイト上に掲載された対談のページでは、同契約書のデータをそのまま利用するのではなく、条文をよく読んだ上で各家庭の事情に合わせ内容を変更することと、「お子さんの現在や未来、親と子の関係について考える」ことが提案されている。

(参考)
フィラメント|元ヤフー執行役員・村上臣がお子さんに渡した「誓約書兼スマートフォン貸与契約書」がガチだった
Facebook|村上 臣
Twitterトレンド速報|スマートフォン貸与契約書