東大発ベンチャー

東大発ベンチャーとは

・ 東大発ベンチャーとは、東京大学の出身者が、大学での研究成果や大学からの支援をもとにして立ち上げたベンチャー企業のこと。

・ 経済産業省が2016年4月に発表した「平成27年度(2015年度)大学発ベンチャー調査」によると、2015年度調査において存在が確認された大学発ベンチャーは1,773社。そのうち、東大発ベンチャーが際立って多く189社で、2008年度調査時点の125社から大幅に増加した。この数は両年とも、2位以下を大きく引き離しており、2015年度調査では、2位の京大でも86社、3位阪大は79社であった。

・ 東大発ベンチャーの成功例として有名なのが、ミドリムシにまつわる研究開発や商品販売を行うユーグレナ。ユーグレナの創業者は、東大農学部出身の出雲充氏。ユーグレナ設立と同年の2005年にミドリムシの大量培養に世界で初めて成功し、健康や食料問題、環境・燃料問題などをミドリムシによって解決することを目指し、ビジネスを拡大してきた。2014年に東証1部上場を果たしている。

・ ユーグレナの成功に見るように、東大発ベンチャーは従来よりヘルスケア・バイオ領域で強いと言われていた。しかし近年では、AIなどのICTや、ものづくり領域でのベンチャー企業も目立っている。

たとえば、家庭用プリンタで電子回路を印刷できるツールを開発したAgICや、低価格なデバイスをクルマにつけるだけで運転スピードや燃費を把握できるサービスを運営するスマートドライブ、ビッグデータ解析によって経済統計のリアルタイム化や企業の経営戦略の可視化をするナウキャストなどだ。

(引用元:CNET Japan|なぜ、「東大発ベンチャー」が増えているのか--UTEC・郷治代表に聞く

東大からベンチャーが多く生まれる背景

・ これまで保守的な印象を持たれることが多かった東大で近年起業が盛んになっている背景について、東京大学エッジキャピタル(UTEC)代表取締役社長の郷治友孝氏は次のように解説している。(UTECは東大と密接な関係にあるベンチャー・キャピタル。東大における研究成果を事業化し、産学連携で価値を生み出すことを目的とする。)

数多くのベンチャーを支援してきた郷治氏は、東大から次々と起業家が誕生している理由について、いくつか要因があるとしながらも「成功事例が増えてきたことで好循環が生まれているのではないか」と語る。 (中略) ここ数年はベンチャーキャピタルから数億円、数十億円という大型の資金調達をするベンチャーも増えており、日本において起業しやすい環境が整ってきていると言える。そのような背景もあり、東大においても起業への抵抗感は下がっているのではと郷治氏は見ている。

(引用元:同上)

・ 東大で起業支援を強力に進めているのは、東大本郷キャンパス(文京区)内にある産学連携本部。産学連携本部は、上述の「UTEC」と、特許や発明など知的財産の管理を行う「東大TLO」と密に連携しながら、大学全体を通じて産学連携体制の整備・支援を行う組織。これら三者が連携してベンチャー支援を行う体制は東大発ベンチャーならではのものであり、産学連携本部教授イノベーション推進部長の各務茂夫氏は次のように述べている。

「東京大学では3つのベンチャー支援の組織が学内にあり、なおかつ密に連携していることが、多くの大学発ベンチャーを生むことにつながっているのではないでしょうか。これは他大学では見られない。」

(引用元:リクナビNEXTジャーナル|東大が本気をだした! 大学発ベンチャー支援のメカニズムがコレだ!

・ また、東大発ベンチャーが盛んになった背景には、世界的にオープンイノベーションが重要視されていることも挙げられる。オープンイノベーションとは、企業が他の企業や大学、国の研究所などの技術を活用して新製品やサービスなどを開発すること。企業が社外の知見を活用して研究開発を迅速化・効率化するための取り組みである。オープンイノベーションの流れのなかで、東大の研究成果がビジネスに活用すべきものとして注目されるようになったことが、東大発ベンチャーの増加を後押ししている。これについて各務氏は次のように解説している。

「大学にもともとあった研究成果に、ベンチャーキャピタルやメンター(起業家に経営指導を行う職業)の人たちが目をつけ始め、大学発のベンチャーにお金が回りはじめたことが、注目される大学発ベンチャーが東京大学から生まれるひとつのきっかけになりました」

(引用元:同上)

・ 東大に限らず大学発ベンチャーのメリットとしては、研究開発の初期費用が掛からないことや、専門分野に秀でた人材が豊富にいるなどことから、研究開発において有利であるという点が挙げられる。一方東大発ベンチャーについては、特に先端的な研究に強みがあるが、経営者に適した人材が少ないことが課題であると言われている。UTECは東大発ベンチャー支援の一環として、研究者と経営者の資質は全く違うとの前提に立ち、経営者探しや海外の事業者との統合の支援も行っている。

(参考) 経済産業省|平成27年度大学発ベンチャー調査 調査結果概要 CNET Japan|なぜ、「東大発ベンチャー」が増えているのか--UTEC・郷治代表に聞く EconomicNews|日本をイノベーションする、大学発ベンチャーが好調。研究助成も盛ん リクナビNEXTジャーナル|東大が本気をだした! 大学発ベンチャー支援のメカニズムがコレだ! mugendai|世界に羽ばたく東大発ベンチャーたち ――なぜ、東大から次々と有望な起業家が生まれるのか 東京IT新聞|<大学発ベンチャー数>東大が圧倒!注目はデジハリと光産業創成大 日本経済新聞|ユーグレナ、マザーズから東証1部に変更 STUDY HACKER|ユーグレナ STUDY HACKER|オープンイノベーション

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