梅ジャムとは

・ 梅ジャムとは、1947年から2017年まで製造されていた駄菓子。梅肉を砂糖などで調味し、小袋に詰めたもの。2018年1月、製造者が高齢のため梅ジャムの製造が終了していたことを報じた「ねとらぼ」の記事が多くの人に読まれ、同25日から27日にかけて「梅ジャム」はTwitterのトレンドに入った。

・ 梅ジャムの製造が終了していたことが知られると、自分で食べたり転売したりすることを目的に、流通している梅ジャムを買い占める人が続出した。梅ジャムは1袋あたり10円(税抜)だが、メルカリやAmazonなどでは高額の転売が横行しており、定価の10倍以上で売られていることは珍しくない。

梅ジャムの歴史

・ 梅ジャムを1人で作りつづけてきたのは、駄菓子メーカー・梅の花本舗(荒川区)社長の高林博文氏。高林氏は16歳のとき、終戦直後の東京で家族と暮らしていくために梅ジャムを考案して売りはじめた。当時は大人気だった紙芝居屋が、子どものためにタルで購入してくれたという。

・ 戦後の復興が進むと駄菓子屋が増えたので、駄菓子屋に卸すために梅ジャムの売り方はタルから小袋へ移行した。梅ジャムは子どものあいだで大人気となり、ピーク時は年間の売上が3,000万円に達したという。

・ しかし平成に入った頃から、少子化や駄菓子屋の減少などにより、梅ジャムの売上は減りつづけた。高林氏は、梅ジャムを「命」であるとして作りつづけたが、健康上の問題もあり、2017年12月に梅ジャムの製造を終了した。製造終了のニュースを聞いた複数の投資家から事業譲渡を打診されたものの、「私と同じ味を出すのは不可能。コツはどうしたって教えようがない」と断ったという。

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梅ジャムの作り方

・ 梅ジャムの作り方は以下のとおり。まず、梅肉を砂糖などで調味し、釜で炊き込む。その後、タルに詰め替えて冷まし、数日間寝かせる。冷ます際、高林氏は日に何度も手作業でかき混ぜていたという。そして完成した梅ジャムは機械で袋詰めされ、高林氏のデザインした紙箱に入れられる。

・ 仕入れる梅肉によって梅ジャムの味に「ムラ」が生じるほか、使用するタルによっても味や食感が変わるという。さらに、季節によっても変化がうまれるため、高林氏自身が毎日、味を調整していたとのこと。

(参考)
ねとらぼ|昭和の駄菓子がまた1つ 「梅ジャム」が2017年末に製造終了、唯一の作り手が体力の限界で引退
荒川ゆうネットアーカイブ|生まれも育ちも荒川区VOL.3「元祖梅ジャム」
マネーポストWEB|生産終了の「梅ジャム」社長 譲渡申し出を断った理由
Tech総研|梅ジャム一筋66年!家族を支えてきた「命」です
Twitterトレンド速報|梅ジャム