写ルンです

「写ルンです」とは

・ 「写ルンです」は、1986年7月1日に発売されたレンズ付きフィルムの先駆けで、2016年で発売30周年を迎える。インスタントカメラと言われることもあるが、厳密には「レンズ付きフィルム」と言い、レンズとシャッターを付け写真を撮れるようにしたフィルムのことである(一方インスタントカメラとは、ポラロイドカメラのようにその場でプリントが出てくるもの)。また、使い捨てカメラとも呼ばれるが、回収した部品などはリサイクルされているので、使い捨てではない。

・ 「写ルンです」は、1986年の発売以降想定以上の売れ行きを見せ、自分で使える自由なカメラがなかった時代に子供や学生が修学旅行に携帯するなどして浸透し、ピークの1997年には出荷本数8,960万本に達した。その後、デジタルカメラやスマートフォンが普及するにつれ「写ルンです」の市場は縮小し、2012年にはピーク時の5%以下となる430万本にまで落ち込んだ。

・ しかし近年、若者の間で「写ルンです」の人気が高まっており、2015年頃から販売数の下げ止まり傾向が見られ始めた。

「写ルンです」再ブームの理由

・ 「写ルンです」で写真を撮ると、フィルム特有の、懐かしい印象、淡い風合い、ざらっとした質感を持った写真が撮れ、おしゃれに仕上がる。近年、この写真のおしゃれさが受け入れられ、「写ルンです」を愛用する若者が増えてきている。

・ 今の10~20代の若者の中には、「写ルンです」を知らない、または使ったことがない人も多い。そうした若者の間で「写ルンです」が新たなブームとなっている理由は、SNSの普及にある。「写ルンです」で撮影した特徴的な写真をSNSに投稿することが流行しており、なかでもInstagramには、「#写ルンです」のハッシュタグが付いた投稿が4万件超(2016年6月6日時点)も見られ、写真好きな若者が「写ルンです」で撮影した写真を公開して楽しんでいる。AKB48の横山由依さんや1991年生まれの若手写真家奥山由之氏など「写ルンです」を愛用する著名人も、「写ルンです」ブームを後押ししている。

・ 今の若者には次のような特徴も新鮮に受け取られている。

- 枚数が決められている(27または39枚撮り)ため、1枚1枚を大事に撮影するという感覚 - 現像するまで写真を見ることができない、ワクワク感 - ピンぼけや、暗い写真が撮れることもあるが、それもまた味わいの一つ - フィルムを巻き、シャッターを押すことで、「撮っている」感覚が得られる - レンズをのぞき込む、クラシックな撮影スタイル

・ また、スマホの約3分の2程度の重さしかなく持ち運びに便利なこと、追加機能はフラッシュしかないのでデジカメのような細かな設定が要らないこと、特別な知識が無くてもフィルム写真が撮れるという気軽さも、「写ルンです」の魅力である。

・ 「写ルンです」で写真を撮影した後は、写真専門店に持っていき現像を依頼する。プリントとして受け取るだけでなく、画像のデータ化を依頼すれば、データ入りCDやダウンロードコードを受け取ることができ、SNSの投稿に用いることができる。受け取ったデータから気に入ったもののみを選んでプリントを注文することも可能。

SNS時代だからこその「写ルンです」ブーム

・ 不便さやアナログなものに対する新鮮さが若者に受け入れられていることがわかるが、SNS時代特有の見方もできる。

- 「写ルンです」を使うことで、他者に差をつけられる。

「『インスタグラム』や多くの画像加工アプリには、デジタル画像をアナログな雰囲気に加工できる機能がありますが、とはいえもとはデジタル。『写ルンです』の独特なやわらかさや淡いニュアンスなどは、やはり本物でないと出せません。そこで『リアルなアナログ感を出したい』という方や、SNSを表現の場としてこだわりを持っている方などは『写ルンです』を愛用し、発信していただいているのではないかと思います」(築地さん※)

(※富士フイルム フォトイメージング事業部 築地紀和氏)

(引用元:GetNaviweb|【デジタルの時代になぜ?】「写ルンです」が再ブームの兆しを見せているワケ

- アナログ回帰とSNSアピール、「写ルンです」はその両方を実現できる。

世の中がデジタル一辺倒になれば、アナログに回帰する流れが出てくるのは当然。ですが、このトレンドはそこにとどまりません。 1、あえて面倒なカメラを選ぶことで、懐かしい手触りと独特の味わいが手に入る(アナログ回帰) 2、その上で、SNSでもう一度目立ち、オシャレさを楽しむことができる(SNS時代) この2段構え構造こそが、アナログカメラ復権の理由。他のアナログカルチャー・サービスが参考にできる点、このあたりにありそうです。

(作家・心理カウンセラーの五百田達成氏による分析)

(引用元:Yahoo!ニュース|あの「写ルンです」&「チェキ」が、SNS時代に大復活。「風合い」「カタチに残る」「枚数制限」が魅力。

(参考) YOMIURI ONLINE|健在「写ルンです」30歳…若者のおしゃれアイテム? Yahoo!ニュース|あの「写ルンです」&「チェキ」が、SNS時代に大復活。「風合い」「カタチに残る」「枚数制限」が魅力。 日経電子版|インスタグラムも「写ルンです」 高まるフィルム人気 dot.|スマホ全盛期に「写ルンです」人気復活 「iPhoneより軽い」が魅力? haconiwa|「写ルンです」がデビューから30年!アニバーサリーキットが本日から限定発売 東京カメラガールズ|【徹底解説】写ルンですが、今カメラ女子の間で大ブーム!その魅力とは? wotopi|思い通りにならないからこそ愛おしい 「写ルンです」がデジタル世代の若者に再び使われ始めた理由 GetNaviweb|【デジタルの時代になぜ?】「写ルンです」が再ブームの兆しを見せているワケ Wikipedia|レンズ付きフィルム

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