ウェアラブル

ウェアラブル端末とは。その研究開発の経緯

 

・ 身に着けて利用する小型コンピュータのこと。ウェアラブルコンピュータ、ウェアラブルデバイスとも呼ぶ。

 

・ ウェアラブル端末の研究開発は、1990年代に始められた。米マサチューセッツ工科大学内の研究室が研究開発を進め、製品化もされていたが、機能やサイズの問題などで一般に普及しなかった。その後2010年代になると、技術の進歩により機能強化が進んだ。この頃にGoogleが開発を開始したメガネ型のGoogle Glass(グーグル・グラス)が話題となったことで、ウェアラブル端末の認知度が上がったほか、実用的な製品が登場し始めた。(Google Glassは現在も開発中)

 

ウェアラブル端末の種類

 

・ ウェアラブル端末の形状は、メガネ型、腕時計型、ネックレス型、リストバンド型、指輪型、衣服型など多種多様。ディスプレイやカメラ、リモコンなど、内臓する機能も多岐にわたる。

 

‐ メガネ型: メガネの形をしていて、レンズにあたる部分が透過型ディスプレイになっているものが一般的。端末上の映像、画像が、視野に入る景色の上に浮かんで見える。ヘッドマウントディスプレイ、スマートグラスとも言う。 (例)Google Glass

 

‐ 腕時計型: スマートウォッチとも呼ばれ、腕時計の時計盤にあたるところがディスプレイになっており、画面上での情報表示や操作が可能。スマートフォンと連携して電話やメール、SNSの確認もできる。 (例)Apple Watch

 

‐ リストバンド型: 軽量に作られているため、24時間の常時装着が可能。心拍や歩数、移動距離などを測る機能を搭載した製品が多く開発されている。 (例)FitBit、FUELBAND(NIKE)

 

・ ウェアラブル端末の用途は様々だが、一例として以下のようなものが挙げられる。

 

‐バイタルデータや活動量を計測し健康管理に役立てる機能 (例)ドコモ・ヘルスケア「ムーヴバンド」(リストバンド型)

歩数や移動距離、消費カロリー、睡眠時間を計測することができる。計測されたデータは、ワイヤレス通信でスマートフォンに取り込んで、ドコモ・ヘルスケアが提供するアプリ「WM(わたしムーヴ)アプリ」で管理され、au、ソフトバンクのスマートフォンでも利用可能

(引用元:総務省|平成26年版 情報通信白書 第1部 第1節 (3) ウェアラブル端末

 

‐航空機整備 (例)Google Glassによる機体整備(実証実験)

Google Glassのカメラ機能や情報伝達機能を活かし、日本航空のサポートチームのスタッフが、遠隔地にいる整備スタッフへの後方支援を行うと同時に、スタッフにハンズフリー環境を提供することで、現場作業の効率性の向上や負担軽減を図る。従来は電話・メールによる指示を見聞きしたり、紙の指示書を見ながら作業をしていたが、ハンズフリーになるため効率性向上が期待される。

(引用元:同上)

 

その他、 ‐ナビゲーション、道案内、観光客や施設などでの観光客への情報提供 ‐子供の見守り、ペットの健康モニタリング ‐医療現場での診療・手術支援 ‐不動産物件の疑似体験 ‐バスや車などの運転手の眠気警告 など。

 

ウェアラブル端末の課題

 

・ 1日24時間、毎日身に着けるに耐える、長時間耐久の小型バッテリーの開発、製品自体の耐久性の向上、低温やけど対策。

 

・ 総務省が平成27年度に行った調査によると、ウェアラブル端末による健康管理サービスを「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答した人は全体の約半数。そのうち、常に身に着けるのが面倒だと答えた人が47.0%、価格が高そうだと答えた人が43.4%であった。消費者の利用意向を高め、より身近な存在となるにはまだ道半ばである。

 

・ ウェアラブル端末から装着者の情報が発信されるため、プライバシー保護が課題。例えば、ある会社のコールセンター業務に取り入れらているウェアラブル端末は、業務の効率化を目的に、社員一人一人の動きや、誰とどれだけ会話したかなどを詳細に記録している。ウェアラブル端末は、監視目的の利用も可能となっており、以下のような懸念がある。

企業ではもう既にメールチェックなどでそうした監視が行われているところもあるが、ウェアラブル端末から得られる情報はこれまでのPCやスマートフォンにも増して人間の行動や嗜好、感情をも監視できるようになる可能性がある。利便性だけではないそうしたウェアラブル端末の正体を把握しておく必要がある。

(引用元:ITmedia エンタープライズ|ウェアラブル端末の正体

 

・ Google Glassに代表されるメガネ型ウェアラブル端末は、両手がふさがった状態でもディスプレイを見ることができるようにする目的から、業務用製品が多い。そのため、今後一般消費者向けに製品化するならば、形状や重さ、使い勝手などを改善する必要がある。

 

(参考) コトバンク|ウェアラブル端末 Broad WiMAX通信|時計にメガネ、ウェアラブルデバイスが熱い!今注目のウェアラブルとは 総務省|平成26年版 情報通信白書 第1部 第1節 (3) ウェアラブル端末 総務省|平成27年版 情報通信白書 第1部 第1節 1 ウェアラブルデバイス マイナビニュース|【レポート】大盛況だった「ウェアラブルEXPO」からウェアラブルの未来を読み解く ITmedia Mobile|Fitbit、牛革やメタルバンドに着せ替え可能な活動量計ブレスレット「Alta」発表 ITmedia エンタープライズ|ウェアラブル端末の正体

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