45日でTOEIC®260点アップ! ベンチャー企業CTOが取り組んだ『時短型英語学習』
“時短型”英語学習を提供する英語のパーソナルジム『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。言語習得の科学『第二言語習得研究』の知見を用いたトレーニングは、多くの方の英語力を短期間で大きく上げています。
今回インタビューを受けて下さったのは、トレーニング開始からたった45日でTOEIC®260点アップという驚きの結果を出された ひらいさだあき さんと、担当の星野トレーナー。ひらいさんは、海外にも支社を持つデザイン会社GoodpatchのCTO。ご多忙の中学習時間を確保して、学習に取り組まれました。
学習の成果は、単にTOEICスコアのアップだけではありません。3ヶ月のトレーニングを終えた今では、職場の外国人メンバーとのコミュニケーションもスムーズになったそう。英語が上達したとも言われるそうです。ではさっそく、短期間での英語力アップの秘密に迫ります。
短期での実力アップのカギは「学習生産性」を意識すること
——ひらいさんが英語力を鍛えようと思われた理由を教えていただけますか?
ひらいさん:もともと学生時代から英語が苦手で、勉強もそれほどしていませんでした。仕事でも、Google翻訳などを使えば英語で書かれた文章の内容を理解することはできますし、なんとかなっていたんです。
ただ、最近では弊社でも外国籍のメンバーが増えてきました。プロダクトマネージャーがイタリア人だったり、デザイナーにもベルギー人がいたり、時々ベルリンの支社に行くこともありますし、やはりいろいろな場面で英語が使えた方がスムーズにコミュニケーションがとれると感じることが多くなってきました。
星野トレーナー:お仕事で話す機会が増えてきたとおっしゃっていましたね。
——責任あるポジションでお仕事をされていて、タイムマネジメントも大変だったことだと思います。勉強時間の確保には苦労されたのではないでしょうか。
ひらいさん:そうですね。ただ、90日間のプログラムなのでこの期間は多少無理をしてでも英語を身につけようという覚悟で臨みました。長期間こつこつ続けるのはあまり得意なタイプではありませんし、そもそも時間をかけすぎるのは無駄の多いことだと考えていましたので、期間を区切って一気にやってしまおうと思っていました。この90日という期間については、一日の学習時間を長めにとれるようにしておきました。
星野トレーナー:ENGLISH COMPANYでは短期集中のプログラムをご提供していますが、短期だからと言って1日に大量に学習いただくようなものではないんです。毎日1時間くらいの量で、きちんと成果を出すために“学習の無駄”を省いていくという方針です。学習の「生産性」ということを意識しています。
ただ、勉強時間をそんなに取っていただけるのであれば、その分大きな成果を出したいと思っていました。
ひらいさん: Googleカレンダーの始業前や終業後の時間帯に、あらかじめ「英語」という予定を入れておいて時間を確保するなど工夫をして、乗り切りました。ただ、自分で決めたこととはいえ、1日3時間はつらい時もありましたね(笑)
——「学習生産性」を高めた上で時間を長めに確保すれば、質×量で伸びも大きくなりそうですね。学習生産性を高めるためにもっとも大切なことはどんなことなのですか?
星野トレーナー:いろいろな側面がありますが、学習の生産性を上げるために最もたいせつなのは「無駄なことをしない」ということです。苦手にされていることをよく観察して、それが苦手として現れている原因を見抜き、その原因を解消するためのメソッドやアプローチを選択していくんです。「メソッドありき」ではなく、「原因ありき」で考えます。それらを考える際の根拠となっているのが、人が母語以外の言語を習得するプロセスを研究する「第二言語習得研究」という学問です。
まずはリスニングの強化から
——第二言語習得研究を課題発見と解決策の選定のために使っているということですね。実際にトレーニングを始められた時、英語学習においてどんなところが課題だったのでしょうか?
星野トレーナー:音読やリスニングに目立った課題がありましたね。
ひらいさん:なにしろ英語は苦手でしたから、私としては全部課題で(笑) どこから始めるのが良いのかわからないという状態だったんです。
星野トレーナー:ある程度の長さの英文を聞くと、理解がざっくりとした要約のようになってしまったり、聞こえてきた単語から推測してお話を作ってしまわれたり、という状態でしたから、まずはリスニング力の強化に焦点をあてました。
音を聞き取って文を理解するためには、単語を正しく覚えるところから始まり、音声変化(ネイティブが発音する時の“崩した”発音)のルールを覚えたり、ディクテーションで覚えたルールの定着を確かめたり、オーバーラッピングで音声変化を真似して発音する練習したり、シャドーイングで音声知覚を自動化したり、その他にもチャンクリーディングやサイトトランスレーションなどさまざまなことを行いますが、たいせつなのはひとつひとつのトレーニングメソッドを「正しく」行うことなんです。
——正しく、とは?
星野トレーナー:たとえば、オーバーラッピングというメソッドは「英文を聞きながら、自分でも同時に発音して音声を重ねる」というトレーニングです。一方でシャドーイングは「英文を聞いて、少し遅れて聞こえてきた英文の真似をして発音する」というものです。
同じようなことをしているようですが、このふたつでは目的が異なりますから、正しく行わないと狙った効果がでないんです。
ひらいさん:初めはシャドーイングがオーバーラッピング気味になってしまっていました。対面のトレーニングで、正しいフォームを教えてもらっていくうちにシャドーイングがどういうものかわかってきました。
コーチングだけでは生産性があがらない。
星野トレーナー:わたしたちはトレーニングの時間を週に180分とっています。これだけの時間、しっかり観察して指摘を繰り返していくことで間違ったフォームでのトレーニングを避けることができます。
そこがコーチングだけを行う形式との違いです。ただカリキュラムを作って、やるべきことを指示するいわゆる「コーチング形式」だと、フォームの間違いまではなかなか気づくことができません。コーチングだけならオンラインでも可能ですが、間違った方法でトレーニングを続けるのは無駄の多いことです。
ですから、横についてしっかりフォームの観察まで行える「トレーニング」が重要だと思っています。
ひらいさん:その他にも、LINEで音声を送ると具体的な修正点を細かく送ってもらえたので、おかしな方法で時間を無駄にすることを避けられました。
実は、ENGLISH COMPANYに入る前にも、自分で少しシャドーイングやディクテーションを試してみたこともあるのですが、そもそもちゃんと出来ているかどうかもわからないし、効果もでているかどうかも不明で、すぐにやめてしまっていたんですよね(笑)
——正しいフォームで行うことで効果を実感しつつ、無駄なく進められたということですね。
星野トレーナー:ネイティブが発音する際の「音声変化のルール」を身につけた後は、シャドーイングの精度をあげることを一番の課題として共有していました。対面のトレーニングでも細かく修正しましたし、LINEでボイスメッセージを送っていただいたりもしました。シャドーイングの完成度があがるにつれて、狙い通り音声知覚がスムーズになり、意味処理に意識を向けることができるようになってきたんです。
ひらいさん:単語や文法なども頭に入れていくことにより、リーディングスピードも目に見えてあがってきましたね。
——それで、45日目にはTOEIC®のスコアも260点アップの800点というところまで伸ばされたのですね。
ひらいさん:そうですね、ただこの段階では手応えよりスコアが良くて、ちょっととれすぎたかなと思っていました。
星野トレーナー:実はまだこの段階では文法に課題が残っていました。「TOEIC®のスコアでいうと800点くらいはいつでもとれる」というレベルに安定させるために、もう一段上のレベルの文法の知識ですとか、文法の処理のスピードを上げていきたくて、2ヶ月目、3ヶ月目はちょっと地道な内容も増えてきた時期ですね。
ひらいさん:実は3ヶ月目のTOEIC®も同じく800点だったのですが、感触が全然違いましたね。とれるべくしてとれた、という感じはしました。会社で外国人スタッフと話をしていても、以前ならこのスピードだと理解できないだろうな、というものでも理解ができるようになりました。
星野トレーナー:お仕事でも使われるということで、意味処理のスピードを安定的に速くするということを意識してトレーニングを行っていましたから、その成果がでて良かったと思います。
——最後に、90日のトレーニングを終えられての感想をお聞かせ頂けますか? またエンジニアやデザイナーのみなさんの中にも英語を学ぼうかと思われている方が少なくないと思います。メッセージをお願いします。
ひらいさん:90日間辛くなかった、ということはありませんが、それでも楽しかったと感じています。これだけのレベルアップを1人でやるのは1年かかっても難しいと思うんです。それをたった3ヶ月でできたわけですから、成果と期間で考えるととても価値があったと思います。
また、これまで苦手だった英語というものが、どちらかというと得意と言えるレベルになったことも大きな自信になりました。星野さんがトレーナーで良かったと思っています。
デザイナー、エンジニアの世界でも最新技術の情報への対応ももちろんそうですし、UIのデザインでも他の言語についての知識があったほうがいいということはたくさんあります。デザインの新しい流れもアメリカやヨーロッパから来ることが少なくありません。社内でもオンライン英会話の補助などの取り組みを行って英語力強化を促進しているところです。エンジニア、デザイナーのみなさんもぜひ時間をとって英語を学んでみてはいかがでしょうか。
星野トレーナー:ありがとうございます。ひらいさんがたくさんお時間をとっていただいたおかげで、大きな成果をあげることができたのだと思います。お疲れ様でした。
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「1人でなら1年かかっても難しいようなことが、3ヶ月で達成出来た」そうひらいさんが語ってくれたように、星野トレーナーがお手伝いしたことの本質は、英語力のアップということ以上に、短期間での達成ということにあったのかもしれません。学問の力で、学習の生産性をあげる。Study Smart——賢く効率的に学ぶ、というのが『時短型英語学習』ENGLISH COMPANYのテーマです。
ENGLISH COMPANYは2022年12月現在、関東に3スタジオ(神田、新宿、銀座)・関西に3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)を展開しています。
完全オンラインでもトレーニングをご受講いただけます。人が集まる場所を避け自宅で本格的な学習をされたい方、スタジオが無い地域にお住まいの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。