1日1時間の時短学習でTOEIC295点アップ。パーソナルトレーナーとの90日の軌跡
あなたの英語力を90日で変える、英語のパーソナルジム『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。高い専門性をもつ英語学習のプロフェッショナルが、第二言語習得研究の知見に基づく科学的トレーニングで、無駄を省いた効率的な英語学習を実現しています。
今回は、多忙なお仕事の合間をぬって学習にとりくみ、目標を大きく超える成果を出された篠田雅宏さんと、担当の中村トレーナーにお話を伺ってきました。
受講前
受講後
英語の知識はあったけれど……
——90日間のトレーニングおつかれさまでした。短期間で見事に成果を出されましたね。おめでとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
篠田さん:ありがとうございます。よろしくお願いします。
中村トレーナー:よろしくお願いします。
——篠田さんは、ENGLISH COMPANYを受講される少し前のTOEIC®では540点、90日間のトレーニングを終了直前に受けたTOEIC®では835と、295点もの大幅な点数アップを達成されました。TOEIC®受験中は手応えを感じながら解くことができましたか?
篠田さん:そうですね。手応えを感じながら受験ができました。もともと私はリスニングが苦手で、以前の受験では当てずっぽうで答えを選んでしまうこともありました。でも、今回は根拠をもって解答できたという実感がありました。予想を超える点数を取れ、嬉しく思っています。
——実力がきちんとついているという感覚ですね。篠田さんは、今回どうして英語を勉強しようと思われたのでしょう。
篠田さん:通っている大学院で博士号を取るのにTOEICの点数が必要だったことや、仕事でも英語を使う機会があり、いずれは留学したいと考えていたことがきっかけになりました。また、職場の同僚達に比べても英語を聞けない、学会での英語スピーチを聞き取れないという自覚があり、早期に克服したいと思っていました。
——なるほど。篠田さんはこれほどの短期間で大幅な英語力アップを達成されていますから、英語はもともとお好きだったのでしょうか?
篠田さん:いえ、実は英語が嫌いだったのです(笑)。受験の際には勉強もしましたし、入試では人並みには点数も取れてはいたかと思います。しかし、私の頃の学校教育では「読む・書く」に重点が置かれていて、「聞く・話す」はあまり扱われませんでした。そのため、リスニングへの苦手意識はかなり根強かったのです。大学に入ってしまえば、その後は英語を勉強することも少なくなりましたし、使う機会はありませんでした。結局、最後に英語を勉強してからENGLISH COMPANYでやり直すまで、20年以上が経っていました。
——そのような根強い苦手意識を持ちつつ、かなりのブランクを経てから英語学習を再スタートされたわけですが、中村トレーナーからみて、篠田さんはどのような課題を抱えていたのでしょうか?
中村トレーナー:はじめの課題はリスニングでした。その中でも、そもそも英語の音を聞き取ることを苦手とされていました。特に「機能語」の聞き取りが苦手でいらっしゃいました。助動詞や前置詞などですね。これらは弱く、短く読まれることがあるのです。
そのせいで、英語を正確に把握できず、初回トレーニングでは、聞き取れた単語を繋げて内容を推測する状態でした。そこで、まずは音声知覚を中心のメニューを組みました。
——音の聞き取りですね。他にも課題がありましたか?
中村トレーナー:音読も苦手とされていらっしゃいました。声に出す練習もあまりしてこられていなかったということで、音声面に課題がありました。実際に読んでいただくと、カタカナ発音の傾向が強く、単語の読み違え・読み飛ばしなどもありました。
篠田さん:そうですね。中高ではネイティブの先生が担当するクラスもあったのですが、もともとの英語嫌いのせいで声に出す練習に熱心に取り組むことはありませんでした。
中村トレーナー:一方で、篠田さんは学校の勉強を通じて語彙や文法の知識を蓄えていらっしゃいました。英文をじっくりと黙読すれば内容をある程度まで理解する力は最初からお持ちだったのです。
ただ、一般的に学校では英語の文章を綺麗な日本語に訳しながら読むという、いわゆる「訳読」という方法で英語を学びます。これでは、どうしても時間がかかってしまいます。
音声面を強化。その効率的な方法とは?
——それでは、音声面を改善するためにどのようなアプローチをされたのか教えてください。
中村トレーナー:まずは「音声変化」のルールを学びました。音声変化とは、ネイティブが発音するときに、一部の音をつなげたり落としたり、弱く短く読んだりする音の変化のことです。
実際の英語音声の中で、音声変化が起きている箇所をご自身でピックアップしていただいて、それを再現する練習をしました。篠田さんは、音声変化の中でも「脱落」が特に苦手でしたから、その部分はとくに力を入れて練習しました。
加えて、音声知覚を自動化するために、シャドーイングも毎日行っていただきました。毎日の学習記録で進捗を確認し、毎回のトレーニングの時に正しいフォームでできているかをチェックしました。はじめから音声だけを頼りにしたシャドーイングを行うのは負荷が高すぎるので、低速でのオーバーラッピング→低速でのシャドーイング→スクリプトを見ながらのシャドーイングなど、こまかくステップを設定し、一つずつクリアしていただきました。
——まさに「パーソナルトレーニング」ですね。篠田さんは、「音声変化」についてはもともとご存知でしたか?
篠田さん:本で読んで少しは知っていました。しかし、やはり手本がないとわかりにくいものです。説明してもらって理屈を正しく理解した上で、実際の音声を聞き自分でも再現する練習を通じて、ただの知識ではなくスキルとして身につけていけました。
中村トレーナー:音声変化を正しく理解し、再現できるようになった後、文章全体をより流暢に読めるようにするためのアプローチをとりました。それは、英語の「等時性リズム」を把握してもらうということです。
日本語と英語では読むときのリズムが違います。日本語は一語一語を同じ長さで読みますが、英語では、強く読むところ(強勢)が等しい間隔で現れます。これは、「強」の部分で音をはっきりと出して流れを作り、「弱」の部分は拍に合うように流すように弱く短く発音するということです。音声変化のルールというのは、この英語特有の強勢拍リズムを作り出すためにあるものです。
篠田さんには、等時性を意識した音読練習を繰り返してもらいました。すると目に見えて流暢になり、トレーニング後半は、どの語に強勢を置けばいいのかをご自分で理解して、自然な音声変化を組み込んだ英語らしいリズムでの音読ができるようになりました。
——ご自分ではどのように変化を感じられましたか?
篠田さん:確かに自分でも上達を感じられて、徐々に楽しくなっていきましたね。
また、トレーニング中盤くらいから、シャドーイングを録音してトレーナーにチェックしてもらうだけではなく、自分でも聞いて確認するようにしたのですが、抜けている音や苦手な音を自覚できるようになっていました。その頃から、「英語が聞ける」という実感が出てきたのです。中村トレーナーが言っていた通り、言える音は聞けるということが身をもって理解できました。
中村トレーナー:毎日の学習の中で、語彙を増やし、文法の抜けも補強していきました。この頃にはただ「英語の音が聞き分けられる」というだけでなく、「聞いて理解できる」という段階に達していました。その結果、3ヶ月目には聞いて理解した内容を、かなり記憶に留められるようになっていましたよね。
人は音声を聞いたとき、「音の知覚」⇒「理解」⇒「記憶にとどめる」というプロセスで情報を受け取っています。たくさんの情報を記憶に留めるためには、「知覚」や「理解」に割くための脳の認知資源の消費を減らす必要があるのです。篠田さんは、知覚や理解がより少ない力で行えるようになったので、より多く「記憶」に割けるようになったということです。
篠田さん:確かに、トレーニングを始めた頃に比べれば記憶に留められる量は格段に多くなりましたね。
英語は「後付け」のことば。
——リーディングスピードの改善のためには、どのようなアプローチをされたのでしょうか?
中村トレーナー:それまでの読み方をすっかり変えてもらうことが必要でした。根強く残っていた「訳読」・「返り読み」をやめて、「英語を英語のまま、頭から読む」ということを、繰り返しお伝えしました。
英語は後付けのことばで、まず言いたいことを言ってから、その後説明を加えていきます。 後に説明が付け足されていく感覚を最初の1ヶ月程度で身につけていただきました。同時に、英文を頭から意味のかたまりごとに理解していく「チャンク・リーディング」というトレーニングに取り組みました。
チャンクリーディングと同時に行っていた音声系のトレーニングの効果で、音読の流暢性も向上していましたから、黙読の時のスピードがアップしていきました。人は黙読時でも、頭の中で文字に音をつけて読んでいます。ですから、音読が流暢になれば、黙読も速くなるのです。
——今回のお話を通じて、篠田さんは英語についての知識は多くお持ちではあったもののうまく活用できていなかった、というような印象を受けました。
中村トレーナー:これまでの学校英語教育は、知識の獲得にフォーカスする傾向がありました。しかし、英語はスポーツと同じで、「2割勉強、8割練習」です。知識をスキルとして活用するためには、ほんとうは練習の方がたいせつなのです。
——確かにそうですね。使えることを目的にするなら、きちんとトレーニングをしなければならない。できていないことは多いと思います。さて、篠田さんはお仕事がかなりお忙しいそうですが、―日の学習時間はどれくらいでしたか?
篠田さん:一日1時間、多くて2時間くらいです。主な学習時間は帰って寝る前と通勤中でした。
——わずかそれだけの時間でこの結果を出せたのですね。何か学習のコツはありましたか?
篠田さん:長いブランクを経て一念発起して英語を始めましたから、「せっかくなら頑張ろう!」という気合いはありました(笑)。あとは、ホームプログラムの指示が明確だったことが良かったと思います。毎日、単語何語、問題集何ページというような数値を示してくれたので、消し込んで行く達成感はありましたし、1日のスケジュールに組み込みやすかったのです。家でゴロゴロする時間が30分あるなら同じ30分であれができるな、というように自分でプログラムできるようになっていきました。それから、私はシャドーイングが好きで(笑)。やればやるほど上達するので、「できる」という感覚が自信になり、続けられました。
中村トレーナー:篠田さんは現在もシャドーイングを日課にしてくださっていて、英語学習が習慣として日常生活に組み込まれているのがよくわかります。学習に終わりはありませんから、卒業後もご自身で続けていただきたいですね。
——90日間を終えられてみて、感想を教えて下さい。
篠田さん:実は、たった90日間でどこまで伸びるか、はじめは半信半疑でした。でも、中村トレーナーが、私の課題をしっかりと見定めた上で効果的な解決策を提示してくれたおかげで、徐々に英語が聞こえるようになってきて、成長を感じることができました。
この英語嫌いの私が、「英語は楽しいな」と思えたのです。今では、ここに来て本当に良かったと思っています。
中村トレーナー:そんなことを言っていただけるのは、トレーナーとして報われた気分です。ほんとうにありがとうございます。
篠田さんは、こちらがお伝えしたことを必ず実行してくださる方でした。学習記録も欠かさず送ってくださいましたし、長期休暇中でもホームプログラムを提出してくださいました。そうしたことが目に見える形で結果に表れて、私にとっても学ばせていただくことがたくさんありました。
——それでは最後にこれから英語を学ぼうという方に一言メッセージをお願いします。
篠田さん:ENGLISH COMPANYでは、個々の課題を理論的かつ具体的に説明し、解決策を提示してくれました。巷には英語学習についての情報が溢れていますが、どれが自分に最適なものかわからないままみやみに手を出すのは効率的ではないと、私は思います。しっかりと自分を見てくれるプロのトレーナーにワン・オン・ワンでケアをしてもらう環境は私にとってはとても有効なものでした。
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課題にフォーカスしてトレーニングをした結果、回り道をせずに最短ルートで英語力をアップさせることができた、と嬉しそうに語ってくれた篠田さんと中村トレーナー。二人の充実した表情に、90日の英語学習で得た確かな成果を見ることができました。
ENGLISH COMPANYは2022年12月現在、関東に3スタジオ(神田、新宿、銀座)・関西に3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)を展開しています。
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