【法人様ご導入例】海外キーパーソンからのバックアップ獲得に成功! 90日間の英語トレーニングで得たビジネスの成果
2015年のオープン以来、さまざまなビジネスパーソンの英語力をアップさせてきた『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。英語教授法や言語学を専門的に学んできた英語のパーソナルトレーナーが、言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見に基づく科学的トレーニングを提供しています。
今回は、ENGLISH COMPANYの法人向け英語研修を導入された株式会社douzoさまより、トレーニングを受講した同社代表取締役・上田達(とおる)さんと、担当の三橋トレーナーにお話を伺いました。上田さんは90日間のパーソナルトレーニングを経て、TOEIC®模試のスコアを760点から870点(レンジ換算値最大で935点)に伸ばすことに成功。さらに、お仕事においてさまざまな成果があったとのことです。
ご多忙な上田さんが限られた学習時間で英語力を伸ばせた秘訣、そして90日間のトレーニングをこなしたことによるビジネス上の成果をご紹介しましょう。
英語で海外の投資家と交渉できるようになりたい
——それでは、上田さんにお話をお伺いします。本日はよろしくお願いします。まずは御社について教えてください。
上田さん:株式会社douzoを2019年に設立しました。メインの事業は、今年の6月からスタートさせた、日本の商品を海外で販売する “共同購入型越境ECプラットフォーム” の「DOUZO」です。
このサービスがメインとする提供価値は、国際物流コストの低価格化です。日本の商品を海外の消費者に対して販売する場合、販売にかかる国際配送コストを1キロ当たり300〜500円(通常およそ2,000~3,000円)まで抑えられる仕組みを整えました。この低コストで、世界中ほとんどの国に7~10日で配送できます。この独自の物流システムが、われわれの強みです。
また、企業のプロダクトやサービスをプロモーションするための企画・アイデアを募集できるプラットフォーム「Promotion Base」も展開しています。
――ビジネス上、どのような場面で英語が必要ですか?
上田さん:日常的に外国人スタッフとのコミュニケーションを英語でとっていますが、一番重要な場面が外国人投資家との会話です。外国人投資家と交渉できるようになることが、今回英語研修を導入させていただいた目的です。
「勉強する習慣をつけよう」というメッセージが伝わった
――ENGLISH COMPANYを受講される前の英語学習について教えてください。
上田さん:受講前は勉強が嫌いで、英語の勉強をしたことはまったくありませんでした(笑)。ですが大学院時代に海外で研究していたのと、前職にて海外で働いていた経験があるので、会話をすることはまったく問題ない、という状態ではありました。
――数多くある英語スクールのなかで、ENGLISH COMPANYを選ばれた決め手はなんでしたか?
上田さん:「英語コーチング」というモデルに魅力を感じていました。自分自身に経営のコーチがおり、創業時から付き添っていただいているなかで、コーチングの重要性を理解していたためです。「英語コーチング」というモデルだと、そもそも母集団が小さいので、まずは「英語コーチング」のスクールのウェブページをすべて確認しました。
そのなかで、ENGLISH COMPANYからのメッセージが一番わかりやすいものでした。競合他社だとただの英会話練習で終わってしまう懸念があったのに対し、「結局最終的にやるのは、あなたたちだ」という意図を強く感じることができました。ENGLISH COMPANYの「勉強する習慣をつけよう」というメッセージは、いままで勉強してこなかった私に強く突き刺さり、その重要性を感じて受講を決めました。
――体験授業を受けて印象に残ったことはなんでしたか?
上田さん:たった1回の体験授業だけで、体験授業担当のトレーナーが自分の課題をよくわかっているなと感心して、これだったら大丈夫かなという安心感を得ました。かなり短い時間だったはずなのですが、「上田さんはこれとこれが苦手で、もっとこうしたほうがいいですよ」という弱点をすごく明確にしてくれて、振り返ってみるとたしかに思い当たる節あったなと。29年間を振り返させられる30分間だったなと思いました(笑)。
パーソナルトレーナーが見つけた課題と提示したアプローチ
——ここからは、上田さんのトレーニングを担当した三橋トレーナーにお伺いします。上田さんは受講当初、どのような課題を抱えていらっしゃいましたか?
三橋トレーナー:1つめの課題として、覚えている語彙の数だけでなく、発音や、意味に対する瞬発力をつけるとよいと思いました。
2つめの課題はリスニングですね。上田さんは、ある程度リスニングの下地をおもちで、音声変化(ネイティブが自然に話すとき、音をつなげたり省エネで発音したりして、言いやすいよう発音を変化させている現象)でいうと、あるべき音が発音されない、あるいは聞こえにくくなる「脱落」や、弱く短く発音される「弱形」の聞き取りは、すでにできていました。
一方、単語どうしをつなげて発音する「連結」や、/t/や/d/の音が日本語の「ら行」のような音になる「ら行化」が、意味のかたまりで区切られたチャンク内にあると、シャドーイングの練習でどうしても詰まってしまうことがありましたね。
その他、文法知識の抜けも見られたので、そこも補っていく必要があると感じました。
——上田さんの課題を解決するために、どのようにアプローチされましたか?
三橋トレーナー:単語については、すでに確立している科学的知見に基づいた効率のよい語彙の覚え方を細かく説明し、「単語を発音して覚えること」「効率重視でサッと進めること」を徹底していただきました。どうしても覚えられない単語に関しては、例文をご自身でつくっていただき、毎日例文をつぶやくようアドバイスもしました。
また、リスニングにおける「連結」「ら行化」の課題を解決するために、最初の1か月くらいは、ディクテーションとオーバーラッピングで聞き取りづらい音を明確にし、なおかつご自身で正確に再現できるようにしていただきました。あとは、シャドーイングのなかでも、音声だけを意識する方法の「プロソディー・シャドーイング」をみっちり行なっていただきましたね。
そして文法知識の抜けについては、アウトプットトレーニングを組み込むことで解消を図りました。アウトプットトレーニングで会話をするなかで、この文法項目は正確に使えるとよいと思う箇所が見つかります。それぞれの箇所について、「認知文法」という、「ネイティブがどんなふうに世界を認知しているか」に基づいた文法の考え方を通し学んでいただきました。かつ、文法問題集の『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』に徹底して取り組んでいただきました。問題集の音読や、チャンクに区切った音読、チャンクごとに瞬時に意味を述べていくサイトトランスレーションも導入しました。
加えて、リーディングスキルにも磨きをかけるべく、2か月めに入って早い段階で、長めの複雑な英文をすばやく正確に読み取る「速読Reading Advanced」というトレーニングを導入し、長文でも英語の語順のまま前からしっかり読んでいけるよう、イメージ音読に取り組んでいただきました。
「誓約書」で自らを追い込む
——ここからは、上田さんにお伺いします。日々の業務でお忙しいなか、1日の学習時間をどのように確保しましたか?
上田さん:一緒に受けた同社の3人で、「絶対この時間は勉強する」という紙ベースの「誓約書」をつくりました。代表が私なので、私が守らないわけにはいかないじゃないですか(笑)。そうやって自分を追い込み、「だったら俺はみんな以上にやらなきゃな」と自分を律していました。
あと、三橋トレーナーにお願いしたのは、「尻を叩いてください」ということですね。とにかく厳しい課題を出してもらっていました。「この課題をやらないと相当厳しい」という状態にしてもらいましたね。
この2点かなと思います。
スケジュールに関して言えば、いままでは22時、23時まで仕事していたのを、「英語学習があるから、19時、20時までにしよう」と業務をしっかり切り、1日の残り時間は英語学習に充てるという管理は自分なりにしていました。最初はスケジュール管理がなかなかできませんでしたが、だんだんできるようになってきましたね。
海外キーパーソンとの商談・バックアップの獲得とTOEIC®スコアアップともに実現
——90日間のトレーニングを経て、お仕事にはどのような影響がありましたか?
上田さん:この90日間のトレーニング実施中および実施後に、海外でのスタートアップイベントがあり、そこでキーパーソンとの商談がありました。そこで自分たちのサービスをきちんと説明できるようになり、相手を引きつけることができた実感がありました。そして、そのキーパーソンからのバックアップを受けることが確定したという、ビジネス上の結果を出すことができたのが大きな進歩だったと思います。
ほかには、インターンとして働いてくれている外国人スタッフとのコミュニケーションがかなり円滑になったと感じています。パッと英語が出てくるようになりました。いままではチャットでインターン生から質問が来たり懸念が上がったりしたときに、英語を考えないといけないことが多かったのですが、パッと英語で返せるようになったのを日々感じています。英語を英語で考えられるようになったのだと思っています。なので日常的なコミュニケーションは、まったく問題がなくなりました。
——ほかに受講したスタッフ2人の成果はいかがでしたか?
上田さん:2人とも英語の能力が向上し、そのことでモチベーションが上がっていますね。受ける前は英語を避ける傾向がありました。いまは英語を自分から学ぼうとしているという状況になっています。全然強制していないのに、自分自身で勝手に英会話レッスンを受け始める、など。「英語力をこのまま上げていきたい」とも言っていたので、よかったと思います。
三橋トレーナー:ENGLISH COMPANYでは、モチベーションは結果として上がるものだと考えています。まずモチベーションを高めてそれから英語に取り組むというよりは、能力の向上を実現し、そのこと自体がやる気を引き出してくれるのです。
——三橋トレーナーより、英会話に関するアドバイスは何かありますか?
三橋トレーナー:PDCAを大切にすることですね。まずは計画して、課題を設定して、それから英会話練習に挑んだほうが高い学習効果を得られます。また、自立学習型英語コンサルサービス「STRAIL」が扱っている「コミュニケーション・ストラテジー」も効果的です。ネイティブとの会話をスムーズにするための戦略やフレーズを学ぶといった練習を、日頃から取り入れていくとよいですね。
日本人にありがちなのが、言葉を発する前にものすごく考える時間が長いことです。怖がりながら話している雰囲気を前面に出している方が多いのですが、上田さんの場合、その段階はすでにクリアできていらっしゃって、会話そのものを楽しむ姿勢があるため、何も問題なく、英会話スキルもこれからメキメキ上達させられると思います。
——TOEIC®模試では、760点から870点(レンジ換算値最大で935点)とスコアアップを達成されましたね。スコアアップできた感想をお聞かせください。
上田さん:900点以上はもともと「海外に住んでいた」とか、「徹底的に勉強しています」という人でないと行かないラインだと思っていました。しかし、たった3か月でそのライン近くまで行けたのは驚きでしたね。「俺、ここまで行けるんだ」と。一番伸びたのはリスニングですね。
三橋トレーナー:特にパート2が6、7割だった正答率から一気に9割くらい、満点に近いところまでもっていけたので、この成長具合がすばらしかったと思います。
——90日間のトレーニングで得た学びを、今後はどう活かしていきたいですか?
上田さん:交渉して案件を勝ち取ることが私の目標です。「会話ができる」というひとつのステージには乗ったと思います。しかし、自分のなかでは交渉できる段階にまだ至っていないと感じるため、頂いた教材で勉強し続けたいと思います。
ほかに足りないのは、英会話の時間ですね。英語で会話のキャッチボールをする回数をこれから増やしていきたいと思います。
勉強の仕方に関してはいろいろと教えていただきました。最初はシャドーイングが本当にできず、三橋さんにはいつも嘆いていたのですが、「できるようになる」とか「やると本当に効果がある」ということがわかったので、続けていこうと思います。
与えられた機会を「自分で活かす」という姿勢が大事
——最後にトレーニングの感想と、これから英語を学ぼうという方に力強いメッセージをお願いします。
上田さん:最初は少し懐疑的でした(笑)。しかし実際の英語能力、また能力が高まったことによるモチベーションの向上に関しては、想像をはるかに超えた結果が得られたので、感謝しています。
これから英語を学ぼうという方に関しては、正直な話、ENGLISH COMPANYは英語を学ぶ機会を提供してくれると思うのですが、最終的にその機会を活かすかどうかは、受けている人しだいということですね。中途半端な気持ちで受けてしまってはもったいないと思います。ENGLISH COMPANYが与えてくれる機会を、最終的に活かす、活かさないは自分しだいなので、機会を得たらぜひしっかり活かしていただければと思います。
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まさにENGLISH COMPANYでの英語学習の機会を存分に活用いただけた好例となりました。そして「受講生の課題解決に直接作用する科学的トレーニング」と「上田さん自身の徹底した自己管理」。この両輪がうまくかみ合った、すばらしい成果でしたね。英語学習を継続して、上田さんの今後の目標が達成できるよう、心よりお祈り申し上げます。