CV(英文履歴書)とカバーレターの効果的な書き方
「英語でCV(英文履歴書)とカバーレターを書くことになったけれど、日本語の履歴書とどう違うのだろう?」
「英語の書類選考を通過するには、何に気をつければいいの?」
海外や外資系企業への転職を考えている方は、こんな疑問が思い浮かぶかもしれません。CVやカバーレターは、日本語の履歴書とは書き方が大きく異なります。日本語の履歴書の内容をただ英訳しただけでは、読み手である採用担当者の目に留まらない恐れがあるのです。
そこで今回は、書類選考で必要なCVやカバーレターについて、基本的な書き方やフォーマット、注意すべきポイントを、ENGLISH COMPANYがまとめました。英語の書類選考をなんとしても通過したい方は、最後までぜひ目を通してみてください!
CV提出の前提となるカバーレターの書き方
志望者から届く応募書類のうち、採用担当者がまず目にするのは、CV(英文履歴書)とともに提出される「カバーレター」。カバーレターとは、志望動機や職務経験などをビジネスレターの書式で端的に文章化したものです。
カバーレターを適切に書くことで、応募先企業に対する熱意や、応募職種との合致度を大きくアピールできます。日本語では「添え状」や「送付状」と訳される場合もありますが、単なる「添え状」の役割ではないため、注意が必要です。
カバーレターでは、次の項目を記載します。
- 個人情報
- 提出日
- 採用担当者氏名、応募先企業の宛先
- 本文
- 署名(手書き、タイピング)
- 同封書類
順番にご説明しましょう。
1. 個人情報
最初に記載するのは個人情報です。ここには、氏名、住所、連絡先を記載します。
連絡先には、電話番号とEメールアドレスを書きます。住所は国や地域によっては省略可能です。ヘッダーの左端に寄せるか、中央にそろえる書き方が一般的です。
2. 提出日
次に日、月、年の順に提出日を記載します。カバーレターの提出日が決まり次第、記入するのがおすすめです。
3. 採用担当者氏名、応募先企業の宛先
そして、採用担当者の氏名と応募先企業の宛先を書きます。担当者が不明の場合は「To whom it may concern」(ご担当者さま)や「Dear Hiring Manager」(採用ご担当者さま)としてもOKです。
4. 本文
カバーレターの本文には、主に3つの内容を記載します。
まずは「志望動機」。応募に至った経緯や、職種の要件と志望動機の合致度をアピールします。
次に書くのは「自己PR」。これまでの職務経験で成し遂げた実績や成果を、数字によって具体化しながら、自分を採用するメリットを説明します。
最後に「応募先企業に対する熱意」を書いて、本文を締めます。会社への熱意やその職位に対する情熱を表現して、長きにわたり応募先企業で活躍していく姿勢を示しましょう。
面接の機会について話す際には、次のように感謝の気持ちやポジティブな表現を伝えるのも効果的です。
例:
Thank you for considering my application.
「私の応募をご検討いただき、ありがとうございます」
I cannot wait to further discuss my qualifications in the upcoming interview.
「今度の面接で、私の資格について詳しく話せるのが待ちきれません」
5. 署名
署名欄には、結びの言葉を入れてから、手書きとタイピングそれぞれで自分の氏名を記入します。メールで応募書類を送信する場合は、印刷して手書きをしてからPDFファイルとしてスキャンしましょう。
6. 同封書類
カバーレターの最後に、同封書類を記します。CVなどの書類が同封されている旨を記載しましょう。
カバーレターのサンプル
以下は、カバーレターのサンプルです。先ほどご紹介した「個人情報」から「同封書類」までの項目がどのように書かれているかを意識して、目を通してみてください(*)。
*本記事記載の固有名詞はすべて架空であり、実在の人物、組織とはいっさい関係ありません。
例:
Sho Rireki
A-B-C-cho, Chuo-ku, Tokyo, Japan, 100-XXXX.
Mobile: 080-XXXX-YYYY Email: sho.rireki@xyz.com
31 January 2024
Mr. Jack Smith
EC Corporation
123 ABC Way,
New York, US, 100XX.
Dear Mr. Smith,
I am writing to express my interest in the Marketing Coordinator position at EC Corporation, as advertised on LinkedIn. With a Bachelor's degree in Marketing and three years of experience in digital marketing and social media management, I am confident in my ability to contribute effectively to your team.
At my current role at SH Company, I successfully increased social media engagement by 30% and significantly boosted online campaign ROI. My expertise in SEO and content marketing aligns well with the requirements of your role.
I am enthusiastic about the opportunity to bring my unique talents to EC Corporation, a respected leader in the marketing industry. Thank you for considering my application. I look forward to the possibility of discussing my application in further detail.
Sincerely,
Sho Rireki(手書き)
Sho Rireki(タイピング)
Enclosure
・CV
(訳)
リレキ ショウ
100-XXXX 日本 東京都中央区ABC町
携帯:080-XXXX-YYYY 電子メール:sho.rireki@xyz.com
2024年1月31日
ジャック・スミスさま
100XX 米国ニューヨーク州ABCウェイ123
ECコーポレーション
スミスさま
LinkedInに掲載されていたECコーポレーションのマーケティングコーディネーターの職に興味をもち、応募させていただきました。マーケティングの学士号をもち、デジタルマーケティングとソーシャルメディア管理の分野で3年の経験を積んでおり、貴社のチームに貢献できると自信をもっています。
現在のSH株式会社での役割では、ソーシャルメディアのエンゲージメントを30%増加させ、オンラインキャンペーンのROIを大幅に向上させることに成功しました。SEOとコンテンツマーケティングの専門知識は、貴社の職務要件とよく合致しています。
マーケティング業界のリーダーであるECコーポレーションに私のユニークな才能を活かす機会に、大変興奮しています。私の応募をご検討いただき、ありがとうございます。私の応募についてさらに詳しく話し合う機会を楽しみにしています。
敬具
リレキ ショウ(手書き)
リレキ ショウ(タイピング)
同封書類
・CV
以上のカバーレターの書き方を参考にすれば、採用担当者があなたのCVに目を通しやすくなるはずです。
CVのフォーマットとレイアウトの書き方
CV(英文履歴書)は「Curriculum Vitae(カリキュラム・ヴィテ)」の略で、ラテン語の「人生の行路」が語源。つまり、これまでたどってきた職歴や学歴など、あなたの人生の経歴をまとめた重要な文書です。
特に海外や外資系企業への転職を考えている方にとって、効果的なCVの書き方の理解は欠かせません。
まずは、CVの一般的なフォーマットの特徴を押さえましょう。CVには、主に3つのフォーマットがあります。
- クロノロジカル・フォーマット
- ファンクショナル・フォーマット
- コンビネーション・フォーマット
それぞれの書き方について詳しく見てみましょう。
クロノロジカル・フォーマット(Chronological Format)
このフォーマットでは、職歴や学歴を新しい順に時系列で並べます。3つのフォーマットのなかで、最も典型的です。これまでと同じ職種に応募し、その職種における成果をアピールしたい方に適しています。
【クロノロジカル・フォーマットで書く場合】
Senior Software Engineer
XYZ Solutions, Osaka
June 2018 - Present
Developed and maintained high-quality software solutions for e-commerce clients.
Led a team of five software engineers, overseeing the full software development lifecycle.
Enhanced system performance by optimizing existing code, reducing load times by 25%.
Software Engineer
SH Innovations, Kyoto
April 2012 - May 2018
Contributed to the development of scalable web applications.
Worked closely with senior developers to refine coding practices.
Participated in regular code reviews and team meetings to discuss ongoing projects.
(訳)
シニアソフトウェアエンジニア
XYZソリューションズ、大阪
2018年6月 〜 現在
電子商取引のクライアント向けに、高品質なソフトウェアソリューションを開発・維持。
ソフトウェア開発の全ライフサイクルを監督する5人のソフトウェアエンジニアのチームを統率。
既存のコードを最適化してシステム性能を向上させ、ロード時間を25%短縮。
ソフトウェアエンジニア
SHイノベーションズ、京都
2012年4月 〜 2018年5月
拡張性のあるウェブアプリケーションの開発に貢献。
シニアデベロッパーと密接に協力し、コーディング技術を向上。
定期的なコードレビューとチームミーティングに参加し、進行中のプロジェクトについて議論。
ファンクショナル・フォーマット(Functional Format)
このフォーマットは、スキルに重点を置いています。幅広い仕事や活動から得た経験や知識、技術を強調するのに適しています。日付を省略できるのが特徴です。
異なる職種に転職を考えている方、キャリアにブランクがある方に適しています。職務経験の少ない英語圏の新卒の学生がよく使うフォーマットです。
先ほどの例をファンクショナル・フォーマットに書き替えたのが、こちら。
【ファンクショナル・フォーマットで書く場合】
Software Development
Developed and maintained high-quality software solutions for e-commerce clients at XYZ Solutions, Osaka.
Contributed to the development of scalable web applications at SH Innovations, Kyoto.
Team Leadership
Led a team of five software engineers, overseeing the full software development lifecycle at XYZ Solutions.
Performance Optimization
Enhanced system performance by optimizing existing code, reducing load times by 25% at XYZ Solutions.
Technical Problem-Solving
Worked closely with senior developers to refine coding practices at SH Innovations.
Participated in regular code reviews and team meetings to discuss ongoing projects at SH Innovations.
(訳)
ソフトウェア開発
電子商取引のクライアント向けに高品質なソフトウェアソリューションを開発・維持(XYZソリューションズ、大阪)。
拡張性のあるウェブアプリケーションの開発に貢献(SHイノベーションズ、京都)。
チームリーダーシップ
ソフトウェアエンジニアのチーム(5名)を率い、ソフトウェア開発の全ライフサイクルを監督(XYZソリューションズ)。
パフォーマンス最適化
既存のコードを最適化してシステム性能を向上させ、ロード時間を25%短縮(XYZソリューションズ)。
技術的問題解決
シニアデベロッパーと密接に協力し、コーディング技術を向上(SHイノベーションズ)。
定期的なコードレビューとチームミーティングに参加し、進行中のプロジェクトについて議論(SHイノベーションズ)。
コンビネーション・フォーマット(Combination Format)
クロノロジカルとファンクショナルの要素を組み合わせたフォーマットで、比較的自由にデザインできるフォーマットです。ファンクショナル・フォーマットのあとに短い年代順の職務記述を入れる書き方もあれば、業績やスキルをまとめたあと、職歴や学歴をまとめる書き方もあります。
応募者がより詳細に情報提供をしたい場合に適しています。
【コンビネーション・フォーマットで書く場合(「ソフトウェア開発」の例)】
Software Development
Developed and maintained high-quality software solutions for e-commerce clients at XYZ Solutions, Osaka (June 2018 - Present).
Contributed to the development of scalable web applications at SH Innovations, Kyoto (April 2012 - May 2018).
ソフトウェア開発
電子商取引のクライアント向けに高品質なソフトウェアソリューションを開発・維持(XYZソリューションズ、大阪、2018年6月〜現在)。
拡張性のあるウェブアプリケーションの開発に貢献(SHイノベーションズ、京都、2012年4月〜2018年5月)。
レイアウトのポイント
CVを作成する際、採用担当者にとって読みやすいレイアウトで書くのが非常に重要です。レイアウトで特に注意すべき点は、以下のとおり。
- 明瞭なヘッダーを設ける
- 行間とフォント、文字サイズを適切に設定する
- 区別と強調を意識する
- 箇条書きで簡潔にまとめる
- ページ数を適切にする
それぞれ詳しくご説明しましょう。
明瞭なヘッダーを設ける
まず、誰が見てもCVと理解できるヘッダーを設けます。CVでは、名前と連絡先情報をヘッダーとしてはっきりと目立つように配置します。そうすれば、応募先の採用担当者があなたの情報をすぐに見つけられるでしょう。
行間とフォント、文字サイズを適切に設定する
次に重要なのが、行間やフォント、文字サイズの適切な設定。ページ全体にわたって一貫した行間を保つことで、読みやすく整理された印象を与えます。
各欄の区切りは2、3行の行間を、本文には1行の行間をそれぞれ設定するのがおすすめです。そうすることで、情報が整理されているように見えるだけでなく、視覚的な快適さを読み手にもたらします。
そしてフォントは、プロフェッショナルに見える「Arial」か「Times New Roman」を選ぶのがおすすめ。文字の大きさは、11〜12ポイントが読みやすいと言われています。
区別と強調を意識する
そして、区別と強調への意識も重要。見出しやサブヘッダーを使って、項目を区別しましょう。重要な情報を強調するには、太字やイタリック体の適切な使用が有効です。
特に氏名や見出しを太字で強調すると、採用担当者が重要な箇所がどこかすばやく把握できます。太字部分の次に重要な箇所には、下線を引きましょう。見出しは、すべて大文字にするのが一般的です。
箇条書きで簡潔にまとめる
また、箇条書きの使用も効果的です。職務経験やスキルを箇条書きで簡潔に提示することで、情報が整理され、読み手にとって理解しやすくなります。
ひとつの段落につき書く分量は、6行以内。これ以上長くなる場合は、新たな段落を設けます。
ページ数を適切にする
ページ数の適切さにも注意が必要です。書く内容を必要な情報や関連性の高い情報に絞ることで、ページ数を適切に保ちます。
CVの長さは、通常1〜2ページが望ましいでしょう。CVを短くすることで、読み手の負担を減らせるほか、重要な情報を際立たせられます。
2ページにまたがる場合は、2ページめにページ番号を入れ、ヘッダーの端に氏名を書いておくとよいでしょう。
以上のようなCVの書き方の基礎を、まずは押さえておきましょう。
CVを構成する項目と書き方の詳細
CVを作成する際には、その項目と書き方の詳細を理解することが大切です。ここでは、CVの項目とそれぞれの書き方について、わかりやすくご説明しましょう。
クロノロジカル・フォーマットのCVの場合、次の項目を上から順に記載します。
- 個人情報
- 希望職種とキャリア目標
- 職務要約
- 職歴と実績
- スキルと資格
- その他の特記事項
順番に詳しく見ていきましょう。
個人情報(PERSONAL INFORMATION)
CVの最初に記載するのは個人情報です。カバーレターと同様に、氏名、住所、連絡先を含めます。
氏名はすべて大文字か、氏・名それぞれの最初の文字だけ大文字で書きましょう。ヘッダーの左端に寄せるか、中央にそろえる書き方が一般的です。
例:
Suruko Tenshoku
X-Y-Z-cho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan, 100-XXXX.
Mobile: 090-XXXX-YYYY Email: suruko.tenshoku@xxxx.com
(訳)
テンショク スルコ
100-XXXX 日本 東京都千代田区XYZ町
携帯:090-XXXX-YYYY 電子メール: suruko.tenshoku@xxxx.com
希望職種とキャリア目標(OBJECTIVE)
次に、応募する職種とキャリア目標を明確に記述します。この部分では、自分の希望職種とキャリア目標を簡潔かつ具体的に表現しましょう。応募先企業や職種に合わせてカスタマイズするのがポイントです。
またCV全体を通して、一人称「I」(分詞の場合は「I+be動詞」)は省略します。自分自身の実績や職歴であるのが明確なためです。
例:
OBJECTIVE:
Seeking a challenging position in software development where I can utilize my extensive programming skills and contribute to innovative projects.
(訳)
キャリア目標:
革新的なプロジェクトに貢献し、豊富なプログラミングスキルを活かせるソフトウェア開発の挑戦的なポジションを求めています。
職務要約(SUMMARY)
職務要約では、専門スキル、主要な業績、キャリアのハイライトを簡潔に記述します。具体的な成果を示すことで、自己の強みを効果的にアピールしましょう。
誰にでも書けそうな一般的な表現を避けるのが重要です。
例:
SUMMARY:
Dedicated and results-oriented software developer with over 10 years of experience in the IT industry.
Proven track record in developing high-quality software solutions.
Experienced in leading project teams.
Committed to providing exceptional client service.
Adept at problem-solving.
Strong focus on delivering efficient and user-friendly applications.
(訳)
職務要約:
IT業界で10年以上の経験をもつ、献身的で成果に焦点を当てたソフトウェア開発者です。
高品質なソフトウェアソリューションの開発において実績があります。
プロジェクトチームのリーダー経験が豊富です。
卓越したクライアントサービスの提供に尽力しています。
問題解決に長けています。
効率的でユーザーフレンドリーなアプリケーションの提供に強い焦点を当てています。
職歴と実績(WORK EXPERIENCE)
職歴と実績の項目では、過去の職歴を新しいものから記載します。会社名、職位、勤務期間を明記し、主要な業務内容と成果を具体的に示しましょう。
達成した実績は過去形で記述し、現在の職務や取り組んでいる活動は現在形で表現します。数字を用いて成果を具体的に示すのも効果的です。
例:
WORK EXPERIENCE:
Software Developer, SH Technologies, Tokyo
June 2010 - Present
Developed and implemented new software solutions for clients.
Led a team of five developers in creating a successful mobile application.
Collaborated closely with the design team to enhance user experience.
IT Consultant, EC Consulting, Yokohama
April 2008 - May 2010
Provided IT solutions and support to various small and medium-sized businesses.
Conducted training sessions for clients on new software tools.
(訳)
職歴と実績:
ソフトウェア開発者、SHテクノロジーズ、東京
2010年6月 〜 現在
クライアント向けに新しいソフトウェアソリューションを開発し、実装しました。
成功したモバイルアプリケーションの作成において、5人の開発者チームを率いました。
ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、デザインチームと緊密に協力しました。
ITコンサルタント、ECコンサルティング、横浜
2008年4月 〜 2010年5月
さまざまな中小企業にITソリューションとサポートを提供しました。
新しいソフトウェアツールに関するクライアント向けのトレーニングセッションを実施しました。
学歴(EDUCATION)
学歴の項目では、最終学歴を最新のものから記載します。明記するのは、学位、学校名、専攻、卒業年です。応募先の職種と関連性の低い学歴は省略可能です。
例:
EDUCATION:
Master of Science in Computer Science
XX University, Tokyo
April 2006 - March 2008
Bachelor of Science in Information Technology
YY University, Yokohama
April 2002 - March 2006
(訳)
学歴:
コンピュータサイエンス修士
XX大学、東京
2006年4月 〜 2008年3月
情報技術学士
YY大学、横浜
2002年4月 〜 2006年3月
以下に、CVでよく使われる学位の英語表現をまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
【主な学位】
- 学士(Bachelor's Degrees)
Bachelor of Arts (B.A.) 文学士
Bachelor of Science (B.S.) 理学士
Bachelor of Engineering (B.Eng.) 工学士
Bachelor of Computer Science (B.C.S.) コンピュータ科学士
Bachelor of Fine Arts (B.F.A.) 美術学士
Bachelor of Laws (LL.B.) 法学士
Bachelor of Education (B.Ed.) 教育学士 など - 修士(Master's Degrees)
Master of Arts (M.A.) 修士(文学)
Master of Science (M.S.) 修士(理学)
Master of Business Administration (MBA) 修士(経営学)
Master of Engineering (M.Eng.) 修士(工学)
Master of Computer Science (M.C.S.) 修士(コンピュータ科学)
Master of Fine Arts (M.F.A.) 修士(美術)
Master of Education (M.Ed.) 修士(教育学) など - 博士(Doctor's Degrees)
Doctor of Philosophy (Ph.D.) 博士(哲学)
Juris Doctor (J.D.) 博士(法務)
Doctor of Medicine (M.D.) 博士(医学) など
スキルと資格(QUALIFICATIONS / SPECIAL SKILLS)
スキルと資格の項目では、言語、ITスキルなどの専門スキルや保有資格を明記します。応募職種に関連するスキルを優先して記載しましょう。
例:
QUALIFICATIONS / SPECIAL SKILLS:
Proficient in Java, Python, and C#.
Strong analytical and problem-solving skills.
Fluent in Japanese and English.
Certified Scrum Master (CSM).
(訳)
スキルと資格:
Java、Python、C#に精通しています。
強力な分析力と問題解決スキルをもっています。
日本語と英語が流暢です。
認定スクラムマスター(CSM)の資格をもっています。
その他の特記事項(ADDITIONAL INFORMATION)
その他の特記事項では、ボランティア活動、受賞歴や出版物などを、必要に応じて記載します。応募職種に関連する内容を中心に記載し、プライベートな内容は控えめに記載するのが望ましいでしょう。
例:
ADDITIONAL INFORMATION:
Active member of the Japan Software Developers Association (JSDA).
Regular participant in coding competitions.
Volunteer mentor for coding workshops at local community centers.
Passionate about continuous learning and keeping up-to-date with the latest technology trends.
(訳)
その他の特記事項:
日本ソフトウェア開発者協会(JSDA)の活動的なメンバーです。
コーディングコンテストに定期的に参加しています。
地域のコミュニティセンターでのコーディングワークショップのボランティアメンターを務めています。
継続的な学習と最新の技術トレンドに常にアップデートすることに情熱を注いでいます。
CVは、以上のような構成で書いていきます。それぞれの書き方のポイントをぜひ把握しましょう。
CV提出前のチェックポイント:正しい書き方の確認
CVを提出する前に適切な書き方がされているかを確認するための、チェックポイントをご紹介します。参考にして、CVを見直しましょう。
CVにおいて特にチェックすべきポイントは、以下の項目です。
- フォーマットの一貫性
- 職歴と学歴の記載順と内容の正確性
- スペルと文法のチェック
それぞれどのような点を注意すべきか、見ていきましょう。
フォーマットの一貫性
CV全体でフォーマットが統一されているか、確認しましょう。同じフォントとサイズを使用し、見出しは太字で強調するなど、採用担当者にとって読みやすいデザインかどうかを確認します。
職歴と学歴の記載順と内容の正確性
職歴や学歴は、新しい順に記載されているでしょうか? 最新の情報から提示することで、現在のあなたの状況をより適切に反映できます。
また、職歴欄には、職務内容や成果が漏れなく書かれているか、数値で成果が具体化されているかをチェックしましょう。学歴欄には、学位、学校名、専攻、卒業年が書かれているか、応募先と関連性の低い学歴を省いているかを確認します。
スペルと文法のチェック
そして、文章を何度も読み返し、誤字脱字や文法ミスがないかを確認しましょう。正確な言語の使用は、プロフェッショナリズムを示す重要な要素です。完成したら、友人や専門家など第三者にCVを見てもらい、フィードバックを受けるのもおすすめです。
これらの正しい書き方のポイントを確認することで、より効果的なCVになり、あなたの魅力を最大限に伝えられますよ!
CVの書き方でよくある質問
CVの作成に関する疑問は多く、特に初めて作成する方にとっては、日本語の履歴書との違いなどが気になるでしょう。以下に、よくある質問とその回答をまとめました。
CVとResume(レジュメ)はどう違うの?
CVとResumeは、使用される地域や目的によって異なります。
アメリカでは履歴書は「Resume」と呼ばれることが多く、1ページにまとめられるのが一般的です。一方CVには、学歴や職歴をより詳細に記載する傾向があります。特に、専門性の高い職を志望する際にCVを使用するケースが多いようです。
日本語の履歴書との違いはあるの?
日本語の履歴書とCVには違いがいくつかあります。
まず、日本語の履歴書では顔写真を添付するのが一般的です。しかし、CVでは個人情報保護の観点から、顔写真を添付しません。顔写真によって人種が伝わり、採用において差別につながる恐れもあるためです。
加えて、日本語の履歴書に記載する生年月日も、CVでは不要です。そして、CVには最新の情報を書くのが前提のため、記入日も書きません。
そして、日本語の履歴書は、記入すべき項目があらかじめ設定されたテンプレートが存在し、空欄に入力するだけで体裁が整うのが特徴です。一方、英語のCVでは白紙の状態から書くため、タイピングできれいな体裁にしなければなりません。そのため、コンピュータースキルも問われているのです。
さらに、CVでは学校名や会社名よりも、学習した内容や仕事内容、実績、身につけたスキルの詳細を重視します。日本の著名な大学や大企業への所属自体がアピールポイントになるわけではないため、注意が必要です。
CVで書いてはいけないことは何?
CVにおいて書いてはいけない項目は、いくつかあります。
個人的すぎる情報、特に年齢、性別、宗教、民族的背景などの詳細は記載しないほうが無難です。これらの情報は職務選考において不要であり、差別につながる可能性があるためです。転職理由や離職理由も記載を避けます。
CVでよく使う単語は何?
印象的なCVにするためには、「アクション・ワード(Action Verb)」の使用が効果的。アクション・ワードは、あなたの経験やスキルを活動的かつ具体的に示すのに役立つ動詞です。
【CVでよく使われるアクション・ワード(職歴欄で使うことが多いため過去形で記載)】
- 管理、経営に関連する動詞
Led(統率した)
Supervised(監督した)
Implemented(実施した)
Improved(改善した)
Coordinated(調整した)
など - コミュニケーションに関連する動詞
Negotiated(交渉した)
Presented(提示した)
Explained(説明した)
Conveyed(伝えた)
Facilitated(促進した)
など - 独創力に関連する動詞
Created(創造した)
Designed(設計した)
Innovated(革新した)
Invented(発明した)
Constructed(構築した)
など - 営業、説得に関連する動詞
Sold(売り込んだ)
Promoted(促進した)
Acquired(獲得した)
Expanded(拡大した)
Persuaded(説得した)
など - 教育に関連する動詞
Taught(教えた)
Mentored(育成した)
Instructed(指導した)
Enlightened(啓発した)
Assessed(評価した)
など - リサーチ、分析に関連する動詞
Analyzed(分析した)
Researched(調査した)
Evaluated(評価した)
Verified(検証した)
Compiled(集計した)
など - 援助に関連する動詞
Assisted(支援した)
Cared(世話した)
Provided(提供した)
Responded(対応した)
Helped(助けた)
など - 財政管理に関連する動詞
Managed(管理した)
Budgeted(予算立てた)
Allocated(割り当てた)
Audited(監査した)
Optimized(最適化した)
など
こうした動詞を使用することで、CVに具体性をもたらし、読み手に強い印象を与えられるはずです。効果的な書き方へのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
CV添削サポートを活用して書き方を改善しよう
転職活動において、印象的なCVやカバーレターは非常に重要です。しかし、どのように書けばよいのか、不安を感じる方も多いでしょう。
そんなあなたにおすすめなのが、「ENGLISH COMPANY 英語転職支援サービス」です!
「ENGLISH COMPANY 英語転職支援サービス」の有料オプション(2回セットで税込9,900円)としてご用意している「英文履歴書・職務経歴書の添削サポート」では、自然で正確な英語表現や文章構造について、専門のネイティブ講師が丁寧にチェックし、アドバイスを提供。あなたの魅力を端的かつわかりやすく伝えられるようサポートします。
また、こちらの添削サポートでは、文書を正しく整えるだけでなく、受講生の方が自ら考えて英語で表現する力を身につけられるようにプロセスライティングの手法を使用しているのも強み。受講生の方は添削された英文を自力で修正することで、正しい表現の使い方に気づけます。さらに、修正した英文について再度ネイティブ講師の添削を受けることで、ライティングスキルを向上させていけるのです。
これによって、自己PRに必要な英語表現を習得できるので、面接本番の対策にもつながります。
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もちろん、英語面接を想定したトレーニングや、転職後に活かせる英語スキルの向上にも対応しています。転職活動が忙しいなかでも、英語力を短期間で確実に伸ばしたい方に特におすすめです。
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CVやカバーレターの効果的な書き方には、英語の正確さだけでなく、フォーマットの忠実さや読みやすい構成、レイアウトも関わります。本記事を参考にして、あなたの強みや魅力を存分にアピールできるCVとカバーレターを作成しましょう。