「英英辞典」使わないなんてもったいない! wear と put on の違いを説明できますか?

英英辞典のメリット01

みなさんは「英英辞典」を使ったことはありますか? 「全部英語で書かれているから使いづらそう」と避けてきた人もいることでしょう。

じつは英英辞典は、「日常的な英文なら理解できる」「英文を読むのにある程度慣れてきた」という学習者にとっては欠かせないツールなのです。

今回は、英英辞典が具体的にどう役に立つのか解説していきます。

語彙のニュアンス(微妙な意味合い)を学べる

たとえば、「wear」と「put on」。日本語に訳すと、どちらも「着る」という意味になりますよね。でもじつは、この2語のニュアンスには違いがあります。ケンブリッジ大学出版社のオンライン英英辞典「Cambridge Dictionary」を見てみましょう。

wear:to have clothing, jewellery, etc. on your body(※衣類、装飾品などを身体に身に着けていること)
put on:to cover part of the body with clothes, shoes, make-up, or something similar(※衣類、靴、化粧またその類似物で身体の一部を覆うこと)

ここで注目すべきは、それぞれの定義のなかにある「have」「cover」というワードです。

「wear」の定義にある「have」は、「所有している状態・物が存在している状態」を意味します。つまり「wear」は、「(すでに着終えて)身に着けている」という「状態」を表す語なのです。一方、「put on」の定義にある「cover」は、「覆われていないものを覆う動作」を指します。よって「put on」は、「(これから)着る」という「動作」そのものを意味しているのです。

日本語だとどちらも同じような意味に見えて、こんな違いがあるのですね。このように、日本語では表現しきれないニュアンスの違いを理解するのに、英英辞典はとても役立ちます。

ほかの例もご紹介しましょう。「expect」を英和辞典で引くと「予期する、期待する」と書かれています。「期待する」と聞くと、「何かを楽しみに待っている」ようなイメージをもちますよね。しかし、英英辞典で引くと次のような定義が。

expect:to think or believe something will happen, or someone will arrive(※何かが起こるだろう、誰かが到着するだろうと考えたり信じたりすること)

じつは「expect」は、「楽しみに待っている」というニュアンスをもっているわけではないのです。むしろ、「予期する、予想する」ニュアンスが中心。「何かを楽しみに待っている」と言いたいときは、「look forward to 〜」のほうがより正確です。

英和辞典だと、意味が日本語に訳されてしまうため、語がもつ正確な意味やニュアンスが削がれてしまう場合があります。でも、英英辞典だとその心配はありません。英語本来のニュアンスを知ることができるため、「文としては合っているものの、使い方が変」と思われることがより少なくなります。実際に英語を使う場面でも、適切な語を選択することができるようになるのです。

英英辞典のメリット02

パラフレーズを学べる

英英辞典はパラフレーズを学ぶときにも便利です。パラフレーズとは、わかりやすくするために別の言葉で言い換えること。一見難しそうな単語を英英辞典で定義を引くと、よりやさしい表現に言い換えられています。簡単に言い換えた定義と一緒に覚えることで、調べた言葉の意味が理解しやすくなるのです。

例として、「tremendous」を英英辞典で引いてみましょう。

tremendous:very great in amount or level, or extremely good(※数量においてとても大きい、あるいは、とてもよい)

「very great」や「extremely good」と似ているのがわかると、意味もイメージしやすいと思いませんか?

第二言語習得を専門とするケース・ウェスタン・リザーブ大学の白井恭弘教授は、パラフレーズがコミュニケーションを円滑にするための戦略のひとつになると語ります。白井教授いわく、パラフレーズで相手により思いが通じやすくなるそう。表現が思い浮かばなくても、自分の知っている簡単な表現で言い換えられたら、コミュニケーションもうまく続けられますよね。

また、岐阜大学のデビッド・バーカー准教授は、ネイティブスピーカーに気持ちを伝えるときは、多様な言い回しを使うことが重要と述べます。なぜならば、英語という言語は、同じ表現の繰り返しを嫌う傾向にあるから。言い回しを適度に変えないと、教養の少なさや機械的な印象を相手に与えてしまうことも。

このように英英辞典は、語句の意味を調べるだけでなく、コミュニケーションをより円滑にできる便利なツールでもあるのです。

英英辞典のメリット03

意味検索がこれひとつで! 「Google Dictionary」の活用法

いまや、インターネットを使って、英語の単語や熟語の意味を簡単に調べられるようになりました。でも、検索するたびに新しいタブを開いたり画面を切り替えたりして、「意味はわかったけれど、どこまで英文を読んでいたかわからなくなった……」なんてこともしばしば。これではリーディングのタイムロスにもなってしまいます。

そこで、時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 長束啓樹さんがおすすめしているのは「Google Dictionary」。長束さんいわく、この「Google Dictionary」をインストールしておけば、画面を切り替えなくても、意味の検索ができてしまうとのこと。

検索方法は、英文上で調べたい語句をただクリックするだけ。使い方の詳細は、以下の約5分の動画で紹介されています。さらに、英英辞典を使うときの注意点も解説されているので、ぜひチェックしてみてください。

  • Google Dictionaryはどこで手に入る?
  • Google Dictionaryの使い方
  • 英英辞典の注意点
  • 調べた語彙の復習に役立つ裏ワザ
  • 意味だけでなく発音も調べられる!?

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英英辞典は、語彙力やコミュニケーション力を上げる強力な武器になります。Web上で簡単に使えれば、リーディング学習の時短にもつながりますね。今回の記事や動画を参考に、Web上で英英辞典を活用してみてください!

監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

(参考)
Cambridge Dictionary|英語辞典
白井恭弘(2008),『外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か』, 岩波新書.
デビッド・バーカー(2016),『もしも英語ができたなら…: ネイティブ講師が教える「脱・ペーパースピーカー」の秘訣』, アルク.
週刊アスキー|Web上の英語をクリックするだけで翻訳してくれる「Google Dictionary」

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