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90日でTOEIC910点! 英語が聞けない僕にパーソナルトレーナーが教えてくれた「音読のきほん」

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STUDY HACKERから生まれた英語のパーソナルジム StudyHacker ENGLISH COMPANY。今日も英語力の向上をめざし、たくさんの人が真剣に取り組んでいます。



今回はそんな中から、90日という短期間でTOEICのスコア910点を獲得されたS.Tさんと、担当の山根トレーナーにインタビューを行いました。

ENGLISH COMPANYを受講したS.TさんのTOEICスコア。910点

——この度はおめでとうございます。910点と言うともう「英語が得意な人」という感じですね。お疲れ様でした。本日はよろしくお願いします。

S.Tさん:ありがとうございます。90日間、楽しく英語を学ぶことができました。よろしくお願いします。

山根トレーナー:よろしくお願いします。

英語の勉強はしてきた、でも「使える」レベルではなかった

——まずはじめに、S.Tさんが今回英語を学ぼうと思われたきっかけや理由についてお聞かせいただけますか?

S.Tさん:大学受験の時から英語は嫌いではなくて、大学入学時に受験したTOEICは700点くらいでした。大学でも英語を使うゼミなどにも所属していたんです。でも、実はそれでも「英語が使える」という状態ではありませんでした。テストはできても、使えないという状況だったんです。

ENGLISH COMPANYを受講したS.Tさん

——日本人にはよくある話ですよね……。そういう状態で困っている方は多いと思います。

S.Tさん:さらに、社会人になってから4年ほど経つのですが、ずっと英語からは遠ざかっていたんです。このまま英語を使えなくなるのかなとか思うとなんだかもったいない気がして。英語はもともと嫌いではなかったので、きちんと使えるレベルにしていきたいなと思いました。

それに、いまの職場でも英語がきちんと使えれば登用されるポジションもあるんです。そういう仕事をしてみたいという気持ちもありました。

今年で30歳になるのですが、高校生くらいの頃には「30歳の自分は英語なんかペラペラだろう」と想像していたので、なんとかその頃の想像に追いつこうかと(笑)

——ENGLISH COMPANYでトレーニングを始められた頃には、どんな英語力だったのですか?

山根トレーナー:これまできちんと学ばれてこられたんだろうなという印象でした。発音もきれいでしたし、文を読む力も優れていらっしゃいました。ただ、リスニングをとても苦手とされていました。

S.Tさん:書いてあれば簡単に読めるようなことでも、音で聞くと理解できなかったんです。TOEICくらいのレベルになると、まったく聞き取れなくて。

山根トレーナー:音声を聞かれた後にスクリプトをご覧になって、「なんでこんな簡単なものが聞けないんだろう」とおっしゃっていましたよね。

リスニング力向上のために、「音読のきほん」を学ぶことから始めた。

——それで、山根さんはどのようにアプローチされたのですか?

山根トレーナー:ENGLISH COMPANYの基本のアプローチどおり、まずは「音声変化のルール」を中心にトレーニングを行っていきました。ネイティブスピーカーは、いつも教科書通りの発音をしているのではなくて、言いやすいように少しずつ音を変化させているんです。そこには一定のルールがありますから、まずそれを抑えて、ご自身でも言えるように、また自動的に認識できるようにしていただきました。

S.Tさん:いくつかあるルールの中でも特に「弱形(じゃっけい)」と呼ばれるルールが苦手で、何度も練習しました。ただの雑音のように聞こえていたんです。

※編集部注:「弱形」とは。

よく使われる語には「強形」と「弱形」という2つの読み方を持つものがあります。「強形」とは、その語を特に強調して用いる場合に使う発音、「弱形」はそれ以外の時に用いられる発音です。someであれば強形は「さむ」、弱形は「すむ」に近い音になります(発音記号では/səm/)。一般には強形だけを習う一方で、someなどの代名詞は弱形で用いられることの方がはるかに多いため、弱形を知らなければ未知の語に聞こえてしまいます。「よく使われる語」の「よく使われる方の用法」であるため、これは是非とも早期に知っておきたいルールです。

(引用元:田浦秀幸(2016),『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』, マイナビ出版.)

山根トレーナー:それから、聞き取った英語の意味を頭からすばやく理解していただくために、いちどに処理できる言葉のかたまりである「チャンク(chunk)」というものを意識したトレーニングを行っていきました。S.Tさんの弱点や課題に沿った形で、1-2ヶ月は音声処理をメインターゲットにカリキュラムを組みました。

ENGLISH COMPANYでS.Tさんを担当した山根トレーナー

S.Tさん:内容も考えていただいたのですが、勉強時間やタイミングなども相談にのっていただいて。

——というと?

S.Tさん:勤務時間が不規則で、なかなかスキマ時間が取りづらいという事情があって。それならたとえば、朝にウォーキングの習慣を作ってその時にシャドーイングをしましょうとか、そのようないろいろなアイディアを出していただいていましたね。LINEなどで毎日やりとりしながら、トレーニングを続けていくことができました。

——集中して音声系のトレーニングをされたんですね。効果はご自身でも感じられていましたか?

S.Tさん:ええ。最初の2週間目くらいから、効果は感じ始めていました。短い文であれば初めて聞くような素材でも聞き取れるようになったりとか。そのあたりは、音声変化のルールをきちんと学ばせてもらったのも大きかったと思います。

山根トレーナー:TOEICで言うと、part 2の単文の会話形式をはじめは苦手にされていたんです。まったく文字情報が無いものに対して音だけでアプローチする必要があるので。でも、すぐにpart 2がいちばん得意になられましたよね。

S.Tさん:そうですね。ほとんど間違えなくなりました。

リスニング力向上がリーディングスピードを上げた!

——リスニングのスキルがあがったことで、全体に変化はありましたか?

S.Tさん:細かい発音がわかるようになることで、文章を読むことも早くなったんですよ。速読力が身に付いたというか。

山根トレーナー:ある程度の上級者の方には、リスニングで細かい音が聞けるようになると文を黙読するスピードが速くなるということはよくあるんですよ。

ENGLISH COMPANYを受講したS.Tさんと担当の山根トレーナーの授業風景

——ちょっと意外な気もしますね。

山根トレーナー:日本人のような英語を母語としない人が英語を読むときには、ふつう、頭の中で英語の文字を「音読」しますよね。声に出さなくても一度音に変えるはずです。

リスニング力を鍛えるプロセスで、英語を正しい発音で音読していくことで、意味の切れ目や文の構造がとりやすくなるんです。文のリズムや発音と文の意味は密接していますから。

S.Tさん:関係代名詞なんか、ENGLISH COMPANYに来るまでは「返り読み」していたんですよ。うしろから前に、という順番で日本語に訳しながら読んでいました。そのせいで時間がかかってしまっていたんです。でも、音読やリスニングの練習をすることで、「先行詞はこう読む」とか「関係詞節の部分はうしろにくっつけて流すイメージ」みたいな(笑) 感覚的なものなのですが、そういうリズムがつかめてくるんですよ。

山根トレーナー:音読を繰り返すことにはとても効果がありますね。S.Tさんは、学校時代、受験時代に英語の勉強にしっかり取り組んでこられたと思うんです。でも、だからこそ「返り読み」や「訳読」といった、速読を阻害してしまうような癖がついてしまっていました。

その癖をとるためには、チャンク(意味のかたまり)を意識しながら音読をしていただいて、意味処理の方法を変えていく必要がありました。

S.Tさん:「同じものを何度も繰り返す」というトレーニングはこれまでやったことがなくて、でもほんとうに効果的でした。

山根トレーナー:野球やテニスの「素振り」のような、反復練習はやっぱりたいせつですよね。

S.Tさん:読んだり聞いたりするスピードと正確さがあがったことで、TOEICのスコアがぐっとあがったんだと思います。TOEICなんかできてもだめだという人もいますが、まず読むこと、聞くことにフォーカスしたのはとても良かったと思います。

山根トレーナー:そうですね。4技能(読む・聞く・書く・話す)は、「読む・聞く」というインプット系スキルと、「書く・話す」というアウトプット系スキルに分けられるのですが、まずインプット系スキルを鍛えないことには、アウトプットはできないというのは、第二言語習得研究ではよく知られたことです。「聞けないけれど会話はできる」とか「読めないけれど、文が書ける」ということはありませんから。

S.Tさん:英語を使えるようにするためには、まずTOEICで測られるようなインプット系のスキルにフォーカスするのは非常に理に適っているなと、納得できました。

——TOEICでは900点を越えられて、今後目標とするところはありますか? また、これから英語を勉強してみようという方にメッセージをお願いします。

S.Tさん:今後は英検1級にもチャレンジしていきたいですね。TOEIC900点をとれば終わりではありません。これから学ぶべきことも多いと思います。ただ、TOEICもできないのに他のことができるわけはないんですよね。英語ができる人ならTOEICくらいはできるはずです。

TOEICって、インプットのスピードや正確さを測る上では、とてもよくできたテストだと思います。ここにフォーカスして勉強を始めたことはとても有益でした。

ENGLISH COMPANYでは、効果的なトレーニングを積むことができました。毎回家での練習時には、なんとかトレーナーに認めてもらおうと思って、がんばれました。練習の成果をみせて、共有する相手がいるのは大きいことでした。ほめられるとうれしいですしね(笑)

いつも、的確なアドバイスをもらって、それに沿って練習をすれば確かに上達した感じがありました。3ヶ月という期間で900を超えることができたのは、課題の発見と、その克服を細かく繰り返すことができたからではないかと思います。

山根トレーナー:私がお願いしたことを、信頼して、その通りにやっていただけたこと。時にはその何倍もやっていただけたことが、結果に繋がったのだと思います。ほんとうにお疲れ様でした。これからもがんばってくださいね。

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まずはインプットの能力をしっかり高めること。正しい発音を身につけ、それを練習することで、リーディングスピードが上がっていく仕組み。パーソナルトレーナーの持つ、「英語学習についての知識」を正しく応用することで、やみくもに我流で勉強するよりも短期間で効率良く上達することができました。

ENGLISH COMPANYは、関東3スタジオ(神田、新宿、銀座)、関西3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)で展開中です。(2022年12月現在)

完全オンラインでもトレーニングをご受講いただけます。人が集まる場所を避け自宅で本格的な学習をされたい方、スタジオが無い地域にお住まいの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。



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