英会話ができるようになりたい! 英語を話せるようになるにはどうしたらいいの? いや、話せるようにならないと切実に困るのだ! そんなビジネスパーソンも年々増えてきていますね。英語はその重要度をますます大きくしています。

でも、「英会話ができる」とはいったいどういうことなのでしょうか。
英語ペラペラのバイリンガル、国際派ビジネスパーソンになるためには、どうすればいいのでしょう。今回はStudyHackerの英語部門である、『英語のパーソナルジム “ENGLSH COMPANY”』より英会話力アップのお話です。

英会話ができるようになるためには?

英会話とはなにか。読んで字のごとく “英語” での “会話” ですね。そして、会話とは「互いに話すこと。つまり相手の話を聞いて、こちらも何か言う」ということです。ですから、相手の話を聞いて、理解するスキルがないと会話は成り立ちません。一人で言いたいことをいうのは、会話ではなく、ただの独り言です。

とても当たり前の話ですが聞く力がないと、会話はできないのです。

英語で行われる会議でも、外国人が話していることが聞き取れなくて困ったという経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。言いたいことをばっちり頭にいれて会議に臨んでも、相手の英語が聞けないときちんと伝わってるのかどうかさえはっきりわかりませんよね。

旅行や出張ならば、「旅のひとこと英会話」的なものでなんとか切り抜けることができるかもしれませんが、ビジネスシーンではそれだけでは心許ないものです。

まず、「聞く力」を身につけましょう。

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英語が聞けない! をまず解決。

聞く力(リスニング力)って何なのでしょう。
相手の話を聞くということを細かく見ていくと、次のように分解されます。

STEP.1 英語の音を聞き取る

相手の発する音を聞き分けて、単語として理解すること。「英語耳」なんて言ったりしますね。ネイティブが話す英語は、日本人が思っている英語とは少し違うことがあります。

“get it on” を「げりろーん」と言ったり、 “take on” を「ていこん」のように発音したりするあれです。最近では「ぷちょへんざ」 “put your hands up!” なんかもよく耳にします。

でもこのような音声変化、実はたった6つのルールで構成されているのです。
集中的な練習をすればきちんと聞けるようになりますよ。効果的なのは、比較的短い文を用いた「ディクテーション」と呼ばれるトレーニングです。これは英語を聞いて、そのまま書き取るというシンプルなもの。まったく英語がきけないという方はまずはここから始めてみましょう。書いたものと正解を見比べて、ズレを修正していきましょう。

STEP.2 相手の話のスピードについていく

英語の音を聞き取れるようになっても、それだけで相手の話が理解できるわけではありませんね。中学生から高校の初級程度の文法が、まず前提として必要です。まずは大きな単元名がついているようなもの「受動態」とか「現在完了」とか、そういうものをきちんと押さえましょう。文法って、やってみると意外にむずかしいものでもないし、とんでもない量でもありません。初めにきちんとやっておくと、英語学習がとても楽になります。

・文法はだいじですよ

ビジネスパーソンの中には、「文法はある程度わかるよ」という方も少なくありません。大学受験などで、さんざん英語を学んできたその経験は英会話でも力強い味方となってくれます。学校の英語の授業はまったくだめ! なんていう言葉に落胆する必要はまったくありません。学校で学んだことはとっても役に立つんです。

・「チャンク」をとらえましょう

文法がしっかりわかる方は、単語をいくつかまとめた言葉のかたまり「チャンク」というものを意識してみましょう。英単語を一語ずつ追っていたのではとても追いつきません。意味のかたまりを意識して、英文は前から前から理解していくことを心がけましょう。返り読みはNGですよ!

英文をあらかじめチャンクに区切ってある書籍もありますので、使ってみるといいかもしれません。個人的なお薦めはこちら。


『速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4』

松本 茂 著・監修

Robert L. Gaynor,Gail K. Oura, 藤咲 多恵子 著

Z会 2011年

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「英単語」とありますが解説も丁寧、音源も付属、テーマも社会人向けととても使いやすい一冊だと思います。

・なんといっても音読…だけど一つ注意点。

通常の音読や、シャドーイングなどに取り組まれている方も多いかと思います。この際に絶対に守って欲しいことがあります。それは、「読んでいる英文の内容が分かっていること」。実は、意味のわからない英文をいくら読んでも、あまり効果がないことが分かっています。いきなり読んでもだめだってことですね。

まずは、チャンクごとの意味、イメージをしっかりと把握した上で、それを頭に浮かべながら英語とイメージを結合させていきましょう。

英語のスピーキングってなんのこと?

・話すための前提として

あたりまえのことですが、人は自分が知っている言葉しか使えません。聞いたこともないし、読んでも何のことだかわからない。だけど自分では言えます。なんてことはあり得ませんね。

だから、まずはたくさん聞いたり読んだりすることで、自分のもつ英語の知識を増やす必要があります。英語の言い回し、語彙、熟語を蓄えることで、使える言い回しを増やして行くということです。

・英語の4技能

英語の4技能という言葉があります。最近では大学入試などでも「4技能型」試験などが話題になっています。4技能というのは「読む(リーディング)」「聞く(リスニング)」「書く(ライティング)」「話す(スピーキング)」のこと。

このうち、「読む」と「聞く」をまとめてreceptive skill(レセプティブ・スキル)と言います。文章を読んだり、誰かが話すのを聞いて内容を理解する能力のことです。一方で、「書く」と「話す」をまとめてproductive skill(プロダクティブ・スキル)と言います。

この組み合わせ、ちょっと意外な感じがしませんか? なんとなく、「読む&書く=文字系」「話す&聞く=音系」という風なセットだと捉える方も多いのではないでしょうか。しかし、実際は「読む・聞く=インプット系」「書く・話す=アウトプット系」という風に捉えるのが正しいのです。

そして、人が言葉を使うときには、当然ながらインプットが先行します。いきなり書いたり話したりすることはできません。

英語を話す、つまりアウトプットするためには、まずたくさんのインプットで知識を得て、それをちょっと使ってみること。たくさんの読んだり聞いたりして得た知識を、実際に使ってみるというサイクルを回すことが効果的だとされています。専門的にはこれを、「大量のインプットと少しのアウトプット」という言い方をします。

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社会人の英語力アップにTOEICが役に立つ理由

たくさんの会社が、社員の英語力を測るための指標としてTOEICを用いています。TOEICでは、ビジネスシーンを想定した英語でのコミュニケーションスキルを、リーディングとリスニングの面から測ります。

リーディングとリスニングしか測らない2技能型のテストの代表なのです。つまり、英語運用能力の基礎となるreceptive skillに絞ってしっかりとスコアを出してくれるんですね。前述したように、確かなインプット力とそれに伴う英語の知識がないことには、正しく幅広い表現は望めません。ビジネスの現場できちんとした英語を使いたいという方は、まずTOEICで800くらいはとっておきたいところです。

もちろん、800とればそれでOK、英語は完璧! という訳にはいきませんが、逆に800点とれていないけれど、英語は使えるよというのは基本的にあり得ません。おそらく、だいぶブロークンな英語になっていると思われます。

昨今は、中国でも韓国でも英語教育には大変力をいれていて、とても流暢に英語を話す人たちがたくさんいます。外国人だからまちがった、たどたどしい英語で大丈夫だと思っていると思わぬ不覚をとることにもなりかねません。ビジネスで通用する「きちんとした英語」を身につけるためには、しっかりしたインプット力を身につけておくべきなのです。

TOEICはその点で、インプットの力、receptive skill「だけ」をみてくれるところが大きなメリットです。よく、「TOEICで高得点がとれても話せるわけではないから、意味がない」という人がいますが、それは誤りです。TOEICすらとれないのに、きちんと英語がはなせるということはあり得ない以上、十分な価値があるのです。

ただし、800点くらいを越えた辺りからはアウトプット系の練習も一緒にやっていくのが良いでしょう。聞けること、読めることが大事だとはいえ、それ「だけ」しかできないと意味はありません。

英語の知識があれば会話ができる?

では、インプットで十分な知識があればすらすらと話せるのでしょうか。それで英会話がなりたつのでしょうか。残念ながらそれだけでは、まだ十分ではありません。知っていることを使えるようになるには、もう少し段階が必要です。

また、知識は「使える形」であたまに入れておくことがとても大切です。単語の個別の意味だけでなく、どんな風に、どんなシチュエーションで使うのかも一緒に覚えておきましょう。

英語に限らず、ただ知っているということと、それを使いこなせるということの間にはちょっと差がありますね。やはり、実際に使うためにはトレーニングが必要です。

スピーキング力、つまり「話す能力」を鍛えるためにはひたすら練習して、身体が自動的に反応する状態を作っていきます。

英語表現を覚える(インプット)→自分のものにしてしまう(内在化・インテイク)→意識しなくても自然に使える(自動化)

というプロセスで言葉を自在に使えるようになります。

ここまでくるのは、決して簡単なことではありません。毎日、少しずつでも良いので欠かさず練習していってください。週末にまとめてやる! とかでは効果がないので注意が必要です。毎日こつこつやるのが肝心です。

留学ができる環境ならば、してしまうのも手です。毎日英語に触れられる環境(ESL環境, English as a Second Language環境)に身をおいてしまえば、意志が弱い人でも毎日英語の練習(?)をせざるを得ない状態になります。

それはちょっと難しいという人は、国内で集中的なトレーニングを行うことになります。日本の場合は、普段英語を使わない環境(EFL環境; English as a Foreign Language環境)ですから、練習する際にはきっちり負荷をかけるのが望ましいと思います。一人で継続するのが難しいなら、スクールであったり、家庭教師やトレーナーをつけてみるのも良いでしょう。

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最近流行の、スカイプ英会話なども十分な知識があって、ある程度のレベルに達した方であればとてもよいアウトプットのトレーニングになりますね。英会話ができるようになるのが目的なのであれば、やはり最後は、英会話そのものをやってみるということになります。安価で、手軽に利用出来るという点でとても便利だと思います。

ただし、これから英語をはじめる、まだまだ聞き取れないことだらけという状態で初めても、そもそも会話が成り立たず効果が薄いでしょう。基礎も出来ていないのに練習試合で実力を伸ばそうとしているようなものですから……効果は推して知るべしですね。

まずはリスニング、次にスピーキングで英会話はできるようになる

いかがでしょうか。英会話=英語で「会話」をするためには、まずはじめに「聞く力」(リスニング力)を鍛えましょう。リスニング力を鍛えるためには、音声がわかる、文法がわかる、スピードについていくということがたいせつでした。

その力がある程度を越えてから、「話す力」(スピーキング)を伸ばしていくことにシフトしていきましょう。

なんだか大変そうだな……と思われるかもしれませんし、実際そんなに簡単なものでもありませんが、大学受験を経てきた人なら、毎日みっちりやればおおよその道筋は見えてきます。まずはチャレンジしてみてください。

英語ができるようになった方はたくさんいます。しっかりやれば、必ずできますよ! がんばってください。