デジタル英会話学習機はどこまで使えるのか。英語のプロトレーナーが実際に使ってみた
こんにちは、はじめまして。英語のパーソナルジム・ENGLISH COMPANYのトレーナー AKISAです。
今年の4月、心を新たに今年度こそは英語力を上げたいと思ったあなた。日々の仕事に追われ、あまり上達しないまま、気づいたらもう6月! なんてことはありませんか?
私は普段、社会人にビジネス英語を教えています。そこでいつも感じる、英語習得の最大の壁とも言うべきものがあります。
それは学習を「継続する方法」を知らないということ。どんな効果的な勉強法も、継続的に取り組まなければその効果は限られたものになります。
継続にモチベーションはいらない
継続するためにはモチベーションの維持が重要。根性で頑張れば、継続は可能だ。
そんな風に考えているのであれば、いますぐその考えは封印してください。
そもそもモチベーションは維持できるものではありません。始めにあったやる気は、時間がたつにつれしぼんでいき、最後には消えてなくなってしまうのが普通です。
では、どうすればよいのでしょうか? その答えは「モチベーションがなくても学習できるしくみ」を作ることです。
発想を転換してください。学習にとりかかるハードルをさげ、日々の暮らしの中に無理なく学習を取り込んでいきましょう。
街には数え切れないほどの英会話スクールがあり、本屋には棚からあふれるほどの語学教材が並んでいます。
私が普段英語を教えているENGLISH COMPANYにも、「色々な英語教室や教材を試したけれど、なかなか英語ができるようにならなかった。最後のチャンスだと思って通うつもり。」とおっしゃる方がたくさんいます。「英語での業務から逃げられなくなった」とおっしゃる方も増えてきています。
これだけ英語学習への必要性が高まり、誰もが英語習得への意欲を持ち、世の中には効果的な学習ツールも揃っているのに、なぜいつまでたっても英語ができるようにならないのでしょうか?
理由はただ一つ。続かないから。そして続けること、継続することを「精神力」で成功させようとしているからです。
継続は「しくみ」で成し遂げるもの
例を挙げてみましょう。
担当させていただいた方で、複数のお店を持つ経営者の方がいらっしゃいました。その方はとにかく忙しい。毎日自分でお店にたちながら、開店前は取材や広告や出張の打ち合わせ、閉店後には社員の研修や売り上げの確認をしないといけません。
そんな中、1日3時間の勉強時間を確保し、それを3ヶ月継続しました。その結果、TOEICスコアが数百点も上がったのです。
この状況で「やる気」「モチベーション」に頼るとどうなるでしょうか? 相当な精神力がある方でも、だんだん継続が難しくなってしまうのは想像に難くありません。
そこで、日々の生活に学習を取り入れるべく『習慣形成』をしてもらいました。ほんの一例ですが、例えば以下のような習慣です。
- 毎朝玄関前のテーブルに単語テストを置いておき、テストを解いてから家を出る
- 朝のミーティング前にリーディングをするため必ずカフェに立ち寄る
- 仕事道具とセットで単語帳を常に持ち歩き、スキマ時間に見てはトレーナーに報告
- 手帳に苦手な文法項目のメモを挟み、手帳を開く度に目にとまるようにする
- 朝の通勤時間に車内でリスニング音声を流し、シャドーイングの練習をする
このように、日々の行動に「少しだけ」勉強を始めるしくみを付け加えていきます。
モチベーションは、「よしやるぞ」と勉強を始める時に特に必要なきもち。であれば、始めるためのハードルは低ければ低いほど、モチベーションに左右されにくくなるのです。
自分の「意志」の力をあてにすることなく、細かな準備をしておくことが、学習を継続させるカギとなります。
デジタル英会話学習機をつかってみた
もう一つ例をあげます。
英語のパーソナルトレーナーである私にとっても、日々英語の学習をブラッシュアップし続けることは必要なこと。そのためにはツールを上手く利用することも有効です。
私の場合は、デジタル英会話学習機のEX-word RISEをこのところ使っています。この機種、学習を始めるハードルを下げてくれるという点で非常に秀逸です。
ハードルを下げるポイント1:形状が変化! "どこでも" 学習を始められる。
どんなに忙しくても、やり方次第で学習時間は捻出できるもの。 私は毎日の通勤時間やスキマ時間を活用しています。
生活のシーンに合わせ、3種類の形に変えられるので学習の環境を選びません。
たとえば、通勤時、満員電車の中では、タブレットスタイルで片手で持つとラク。
私は毎朝イヤフォンを使い、リスニングや単語に取り組んでいます。仕事帰りは、英語で文学作品を読んでリーディング量を確保。
読書に飽きたら、英語特有のボディランゲージや発音の動画を見て楽しんでいます。
待ち合わせや食事の前後のスキマ時間には、キーボードをスライドしたスタイルが便利。数分で終わる単語テストや、数秒で終わる例文検索をよくしています。
職場や家では、ディスプレイを立ち上げたスタイルがおすすめ。
私は昼休みや夜寝る前の10分間、TOEICやTOEFLの問題集に取り組むことが多いです。軽くていつでもどこでも持ち運びやすく、スマホと違って誘惑もありません。
普段の生活の中に、無理なく英語学習を取り入れられます。
ハードルを下げるポイント2:音声が流れてくるので強制的に進み、脱落しにくい。
単語は英語学習の一番の基本。でも、覚える数が多くて飽きてしまうことも多いですよね。
EX-word RISEで単語を学習をすると、逃げる隙がありません。
音楽に合わせてテンポ良く、英単語と意味を音声で教えてくれます。 4単語を学習すると復習として英単語だけをもう一度読んでくれます。
紙の単語帳だと、進むペースを決めるのは自分です。そのため、疲れてきたらペースが遅くなってしまいがち。
……しかし、これなら逃げられません。
自分の気分に関係なく、どんどんネイティブ音声が流れてきます。これは継続へのハードルをぐんと下げてくれる機能です。
一度始めてしまえば、あとはやらざるを得ない環境を作ってくれます。
ハードルを下げるポイント3:スモールゴールと達成感
目標達成への道のりは長いもの。でも、今日マスターしたい1つのことに焦点を当てると、伸びが実感できます。
「人は自分ができる」と感じることでモチベーションがあがるもの。専門的にはCapability(有能感)といいますが、小さな「できる」を可視化してくれる機能がやる気を引き出してくれます。
その点、伸びがすぐにわかる「採点機能」はとても画期的。
まずは発音から見てみましょう。
やり方は簡単、ネイティブ音声に続いて、画面に向かって英語を吹き込むだけ。 すると瞬時に私の英語を採点し、前回の結果との比較もしてくれます。
グラフによる評価で、上達した点や強化すべき点が一目瞭然。
後は評価に基づいて、再チャレンジするのみ。1分もかからず、発音を向上できます。
私は1日1フレーズと決めて、発音練習をしています。
次に英会話。 「ビジネス」「接客」などの様々なテーマから、その日マスターしたい分野を選びます。
リスニングの後は、画面の日本語を見て瞬時に英語で話します。 その後、会話の相手の英語に返す形で、英語で返事をしていきます。
自分の発話は録音され、答えと一緒に確認できます。 これを繰り返して、会話の精度を磨いていくだけ。
完成したあと、その日の最初の録音と比べると、上達の度合いにびっくりします。
英会話も1日1テーマ進めています。 仕上げるのに10分もかからないので、気軽に取り組めます。
学習を始めやすくするには、すぐに達成できそうなスモールゴールを設定すること。
学習を続けるには、小さな成功体験を積み重ねていくだけ。 それができれば、最終的な目標達成もすぐそこです。
■まとめ
英語を身につけるためには、学習を継続させるための習慣形成がなによりたいせつ。そしてそのためには、とにかく「始めるハードル」をさげることです。
くれぐれも「やる気」を重視しないでください。だいじなのは「しくみ」ですよ! 学習の継続のサポートの一助としてデバイスを上手に利用するのもおすすめですね。
東京近郊、大阪、京都にお住まいで、英語を科学的に学び最短で最大の成果を出すことに興味を持ってくださった皆さんは、ENGLISH COMPANYもぜひチェックしてみてくださいね! みなさんにお目にかかれる日を楽しみにしています。