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本当に効果的な英会話の学び方。「AI翻訳があれば英会話はいらない」と考えてはいけない理由とは?

会話をしている男女

「英語のニュースを読んで理解はできるけど、英語で話すことはできない……」
「翻訳アプリでなんでも訳せるいま、本当に英会話は必要?」

こんな悩みや疑問を抱えている人は少なくないはず。

テクノロジーが進化するなか、英会話スキルの真の価値とはなんなのか。そして、どうすれば効果的に英会話スキルを上達させられるのか。ENGLISH COMPANYといっしょに探ってみましょう。



そもそも英会話は必要?

AIや便利な翻訳ツールの存在により、英会話の必要性について疑問をもつ人もいる現代。しかし、英会話スキルを身につける重要性は依然として変わりません。対面でのコミュニケーションは、自己を相手に理解してもらうための手段であり、相手との信頼関係を築くうえで欠かせない要素だからです。

わざわざしゃべらなくても、メールやLINEで容易に情報の伝達ができるのに、と思うかもしれません。しかし、私たちが直接会って会話をする真の理由は、相手を深く理解し、信頼関係を築くことにあります。こうした信頼関係は、テクノロジーだけで構築することはできないもの。

特に、海外でビジネスやスポーツ、芸術などに取り組む人にとって、英会話スキルはその国の人々との深い絆を築く手段として非常に重要です。実際、海外で活躍するスポーツ選手のなかには、英語を使いこなすことで成功を収めている人もいます。彼らはきっと、現地の選手たちと盛んに会話をしながら、チームプレーに必要な絆を深めているのでしょう。

英会話を通して人々に自己をアピールし、信頼を勝ち取るスキルは、国際的な舞台で活躍するのに必要不可欠と言えるでしょう。

海外でプレーするスポーツ選手

リーディング偏重では英会話は上達しない

以上のように英会話は重要なスキルですが、日本の教育現場では、スピーキングの訓練が十分に行なわれてきませんでした。海外の書物から技術を取り入れようとして、日本の英語教育は長いあいだ、読解力の育成に重きをおいてきたからです。

これまでの教育システムでは、単語の暗記や文法のルール学習が優先され、自分自身で英語を用いて発信する機会が限定的でした。また、英語試験での採点が容易であることから、リーディング中心の授業が続けられてきたという背景もあります。

リーディングスキルは、論理的に考えたり深く理解したりするうえでは、たしかに必要なスキルです。しかし、読解の訓練だけでは、英会話ができるようにはなりません。スピーキングの訓練も必要不可欠なのです

退屈そうにリーディングをしている女性

英会話をうまくするうえで重要なポイント

英会話スキルを効率よく上達させるためには、主にふたつのポイントが重要です。

  • 例文を暗記する
  • 正確で流暢な発音を身につける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

例文を暗記する

単語を覚えるだけでは、自然な英語表現はできません。むしろ、例文の暗記が重要です。

英語の文章には、基本的な構造が存在します。同じ基本構造の文に違う単語を入れれば、以下のように多様な例文を生み出すことが可能です。

【例】基本構造: "I [過去形の動詞] [目的語] at [場所] last [曜日]."

I [bought] [a book] at [the store] last [Monday].
I [met] [my friend] at [the café] last [Tuesday].
I [did] [my homework] at [the library] last [Wednesday]. など


そして例文を暗記することで、フレーズや表現を身につけられます。言葉の並び方のルールを理解するためにも、例文の暗記は重要なのです。

正確で流暢な発音を身につける

発音の正確性は、相手に自分の意図を明確に伝えるだけでなく、リスニング能力を向上させるためにも必要です。口や舌の正確な動かし方を身につけることで、英会話のなかで相手の話す英語を理解しやすくなります。

発音練習の際には、指導者に口の動かし方を見せてもらうのがおすすめ。正確な発音の仕方や、単語どうしの音のつながりなどの音声変化を把握でき流暢に話せるだけでなく、リスニングする際に聞き取れるようにもなります。

音声変化を正確に再現するために有効なトレーニングが、流れてくる音声に最初から最後までピッタリ重ねて発音する「オーバーラッピング」。何度も繰り返して、音声変化を無意識に再現できるようにすれば、正確で流暢な発音になっていきますよ。

また、音声を聞いたあとに1、2語遅れで発音する「シャドーイング」も役立ちます。まずは「音」だけを意識した「プロソディ・シャドーイング」。モデル音声を注意深く聞いて、発音や抑揚、リズムやイントネーションなど、忠実に再現して発音していきます。

慣れてきたら「音」と「内容」の両方を意識した「コンテンツ・シャドーイング」を行なうと効果的です。聞き取った英語の理解の処理スピードを上げられるため、英語を聞いて瞬時に理解できるスキルを磨けますよ。 

以上のように、例文の暗記を通じて構文や表現方法を理解し、正確かつ流暢な発音を身につけることが、英会話を得意にするための重要なポイントなのです。

発音のフィードバックをする男性

英会話レッスンで意識すべきこと

「英会話がうまくなりたいから、英会話レッスンを受けよう」と考える人もいるでしょう。ここで、ひとつ注意しておくべきことがあります。

それは、「日常会話ができるようになりたい」というだけの目標では、効果的な学習は難しいという点です。じつは、英会話レッスンの課題として、具体的な目標を設定しないまま学習を始めがちなことがあります。

英会話の学習をスムーズかつ効果的に進めるためには、具体的な目標設定が重要です。具体的な場面を想定し、「その場面に対応できる英会話スキルを身につける」といった目標を設定するとよいでしょう。

たとえば、海外旅行でよくあるシーンごとに小さな目標を設定してみましょう。「空港で搭乗口を尋ねるときの表現を身につける」「ホテルでチェックインするときの表現を身につける」などの目標が考えられますね。

加えて、自己紹介や相手への依頼など、ビジネスで役立つ英語表現を事前に調べておくのも有効です。

また、音声つきの辞書を活用するのもおすすめ。スマートフォンに音声つきの辞書をインストールしておけば、正確な発音を学びながら英会話のレッスンを受けられますよ。

そして英会話の上達には、短期ゴールの設定もポイントです。英会話レッスンを受ける際には、指導者に短期ゴールを伝え、それを達成するための自然なフレーズや、改善すべき発音を重点的に教えてもらうようにするとよいですね。

このように、指導者からのサポートを活用すれば、必要なスキルを効果的に伸ばしやすくなります。

設定したゴールに向けて一段ずつ駆け上がる様子

英会話がもっと早くうまくなりたいなら

英会話を短期間で上達させるなら、今回ご紹介した学習のコツだけでなく、もっと重要なことを把握する必要があります。それは、英語における自らの弱点を知ることです。

あなた自身が何を苦手にしているかによって、学習のアプローチが変わります。「英語を正確に話せるものの、流暢には話せない」人も、「そもそも相手が何を言っているか聞き取れず、適切な返事ができない」人もいるでしょう。

苦手な部分が異なるのに、同じアプローチをしていては、うまく英会話スキルを伸ばすことは難しくなります。しかし、自分はどこが本当に苦手なのか、自力だと見つけづらいものですよね。

そんなときは、「英語学習」に精通したプロに頼るのが一番の近道。ENGLISH COMPANYでは、第二言語習得研究に精通したプロトレーナーが、あなたの課題を精密に分析します。課題解決に適したトレーニングをご提案できるので、短期間でも効率よく英会話に必要なスキルの向上が可能です。

正しい発音や、細部にいたる音の聞き取り方も学べるだけでなく、英語を正確に、流暢にアウトプットできるトレーニングも可能。トレーニングで学んだことを順序よく進めれば、受講前よりもずっとスムーズに英語でコミュニケーションできるようになりますよ。



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テクノロジーが進化するなかでも、英会話スキルの重要性は変わりません。だからといって、やみくもにレッスンを受けるだけでは、英会話スキルを十分に向上させられないでしょう。「例文の暗記」「正しい発音の習得」「短期的かつ具体的なゴール設定」も必要になります。

あなたがいま抱えている課題に応じ、順序立てて学習を進め、英会話スキルを効率よく伸ばしましょう。

※本記事は、YouTubeチャンネル「時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch」内の「【英語学習者必見】98%の人が勘違いしている英会話ができない理由を徹底解説!」をアレンジしたものです。

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