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日本人が意味を間違いやすい和製英語3選。「challenge」の本当の意味は○○だった

綱渡りにチャレンジする女性

私たち日本人が英語を学習するなかで、最も遭遇しやすい課題のひとつは「和製英語」かもしれません。

というのも、和製英語と本来の英語は意味が微妙に異なる場合があるから。和製英語とは、英語由来の単語や表現が “日本語独自の意味” で使われているものを指します。英語ネイティブスピーカーとコミュニケーションをする際にこの和製英語を使うと、誤解や混乱が生じることが多々あるのです。

本記事では、ENGLISH COMPANYが和製英語の代表的な例を3つ紹介し、本来の意味との違いについて詳しくご説明しましょう。



和製英語「チャレンジ」と英語の「challenge」の違い

「チャレンジ」という言葉を聞くと、多くの日本人は「頑張ってやってみる」「苦手分野や難しい事柄に挑戦する」などのポジティブなイメージを思い浮かべるでしょう。

そのイメージから、「新しい事柄に挑戦することを怖がらないで」という日本語文を、「Don’t be afraid to challenge new things.」と英訳していませんか? 

「新しい事柄に挑戦する」意味として使う英語は、じつは「challenge」よりも「try」のほうが自然です。よって、以下のように英訳するとよいでしょう。

Don’t be afraid to try new things.


英英辞典によると「challenge」は、「真実かどうかを疑い、価値や権威に疑問符をつける」と定義づけられています。つまり、以下のように「問題提起」や「異議申し立て」の意味で使われることが多いのです。

They hired the best lawyers to challenge the decision.
「彼らはその判決に異議申し立てをするために、最良の弁護士を雇った」


上記のように、出された判決に不服で、異議を申し立てる場合に、「challenge」を使います。

よって英語の「challenge」は、「頑張って挑戦する」というイメージがある日本語の「チャレンジ」とは異なることを理解する必要があるのです。

異議申し立てのために雇われた弁護士

和製英語「チャンス」と英語の「chance」の違い

英語の「chance」は、日本語の「チャンス」同様、「絶好の機会」を意味する場合もあります。しかしその根本的な意味は、「偶然」「確率」です。

たとえば、「降水確率」「偶然発見された」は、英語でそれぞれ「chance of rain」「be discovered by chance」と言います。「偶然やってくるのがどれくらいか」を確率で示す点で、「偶然」と「確率」は関連した意味をもつのです。

「chance」を使った主なイディオムは、こちら。

  • take a chance:一か八かやってみる
    *根本的な意味:1個の偶然を選択する、偶然に身を任せる
  • a good chance of:十分な可能性、見込みがある
    例文:He has a good chance of winning.
    「彼は勝つ確率(可能性)が十分にある」

では、「絶好の機会」を意味する日本語の「チャンス」に最も意味が近い英語はなんでしょうか? 答えは「opportunity」です。

「opportunity」は、「opに変化した接頭辞ob:〜の方向へ」と「port:港」の組み合わせから成る言葉。「港の方向へ吹く風」が語源です。

「その風をとらえて帆船が港に入るチャンス」を示すことから、「opportunity」は「チャンス」「絶好の機会」を示す単語として生まれました。以下のような例文が挙げられます。

This is the perfect opportunity to start anew.
「これは新しいスタートを切るのに最高のチャンスだ」


ただし、日本語の「チャンス」と英語の「chance」で、同じ意味をもつフレーズもあります。たとえば、「give [人] a second chance」「 [人] にもう一度チャンスを与える」という意味です。こうしたフレーズは、自然な言い回しとしてそのまま覚えるとよいでしょう。

とはいえ、どんなフレーズが英語として自然かわからない方もいるかもしれません。そこで有効なのが、類語辞典を利用すること。特に、『小学館 オックスフォード英語類語辞典』では、自然な言い回しについて英語学習者にとって非常にわかりやすく解説されているため、おすすめです。

「chance」の使い方をはじめとした英語の自然な言い回しやニュアンスを習得するには、こうした辞典を活用しながら、日常的に文章を読むのが効果的な学習方法と言えるでしょう。

風をとらえて進む帆船

和製英語「プロモーション」と英語の「promotion」の違い

日本語の「プロモーション」の意味として多くの人が理解しているのは、「販売促進」や「宣伝」でしょう。

たとえば、海外の有名な俳優が日本を訪れて宣伝活動をする際には、「プロモーションで来日」と言いますね。また、「プロモーションビデオ」は、アーティストが新曲の宣伝のために制作するビデオのことです。

しかし、英語の「promotion」が示すもともとの意味は、じつは異なるのです。

英語の「promotion」のもともとの意味は、「前への動き」。「pro」は「前方」、「motion」は「動き」を指します。したがって、「promotion」の原点は、「何かを前に進める、または促進すること」です。

この意味をふまえると、会社での昇進も「promotion」の範疇に入ります

James was promoted to senior manager.
「ジェームズはシニアマネージャーに昇進した」


英語では、上記の例のように、人が昇進した場面でも、「promote」が使用されるのです。

また、空手などの武道では、昇級の際の試験を「promotion test」と言います。このような使い方も、「位を前に進める」という原点を思い出すと、理解しやすくなります。

そして英語の「promotion」は日本語の「プロモーション」と同じように「販売促進」や「宣伝」の意味ももちます。というのも「販売の状況を前に押し進める」ニュアンスがあるから。よって「promotion」は、次のようなイメージで考えるとよいでしょう。

promotion 
語源:「前に進める」

中心的な意味:「昇進」「昇級」(位を前に進める)

追加された意味:「販売促進」「宣伝」(販売状況を前に進める)


このように英語の語源を知って、もともとの意味を理解していくことで、より適切に英単語が使えるようになるのです。



***
日本人の日常生活に溶け込んでいる和製英語。ついそのまま英語としても使ってしまいがちですが、場合によっては誤解が生じるおそれがあります。

英語における本当の意味や、自然な使い方を理解すれば、誤解のない、より自然なコミュニケーションができるようになるでしょう。

※本記事は、YouTubeチャンネル「時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch」内の「【実は知らない】リーディングの妨げになる和製英語3選!」をアレンジしたものです。

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