【研究で実証済み】英語をスラスラ話したい!? だったら少しだけ「お酒」を飲んでみればいい

お酒を飲むと英語がうまく話せるようになる!? その理由を英語の専門家に聞いてみた-main

「英語で会話するとき、スラスラと言葉が出てこない」
「だけど、お酒を飲むと、うまく話せるような気がする」
皆さんは、お酒を飲むとなんとなく自分の英語が流暢になったように感じた経験はありませんか。それはなぜなのでしょうか? 

そんな疑問について、時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 松永寛史さんに教えてもらいました。

英語ができるようになりたい方や英語学習に興味のある方、必見ですよ。

上手に英語を話せないーーその原因は?

そもそも、なぜ日本語だとペラペラ話せるのに、英語だと上手に話せないのでしょうか。語彙が足りないから? 語学のセンスがないから? 何を話していいかわからないから? 緊張して頭が真っ白になってしまうから? スラスラと英語を話せない原因はいくつかありますが、今回注目したいのは「英語を話すときの不安感」です。

自分の発音が変で笑われてしまったらどうしよう……。もしこの表現が間違っていたら恥ずかしい……。英語ができないやつだと馬鹿にされてしまうだろうか……。実際に英語で話すとき、そんな不安が頭をよぎったことはありませんか。単語帳や辞書に頼ることなく、自らの力だけで勝負しなければならないーーそんななか、自分の知識量や学習経験に自信がなければ、不安を感じてしまうのも無理はありません

第二言語習得論を専門とするケース・ウェスタン・リザーブ大学の白井恭弘教授は、こう語ります。

外国語を学び、それを話す、という行為は、ある意味ではなかなか気恥ずかしいものです。母語で話している時は何でも自由に言いたいことを言えるのに、第二言語ではうまくいきません。つまり、いつもと違う自分にならざるを得ません。フラストレーションもたまります。

(引用元:白井恭弘(2008),『外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か』, 岩波書店.)

どれだけ勉強しても、完璧な語学力を身につけるのは難しいもの。母語ではない外国語を話すときの緊張感や気恥ずかしさは、誰もが抱える悩みなのです。

酒を飲むと英語がうまく話せるようになる? その理由を英語の専門家に聞いてみた-01

心理的なハードルが言語習得の邪魔をする

学習者が避けて通れない、英語を話すときの不安感。このマイナスな気持ちが会話の流暢さに影響を与えるとしたら......?

第二言語習得に詳しい松永さんによると、心理的なハードルが言語習得の邪魔をする要因になるという説があるのだそう。それは、第二言語習得研究の第一人者である Steven Krashen が提唱した「情意フィルター仮説(affective filter hypothesis)」。

この仮説で Krashen は、言語習得を妨げる心理的なハードルを下げるには、下記の3つの要素が必要だと主張しています。

  1. モチベーションを高く
  2. 自信を高く
  3. 不安を少なく

モチベーションの低さ、自信のなさ、大きな不安によって、心理的負担(=情意フィルター)が高まり、言語習得が阻まれてしまいます。 逆にいうと、言語習得を成功させるためには、モチベーションを上げたり、自信をつけたり、不安を取り除いたりすることが必要になるのです。

お酒を飲むと英語がうまく話せるようになる!? その理由を英語の専門家に聞いてみた-03

飲酒がもたらすプラスの効果

不安感は言語習得を邪魔してしまいますが、「英語を話すときの不安」は学習者誰もが抱くもの。どうすればいいのでしょう? 

そこで利用できるのがお酒の力。飲みの場で、普段よりも饒舌になったり、本音を言いやすくなったという経験はありませんか。アルコールが入ることで、張りつめた心が解ける感覚を覚える方は多いはず。

慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会発行の「飲酒事故防止へ向けての授業支援と教育支援 : アルコール分解酵素の解析実験の展開と事故防止のための教育・広報活動」の資料によると、飲酒によるプラスの効果には、「緊張がほぐれる」「楽しい気分になる」「ストレス解消・緩和」などがあるとのこと。

さらに、前出の白井教授も、「学生時代、英会話の練習をしていたころ、お酒が入ったほうが滑らかに話せたという経験」があるとしたうえで、その理由を次のように分析しています。

緊張が解けるからでしょう(このような「適量」のアルコールの効用は、他の認知活動、たとえば論理的推論などでも観察されているようです)。

(引用元:白井恭弘(2008),『外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か』, 岩波書店.)

お酒の力を借りれば、慣れない言語で自己表現する際の緊張がほぐれます。英語を話すときの不安が緩和され、心理的ハードルが下がるので、いつもより上手に話せるように感じるのですね。

お酒を飲むと英語がうまく話せるようになる? その理由を英語の専門家に聞いてみた-03

【実験】お酒の力で英語の流暢さが上がる?

 お酒の力と外国語を話すときの流暢さの関係は、実験でも実証されています。実験の詳細に加え、英語学習に今すぐ役立つ以下の項目を解説している約3分間の動画がありますので、ぜひご覧ください!

  •  「お酒を飲むとうまく外国語を話せるようになるか」という実験の詳細
  • 発音、文法、語彙力、議論力、流暢さ...... お酒は何に対して効果があるか
  • お酒を飲めば飲むほど英語がペラペラになるのか
  • 読む、書く、聞く、話すーー不安が特に影響を与えるスキルはどれか
  • 言語学習における不安を引き起こす要因
  • 実践的な英語力を身につけるための効果的なステップ

英語のプロトレーナー・松永さんによる解説で、皆さんの英語のお悩みを解決できるはずですよ。

YouTube「英語学習チャンネル」では、ほかにも英語学習中の皆さんを応援するためのお役立ちコンテンツをたくさんご用意しています。ぜひチャンネル登録をお願いします!

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つい緊張してしまって、うまく英語が口から出てこない。もっとスラスラと英語が話せたらいいのに......。そうお悩みの方は、お酒の力を借りてみてはいかがでしょうか。

ひとつ注意したいのは、アルコールだけで英語力そのものが上がるわけではないということ。日々の英語学習で培った力の実践の場として、お酒の席を活用するのがよさそうです。

YouTube「英語学習チャンネル」とともに正しい方法で英語を学び、ときおり美味しいお酒を味わいながら、さらに英語力を磨いていってくださいね。

 監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

(参考)
白井恭弘(2008),『外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か』, 岩波書店.
大学英語教育学会 監修, 佐野富士子, 遊佐典昭, 金子朝子, 岡秀夫 編集(2011),『第二言語習得―SLA研究と外国語教育(英語教育学大系)』, 大修館書店.
池田威秀, 足立朋子, 鈴木真理子, 秋山豊子(2015),『飲酒事故防止へ向けての授業支援と教育支援 : アルコール分解酵素の解析実験の展開と事故防止のための教育・広報活動』, 慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会.

【ライタープロフィール】
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