「英語を読んでも頭に入ってこない」のは “この2つ” が本当の原因だった。

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「英語の文章がなかなか頭に入ってこない」
「時間をかけて読んでも、英文の意味を理解できない」
TOEICや英検で読解問題に取り組むとき、ビジネスメールに目を通すとき、洋書を開くとき――英語学習中の方やお仕事で英語を使う方は、ふだん英文にふれる機会がたくさんあるはず。でも、いくら目を凝らして見ても、英語の文章が理解できない……そうお困りではありませんか?

リーディングのそんなお悩みを解消すべく、時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 中馬剛さんにお話をうかがいました。

「英文が頭に入ってこない」2つの原因

英語を読むとき、字面だけを追ってしまっている――そんな感覚を抱いた経験はありませんか。

頭の中で英文を繰り返し唱えてみても、右から左へ流れてしまう……。指で該当箇所をなぞっても、英文の伝えようとするところがイメージできない……。結局、最後は結局和訳に頼らざるを得ない……。

これは英語初級者に多い悩みです。この状態でリーディングの数をこなそうとしても、理解できないのでつまらなく感じてしまい、学習も長続きしませんね。

なぜ、「時間をかけて読んでも、英文を理解できない」問題が起こるのでしょうか? 第二言語習得に詳しい中馬さんによると、その原因は2つあるのだとか。

  1. 基本的な文法の知識が入っていない
  2. 語彙が足りない

ひとつずつ説明しましょう。 

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原因1. 基礎的な文法知識の不足

リーディング学習を成功させるためにまず忘れてはならないのが、基本的な文法知識。もしかしたら皆さんの中には、「文法を学んでも英語力には直接つながらない」「子どもは文法なんて習わずに言葉を使えるようになるのだから、大人が外国語を学ぶときも文法学習は不要」という考えをお持ちの方もいるかもしれません。

たしかに、英語圏で生まれ育ち、母語として英語を習得する場合は、日々英語にふれる機会にあふれているので、明示的な文法学習は必要ありません。大量の自然なインプットをとおして、ルールを学ばなくても次第に文法の規則性を身につけていきます。

しかし日本では、英語を自然にインプットできる機会が限られています。非英語圏で外国語として英語を学ぶ環境をEFL(English as a Foreign Language)環境と呼びますが、このような環境下で英語を身につけるのであれば、はじめに文法を学んでおいたほうがはるかに効率的です。

埼玉大学教育学部の牛江一裕教授は、文法学習の重要性について、以下のように説いています。 

現在の日本での英語教育においてはコミュニケーション重視ということが叫ばれ、いわゆる文法の扱われ方が従来に比べ軽くなっているという印象を受ける。(中略)文法一辺倒の英語教育がよいとは思わないが、かといって文法を軽視することも問題である。4技能といわれるものの基盤には基本となる文法的な知識が存在しなければならず、基礎がしっかりしていなければいずれの技能においても高いところまで積み上げていって高度なレベルに達することは期待できない。

 (引用元:牛江一裕(2017),『埼玉大学教育学部言語文化講座「英語教育における文法の重要性」』, 埼玉大学紀要. ※太字・下線は筆者が施した) 

文法知識はすべての英語力の土台となります。しかし、日本でのEFL環境にいる私たち英語学習者は、ネイティブの子どものように自然に文法を習得することはできません。そのため、文法の基礎を明示的に学ぶ必要があるのです。

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原因2. 語彙の不足

英文を理解するうえでもうひとつ欠かせないのが語彙知識。英文読解プロセスを専門とする筑波大学大学院の卯城祐司教授は、リーディングにおける語彙の重要性について、こう述べています。

英文読解において語彙知識が占める役割は大きいと考えられます。大学受験のさいに英単語を一気に覚えた後などは、知らない単語が多くて虫食い状態のようであった英文の中に学習した単語が増え、断片的な語彙情報から英文全体の意味が類推できることも多くなります。

(引用元:卯城祐司(2009),『英語リーディングの科学 ―「読めたつもり」の謎を解く』, 研究社. ※太字・下線は筆者が施した) 

英文を構成するひとつひとつの単語をいっさい知らなければ、英文全体の意味を推測できるはずもありません。語彙を増強することで、文に含まれるそれぞれの英単語の意味がわかります。さらに、文法の知識があれば、英文の構造を見抜くことができます。このように語彙と文法の両方を身につけて初めて、文全体の意味を正しく理解することが可能になるのです。

第二言語習得を専門とする関西学院大学院の門田修平教授も、著書『英語上達12のポイント』のなかで、英語を身につけるうえで「一定量の顕在的な語彙・文法力は必須」だと語っています。この2つはどちらも英語学習全般において欠かせない力で、リーディングでももちろん例外ではありません。基本的な文法と語彙を身につけることで、英文理解力を圧倒的に伸ばすことができるのです。 

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【朗報】リーディング力を劇的に高める科学的な手法があった

リーディングスキルを高めるうえで必須の文法と語彙知識。しかし、「文法用語が苦手で、文法書を開く気が起きない」「英単語を一度覚えても、すぐに忘れてしまう」とお困りの方も多いはず。そんなお悩みを一挙に解決できる約3分間の動画がありますので、ぜひご覧ください!

  • リーディング力を上げるために必要な文法レベルとは
  • 文法が苦手な人の救世主! 暗記が激減する「認知文法」
  • 脳の仕組みを生かした英単語の覚え方
  • 退屈な英単語学習を楽しむ秘策
  • 読むスピードを上げるために今すぐやめるべきたったひとつのこと

英語のプロトレーナー・中馬さんによる解説で、英語リーディングの課題を解消できるはずですよ。

YouTube「英語学習チャンネル」では、ほかにも英語学習中の皆さんを応援するためのお役立ちコンテンツをたくさんご用意しています。ぜひチャンネル登録をお願いします!

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リーディング力をつけたいからという理由で、基礎力がないまま数だけこなすのは非効率なのですね。「英文資料を片手に、にらめっこ」。そんな習慣に別れを告げるべく、まずは文法と語彙を学んでみませんか。

 監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

(参考)
JACET(大学英語教育学会)SLA研究会(2013),『第二言語習得と英語科教育法』, 開拓社.
牛江一裕(2017),『埼玉大学教育学部言語文化講座「英語教育における文法の重要性」』, 埼玉大学紀要.
卯城祐司(2009),『英語リーディングの科学 ―「読めたつもり」の謎を解く』, 研究社.
門田修平(2015),『英語上達12のポイント』, コスモピア.

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