英語のスキミングで長文を速く読むための “本当に役に立つ” 3つのコツ

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英語の長文読解がつらい、英文を読むときにとにかく時間がかかって仕方ない――そんなときは「スキミング」を試してみませんか?

試験で時間が足りず長文を最後まで読みきれなかったという方や、英語の資料をもっと速く読めるようになって仕事の効率をアップさせたいと考えている方は多いはず。

英語の読解スピードを上げたいならば、スキミングがおすすめです。今回は、英語のスキミングを学ぶメリットや、スキミングの方法をご紹介します。

英語を読むのに便利なスキミングとは?

スキミングとは、英語の文章を斜め読みしながら文章全体の内容をつかむテクニックです。

スキミング(skimming)の skimは、「(液体などから)なにかをすくい取る」という意味。わかりやすい例でいえば、スキムミルクは「牛乳から脂肪分をすくい取って」作られていますし、クレジットカード詐欺のスキミングも、「カードの表面から磁気情報をすくい取る」行為です。

そして英語学習でのスキミングとは、「文章の要点をすくい取りながら拾い読みする」ことだといえます。

英語試験での長文、英語論文や新聞記事を読むときなど、時間をかけて一言一句じっくり読む必要はないけれど、要点だけは押さえておきたいというときにスキミングはとても便利です。

スキミングは要点を押さえながら文章を読み進めるので、読解スピードが上がります。しかし、「要点の拾い読み」というテクニックゆえ、文章の細かい部分までは読み込めません。ですから、物語やレトリックのきいた文章には不向きです。スキミングテクニックの効果が出やすいのは、書き手の主張が根拠によって裏付けられている論理的な文章や、学術的な文章などでしょう。

試験での長文や論理的な英文資料を読むときに効果的なスキミングですが、文章のどの部分が要点なのかがわからないままスキミングを行なってしまうと、けっきょく最初からじっくり読むことになったり、同じ個所を何度も読んだりすることになってしまいます。

では、文章の要点をつかむコツはあるのでしょうか? スキミングで英語の文章の要点を拾い上げるコツを次項でご紹介します。

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英語のスキミングにはコツがある

実際に英語の文章をスキミングしてみたけど、けっきょく要点がどこなのかさっぱりわからなかった……! という方も多いのではないでしょうか。残念ながら、要点をつかむための明確なルールは存在しません。しかし、英語のスキミングで “要点をつかむ確率が高い” ポイントはあります。

スキミングのコツ1:「タイトル」「見出し」「図表」をざっと見る

文章を読む前に、まずは「タイトル」や「見出し」、「図表」などを見てみましょう。「タイトル」「見出し」「図表」などにざっと目を通すことで、何について書かれた文章なのかという概要を把握し、スキミングの精度をあげることができます。

スキミングのコツ2:第1段落と最終段落に注目する

次に、第1段落と最終段落に注目してみてください。英語の文章では、段落構成がとても重視されます。

特に第1段落には主張を書くことが多く、第2段落では、主張する理由と具体例を挙げることがほとんどです。そして第3段落、第4段落と「理由・具体例」が続き、最終段落で結論を述べます。第5段落まである文章の場合は以下のようになりますよ。

第1段落目:主張
第2段落目:1つ目の理由・具体例
第3段落目:2つ目の理由・具体例
第4段落目:3つ目の理由・具体例
第5段落目:結論

最終段落は、文章全体の内容をまとめている可能性がかなり高く最も重要なキーワードが散りばめられていることも。論文や新聞、英語の各種試験などの英文もだいたいがこの構成なので、まず最終段落をしっかり読み込んでからスキミングを行なうというのもひとつの手です。

スキミングのコツ3:段落の第1文目を意識する

論理的な英語の文章には “One topic, one idea”という考え方があり、ひとつの段落につき、ひとつの主張しか述べることができません。そのため、それぞれの段落の主張が述べられたセンテンスを見つけられれば、段落をすべて読まずとも段落の要旨を理解できることになります。

このキーセンテンスは「トピックセンテンス」と呼ばれ、各段落の第1文目にあることが多いようです。

トピックセンテンスはこの位置にある、という明確なルールが決まっているわけではないので、見つけるのは簡単なことではありませんが、おおむね段落の第1文目にある場合が多く、一つの目安になります。

(引用元:STUDY HACKER for Students|スキミング

なるほど、段落の第1文目は英語の文章構成において、かなり重要な役割があることがわかりますね。英語の文章をスキミングするときは、今まで以上に第1文目に注目してみましょう。

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スキミングで英語を読むメリット

スキミングで英語を読むメリットは「速く読める」だけではありません。読解スピードを上げることで、読解能力までもアップするようですよ。英語の文章をスキミングするメリットをまとめてみました。

スキミングのメリット1:文章の要旨が早くつかめる

文章の内容や要旨を短時間で捉えられるというのが一番のメリットではないでしょうか。TOEIC®や英検の長文問題で「時間があれば解けたのに……!」という悔しい経験をしたことがある方は少なくないはず。スキミングを使えば、通常の3~4倍のスピードで文章を読むことができます。今までより心に余裕を持って問題に臨めるかもしれませんよ。

スキミングのメリット2:読解量を増やせる

読むスピードが上がるので、同じ時間内でより多くの英文に触れることが可能に。立命館大学大学院 言語教育情報研究科の田浦秀幸教授も、速読トレーニングにスキミングは効果的だと言っています。

英語上級者であれば、スキミングの際にあえて批判的に文章を読んでみたり、「この部分は賛成、ここは反対」と印をつけてみたりしながら読んでみましょう。自分なりの視点を持つことで、かなりの長文であっても最後まで読み通すことができます。

スキミングのメリット3:読解能力が向上する

青山学院大学の髙木亜希子教授が2001年に行なった研究では、「速読指導を通して、学習者は、英文の速読速度を伸ばしただけでなく、読解能力も向上させた」という結果になりました。スキミングで文章を速く読めるようになると、幅広く、多くの英語の文章に触れることになるので、読解能力が向上するのでしょう。

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英語の文章の概要をすばやく読み取るスキミング。コツさえつかめば、すぐに使えるテクニックです。英語の各種試験のリーディング問題など、そこまで複雑ではないけれど長い英文を読まなければならないときに使ってみてくださいね。

また、インターネット上にある大量の英文を読んで、必要な情報を拾い上げるというスキルは、仕事でも求められます。スキミングを使って、英語学習の効率も仕事効率も上げていきましょう。

 監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

(参考)
StudyHacker ENGLISH COMPANY(2020),『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』, マイナビ出版.
田浦秀幸(2016),『科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!』, マイナビ出版.
STUDY HACKER for Students|スキミング
TOEFL®Web Magazine|第81回 タウンページで電話番号を探すように読もう
Wikipedia|スキミング
一般社団法人 日本乳業協会|スキムミルクの栄養
dummies|Skimming as a Speed Reading Technique
J-STAGE|速読指導が英文読解ストラテジーの認識に及ぼす影響
Dorothy Bedford(2006), Study Skills for Foundation Degrees, UK, Routledge.
Teaching English|Skimming

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