英語シャドーイングの効果! 正しいやり方とコツ
2024年9月27日
英語力アップに効果絶大な「シャドーイング」をご存じですか? 「シャドーイングは試したことがあるけれど、難しくてすぐにギブアップしてしまった」「英語シャドーイングに挑戦してみたが、いまいち効果を感じられなかった」という方もいるかもしれません。
英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY」が、英語シャドーイングの4つの効果と、“必ず効果が出る” 正しいやり方をご紹介します。
英語のシャドーイングとは
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、1、2語遅れで音声のあとを追いかける練習方法。聞こえてくる音声を影(シャドー)のように追いかけることから、この名称になりました。シャドーイングはもともと、通訳者を目指す人の訓練方法のひとつでしたが、最近では一般の英語学習者にも認知されてきています。
英語シャドーイングは、「聞く」と「発音する」を同時に行なうので、かなり負荷の高い練習方法です。そのため、最初のうちは難しく感じるかもしれません。しかし、正しいやり方で繰り返し練習すれば、確実に効果が出ます。シャドーイング練習を取り入れて、英語のスキルアップを狙っていきましょう。
英語シャドーイングの効果
では、英語シャドーイングには、どんな効果があるのでしょうか?
時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」を運営する株式会社スタディーハッカー取締役で、言語教育情報学修士・TOEIC990点・TESOL(英語教育の国際資格)をもつ田畑翔子氏は、「シャドーイングが最も効果を発揮するのは『リスニング』の能力」だと話しています。
また、立命館大学大学院 言語教育情報研究科の田浦秀幸教授も、「シャドーイングはリスニングにもリーディングにも効果のあるトレーニング」だとしています。
そして、関西学院大学院の門田修平教授も、著書『外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム』のなかで、「シャドーイングを実践することで、リスニング力だけでなく、スピーキング力もアップする」と述べているのです。
もとは通訳者を目指す人の訓練方法だったのですから、効果が出ないわけがないですよね。英語シャドーイングの効果をそれぞれ詳しくみてみましょう。
シャドーイングの効果1:リスニングスキルの向上
シャドーイングが最も効果を発揮するのは、「リスニングスキルの向上」です。リスニングのプロセスは2つあります。これは、母語であっても第二言語であっても同じです。
第1段階:耳から入った音声を単語として認識【音声知覚】
第2段階:語彙や文法知識、背景知識などをもとに意味内容を理解【理解】
まずは、音声知覚で単語を聞き取り、そのあとに、頭のなかにある語彙や文法知識などを使って内容を理解します。もし、音声知覚の段階で「どこからどこまでがひとつの単語かわからない」という方は、音声変化のルールを確認してみてくださいね。
ではなぜ、母語では音声を聞いたと同時に理解ができるのに、英語のリスニングとなると、理解が難しくなるのでしょう。
これには、脳の「ワーキングメモリ(一時的に情報を脳に保持し、処理する能力)」が関係しているのです。母語を聞くときは、音声知覚が無意識で行なわれるため、ワーキングメモリのリソースを理解だけに割くことができます。だから、聞くと同時に話の内容を理解したり、意見を考えたりできるのです。
しかし、英語のリスニングの場合は、ワーキングメモリが音声知覚にかなり割かれてしまうので、内容を理解するためのリソースが足りなくなってしまいます。これが、英語音声を理解できない主な原因です。
シャドーイングでは、すべての単語とその発音を正確にとらえる必要がありますから、音声知覚のプロセスを集中的に鍛えることができます。そして音声知覚が鍛えられ、自動化される(考えなくてもすぐにできる状態になる)と、ワーキングメモリのリソースを理解に回せるので、リスニング力が向上するのです。
シャドーイングは、リスニング力アップのための、高密度時短トレーニングと言えるでしょう。
シャドーイングの効果2:リーディングスキルが伸びる
田浦教授によると、リーディングとリスニングは脳の同じ回路を使うので、同時にトレーニングすると学習効果が上がるのだそう。
リーディングは「文字を読んで理解すること」、そしてリスニングは「音声情報を聞いて内容を把握すること」ですが、共通するのは、どちらも「インプット」であるということです。もちろん、視覚と聴覚なので入力方法は違いますが、脳のなかでは最終的に同じルートで処理されるそうですよ。
また、ネイティブスピーカーは、意味のかたまり(チャンク)ごとに自然と息継ぎをしますが、シャドーイング練習ではその息継ぎの場所まで正しく習得できます。すると、リーディングの際にもチャンクの区切りが見つけやすくなり、結果的にリーディングスピードも上がるのです。
シャドーイングの効果3:単語や文法などの知識の定着
新しく覚えた単語や文法、発音などを使いこなすのはなかなか難しいものです。しかし、シャドーイング練習を重ねることによって、すぐに取り出せる知識にすることができます。
たとえば、“water” という新出語を記憶する流れは以下です。
「“water” は、昨日の英語の授業で新しく習った単語で、教科書の下のほうに書いてあった。『水』という意味だ!」という記憶【エピソード記憶】
↓
覚えた状況を離れた記憶【意味記憶】
↓
意識しなくても自動的に使える記憶【潜在記憶】
シャドーイング練習を重ねると、意識して覚えようとしなくても、単語や構文などをいつの間にか記憶してしまいます。仕事に関連するようなテキストを使ってシャドーイング練習をすれば、語彙や言い回しなどを効率的に頭に入れることができるでしょう。シャドーイングは英語を「知っている」状態から「使える」状態にする、とても有効な学習方法なのです。
シャドーイングの効果4:スピーキングスキルがアップする
シャドーイングはスピーキングスキルまでも向上させます。その理由を見てみましょう。スピーキングには3段階のプロセスがあり、以下の順で進行しています。
第1段階:話そうと思うメッセージをつくる【概念化】
第2段階:単語や文法知識を用いて、頭のなかで言葉にする【言語化】
第3段階:実際に声に出して発音する【調音】
まずは【概念化】。ここでは伝えたいメッセージを思い浮かべます。次に【言語化】で、頭のなかの心的辞書(メンタルレキシコン)にある、さまざまな言語情報を参照し文章をつくり上げます。この言語化のとき、発音やアクセントなども頭のなかでシミュレーションします。そして最後の【調音】で、口の開き加減や舌の使い方を調整し、物理的に声を出して発声します。
シャドーイングは、【言語化】と【調音】のプロセスを、何度もリハーサルすることになるので、スピーキング力が鍛えられるのです。また、シャドーイングは発音だけでなく、リズムや息継ぎの場所までコピーするので、練習するうちに、英語の正しい発音やアクセント、文の抑揚なども習得できますよ。
初心者がシャドーイングでつまずきやすいポイント
シャドーイングは、リスニング力や発音を向上させるための効果的なトレーニングです。一方で、負荷が高い練習でもありますので、シャドーイングを始めたばかりの初心者がつまずきやすいポイントがいくつかあります。そのポイントとは、主に次の3つです。
【初心者がシャドーイングを始める際に注意するポイント】
- 個々の単語の正しい発音の仕方を知らない
- 英語の文のリズムに慣れていない
- 音声変化について知らない
順番に解説します。
1. 個々の単語の正しい発音の仕方を知らない
シャドーイングを効果的に行なうためには、英語の基礎知識が必要です。特に語彙や文法の力が不足していると、シャドーイングの練習をこなすことが難しくなります。
語彙や文法のなかでも、個々の発音の正しい発音を知らないとシャドーイングがうまくいきません。
シャドーイングをこれから始める方は、英文の中に含まれている単語を正しく発音できるようにしましょう。
単語は、正しく発音されている音声を聞き、アクセントの位置を意識しながらリピート練習していくことがおすすめです。単語学習では発音しながら覚えましょう。
関連記事:英単語の勉強法
2. 英語の文のリズムに慣れていない
英語の文は日本語とリズムが異なるため、シャドーイング初心者にとって大きな壁となる場合があります。
世界の言語は大きく2つのグループに分かれており、日本語は「音声リズム」言語のグループです。
たとえば、「何を注文したいですか?」という日本語の場合、
「なにをちゅうもんしたいですか?」
と各音節を発音するのにかかる時間はほぼ同じです。
対して、英語はもう一方のグループ「ストレス・リズム」言語です。
英語は日本語と違って、単語だけではなく、文の中にもアクセント(ストレス)があります。
先ほどの日本語の例文を英語にすると、「What would you like to order?」となります。ただし英語の場合、すべてを同じ長さで発音せず、下記のように太字のところにアクセントをおいて発音するのが特徴です。
WHAT / would / you / LIKE / to /OR / der?
日本語では音節を同じ長さで読むのに対して、文のなかでアクセントをつけているのがわかります。
この点が再現できないと、シャドーイングで音についていけなくなってしまいます。
英語では、目立たせたい音節を「高く、長く、はっきり」と読むのに対して、目立たせたくない音声は「低く、短く、曖昧に」発音するのが特徴です。
文のアクセントはもとの音声を聞くと目立たせたい音節とそうでない音節を確認できます。
シャドーイングがどうしてもうまくいかないというときは、音声を聞いてその箇所を音読練習する際に、文のアクセントを意識して行なうとよいでしょう。
関連記事:英語の発音が上達するトレーニングとおすすめのアプリ
3. 音声変化について知らない
音声変化について知らないことも、シャドーイングを難しくしてしまう要因のひとつです。
音声変化とは、ネイティブが話す際に省エネするために、単語をつなげて読んだり、単語のある部分を省略したり、音そのものを変えてしまうことです。
音声変化は、大きく「連結・同化・脱落・ら行化・弱形」の5つのルールに分かれています。
音声変化を知らないと、シャドーイングをしても細かいところをモゴモゴとごまかしながら発話、といったことにもなり、リスニング力を適切に鍛えられません。
音声変化については下記の記事にまとめています。無料のアプリでもルールを確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:
英語の「音声変化」の特徴と効果的な学習方法
リスニング特訓アプリ「Listening Hacker」
英語シャドーイングの “必ず効果が出る” 正しいやり方
時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」トレーナーの鵜飼彩氏は、「正しいやり方で練習しないとシャドーイングの学習効果が半減してしまう」と話しています。
英語シャドーイングは、細かいステップに分けて練習を行なうことがとても重要です。第二言語習得研究に基づいた、正しいシャドーイングの練習方法を丁寧に紹介しましょう。
STEP1:わからない単語や文法を確認する
シャドーイング練習では、しっかり内容が理解できている、もしくは聞いてすぐにわかるレベルの英文を使います。まずは、練習に使う英文をチェックしましょう。わからない単語や文法があれば、意味を調べたり、発音を確認したりすることが大切です。
単語を覚えるときは、必ず正しい発音も一緒に覚えてください。教材の発音を聞いてから、自分でもリピートしてみましょう。
STEP2:「サイトトランスレーション」で瞬時に意味を理解する
英文を黙読しながら、意味のかたまり(チャンク)ごとに分けて、そのチャンクごとに瞬時に日本語訳を言っていく練習を行ないます。このトレーニングは「サイトトランスレーション」といって、プロの通訳も行なっているトレーニング法です。
瞬発的に意味が正しく理解できるかどうかのチェックなので、きれいな日本語に訳さなくても、意味がざっくりとれていれば問題ありません。瞬時に訳せなかった箇所は、「瞬時に意味が引き出せるほど定着していない語彙」や「文法を理解していないところ」です。
では実際にサイトトランスレーションに挑戦して、感覚をつかんでみてください。できるだけ速く意味がとれるようにしましょう。
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STEP3:英文の意味を意識しながら、正しい発音で音読する
音読では、「正しい発音で読めているか」「読みながら意味がわかるか」の2つを意識してください。この2つができるようになるまで音読練習をしましょう。正しい発音で、かつ、読みながら意味もとれている状態になったら、次のステップに移ります。
関連記事:英語音読に役立つおすすめアプリ3選!無料・有料の違いや選び方を紹介
STEP4:オーバーラッピングで音声と同時に発音する
オーバーラッピングとは、自分の声を英語の音声にかぶせて、音声と同時に発音するトレーニングです。英語の正確な発音、アクセント、音声変化、リズムなどを身につけることができます。
英文のスクリプトを見ながら、音声をよく聞いて、正確な発音、アクセントの場所、リズムや息継ぎまで、忠実にまねをしましょう。音声変化が再現できていれば、音声と同じ尺で発音することができるはず。カタカナ発音のまま、ただ急いで発音するだけにならないように気をつけてくださいね。
STEP5:とにかく「音」に集中する「プロソディ・シャドーイング」
いよいよシャドーイングに入ります。まずは、「音」だけを意識してシャドーイングをする「プロソディ・シャドーイング」です。初めのうちは英文を見ながらでもかまいませんが、最終的には何も見ずにシャドーイングできるようにしましょう。
<プロソディ・シャドーイングのやり方>
- 英文が聞こえてきたら、1、2語遅れくらいで同じように発音。
- よく音声を聞いて、発音、間、リズムやイントネーションまでコピーする。英文を見ながら行なうときは、オーバーラッピングにならないように気をつける。
- 英文の内容まで考えようとせず、とにかく音に集中して、正確な発音を同じスピードで再現する。
やがて、プロソディ・シャドーイングが少しずつ楽になり、音声を正確に追いかけられるようになると、余裕ができて、自然に単語や文の意味内容も頭に入ってくるはずです。音声知覚の処理の負荷が減って、脳のリソースを内容の理解に回せるようになった証拠ですね。
STEP6:コンテンツ・シャドーイングでさらなる負荷をかける!
プロソディ・シャドーイングが難なくできて、英文の内容がイメージできるようになってきたら、「コンテンツ・シャドーイング」に移りましょう。コンテンツ・シャドーイングは、内容(コンテンツ)を思い浮かべながら行なうシャドーイング。英文の内容を思い浮かべながら、復唱が流暢にできるようになることが目標です。
コンテンツ・シャドーイングで音声知覚が自動化される(考えなくてもすぐにできる状態になる)と、そのぶん脳のリソースが、内容の理解に割けるようになり、リスニング力がアップします。
また、コンテンツ・シャドーイング練習では、頭のなかの心的辞書(メンタルレキシコン)から、単語や文法に関する情報を瞬時に引き出す必要があります。すると、スピーキングの【言語化】と【調音】のプロセスのシミュレーションが可能になり、その結果、スピーキング力アップにもつながるのです。
STEP7:シャドーイングを録音してチェックする
コンテンツ・シャドーイングができるようになったら、今度は、自分のシャドーイングをICレコーダーやスマートフォンに録音します。うまくシャドーイングできているかどうかを確認するためです。
録音の際、英文を間違えたり飛ばしてしまったりしても、無理に英語音声を追いかけようとしないでください。次に入りやすいところからシャドーイングを再開すればOKです。無理に追いかけてしまうと、本来の英語音声よりも速いスピードになり、自己流の発音やアクセントで発声するリスクが高くなってしまいます。
自分の英語シャドーイングを聞いてみて、課題点があれば、できなかった箇所を中心に練習をしていきましょう。
シャドーイングのNGなやり方
シャドーイングは英語力向上に効果的なトレーニング。しかし、正しい方法で行なわないとその効果が半減してしまいます。ここでは、シャドーイングを効果的に取り入れるために避けるべきNGなやり方を解説しましょう。
【NGなやり方1】語彙力・読解力アップをメインの目的として行なう
語彙力や読解力を向上させる目的でシャドーイングをメインにするのは、効果的ではありません。単語や文法の力をつけるためには別のアプローチが必要です。
シャドーイングはあくまでリスニングスキルの向上を主眼として取り組むとよいでしょう。
語彙力や読解力を鍛えたい場合は、単熟語帳を使って、体系的な学習を行なうことをおすすめします。シャドーイングは基礎学習との併用が理想的です。
【NGなやり方2】好きな映画やドラマを教材にする
シャドーイングの教材選びは重要。しかし、好きな映画やドラマを教材として使用するのは避けたほうがよいでしょう。以下の理由から、映画やドラマの英語をシャドーイングの教材として使うことはおすすめできません。
- 文法的に正しくない表現が含まれることがある
- 特殊な状況や感情表現が多い
- スラングや俗語が頻繁に使用される
シャドーイングでリスニング力をつけるためには、代わりに英語教材のプロのナレーターが読み上げた音声を使うほうが効果的です。好きな映画やドラマでシャドーイングをおこなうのは一定レベル以上のリスニング力をつけてからにしましょう。
【NGなやり方3】覚えた内容を発音する
シャドーイングで最も重要なのは、音に意識をしながら少し遅れて再現すること。覚えた内容を発音するのは、正しいやり方ではありません。
覚えた内容を発音すると、単なる暗唱になってしまいます。これでは、リアルタイムで聞き取った英語を処理する能力が向上しません。
シャドーイングの効果を最大限に引き出すには、音声を聞きながら、1、2語遅れで同じように発音できるようにすることが重要です。あくまで聞こえてくる英語の音にフォーカスするようにしましょう。
関連記事:3か月のトレーニングで医学研究や実務に活かせる英語力を育成。活躍の
フィールドを世界へ!
以上の点に注意しながらシャドーイングすることで、リスニング力や発音の上達が期待できます。効果的なシャドーイングで、英語力を着実に伸ばしていきましょう。
シャドーイングの効果を最大限にするためには
シャドーイングの効果を最大限にするには、以下ふたつのポイントに注意することが重要です。
- 録音して確認する
- ひとつの教材に集中的に取り組む
順番に説明しましょう。
1. 録音して確認する
自分でシャドーイングした音声を録音して確認することで、シャドーイングの効果を最大化できます。
音声と自分のシャドーイングを聞き比べることで、発音のミスや抜け漏れを確認でき、改善点が客観的にわかるのがメリットです。
録音を聞きながらスクリプトで確認し、どの部分がうまくできていないかを特定したあと、次の練習時にはその点を改善していきます。うまくできなかった箇所については、該当部分を音読で正確に再現できるか練習してみましょう。シャドーイングの効果を最大限に引き出すために、一定の練習をおこなったあとに録音で確認することを習慣づけると効果的です。
2. ひとつの教材に集中的に取り組む
シャドーイングの取り組み方にも注意が必要です。理想なのは、ひとつの教材に対して3〜4日かけて取り組み、ある程度の再現性を目指すことです。
ENGLISH COMPANYでは、ひとつのシャドーイングを3〜4日かけて仕上げることを推奨しています。
短期間で複数の教材に手を出すと、細かい音の聞き取りが定着しないまま中途半端な状態に陥る可能性があります。再現性が高まった状態で次の教材に移ることが、シャドーイングの効果を引き出すポイントです。
以上に注意すれば、シャドーイングのさらなる効果が期待できます。
おすすめのシャドーイング教材・Webアプリ・サイト
英語シャドーイングに効果的な教材選びは、学習の成果を大きく左右します。ここでは、初心者から上級者まで、各レベルに合わせたおすすめの教材を紹介しましょう。
全レベル向け1:ENGLISH COMPANY MOBILE
「ENGLISH COMPANY MOBILE」は、スマートフォンで手軽に英語学習に取り組めるWebアプリです。シャドーイングを含む高密度なトレーニングが特徴。シャドーイングなど、トレーニングの正しいやり方が書かれたマニュアルがあるため、ただ音声を追いかけるだけでなく、効果的なシャドーイングの方法を学べるのが魅力です。
【価格】
- バリュープラン:月額3,980円+税
- フィードバックプラン:月額19,800円+税
【特徴】
- 音声を聞きながら1、2語遅れで発音する本格的なシャドーイング練習ができる
- 録音機能で自身のシャドーイングを記録できる
- ネイティブの音声変化を学べる
- 専任トレーナーからのフィードバックを受けられる
(フィードバックプランのみ)
関連記事:「ENGLISH COMPANY MOBILE」で高密度な英語トレーニング! その絶大な効果とは。
全レベル向け2:『公式TOEIC® Listening&Reading 問題集 11』
『公式TOEIC® Listening&Reading 問題集 11』は、TOEIC対策に最適なシャドーイング教材。TOEIC®テストの開発元が制作した公式問題集で、付属のリスニング音声を使ったシャドーイング練習が可能です。
全レベルの学習者に対応しており、特にTOEIC®対策をしている方におすすめです。
【価格】
- 3,300円(税込)
【特徴】
- 音声ダウンロードつき
- リスニングセクションに加え、リーディングセクションの一部音声のダウンロード可能
初級レベル向け1:『改訂新版 英語シャドーイング超入門』
『改訂新版 英語シャドーイング超入門』は、初心者に最適な実用的フレーズが多数収録された書籍です。
日常会話や海外旅行で使えるフレーズが多く含まれているこの教材は、シャドーイングを初めて行なう人に最適。感情を込めたイントネーションの練習もできるため、発音練習にも効果的です。
【価格】
- 1,870円(税込)
【特徴】
- 音声ダウンロードつき
- 購入者は音声つき電子版を無料で利用可能
初級レベル向け2:『新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』
『新ゼロからスタートシャドーイング 入門編』は、単語から始まり、徐々に長文へと進む段階的な構成が特徴。シャドーイング初心者にとって取り組みやすい教材です。
【価格】
- 1,540円(税込)
【特徴】
- 音声CDつき
初級レベル向け3:「VOA Learning English」(ウェブサイト)
アメリカの国営ラジオ局「Voice of America」が提供する英語学習者向けサイトで、ゆっくりとした英語音声が特徴です。最新ニュースを扱いながらも、学習者がシャドーイング練習に最適な速度で提供されており、スクリプトも確認できます。無料で利用できるのも大きな魅力です。
【価格】
- 無料
【特徴】
- 最新ニュースを使用したシャドーイングが可能
中級レベル向け1:『話せる! 英語シャドーイング』
『話せる! 英語シャドーイング』は、自分のレベルに合ったシャドーイングを行える教材です。
10ステップのシャドーイングトレーニングが含まれたこの教材は、英語スピーキング力を高めることを目的としています。英語レベルチェックシートが付属しており、自己診断に基づいて最適なレベルでシャドーイングを始められます。
【価格】
- 1,980円(税込)
【特徴】
- 音声CDつき
- レベルチェックシート付属
中級レベル向け2:『英語シャドーイング練習帳』
『英語シャドーイング練習帳』は、多様なネイティブスピーカーの英語に触れられるシャドーイング教材です。
20名以上の異なるバックグラウンドを持つネイティブスピーカーによる音声を収録。さまざまな発音やイントネーションを学ぶことで、実際の会話シーンでも役立つスキルを養えます。
【価格】
- 1,980円(税込)
【特徴】
- 音声CDつき
- 20名以上のネイティブ音声
上級レベル向け:『英語シャドーイング 映画スター編』シリーズ
『英語シャドーイング映画スター編』シリーズは、リアルな英語表現を学べる上級者向け教材です。
著名な映画スターのインタビュー音声を使用しているのが特徴。自然な発話を聞き取り、シャドーイングすることで、実践的なリスニング力を鍛えられます。より高度な英語力を身につけたい方に最適です。
【価格】
- 約1,980円(税込)
【特徴】
- 音声CDつき
- 映画スターのインタビュー音声収録
これらの教材を活用することで、効果的なシャドーイング学習が可能になります。自分のレベルと目的に合わせて、シャドーイングの適切な教材を選びましょう。
関連記事:【おすすめシャドーイング教材&アプリ】英語力を上げたい方必見! 選び方・学習方法完全ガイド
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シャドーイングは短期間で英語力を上げるトレーニングです。正しいステップでシャドーイング練習をすれば、リスニングスキルやリーディングスキルの向上が期待できます。
また、シャドーイングは繰り返しによって力がつく勉強法です。自分に合った教材を選び、録音を確認して修正しながら、英語力を高めていきましょう。