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英語が苦手な理由はリスニングではなく○○。横浜国立大学合格への道でプロが明らかにした課題の正体

オンラインインタビューに応じる受講生のA.T.さん

「苦手な分野をいくら勉強しても、全然英語の点数が伸びない」
「英語をひとりで対策するのは、ハードルが高すぎる」

そう悩んでいませんか? 英語の苦手分野克服のために頑張って対策しているのに、合格ラインに近づいていかないとなると、だんだん焦ってしまいますよね。

A.T.さんもそのひとりでした。英語に苦手意識をもっていたA.T.さんは、大学受験対応の英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY大学受験部」の受講を決意しました。



全24回のトレーニングの結果、共通テストハーフ模試(*)では、正答率を62%から86%まで伸ばすことに成功。大学入試本番では、進学先の横浜国立大学理工学部に合格したほか、東京理科大学先進工学部、芝浦工業大学工学部、法政大学理工学部にも合格することができました。

*ハーフ模試:大学入学共通テストの最新の傾向に基づいて、問題量を半分に減らしたENGLISH COMPANY大学受験部オリジナルの模試。トレーニングの成果を可視化するため、定期的に実施される。

受講当初、A.T.さんはリスニング(=聞き取り)に苦手意識をもっていたそう。しかし担当した堀トレーナーの分析により、本質的な課題はじつはほかにあることがわかったのです。

A.T.さんが英語を苦手にしていた本当の原因は、なんだったのでしょうか。A.T.さんと堀トレーナーにお話を伺いました。

【堀トレーナー プロフィール】
より綿密な課題分析で横浜国立大学合格を実現させた堀トレーナー

大学卒業後、オーストラリア・ニュージーランドで実務経験を積む。
帰国後、教育の世界に転身、早慶をはじめ難関大学への合格者を輩出した。

苦手な原因も適切な勉強法も、ひとりではわからなかった

――横浜国立大学理工学部の合格、おめでとうございます! 志望理由を、簡単に教えてください。

A.T.さん:ありがとうございます。理工学部を目指そうと思ったのは、大学の合同進学説明会で開講していた材料工学の模擬講義がきっかけです。金属やセラミックス、半導体といった材料開発などの分野に関心をもつようになりました。横浜国立大学なら、こうした分野をより専門的に学べると思い、合格を目指していました。

現在、理工学部の材料工学教育プログラムに通っており、将来は材料工学系の研究者になることを視野に入れています。

――今後大きく発展しそうな分野を学ばれているのですね! 将来のことをいまの段階で考えているのもすばらしいと思います。そんなA.T.さんが、ENGLISH COMPANY大学受験部の受講を決めたのはなぜですか?

A.T.さん:もともと英語が得意ではありませんでした。数学と違い、一対一で答えが出るわけではないため、その曖昧さに苦手意識をもっていたんです。

それでも、文系か理系か、国公立か私立かを問わず英語が必須科目なので、なんとかしなければならないと思っていました。しかし、独学でやる自信がなくて、きちんと対策をしてくれる英語スクールを探したのです。

そのなかで、日本人の英語のプロトレーナーがマンツーマンで英語力を鍛えてくれるという点で、父からENGLISH COMPANY大学受験部をすすめられ、オンライン受講することにしました。まずはリモートで気軽に体験授業を受けてみたら、自分のわからないところを重点的に教えてくれて成長を実感できたため、受講することにしたんです。

大学受験部受講のきっかけを語るA.T.さん

――入試において、英語は避けて通れないですよね。大学受験部の受講前、英語で一番困っていたことはなんでしょうか?

A.T.さん:リスニングです。日常生活で英語を聞く機会がなく、どんな勉強をしたら共通テストの点数が伸びるのか、自力ではわからず困っていました。とりあえずやっていたのは、テストの前に単語帳の例文を聞いて、耳を慣らすことぐらいです。

塾では、ただひたすら問題を解く以外に、特になんのリスニング対策もしませんでした。ですから、聞き取りが苦手な原因も、伸ばし方もよくわからないままでした。

――大学受験部の体験授業を受けてみて、いかがでしたか?

A.T.さんオンラインでも自分の苦手なところを的確に分析してくれたり、リスニングのほかリーディングや文法まで丁寧に教えてくれたりしました。質の高いトレーニングだと感じました。

なかでも、特に興味深いと思ったのが、長文のリーディング問題の対策をリスニングを通して行なうというアプローチの仕方(*)。リーディング用の英文を使って、リスニングのトレーニングをしたのです。

*「リーディング問題の対策をリスニングを通して行なう」:ENGLISH COMPANYの主要トレーニングのひとつである「速読Reading」のこと。リスニング、語彙学習、チャンクごとに内容を理解するチャンクリーディング、音読などのトレーニングを通して、すばやく正確に読むスキルを鍛える。
英語の語順でスムーズに理解する力を鍛えられるため、リスニング力の向上にも効果的。受講生の課題発見プロセスとしても取り入れている。

リーディングは、何回も読み直そうと思えばできますよね。しかしリスニングとなると、そうはいきません。実際、共通テストでは一度しか読まれない問題もありますし、普段の英会話でも何十回も繰り返して相手に言ってもらうようなことはできませんから。

流れてくる英語の音声の一瞬一瞬に集中して、一度聞きでも正確に理解できるようにすることが、リスニングスキルの向上だけでなく、リーディングのスピードアップにもつながることを体感できました。貴重な経験だったと思います。

A.T.さんの本当の課題は……

――ここからはA.T.さんを担当した、堀トレーナーにもお話を伺います。初回のトレーニング時、A.T.さんの英語力の印象はいかがでしたか?

堀トレーナー:A.T.さんはリスニングが課題とおっしゃっていたものの、「聞き取りが苦手」というのはあくまでひとつの「症状」であって、その「症状」を生み出す原因があるのではと思いました。そこで細かく課題分析をしたところ、読むスピードと文法の抜けが見られたのです。ここに起因してリスニングにも影響が及んでいるのではと考えました。

――課題分析の過程で、本質的な原因が見つかったということですね! 

堀トレーナー:はい。リスニングのプロセスを少し専門的に解説しますね。

リスニングは「音声知覚」と「意味理解」のふたつのプロセスに分かれます。A.T.さんの場合、ある程度音の聞き取りはできていても、英文を頭からスムーズに処理できなかったり、文法の抜けがあったりしたことが、全体の足を引っ張っていました。それが「聞き取れない」という自覚につながっていたようです。どちらかというと、先に述べた「意味理解」に負荷がかかっているという状態でした。

――興味深いですね。それでは、読むスピードと文法の抜けに対して、それぞれどのようにアプローチしたのでしょうか?

堀トレーナー:読むスピードに関しては、スピードを意識した音読を行なっていただきました。

私たちは黙読をするとき、脳内で音読をしていると言われています。目で見た文字を脳内で音声に変換し、その音声情報を脳内の「辞書」と照合して「理解」しているのです。実際に声に出す音読を取り入れることで、脳内での音声への変換が無意識にできるようになります。その結果、リーディングスピードを効率よく向上させることができるのです。

A.T.さんの場合、目標タイムを決めて、制限時間内に読みきれるように練習していただくことで、読むスピードを鍛えていきました。最初は黙読で65wpm(*)ぐらいでしか読めていなかったのが、160wpmくらいで音読できるようになってきましたね。ゆっくり読んでも意味のわからない文がどんどん減っていったのが、成長を感じたところです。

*wpm:“words per minute”の略。1分間あたりに読める単語数のこと。

A.T.さんのトレーニングを担当した堀トレーナー

A.T.さん:ずっとリスニングが苦手だと思っていたので、堀さんから課題を教えてもらったときは意外でした。でも実際に、文字で書かれたものをナチュラルスピードで理解できないことが多々あったので、リスニングでも理解できないのは当然だと気づきました。

自分の課題を特定してもらえなかったら、以前のようにリスニング問題をひたすら解いていたままだったと思います

音読は、口を動かすのに慣れないうちはプレッシャーでしたね(苦笑)。音読でゆっくり丁寧に読む段階から徐々に口を慣らしていくことで、時間内に音読できるようになりました。正しい発音も意識して音読できたので、リスニングの際に何を言っているのかわかることが増えていきました。

文法を「イメージ」でとらえることで、丸暗記しなくても理解できるように

――文法の抜けに関してはどのようにアプローチしたのでしょうか?

堀トレーナー:「認知文法」を通して理解していただきました。「認知文法」とは、「英語ネイティブがどのように世界を認知しているのか」ということをベースにした文法理論のこと。習得したい文法をイメージでとらえていくのが特徴です。

「to不定詞を目的語にとる動詞」の覚え方を例にあげてみましょう。学校などの授業で、want(〜したいと思う)や decide(〜を決める)など、to不定詞を目的語にとる動詞をリスト化して機械的に丸暗記した人が多いかと思います。

認知文法のアプローチだと、リストを使って丸暗記するやり方をしなくても、理解できるのです。たとえば to不定詞を目的語にとる動詞は、to不定詞が「まだ実現していないことに、これから向かう」という中心的な意味と強く結びついていることがわかります。「I want to lose weight.」(私は体重を減らしたい)という例文では、体重を減らすことを望んではいるものの、まだ実現していないことを示唆しているのです。

このように、認知文法のアプローチで文法を学べば、英語のイメージそのものを理解することで文法を習得できるため、非常に効率的です。イメージさえ把握すれば、訳す必要もないため、英文をスムーズに理解することができるという利点もあります。

A.T.さんの場合は、理解に支障をきたしていた文法項目に絞って、認知文法のアプローチで習得していただきました。そして取り組んでいただいたのが「パターンプラクティス」。身につけた文法知識を「使える」知識に変えるべく、主語や動詞などを部分的に入れ替えながら繰り返し音読していくトレーニングです。

A.T.さん:文法を覚えるのは得意ではなかったんです。しかし、ネイティブの立場に立って理解する認知文法のアプローチでは、丸暗記をしたり日本語に無理に訳したりしなくてもよいぶん、覚えやすかったですね。

シャドーイングでリスニングスキルを強化

――リスニングの課題については、どのようにアプローチしたのでしょうか?

堀トレーナー:音読と文法を取り入れたあと、特に強化したのは、聞き取った英語の意味理解の部分です。そこで取り入れたのがシャドーイング。シャドーイングには、音を意識する「プロソディ・シャドーイング」と、音と内容の両方を意識する「コンテンツ・シャドーイング」のふたつがあります。

A.T.さんの場合、音読の練習の成果もあり、プロソディ・シャドーイングは難なくできるようになってきていました。そこで、コンテンツ・シャドーイングで内容をイメージしながらシャドーイングすることに重きをおいたのです。

そして本番のリスニングの試験では、問題文と選択肢も速く正確に読解できなくてはならないので、並行してリーディングスピードもさらに上げていきましたね

A.T.さん:シャドーイングも音読と同様、慣れるまでとても苦労しました。それでも受講して1か月経った段階で、英検2級レベルの文章を、一度聞いておおむね意味を理解したうえで、聞いた内容を覚えていられるようにもなってきたんです。僕の成長具合に応じてトレーニング内容を変化させていってくださったのがよかったと思っています。

本当の課題と正しい勉強法を早く見つけられたことが安心材料になった

――トレーニング終了が2022年8月と、入試本番まで時間が空いています。早い段階で、ご自身の課題や効率的な勉強法を把握できた点については、いかがでしたか?

A.T.さん正しい勉強法を早いうちに身につけられ、精神的に楽になったと感じています。速く読むスキルを鍛えられたことで、時間内に長文の理解をより深める余裕も生まれました。

本当の課題を早期に発見し、合格切符を得た喜びを語るA.T.さん

堀トレーナー:受験直前に一度トレーニングしたのですが、そのときには模試で横浜国立大のA判定が出ていました。それも試験本番に向けて大きな安心材料になったと思います。

A.T.さんご自身はリスニング力を課題に挙げられていましたが、より細かく課題分析をしていき、読むスピードと文法スキルの向上に注力したほうが、さらに合格ラインに近づけると見込んでいました。リーディング時に音読し、英文を頭から理解していく癖をつけることで、リスニングでも、流れてくる音声の順で理解できるようになります。正しい発音も同時に取り入れることができるので、メリットが豊富です。

かつ、リスニングテストでも限られた時間のなかで問題文と選択肢を正確に理解していく必要があるため、リーディングスピード向上に重点をおいてカリキュラムを組みました。

ハーフ模試においてリーディングでは27%から50%、リスニングでは44%から48%と、受講初期と比べていずれも正答率がアップ。特にリーディングの伸び具合が顕著に現れています。書かれているものをより正確に理解できるようになったぶん、リスニングにもプラスの相乗効果が出たのではないでしょうか。

A.T.さん堀さんから細かく課題を分析してもらい、やるべきことの軌道修正をして学習を進めたおかげで、効率的に英語力を伸ばせました。

専門家から客観的に自分の英語力を見てもらう機会をつくるのは大事ですよね。リスニングが苦手だからといって、やみくもに英語を聞く練習だけをするのは、効率が悪いと思いました。

――正しい方向に向かって勉強できたのが、合格につながったのですね! 3か月トレーニングしてきて、一番印象に残ったことはなんですか?

A.T.さん:実力を測るための定期的な効果測定で、前よりも確実に伸びを感じたのが印象的でした。英語力の成長が目で見てわかったおかげで自信がつきました

最近では、大学受験部でトレーニングしてきたことが、そのまま大学の授業にも活きていることを実感しています。英語プレゼンテーションの授業で、ほかの学生のプレゼンテーションの内容を聞き取れたり、発表している最中でも文法を意識しながら話せたりできるようになってきました

――大学受験部で本質的な英語力を身につけられた成果ですね。トレーニングで鍛えた英語力を、大学生活などでどのように活かしていきたいですか?

A.T.さん:夏休みを使って、インターンで材料研究の現場に1か月携わることを検討しています。外国人の方を日本人よりもかなり多く採用しているらしく、英語でインターン生と交流する機会をぜひつくっていこうと思いました。

堀トレーナー:大学に入って早くもインターンを視野に入れているのはすばらしいですね! 英語力アップを通して、大学受験部が間接的にA.T.さんの夢を叶える後押しをできるのは嬉しいです。 

もともと英語はそんなに得意ではなかったとおっしゃっていましたが、現状のレベルとしては全然そんなことありません。むしろまわりよりもできるはずなので、もっと自信をもっていいと思います。

今後は理系分野で英語の論文や記事などを読む機会が多くなり、社会人になると話したり聞いたりする機会も増えてくるはずです。そのときは、ぜひトレーニングを思い出し、英語力をキープしていただきたいですね!

大学生活においてもトレーニングが役立ったことを喜ぶ堀トレーナー

苦手なスキルを一対一で具体的に分析してもらえるのが強み

――A.T.さんを3か月担当して、トレーナーとしてどのような意識が芽生えましたか?

堀トレーナー:リスニング力を伸ばすとなると、英語をひたすら聞いたり、聞いてまねしたりするようなことを思い浮かべるかもしれません。しかし、リスニングスキルを細かく分解していくと「正しく英語の音を聞き取るスキル」や、「聞き取った英語の内容を理解するスキル」、そして「単語や文法の知識」といったスキルも必要になります。

こうした細かなスキルのうち、どれが不足しているかによってとるべきアプローチが変わりますし、苦手なスキルは個人差が生じるものです。

英語のプロトレーナーとして引き続き、受講生の方々の苦手な箇所を細部まできちんと見極め、適切なトレーニングを提供できるようにしていきます

――とても頼もしいですね! 最後にA.T.さんから、ENGLISH COMPANY大学受験部のおすすめポイントを教えていただけますか?

A.T.さん:日常で英語を使わない多くの受験生にとって、オンラインで場所を問わずに、英語のプロから適切な勉強法を提供してもらえるのは間違いなくメリットだと感じました

一対一でそのときの弱点を具体的に分析してくれて、自分の弱点に合った攻略の仕方を教えてくれるところが、集団形式の授業にはない大きなメリットですね。かつ、わからないところをその場で質問しやすいのもいいなと思いました

音読もシャドーイングなどのトレーニングも、効果がある根拠やタイミング、正しいやり方まで教えてもらえます。言われたとおりに続ければ確実に結果に結びついてくることを実感しました。

***
弱点の正確な分析を受けたことで、短期間のトレーニングで効率よく英語力を伸ばせたと語るA.T.さん。正しい勉強法を早めに知れたことも、受験勉強におけるアドバンテージとなったそうです。大学に入ってからも、ぜひトレーニングで培った勉強法を続けて、将来の可能性を広げてほしいですね!

苦手を克服したいのに方法がわからない、何をしても合格ラインに近づかないと悩んでいる受験生のみなさん。ENGLISH COMPANY大学受験部で、A.T.さんのように「英語のプロ」から、あなたの英語の課題分析を受けるのはいかがでしょうか?

そのときの弱点を知り、正しい勉強法を継続していくことで、効率よく英語力を伸ばすことが可能です! 一度正しいやり方を身につければ、受講後も迷いなく学習が進められるので、通うのが早ければ早いほどメリットが大きくなります。

2023年度入試では、A.T.さんの横浜国立大学をはじめ、京都大学、大阪大学などの難関国立大学への合格切符を、大学受験部の受講生が手に入れました。私立大学でも、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学といった数多くの合格実績があります。公式サイトをぜひチェックしてみてください。

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