20年ぶりの英語学習。大成功の秘訣は、課題への科学的アプローチ。TOEIC®も200点以上UPの810点獲得。
言語習得の科学『第二言語習得研究』の知見に基づき、学習の生産性を上げ、短時間で劇的に英語力を伸ばしている英語のジムStudyHacker ENGLISH COMPANY。2015年5月のオープン以来、その成果は大きな反響を呼び、パーソナルジム型、コーチング型と呼ばれる英語学習スクールがその後増えるきっかけとなりました。
今回は、司法書士として外国人顧客の英語対応が必要となったことをきっかけにENGLISH COMPANYのトレーニングを受け、大幅な英語力アップを果たした羽根一樹さんと、担当の山田トレーナーにインタビューを行いました。羽根さんは、大学受験以来ほぼ全くと言って良いほど英語から遠ざかっていたそうですが、一念発起しENGLISH COMPANYに通うことに。それからは地道な努力を重ね、効果測定として受験したTOEIC®では、20年以上のブランクにもかかわらず810点を取得されました。この急成長の理由は、何だったのでしょうか?
外国人顧客が増え、英語力が必要に!
——この度は90日間のトレーニングおつかれさまでした。英語力を大幅にアップされましたね、おめでとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
羽根さん:ありがとうございます。よろしくお願いします。
山田トレーナー:よろしくお願いします。
——まずはじめに、羽根さんが英語を学ぼうと思った理由をお聞かせいただけますか?
羽根さん:私は司法書士をしているのですが、近年では外国人のお客様が増えており、英語でコミュニケーションを取る機会も増えていきそうだと感じていました。大学を受験したとき英語学習には全く手をつけておらず、TOEIC®も学生の時に大学に言われて、いやいや受けさせられたのが最後で、そのときも600点くらいだったと思います(笑)「いつかきちんと勉強し直したい」とは思ってはいましたので、これをきっかけに腹を据えてやってみようと決めました。
——ENGLISH COMPANYに通う前もご自分で英語を勉強されましたか?
羽根さん:ENGLISH COMPANYに通う前に、英会話スクールに行ったこともありました。でも、いきなりネイティブと話しても、講師が何を言っているかまるでわかりませんでした。
もちろん、質問をすれば説明はしてくれるのですが、そうしたレッスンの在り方自体が非常に断片的・場当たり的で、このままでは実力が付くのに時間がかかりすぎると思ったんです。先にもっと基礎を固めるべきだと気づかされましたね。
「ネイティブの英語をたくさん聞けば自然と話せるようになる」というようなことをよく耳にしますが、それはたぶん、基礎ができた人の話ですよね。そもそも聞き取れないのですから。
ネイティブとの会話はスポーツでいうところの試合だと思います。基礎がないのにいきなり試合本番に望み、さらに試合を通じて力を鍛えようというのは、本末転倒なことだと思ったんです。
山田トレーナー:その通りですね。第二言語習得研究でもその点は指摘されています。
日本のような日常的に英語が使用されていない環境、これをEFL環境といいますが、このような環境では、英語圏に留学した場合などに比べて、インプットの量やアウトプットの必要性が少なくなるものです。日本にいて、「ネイティブとたくさん話した」といっても、その量はとても限定的ですよね。少なくとも、それだけで英語を上達させるのは難しいことです。
EFL環境では、インプットの量を補うための学習戦略があった方がよいのです。
学習環境によって学習方法は変えるべきだということは、第二言語習得研究の研究者の間では常識といってもいいようなものですが、一般にはまだよく知られていないのも事実です。
また、会話というのは相手の話を聞いて、理解し、何らかのリアクションをするということです。そのためには、基礎的な語彙や文法知識、さらに相手の言葉を聞きとり理解するリスニング力が、前提として必要です。それらをスキップして英会話、羽根さんのおっしゃる「試合」に臨んで、結局遠回りをしてしまう方がたくさんいるように思います。
——なるほど。では、ENGLISH COMPANYに入会を決めた理由は何でしたか?
羽根さん:「ちゃんとした」ところを探していたんです。はじめはインターネットで適当に検索していましたが、ENGLISH COMPANYは「第二言語習得研究」という言語習得の科学に基づいたトレーニングをしているというのが響きました。体験授業もとても納得できる興味深い内容でしたし、その時に頂いた立命館大学の田浦先生の本(「科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!」)もとても腑に落ちるものでした。
山田トレーナー:「第二言語習得研究」という学問は、第二言語(外国語)を習得する際のプロセスやメカニズムについて研究するものです。世界中に研究者がいらっしゃって、英語を学ぶための効果の高い方法について、多くのことがわかっています。そうなれば、これを実際の英語学習に活用したほうがよいのはあたりまえのことです。
ENGLISH COMPANYには大学や大学院で、第二言語習得研究などを専門に学んだスタッフも多く在籍していて、より効果のある方法の開発を、学問的な知見に基づいてすすめています。
リスニングで細かい音を聞き取るために。英語の「等時性」とは?
——実際のトレーニングが始まった際には、羽根さんはどのような課題を抱えていましたか?
山田トレーナー:リスニングでは1回聞いただけではキーワードしか取れないような状態でした。英語の音を聞き取る力は決して低くなかったのですが、細かい音までを聞き取るために必要な音声変化のルール(ネイティブが発音するときに、一部の音を連結させたり脱落させたり、弱く短く読んだりする方法)はご存じなかったので一からお伝えしました。中でも、「ら行化(はじき音化)」と「弱形」は発音も聞き取りも苦手でしたね。
羽根さん:音声変化のルールはまったく知りませんでした。音を聞き取る力は、練習をたくさん重ねて感覚として身に付けられるようなものだと思っていたので、発音の「くずし方」にルールがあるということを明示的に教えてもらえて本当に良かったと思います。何年もかけて体得するより、はるかに効率的なやり方だと思いました。
山田トレーナー:弱形もら行化も、自分で発音できるようにしていただきました。というのも、言える音は聞けるようになりやすいからなのです。特に弱形の発音については、毎日の音読やシャドーイング練習で、英語の「等時性」リズムを意識して取り組んでもらいました。
——英語の「等時性」リズムとは何でしょうか?
山田トレーナー:日本語と英語では読むときのリズムが違います。日本語は一語一語を同じ長さで読みますが、英語では語ではなく、拍の長さが等しいという特徴があります。
英語では、強く読むところ(強勢)が等しい間隔で現れ、それが英語らしいリズムを生みます。つまり、「強」の部分で音をはっきりと出して流れを作り、「弱」の部分は拍に合うように適当に流す感じで発音するのです。この「強」に当たるところは「内容語」といって意味の上で重要な単語、「弱」に当たるところは「機能語」といって冠詞や前置詞等それほど重要ではない単語です。弱形というのは、この「弱」に当たる「機能語」を発音するときのルールなのです。
羽根さんには、この理屈を感覚的に理解していただいた上で的を絞ったトレーニングに短期間とりくんでもらいました。そのことで、拍を意識した英語らしいリズム感が身に付きました。このことで、日本の学習者にありがちな「カタカナ発音」も矯正されました。お分りの通り、カタカナ発音というのは、一語一語を同じ長さで読むという日本語の持つ等時性の現れですからね。
羽根さん:この練習はとても面白かったです! 感覚を理解することでとても発音しやすくなりましたし、音読が格段に英語らしくなりました。
——音声変化はリズムをつくる効果があるんですね……。リスニングの細かい部分が聞けないという羽根さんの課題を、音声変化やリズムに分解してトレーニングをされたということですね。
山田トレーナー:そのとおりです。音声変化を学んで、それを使いこなせるようになることで、音読もスムーズに英語らしいものになります。
認知文法のアプローチから、文法を感覚的に理解
——他にはどのような課題を発見し、それに対してどのようなアプローチをされたのですか?
山田トレーナー:文法の補強が必要でした。全般的に何となく理解してはいるものの、忘れかけていることがあったり、覚えていても瞬時に使いこなせるレベル(=自動化)までは至っていないものがあったりしました。英語を聞いたり読んだりしたときに、すぐに理解できる状態にするには、基礎文法の自動化は不可欠です。
そこで学校で教わる文法とは全く違う「認知文法」のアプローチから、感覚的に理解してもらうトレーニングをしました。認知文法というのは、ごく簡単にいうとネイティブが「どんな風に世界を認知しているのか」ということをベースにした文法の考え方です。この方法で学ぶことで、日本語訳に過度に頼る必要がなくなり、暗記すべき項目も減ることになります。
羽根さん:確かに「コアグラマー」(認知文法に基づくENGLISH COMPANYオリジナルの文法教材)は、学校でやった文法とは全然違うものでした。ただの暗記ではなく、とても納得して学ぶことができました。基本的に文法を面白いと思ったことは一度も無かったのですが、「コアグラマー」で文法項目は一通り復習できました。そのあとにパターンプラクティスという繰り返し練習で型を身体に染み込ませましたよね。
山田トレーナー:その通りです。またこうして文法を固めつつ、改めて文型も学んでもらいました。羽根さんは、文章中の主語・動詞を曖昧にしてしまったり、文構造を正確に掴めないところがあったので、その点もしっかりと意識してもらうように都度お伝えしました。また品詞を正しく理解してもらうことで文構造を掴みやすくなりますので、品詞判別トレーニングも行いました。
一度聞けば9割の内容を正しく理解できるまでに
——課題を見抜き、それに対して最も効果的なトレーニングを提供しているということがよく理解できました。トレーナーとして、羽根さんの英語力の伸びを感じたのはどんなところですか?
山田トレーナー:最後のトレーニングでのリスニングの理解度と最終効果測定の素点ですね。当初はキーワードしか聞き取れなかったのですが、最後には1回聞いて9割くらい内容を正しく理解できていました。また最後の効果測定では、リスニングの素点が97点(100点中)、リーディングは89点(100点中)でした。
羽根さん:これも山田トレーナーを信頼して学習に励めたおかげです。最後のトレーニングで1回聞いてほとんどの内容が分かったときのことは今でも覚えています。
——90日間を終えられてみて、感想を教えて下さい。
羽根さん:とても楽しい経験でした。もともと英語は好きではありませんでしたが、山田トレーナーを信じて、毎日自分に課せられたミッションを淡々とこなしました。
山田トレーナー:羽根さんとのトレーニングは、いつも笑いが絶えない楽しいものでした。私の方が元気をいただいていました。そして本当に真面目に頑張って下さいました。単語テストも毎回合格点で、一番レベルの高い単語帳まで終わりましたね!
羽根さん:それは合格できないと、山田さんから怒られると思ったからです(笑)。不合格で同じ範囲にいつまでに踏み止まっているのもカッコ悪いですし。超上級の単語に関しては、正直「いつ使うの?」と思うようなものもありましたが、実際に英文の中で使用されていることは多くありましたので、決して無駄ではありませんでした。
——最後に、これから英語を学ぼうという方に一言メッセージをお願いします。
羽根さん:とても効率的に学習できたと思います。私は、この90日間だけは英語と徹底的に向き合おう、とギアを入れて真面目に取り組みました。ENGLISH COMPANYのインタビューを読んで、たった90日間で200点とか300点とかアップした例があるなら自分も負けられないと目標にしてきました。達成できて嬉しく思っています。TOEIC®が目的というわけではありませんが、900点くらいはとりたいと思っています。
皆さんも、トレーナーを信じて、日々のホームプログラムに真面目に取り組むことが大切だと思います。
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ENGLISH COMPANYでは、高度な専門性をもつトレーナーがあなたをお待ちしています。「長く英語から遠ざかっているけれど、いつかきちんと勉強し直したい」と思っているあなたにこそ、第二言語習得研究の知見に基づいた、ほんものの科学的トレーニングで効果を感じて欲しいのです。
ENGLISH COMPANYは2022年12月現在、関東に3スタジオ(神田、新宿、銀座)・関西に3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)を展開しています。
完全オンラインでもトレーニングをご受講いただけます。人が集まる場所を避け自宅で本格的な学習をされたい方、スタジオが無い地域にお住まいの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。