パーソナルトレーナーの綿密なプランニングで効率的に英語力アップ! TOEIC® では自己最高の940点を取得。
話題の短期集中型英語パーソナルジム『StudyHacker ENGLISH COMPANY』。2015年の開校以来、英語教育や言語学に関する高い専門性をもつトレーナーが続々と参画し、言語習得の科学「第二言語習得研究」の知見に基づくトレーニングを提供しています。
今回は留学を諦めざるを得ない状況に追い込まれつつも、ENGLISH COMPANYでの90日間のトレーニングを経て英語力を大きく伸ばされた兼松岳さんと担当の岡田佳晃トレーナーにお話を伺ってきました。
受講前
受講後
留学を断念
——本日はトレーニングを振り返り、学習の秘訣などを教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
兼松さん:よろしくお願いします。
岡田トレーナー:よろしくお願いします。
——兼松さんはどうして英語を学ぼうと思われたのですか?
兼松さん:エンジニアとしての専門性を高めるためです。英語ができれば入手できる情報量は圧倒的に増えます。そのために今年一年、前半は英語・後半はプログラミングの学習に専念すると決め、1月にフィリピン留学を開始しました。
——それから程なく世界中で新型コロナウイルスによる混乱が始まりましたね。
兼松さん:はい、そのため現地スクールも急遽休校となり帰国を余儀なくされました。本来であれば4ヶ月間フィリピンでウォーミングアップをした後に渡米し、英語力をさらに磨く計画でした。当時はやるせない気持ちでいっぱいでした。
——お気持ちお察しします。そこで国内の英語スクールへと進路を変更されたのですね。
ENGLISH COMPANYを選ばれたのはなぜでしょう?
兼松さん:留学仲間から情報を教えてもらい数社を比較検討しました。その中には一見同じようなコーチング系スクールもありましたが、「トレーナーの専門性の高さ」と「資格試験対策に終始せず、英語力を総合的に伸ばすことを目指している点」に惹かれて、ENGLISH COMPANYの体験授業に参加することにしました。
——体験授業の感想を教えてください。
兼松さん:「第二言語習得研究の知見に基づいた科学的なトレーニング」を謳っているだけあって、コンテンツがしっかりと作り込まれていると思いました。具体的には、最初にネイティブのスピーチを聞いて意味を推測し、その後段階的に単語や文字などのヒントをもらいながら理解を深めていくという内容でした。ヒントが1つ増えるたびに、「ここで理解度が上がった人の課題は〇〇ですから、今後の学習ではXXを意識してみてください」というような分析とそれに基づくアドバイスがあり、終始納得しながら参加することができました。こんなふうに自分専属のプロトレーナーに個別に課題を発見し対策してもらえれば、学習を効率的に進められるだろうと期待し、受講を決めました。
単語・文法をコツコツと
——そして90日間のトレーニングが始まりました。初回と最終回を除いてオンラインでの実施でしたね。
それでは、岡田トレーナーにうかがいます。兼松さんの当初の課題はどのようなものでしたか?
岡田トレーナー:語彙力とリーディングスピードでした。語彙については、絶対的な知識量を増やすことと単語から意味を想起する瞬発力を鍛える必要がありました。リーディングについては、英文に一度最後まで目を通してから訳し上げていく読み方を改めることと単語ではなく意味の塊ごとに内容を理解できるようにする必要がありました。
——それらの課題に対してどのようにアプローチされましたか?
岡田トレーナー:語彙については、効率的な学習方法をお教えし、1日100語ずつ覚えていただきました。お教えした通りの方法でコツコツと取り組んでいただき、最終的には最高難度の単語帳を含め合計3冊を3周もすることができました。2周目までは知識量を増やすことに焦点を当て、文字を見て意味と発音を確認する形式でテストを行い、3周目は私が単語を発音して即座に意味を答えていただく形式で瞬発力を鍛えました。テストの結果は毎回ほぼ満点! 兼松さんの真剣さが窺えました。
兼松さん:覚え方から指導してもらえたのはとても役立ちました。特に書いて覚えるということをしないのと20語を1セットにして素早く繰り返し目を通して定着を促していくというのが私には合っていました。
岡田トレーナー:兼松さんには「単語を見たり聞いたりしたときに、0.5秒で意味が分かる状態」を目指すようお伝えし、強く意識していただきました。その瞬発力がないと実践では通用しませんよ、と。
リーディングに関しては、英語の文章を前から意味の塊ごとに読み進める「チャンク・リーディング」をマスターすることを目指しました。意味の塊を正しく見分けるためには当然文法の知識が欠かせませんから、兼松さんには文法問題集に取り組んでいただきました。もともと基礎文法は概ね理解していらっしゃいましたが、それらを知識止まりではなく実践で使用できるレベルまで昇華すべく、1問20秒とスピードを意識しながら解いていただくようにしました。文法問題集も全部で3周することができました。
兼松さん:20問を1セットとし、毎日複数セットをこなしました。そして間違えた箇所を含め携帯電話で写真を撮って岡田さんに送り、進捗を共有しました。ちゃんとやっているというのを見て欲しかったのです(笑)。
岡田トレーナー:しかと拝見していました。また、兼松さんはコンテンツごとの学習進捗や学習時間もこまめに記録・共有してくださいました。それらの情報を事前に把握した上で毎回のトレーニングに臨むことができたおかげで、効率的かつ精度高く課題にアタックできました。
先を予測しながら読めるまでに
岡田トレーナー:こうした単語・文法学習と並行し、スラッシュリーディング(=意味の塊ごとにスラッシュを入れていく読み方)やサイトトランスレーション(=意味の塊ごとに素早く訳出すること)というトレーニングを繰り返し、チャンク・リーディングの感覚を身体に染み込ませていきました。文法問題集も問題を解くだけにとどまらず、問題文をスラッシュリーディングやサイトトランスレーションの練習に活用しました。音読にも積極的に取り組んでいただき、必ず意味の塊ごとに内容を想起しながら、はっきりと声に出して読むことを徹底していただきました。
また、これら全てが難なくできるようになってからは、チャンクとチャンクのつなぎに合いの手を入れながら高速で読み進めていくトレーニングも追加しました。最終的には「for what?」、「and it is……」など、次のチャンクの役割を予測しながら素早く英語で合いの手を入れられるようになり、理解の精度も速度も大きく向上しました。
兼松さん:そうですね。受講開始時に初期測定として受けたTOEIC®模試では時間が15分30秒も足りていませんでしたが、3ヶ月目に受けたTOEIC® IPテストは余裕を持って解き終えることができました。今では英語で書かれたウェブサイトや専門資料を読むのも苦になりません。和訳に長時間を費やし悔しい思いしていた頃と比べれば、すごい進歩だと思います。
音声変化の聞き取りを強化
——その他にはどのような課題がありましたか? それに対してどのようなアプローチをされましたか?
岡田トレーナー:先述の最優先課題について克服の見通しがついた2ヶ月目からは「音声変化」の聞き取りを強化しました。ネイティブスピーカーは英語を発音する際に、一部の音を繋げたり落としたり、弱く短く読んだりと音を変化させていますが、兼松さんにはその部分の聞き取りに伸び代がありました。そこでまずはこの音声変化が起きる際のルールをお教えしました。
兼松さん:音声変化についてはここで初めて知りました。それまで私は英語の音を日本語の音と同じように、特に緩急無く一定のリズムで読んでいたのですが、ネイティブの発音と比べて違和感を覚えていました。また、簡単な文章でもネイティブの発音だと聞き取れないということもありました。どちらも原因が分からずにいたのですが、音声変化のことを知って一気に解決しました。
岡田トレーナー:ルールを理解していただいた後は、英文を聞いてそのまま書き取るディクテーションというトレーニングを行い、拾える音と拾えない音を細かく分析しました。それから、オーバーラッピングといって、音源と同時に英文を発音するトレーニングも行いました。同時に発音することで、音の再現精度を上げることができます。自分で言える音は聞きやすくなりますから、聞き取りの強化には発音することが重要なのです。また、「th」や「r」の音など発音面に改善の余地があるものも必要に応じて都度指導いたしました。
兼松さん:こういうふうに細かいところまでケアしてもらえるのはパーソナルトレーニングならではの良さだと思います。集団授業では一人一人に対して聞き取りが苦手な音を細かく分析したり、発音指導することはできないでしょう。
岡田トレーナー:今回の兼松さんのトレーニングでは「i+1(アイプラスワン)」を特に心がけたのですが、それも兼松さんの習熟度を正確に把握できていたからこそ成し得たものだと思っています。
「i+1(アイプラスワン)」を意識したトレーニング
——「i+1」とは何でしょうか?
岡田トレーナー:学習者の現在のレベルより少し高い程度の理解可能なインプットをすることで学習効果が高まるという、第二言語習得研究の考え方です。これに則り、トレーニングでは簡単すぎない、難しすぎない、少しだけチャレンジングなものを扱えるように慎重に教材を選びました。
具体的には、「まずシンプルな短文のディクテーションとオーバーラッピングを繰り返すことで音声変化を理解しそれに慣れる」→「徐々に複雑な音声変化が組み込まれている文を扱い、音声変化を知識として自分の中に深く取り込む」→「まとまった量のあるスピーチなどでシャドーイングを行い、意識せずとも音声変化を聞き取り自力で再現できるようになる」という段階を踏めるようにプランニングしました。もちろん、これらの各段階の中でも注意を払いました。例えば、前のトレーニングで課題となった音声変化を含む教材を次に必ず使用し初見で書き取れるかを見極め、毎回課題を克服する達成感を味わっていただけるようにしました。シャドーイングでも、徐々にWPM(=Words Per Minute。1分間で読まれる単語数)の数値が高い教材にシフトして、無理なく負荷を高められるよう心がけました。
——生徒さんに寄り添った、非常に綿密なプランニングですね!
兼松さん:私は負けず嫌いで、解けない問題があると素直に悔しがって発奮材料にするようなタイプです。岡田さんはそれを見抜いてうまく私を導いてくれたのだと思います(笑)。ありがとうございます。
音声系のトレーニング、特にシャドーイングは最も楽しんで取り組めました。自分で言える音が増えると聞ける音が増えるというのは、本当にその通りだと実感しています。以前パソコンを最新モデルに新調する際、詳細を知りたくても国内では情報が限られていましたが、動画サイトではすでに海外のユーザー・技術者が多くの情報を公開していました。かなり専門的なものもありましたが、それらほぼ全てを自力で理解することができました。
パーソナルトレーナーをつけて良かった
——1日の学習時間はどれくらいでしたか?
兼松さん:仕事をしていなかったので、時間には余裕がありました。平均で4時間くらいでしょうか。朝・午後・夜と生活時間帯を分け、その時間帯ごとにトレーニング内容を大まかに決めて取り組みました。学習は習慣になっていたので特に苦に感じることもありませんでしたし、「いつも見守ってくれる岡田さんを悲しませたくない。裏切れない!」と思っていたので(笑)、ホームプログラムの進捗についてはこまめに記録・共有するよう努めました。
——それでは、90日間のトレーニングの感想を教えてください。
岡田トレーナー:リスニングで少しでも聞き取れない箇所があると悔しそうにされていた兼松さんのお顔を今でも覚えています。悔しそうですが、同時にトレーニングを楽しんでくださっているのが伝わって来て、嬉しく思っていました。90日間を通じて、こちらがお伝えしたことに真摯に取り組まれ、ひとつずつ着実に課題を克服し、トレーニングごとに次のステップに進まれました。これからも夢に向かって頑張ってください、応援しています!
兼松さん:短期間で英語力を大きく伸ばせるなんて本当かな……と実は最初は半信半疑でしたが、1ヶ月目のトレーニングを終えて効果測定として受けたTOEIC®模試でスコアが100点ほど伸び、リスニングでは100問中99問に正解できました。それからは全面的に信頼し地道に学習を続けてきました。まだ伸び代は大いにありますが、実際の仕事で役立つレベルの英語力を身につけることができたと思います。90日間併走してくださった岡田さんには感謝しています。
——それでは最後に、これから英語学習をお考えの方々に向けて、アドバイスをお願いします。
兼松さん:私は、パーソナルトレーナーをつけて良かったと思っています。今や英語学習法についての情報は巷に溢れていて簡単に手に入れることができますが、人によって抱えている課題は違うはずで、万人が最大限の効果を得られる画一的な方法があるとは思えません。私は専属トレーナーから「自分の」課題を発見し対策をしてもらったおかげで、最短ルートで力を伸ばすことができました。また常にサポートして励まし続けてくれる心強い存在でもありました。これから英語学習を考えている方にとって、選択肢の1つとして検討される価値はあると思います。
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夢に向かって着実に歩み続ける兼松さん。久しぶりの再会となった岡田トレーナーとの会話は弾み、現在通っているプログラミングスクールについても色々と教えてくださいました。この先には輝かしい未来が待っていることでしょう。
ENGLISH COMPANYは、関東3スタジオ(神田、新宿、銀座)、関西3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)にてご受講が可能です。(2022年10月現在)
完全オンラインでもトレーニングをご受講いただけます。人が集まる場所を避け自宅で本格的な学習をされたい方、スタジオが無い地域にお住まいの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。