英語を短期間で伸ばすには? 3か月のトレーニングで京大合格を実現した学習法
「3か月で英語力を伸ばすなんて難しいのでは?」
「音読って、受験対策に意味あるの?」
大学入試本番までの時間が限られている受験生なら誰もが、入試に必要な英語力を短期間で伸ばしたいと思うもの。しかし、何をしても英語の点数が伸びないと悩んでいる受験生にとって、「短期間で英語力を伸ばせる」と聞いても、にわかには信じがたいかもしれません。
Y.N.さんも、そのひとりでした。現役生時代、英語力が伸び悩んでいたY.N.さんは、浪人を決めたあと、大学受験に対応している英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY大学受験部」の受講を決意。ただ、当初は英語トレーニングの効果に対して、疑いの気持ちをもっていたそうです。
しかし受講の結果、共通テストの素点は現役時と比べてリーディングが78点から82点に、リスニングでは54点から81点に伸びました。二次試験では、150点満点中83点から106点へと、なんと23点もアップ。そして、現役生の頃から志望し続けていた京都大学総合人間学部に見事合格できたのです。
今回は、3か月の受講で京都大学に合格できるほどの英語力を身につけた秘密、そして音読をはじめとする声に出すトレーニングが受験対策に有効な根拠を、Y.N.さんと、担当した渡邉トレーナーのインタビューを通して、見ていきましょう。
大阪大学大学院言語文化研究科博士課程にて音声学や音韻論を専攻(博士単位取得満期退学)。日本語母語話者の英語における音声学的・音韻論的特徴を研究テーマとする。
大学講師や高校教諭としての指導経験も積んだ。
最初は英語トレーニングの効果に懐疑的だった
——このたびは京都大学総合人間学部の合格、おめでとうございます! 志望理由を簡単に教えてください。
Y.N.さん:ありがとうございます。最初から強い目標があって京都大学を目指したというよりは、受験勉強をしているうちに京都大学が目標になったような感じです。
僕は数学と言語学に興味をもっているので、文系理系両方を学べる総合人間学部に魅力を感じました。
——Y.N.さんは、ENGLISH COMPANY大学受験部をどのように知ったのでしょうか?
Y.N.さん:現役受験での不合格の原因は、英語の弱さにあると感じていました。英語をどうしようと考えていたときに、母が大学受験部を見つけてくれたのがきっかけです。ただ、現役のときにあんなに勉強しても全然英語力が上がらなかった自分が、本当にここで劇的に上がるのかと、当初は懐疑的でした。
ですが、シャドーイングなど与えられた宿題を家でこなしていくうちに、長めの文章でも苦労せずに聞き取れたり、聞いた英語の意味をスムーズに理解できたりするようになってきたんです。それで、ここのトレーニングを続ければきっと力がつくと確信しました。
——Y.N.さんは、ほかの予備校と併塾されていたと伺っています。どのように使い分けていたかを教えてください。
Y.N.さん:別の予備校では、英文解釈を重点的に鍛える一方、ENGLISH COMPANY大学受験部では、英文を速く正確に読んで理解するスキルを鍛えていました。予備校で吸収した英語の知識を、大学受験部で「使える」スキルに変えるという使い分けです。
大学受験部の公式サイトで述べられているように、昨今の大学入試では、暗記や問題演習ばかりでは通用しなくなってきており、「すばやく読む」「正しく聞き取る」というスキルが求められているのを現役時代に痛感しました。こうしたスキルを短期間で身につけたいと思い、受講することに決めたんです。
聞き取れなかった主な原因は「音声変化」
——ここからは、渡邉トレーナーにもお話をうかがいます。受講当初のY.N.さんの英語力に関して、どのような印象をもっていましたか?
渡邉トレーナー:京都大学を目指していたこともあり、基礎学力は高くおもちだという印象がありました。
一方、細かく課題分析をしたところ、発音は知っているはずなのに、リスニングしてみると聞き取れないという単語が散見されました。知らない単語ではないはずなのに、聞き取りの段階で負荷がかかっていたのです。
——スクリプトを読んだらわかるのに、いざ聞いてみると何を言っているかわからないことはよくありますよね。こうした問題を克服すべく、どのようにアプローチしたのでしょうか?
渡邉トレーナー:まずは「ディクテーション」で、聞き取れていない箇所がどこかを確認しました。特に音声変化(*)が原因で聞き取れないことが多かったため、音声変化が起きている箇所を確認しつつ、再現できるまで発音練習していただきました。
*音声変化:ネイティブスピーカーが自然に発話する際に、音をつなげたり省略したりして「省エネ」で発音する現象。
音声変化の再現を含め、「オーバーラッピング」や「シャドーイング」のトレーニングをしていくことで、2週間ほどでかなり聞き取りの精度が上がってきましたね。通常だと上達するのに1か月程度はかかりますから、要領よく力を伸ばせたようでした。
ときどき読み間違えていた箇所は、発音を重点的に行ない、きちんと発音の誤りが矯正されているかチェックしていきました。
Y.N.さん:発音指導の際に、舌の位置や口の形まで詳しく説明してくださったので、とてもわかりやすかったです。また発音の理屈をきちんと理解したうえでトレーニングに臨むことができたので、自発的に取り組めるようになりました。
シャドーイングは当初は苦労して、音声変化を再現できるまで1時間くらいかかったんです。でも練習を積み重ねていくと、苦労せず再現できるようになってきて、そのぶん聞き取れる量も増えてきました。
渡邉トレーナー:言語学に興味がおありだということもあり、私が博士課程で専門的に学んできた音声学の話も取り入れながら、なぜ、どんなときにどうやって音声変化が起こりやすくなるかの説明をしたら、興味津々なご様子で聞いてくださったのが印象的でした。その結果、音声変化の理解が進み、再現がスムーズにできるようになったと感じています。
Y.N.さん:学校や予備校では、音声変化に関する込み入った話を聞いたことがなかったので新鮮でした! 大学生のアルバイトとかではなく、こういった専門分野を研究している方が講師なのでとても信頼感があり、心強かったですね。
正しい音読は、受験対策にも有効
——Y.N.さんのリーディングに関しては、いかがでしたか?
渡邉トレーナー:速いスピードで日本語に訳せる力はすでにおもちでした。ただ、日本語と文構造が異なる英語をきれいに訳そうと文章を行ったり来たりしながら読んでいくぶん、読むスピードが遅くなる傾向がありました。
そこで取り組んでいただいたのが「チャンクリーディング」。意味のかたまりであるチャンクごとに「英語の語順」のまま内容をイメージする読み方のことです。過去問を活用しながら、主語や動詞の位置や、何が何を修飾しているかなどを意識しつつ、チャンクごとに内容をイメージできるようにアプローチしました。
そして、チャンクごとにすばやく意味を想起できるか確かめる「サイトトランスレーション」や、チャンクごとに内容をイメージしながらの「音読」に取り組んでいただき、リーディングスピードを向上させていきました。
黙読中、私たちは脳内で音読していると言われています。目で見た文字を脳内で音声情報に変換し、脳内の「辞書」と照合して理解しているのです。音読は実際に発音することで黙読よりも負荷が高まるので、音声情報に変える能力が向上し、効率的にリーディングスピードを上げることができます。
チャンクごとに理解しつつ、さらに情景を思い浮かべながら音読することで、意味処理、つまり意味を把握することの負荷が下がるため、スムーズに理解できるようになるという音読のメカニズムもお伝えしました。結果、夏の京大模試では、A判定をとれるまでの英語力を身につけていただけました。
Y.N.さん:現役の頃は構文重視で問題集をずっと解いてきたため、日本語に訳すことは得意でした。しかし、共通テストで長文問題を解く際に全部訳そうとしていると、膨大な量のため時間内に解き終わらないことがありました。
渡邉トレーナー:たしかに日本語訳がすごく速くできるのは強みですし、全員ができることではありません。しかし、共通テストのように長い英文をすばやく読む必要がある場合は、全部訳していたら時間がかかってしまいます。
そのため、チャンクごとに頭から理解していく読み方を身につけることが受験英語にとっては必須です。また、聞こえてきた英文を語順通りに理解できるため、リーディングだけでなくリスニングにも役立ちます。
単語学習については、意味想起のスピードと正しい発音を意識しながら覚えていくことをお伝えし、毎回の単語テストで正しい意味をすばやく言えるようにすることで語彙力を強化しました。
どのトレーニングでもその方の目的に合った正しいやり方で継続することが重要。そのため、トレーニングのない日は学習進捗アプリを通してその日の進捗を共有していただきつつ、学習アドバイスや、学習でつまずいているところのカウンセリングも実施しました。
——2022年5月末から8月末までトレーニングを受講していたY.N.さん。受講終了後、入試本番までの約半年間はどのように英語を学習していましたか?
Y.N.さん:受講中に習った正しいやり方を思い出しながら、大学受験部の教材を使い週2、3回ぐらいシャドーイングをしていました。鍛えた力を落としたくなかったですね。
渡邉トレーナー:さすがです。12月の受験直前期に、過去問を使ったトレーニングの機会を一度設けたのですが、全体的な文構造の把握もしっかりできていたご様子でしたね!
トレーニングが必要な根拠や効果を把握できたことが合格につながった
——Y.N.さんが考える、京都大学に合格できた勝因はなんでしょうか?
Y.N.さん:やはり英語ですね。トレーニングを経て、模試で英語が高水準で安定して点数がとれるようになってから、全体の得点としても、僕のメンタル面においても安心材料になりました。
——3か月のトレーニングで、最も成長できたと思う英語のスキルはなんですか?
Y.N.さん:音読による意味処理のスピードアップですね。リスニング、リーディング両方に役立ちました。
現役の頃は、きれいに訳すことを重視していて、スピードを鍛えるのに意識を置いていなかったんです。特に音読は、やっても意味がないと思っていました。
ですが大学受験部に通って、音読の効果と正しいトレーニング方法を体得してから、知らない単語が出てきても、その前後の英文から意味を推測したり、チャンクのつながりを意識したりすることで意味処理がスムーズになったと思います。京大合格に大きくつながったと言っても、過言ではありません。
渡邉トレーナー:嬉しいですね! たしかに音読は一般的にはそんなに重要ではないと思われているのですが、音読がなぜ効くのかを知ったうえで、正しい方法で音読を行なうことで、科学的に証明されているとおりの効果が得られます。今後も、正しい音読の重要性についてわれわれから発信を続けていきたいですね!
私から見て一番Y.N.さんが成長したと感じる部分は、音声面はもちろんのこと、チャンクリーディングの精度がものすごく上がったところです。もともと基礎力はあると思っていましたが、まだまだ改善の余地があった細かいところを重点的に改善して精度を高くしたことで、点数アップにつながりました。
正しい勉強の仕方と、トレーニングが効果的な根拠を明らかにしてくれる
——3か月のトレーニングで培った英語力を、大学生活などでどのように活かしていきたいですか?
Y.N.さん:大学で詩を扱っている英語の授業があるのですが、大学受験部で学習した正しい発音や音声変化の知識を取り入れながら、うまく読めるようにしていけたらと考えています。
進路に関しては、まだ具体的には決めていませんが、理系の分野を今後履修する場合、英語の論文を読んだり出したりする機会が多いと思いますので、こうしたときに学んだことを活用していきたいですね。
渡邉トレーナー:これから英語の必要性はますます上がっていくでしょう。英語をスキルとしてもち続けていくために、英語の授業や理系分野の論文を英語で読まれる際にも、トレーニングで行なったチャンクごとの構造の意識や内容をイメージしながらの意味処理を忘れずにしていただきたいと思います。
——ENGLISH COMPANY大学受験部の「トレーニング」は、学校や予備校の「授業」とどう異なると感じましたか?
Y.N.さん:予備校では構文解釈がメインでした。難しい文構造を解読し、筆者がどのような意図をもっているのかを正確に理解するという集団講義が多かったですね。
対して大学受験部のトレーニングは、意味処理のスピード、細部までの聞き取りといったスキルを受講生の弱点に合わせて一対一で学べるのが特長だと感じました。知識を吸収するだけでなく、自発的なトレーニングを通じて入試本番に使えるスキルを鍛えてくれる役割を担っていると思います。
——やはり、アプローチの仕方が異なりますよね! では、最後におふたりから、ENGLISH COMPANY大学受験部で特におすすめしたいところを教えていただけますか?
Y.N.さん:正しいトレーニングの仕方と、なぜこのトレーニングが効果的なのかを明確にしてくれるところです。特に僕は音読に関して、このことをすごく実感しました。
音読は自分だけでもできると思いますが、正しい音読の仕方をしていないと効果が半減してしまうと思います。本当に意味のある音読の練習をして、意味処理のスピードを上げていきたい人にとっては、間違いなくENGLISH COMPANY大学受験部がおすすめです。
渡邉トレーナー:一般的な受験指導だと、音読が効果的な理由や細部の聞き取りの仕方など、一歩踏み込んで教えてもらえる機会はそんなにありませんよね。特に十分な基礎知識がある受験生にとっては、自力では英語の伸びしろは見つけにくいものでしょう。
ENGLISH COMPANY大学受験部では、正しいトレーニングの仕方はもちろん、トレーニングを行なうべきタイミングまで、受験生ひとりひとりの課題に合わせて詳細にアプローチしていきます。教えたい内容ではなく、受験生の課題に応じてアプローチしたり、理解できるところまで個別最適化できたりするのが強み。そのため、Y.N.さんのように最短3か月のトレーニングで高い合格実績を出せているのです。
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英語でつまずいていた原因を明確にし、トレーニングを正しいやり方で継続していくことが、最短3か月で難関国立大学に合格するだけの英語力を身につけられる秘密だったのですね! 一対一での客観的な弱点分析があったからこそ、無駄なく英語の受験対策ができたと言えるでしょう。
英語の模試の点数が合格ラインに近づかなくて悩んでいる受験生のみなさんへ。ENGLISH COMPANY大学受験部では、最短3か月のトレーニングで、Y.N.さんと同様、あなただけの英語力の伸ばし方が見えてきますよ! 効率的な英語の勉強法を身につければ、その後の受験勉強を有利に進め、ほかの科目の勉強にも時間を十分充てることが可能です。
ENGLISH COMPANY大学受験部では、2023年度入試において、Y.N.さんの京都大学をはじめ、東北大学、大阪大学などの難関国立大学や、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学などの私立大学で、数々の合格実績があります。公式サイトをぜひチェックしてみてください。
本当に短期間で英語力を伸ばせるのかと思ったら、まずは「英語のプロ」からご自身の伸びしろや勉強の仕方を教わってみてはいかがでしょうか? 正しい英語の勉強の仕方を継続していくことで、効果をたしかに実感できるはずです!