苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
STUDY HACKERから生まれた、英語のパーソナルジム ENGLISH COMPANY。
3ヶ月のトレーニングを終えられ、TOEICで大幅アップを成し遂げた釣巻洋子さんと、中村梢トレーナーに話を伺いました。釣巻さんは現在大学2年生。夏休みを機に、コンプレックスだった英語力を鍛えようとENGLISH COMPANYのトレーニングを受講され、500点台から815点にまで引き上げることに成功しました。
それだけでなく、2ヶ月後には国際会議でスピーチを行い、その様子はNHK worldでも放送されました。
——よろしくお願いします。今回はおめでとうございます! 本日は、この3ヶ月どんな風にトレーニングを進めてこられたのか、詳しくお伺いしたいと思います。
釣巻さん:ありがとうございます。よろしくお願いします。サボり癖のあった私だったからこそお伝えできることもあると思います(笑)
中村トレーナー:よろしくお願いします(笑)
——では、さっそくお二人にお伺いしたいのですが、釣巻さんがENGLISH COMPANYで英語を学び始めた最初のころの弱点や、課題はどんなところにありましたか?
釣巻さん:文法ですかね……。
中村トレーナー:そうですね。文法に関しては正直、壊滅的でした(笑)
釣巻さん:通っていた高校が国際系で、かつ内部進学で大学まで行けるいわゆる付属校だったんです。授業ではあまり文法を扱わずに、映画をみてレポートを書いたりとか、本を読んで英語でディスカッションをしたりとかというような感じでした。なんとなく意味はわかるし、自分でもなんとか意味をつないで話もできるけれど、複雑なものになってくると使えないような状態のまま大学に入ってしまって……。そのせいか、大学の英語の授業でも文法でつまずいてしまっていました。
中村トレーナー:1回目のトレーニングで文法知識に抜けがあることに気がついてはいたのですが、何度か進めていく内にこれはちょっと基礎からしっかりやらないとまずいぞ……ということになって、途中1ヶ月くらいは、文法の強化に集中的に取り組みましたよね。
——文法をはじめから押さえていって、3ヶ月で800点台にのるものなんでしょうか?
中村トレーナー:そうですね。釣巻さんは、国際系の高校でコミュニカティブな部分(音声中心の口頭でのやりとり)は鍛えられていたので、一定の流暢さはあったのですが、正確性に欠けるという状態だったんです。文法を鍛えることで、これまで持っていた流暢さに正確さが加わったということです。
第二言語習得研究では、英語力には、①流暢さ ②正確さ ③複雑さ という3つの要素が必要だとされています。正しい文法の知識がないと、正確に文を組み立てたり、複雑な構造の文を理解したりということが難しくなるんですね。会話中心の教育も万能というわけではなくて、学び方のバランスがたいせつです。
流暢さを既にお持ちだった釣巻さんの場合は、文法の部分、つまり正確さを向上させれば英語力全体が伸びていくことは、第二言語習得研究的に見ても予測できることでした。
釣巻さん:確かに、実際は中学校レベルの文法の知識も怪しいものでした(笑) 構文とか、文法用語とかまるで知らなくて、大学の授業でほんとに苦労していたんです。
——トレーニングではどんな風に文法を学んでいったんですか? 具体的には。
中村トレーナー:一般に日本の高校で習う「英文法」は、基本的には「訳読」といって、英語を日本語に訳しながら読んでいくためのルールを学ぶことが多いのです。たとえば 【be動詞 + ing】がでてきたら「〜している」と訳しましょう、と習いましたよね?
——そうですね。中学校でそう習った記憶があります。
中村トレーナー:でも、今回は翻訳ができるようになりたいわけではなくて、むしろ英語を英語のまま頭から理解していきたい。そのための文法が必要でした。だから、ネイティブがどんな風に英語を理解しているのか、いってみれば「ネイティブの感覚」のようなものを紹介しながらすすめていきました。
釣巻さん:そのための教材がすごくわかりやすくて、これまでもやもやしていた文法がかなりクリアになりました。-ingもそうですし、完了や不定詞なども、日本語を介して理解するよりすっと頭に入ってきました。
中村トレーナー:それから、パターンプラクティスですね。わかりやすい文法の説明はもちろんだいじなのですが、それだけでは使えるようになるわけではありません。これはとってもだいじなので強調しておきたいのですが(笑) 理解するだけでは使えないんです。理解したことをしっかり、効率の良い方法で定着させる必要があります。わかりやすい説明を聞いて、納得しているだけでは意味がありません。 そのために、的を絞った繰り返しのトレーニングを徹底してもらいました。
釣巻さん:文法は始めに比べると格段にできるようになった実感があります。これまでやってきた文法の勉強に比べて、だいぶわかりやすいし身に付きやすかったと思います。
——文法を1ヶ月でおさえた後はどんな風に進めましたか?
中村トレーナー:それからは、シャドーイングの量を意識的に増やして、とにかくインプットの量を増やしていきました。
(編集部注:シャドーイングとは英語の音声を流し、それを聴きながら、少し遅れて英語を発音していく英語の練習方法。影のように後ろをついていくことからこの名前がつけられた。通訳者の養成法としても有名)
釣巻さん:そうですね。はじめはちょっと辛かったのですが、3ヶ月目はシャドーイングがすごく楽しくなってて(笑) リスニングでも細かいところまで聞き取れて、意味も分かるようになってきたんです。
中村トレーナー:シャドーイングの精度もだいぶ上がってきましたからね。音だけコピーしているのではなくて、きちんと意味を把握しながら英語を読んでいる感じでした。
釣巻さん:大学の授業で「3分で英語の自己紹介をする」という課題があったのですが、以前なら3日くらいはかかっていたものが1時間でできるようになっていたんです。これ、インプットの量を増やしていたことがすごく効いているなと思いました。
中村トレーナー:そうですね。話したり書いたりというアウトプットの質や速さは、知っている知識つまりインプットの量が前提になります。まずはたくさんインプットしないと、話せるようにはならないんですよ。英語の知識があまりないのに、いきなり会話の練習をするのは、そういう意味ではあまり効率の良いものではありません。
釣巻さん:TOEICのpart7のシャドーイングを大量に行ったのが個人的には効いたなと…つらかったけど(笑)
中村トレーナー:ほんとにがんばってくれました(笑)
——それで3ヶ月後には815点を獲得、ということなんですね。
釣巻さん:正直、通い始めた頃は、サボり癖のある自分だから600点後半になることはあっても、800には乗らないと思っていたので、800点を越えた時には本当に嬉しかったです。私で上がると言うことは、トレーニングをうけたらほとんどの人がスコアアップできると思います。課題の量も、しんどい時もありましたが、生活に組み込めるように配慮してもらえたので3ヶ月続けることができました。特に、毎回フィードバックがとても丁寧なのがモチベーションの維持に繋がったと思います。
中村トレーナー:継続していくこと、できるだけ効果的なルートを選ぶことがたいせつですね。
——TOEICのスコア以外でなにか変わったことはありますか?
釣巻さん:11月に国際会議に参加させていただくことがあったのですが、30カ国からの参加者と会話を楽しむことができました。英語の意味のかたまり(チャンク)がわかって、内容が理解できました。その時の様子はすこしNHK worldでも流れたんですよ。
釣巻さん:邦訳されていない本や情報に触れることのハードルがすごく下がったので、興味や学問の幅が広がりました。いますごく思うのは、何年もむやみに勉強するより、やっぱり理論的なしっかりしたアプローチの方がよいということ。それから、適切なフィードバックや励ましを得られる環境、やったことを認めてもらえる環境は、継続する上でとても価値のあるものだったということです。
——中村トレーナーから、英語を学びたいと思っている方になにかメッセージをお願いします。
中村トレーナー:英語には自信がない、文法が苦手という方でも是非お越しいただきたいし、もし来ていただけたら3ヶ月間一生懸命サポートしたいと思います。
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「文法が苦手で、音声系は得意」そんな状況でも、理論に基づいたアプローチでしっかりと成果をあげることができました。長い期間勉強するのは本来つらいものであるからこそ、一気に力を身につけさせてくれるプロのトレーナーの存在は有効ですね。
コンプレックスだった英語を使って、堂々とスピーチをする釣巻さんの姿は、とても勇気づけられるものでもありました。
ENGLISH COMPANYは関東3スタジオ(神田、新宿、銀座)、関西3スタジオ(京都/四条烏丸、大阪/梅田、兵庫/神戸)で展開しています。(2022年12月現在)
完全オンラインでもトレーニングをご受講いただけます。人が集まる場所を避け自宅で本格的な学習をされたい方、スタジオが無い地域にお住まいの方は、是非お気軽にご相談くださいませ。
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