「ケタの大きい数字が英語で読めない」問題を解決できるシンプルな方法

英語の数字表現01

「桁が大きい数字はどうしたら瞬時に読めるの?」
「英語の数字はさっぱり聞き取れない」

そんなお悩みや疑問を持っていませんか? 英語の数字表現の聞き取りや発音は、慣れていないと苦戦してしまいますよね。

今回は、英語の数字表現の苦手意識を克服するための方法をご紹介します。

なぜ英語の数字表現は難しいのか

ビジネスでも日常生活でも、さまざまな場面で必要になってくるのが、「数字」を正しく理解したり表現したりすることです。ビジネスなら、プレゼンでの業績の発表や値段交渉、株取引など。日常生活なら、住所を聞く場面や買い物をする場面などが当てはまるでしょう。

3桁くらいまでの数字の英語表現なら理解できても、桁が大きくなった途端に難しく感じることがありませんか? その原因は、数の単位の区切り方が日本語と英語で異なっていることにあります。

日本語は「一」「十」「百」「千」「万」「億」「兆」…と単位が続きますね。「万」以降は4桁ごとに単位を区切るのが特徴。一方、英語には「万」「億」に相当する単語は存在しません。thousand「千」以降は、million「百万」、billion「十億」、trillion「一兆」と3桁ごとに単位を区切ります。

英語の数字表現02

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桁の大きな数字に慣れていないと、ついやってしまいがちなのが、日本語の数字の単位で英語の数字を変換しようとすること。そうすると、「1万なのに、ten?」「100万なのに、one?」のように、数字の単位で混乱してしまう可能性があります。

第二言語習得を専門とするケース・ウェスタン・リザーブ大学の白井恭弘教授は、外国語学習では、必ず母語の影響を受けると指摘しています。日本人の英語学習者は、すでに獲得している母語の日本語のルールを、学習対象となる英語にも無意識のうちに適用してしまうことがあるそうです。こういった、母語から受ける影響のことを「言語転移」と呼びます。

白井氏によれば、「言語転移」には2種類あるとのこと。ひとつめが「正の言語転移」。これは、母語と外国語の特徴に似ている部分があるとき、その項目の習得によい影響を及ぼすことを指します。たとえば、日本人にとっては英語の所有の構造 (Tom’s pen) の習得が比較的簡単。これは、日本語の「トムペン」と構造が似ているためです。

もうひとつが「負の言語転移」。これは、母語と外国語の特徴の差が大きい部分については、母語がその習得に悪い影響を及ぼすことを指します。たとえば、「どう思いますか」を英語で表現するとき。本来なら、 “What do you think?” が自然な表現です。しかし、日本人英語学習者は「どう」= “how” と思い、“How do you think?” と誤用しやすい傾向があるのだそう。

数字の読みも同様に、日本語と英語で桁の区切り方の規則が異なります。英語の数字表現を正しく理解するうえでは、日本語の規則に引っ張られないように注意する必要があるのです。

英語の数字表現04

桁の大きな数字を瞬時に読むコツ

どうしたら、桁の大きな数字を英語で瞬時に読めるのでしょう。時短型英語ジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 長束啓樹さんによれば、コンマ( , )に注目するとよいのだとか。

英語の数字表現05

それぞれのコンマは、右から順番に “thousand” “million” “billion” “trillion” を意味します。長束さんいわく、コンマの数に注目すると同時に、一番左のコンマの意味をとらえることが、桁の大きな数字を瞬時に読むコツなのだそう。

たとえば、「10,000,000,000」を英語にするとき。以下のステップを参考に、ご自身でできるだけ瞬時に英語にしてみてください。

  1. コンマの数を数える
  2. 一番左のコンマに注目する
  3. コンマの左横の数字に注目する

まず、コンマの数を数えると、3個ありますね。それぞれ右から “thousand” “million”  “billion” を意味します。次に、一番左のコンマに注目しましょう。これは “billion” を指します。そのコンマの左横の数字は、10です。ここで、”billion” が10あることがわかります。よって、“ten billion” が正解です。

英語の数字表現06

ネイティブならではの数字の読み方

また、桁がそこまで大きくない数字でも、ネイティブはみなさんが想定していたのと違った数字の読み方をするときがあります。

たとえば、ホテルの部屋番号の「1415」という数字。公式な場や学校で習った表現なら、 “one thousand four hundred fifteen” と読まれるのがイメージできるでしょう。もちろん、この言い方でも通じます。

しかし、英会話でカジュアルに話すときは、数の単位を使わない、ネイティブ特有の読み方がされる傾向が。その読み方やルールは学校ではあまり習わないため、いざ会話のなかで使われると、聞き取りが余計に難しく感じることもあるでしょう。

以下の約5分の動画で、長束さんがその読み方とルールを解説しています。さらに、今回紹介した「英語の数字の読み方」に関して、もっと具体的なアドバイスがありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 数字表記のコンマのヒミツ
  • 英語の数字は左から読む
  • アメリカ式、イギリス式の数字の読み方の違い
  • ネイティブならではの数字の読み方
  • 2020年と2008年の読み方の特徴

英語のプロトレーナー・長束さんの解説を聞けば、言えそうで言えない英語の数字表現のお悩みが解決できますよ!

また、こちらをクリックすると、「大きな数字」を使ったフレーズの練習ができます。ビジネスや日常生活で使えるフレーズが豊富なので、ぜひ練習してみてくださいね。

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今回紹介したルールを理解すれば、数字の聞き取りや読み上げがスムーズになりますよ。ぜひ「英語の数字嫌い」を克服しましょう。

監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY 

(参考)
メディア総合研究所言語教育センター (2004),『ネイティブが教える英語表現辞典』, メディア総合研究所.
広瀬直子(2015),『みんなの接客英語』, アルク.
千駄ヶ谷日本語教育研究所(1999),『日本語教育講座4 日本語の歴史』, 千駄ヶ谷日本語教育研究所.
白井恭弘(2008),『外国語学習の科学ー第二言語習得論とは何か』, 岩波書店.

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