オンライン英会話が「意味ない」と言われる3つの理由&解決法
近年は、オンラインでの習い事やセミナーが一般的になりましたよね。かつては駅前の教室に通うイメージがあった「英会話」も、オンラインでの受講が普及しています。
あなたも、オンライン英会話サービスを利用・検討した経験があるのではないでしょうか。
オンライン英会話は安価で手軽なことから人気がある一方、「本当に学習効果があるのか?」と疑われることも。そこでこの記事では、オンライン英会話が「意味ない」「英語力が伸びない」と言われてしまう理由をENGLISH COMPANYが解説します。
この記事を読めば、オンライン英会話のデメリットと、あなたが効果的に英語力を伸ばす方法がわかるはずです。
米国留学を経て、立命館大学言語教育情報研究科にて英語教育を専門に研究。
言語教育情報学修士・TESOL(英語教育の国際資格)を保持。
株式会社スタディーハッカー常務取締役、コンテンツ戦略企画部部長。
オンライン英会話が「意味ない」と言われる理由
まずは、「オンライン英会話って意味あるの?」と疑われてしまう理由を3つ紹介します。英会話に通ったことがあれば、いくらか思い当たるのではないでしょうか。
インプットが少なすぎるから
オンライン英会話だけでなかなか英語が上達しないのは、インプットが少なすぎるからです。
ここで言う「インプット」とは、言語を読んだり聞いたりして理解しようとすること。反対に、言葉を自分で組み立てて発することは「アウトプット」と言います。
「第二言語習得研究」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 外国語を身につけるメカニズムを研究する、学問の一分野です。
第二言語習得研究によって、外国語の習得には、アウトプットよりもインプットの比率を高めることが大事だと明らかになっています。つまり、オンライン英会話は自分がすでに知っている知識のアウトプットが中心であり、新しい知識をインプットする機会が少ないため、それだけだと英語がなかなか上達しないのです。
「オンライン英会話を1年続けたのに、話せるようにならない……」という人もいますが、その理由にはインプット不足があると言えるでしょう。
レッスンだけで満足してしまうから
レッスンを受けただけで満足し、「英語学習している気分」になってしまうのも、オンライン英会話で注意したい点です。
数十分の時間をとり、ネイティブ講師と外国語でやり取りすることには、多少の緊張感がありますよね。その日のレッスンを終えたら「今日も英語を勉強できたな」と充実感を感じるでしょう。
ですが、英会話のレッスンはアウトプットが中心であるため、インプットは別に時間を確保して自主的に取り組まなければなりません。アウトプットよりインプットを多く行なうことで、学習効果が高まるためです。
たとえば英語上級者なら、2〜3割のアウトプットに対して7〜8割程度のインプットが目安、というように述べる研究者も。基礎的な文法やリスニングなどに課題がある人は、インプットの割合をさらに増やす必要があります。
つまり、たとえ英語上級者であっても、オンライン英会話30分に対して、自主的なインプット学習が70分必要なのです。これだけの学習量を確保するには、インプット不足を自覚したうえで、「もっと勉強しなきゃ」と積極的に取り組む必要があります。
しかし、オンライン英会話で講師と数十分やり取りすると、それだけで充分頑張ったような気になりませんか? 「発音がとてもいいですね」とほめられたりすれば、満足感を得られるでしょう。
ですが、やはり英会話のレッスンを受けるだけで終わりにせず、インプット学習の時間を自分で確保する必要があるのです。
ネイティブ講師との意思疎通が難しいから
特に英語初心者だと、ネイティブ講師との意思疎通がうまくいかず、せっかくのレッスン時間を活用しきれないことも問題です。
「何か指示されているようだけど、先生がなんと言っているのかわからない」という事例はよく聞きます。ネイティブが相手だと緊張し、「もう1回お願いします」と言うのをためらってしまうこともあるでしょう。
中・上級者にとっても、ネイティブ講師相手の質問が難しい場合があります。たとえば……
- 「明日は映画館に行く予定です」と言いたいとき、willとbe going toのどちらを使えばいいですか?
- どうして過去形ではなく過去完了形を使うんですか?
「日本語でこう言いたいとき、英語でどう表現すればいいの?」と聞きたいとき、日本語を使わず説明することは困難なはず。文法について質問したいときも、文法に関する英単語を知っている必要がありますし、講師の説明を英語で理解することも難しいでしょう。
オンライン英会話だと、ネイティブ講師の言っていることを理解しきれず、質問したくてもうまく口に出せないため、疑問が解決しないままレッスンが終わってしまいます。せっかくお金と時間を使っているのに、わからないことがわからないままなのです。
ここまで、オンライン英会話だけで英語学習をするデメリットを説明しました。このような理由から、「オンライン英会話は意味がない」と言われてしまうことがあるのです。
英会話を上達させるには
オンライン英会話に効果がないわけではないものの、それだけでは学習として不十分であるとわかりました。では、どうすれば効果的に英語の実力をつけられるのでしょうか?
3つの方法を解説します。
インプットを増やす
英語の上達には、アウトプットよりもインプットを重視する必要があります。オンライン英会話だけではインプットが不足しているため、文法や単語を学習し、リーディング・リスニングの練習をしましょう。
とはいえ、具体的に何をすればいいのか困ってしまいますよね。そんなときにアドバイスを受けられるのが「英語コーチング」というサービスです。
英語コーチングは、日本で2015年頃から注目を集め始めた、新しいタイプの英語学習サービス。第二言語習得研究に詳しい「トレーナー」や「コンサルタント」が、生徒ひとりひとりの英語力と目標に合わせた学習プランを組み、
- いつ
- どのような学習内容を
- どの程度の分量・時間やればいいか
を決め、実際に学習を続けられるようサポートします。
たとえば、英語コーチングサービスのひとつ「StudyHacker ENGLISH COMPANY」は、1回90分の授業をマンツーマンで提供しています。生徒の「弱点」と「伸びしろ」を見つけ、それに合った学習プランを立てるだけではなく、弱点に応じて「チャンクリーディング」や「シャドーイング」といった実際のトレーニングも一緒に行なうのが特徴です。
オンライン英会話だけだとインプットが不足しがちですが、英語コーチングを利用し自分の英語力における問題点の分析を受けることで、インプットとアウトプットの適切な学習バランスがわかります。
自習の時間を確保する
オンライン英会話はアウトプットに特化しているため、英語を上達させたいなら、インプットに使う時間を自分で確保する必要があります。つまり、自習です。
オンライン英会話を1日30分やるとしたら、インプット学習の目安は1日に70分以上。フルタイムで働いている場合、時間をとるのは不可能ではないものの、毎日続けるのは骨が折れそうですね。
「自習を続ける自信がない……」という場合も、英語コーチングが効果を発揮します。多くの英語コーチングでは、生徒の学習状況を把握し、進捗に応じてアドバイスすることもサービスに含まれているからです。
たとえば「ENGLISH COMPANY」の場合、スマートフォンのアプリケーションで、パーソナルトレーナーが自習の進捗を確認しています。学習を記録すると担当のトレーナーから「いいね」がつくため、「計画通りに勉強しよう」という気になりやすいはず。
「忙しくて勉強できてない……」というときも、担当トレーナーから「もし時間が限られている場合、〇〇だけでも取り組んでみてくださいね」のようなメッセージが届くため、「少しでもやらなくちゃ」という緊張感が保てます。このような理由から、自習時間を確保する自信がない人には、英語コーチングが合っているのです。
日本人の講師を選ぶ
オンライン英会話で話す相手は、日本語の通じないネイティブ講師であることがほとんどですよね。説明を理解しきれなかったり、質問がしにくかったりといったデメリットを避けるには、日本人が教えているサービスを選ぶのが有効です。
英語コーチングでは、原則として日本語ネイティブがトレーナーを務めています。日本の学校教育を把握し、日本人特有の弱点を理解しているからこそ、日本人である生徒に効果的な方法で指導できるためです。
「ENGLISH COMPANY」の場合、トレーナー全員が日本語ネイティブであるのはもちろん、大学院で第二言語習得研究を修めたり、国内外のさまざまな現場で英語を教えたりした経験のある「スペシャリスト」が多く在籍しています。ただの「英語が得意な日本人」ではなく、高い採用基準と定期的なテストをクリアし、専門的な研修を受け続けているため、日本人が英語を上達させるためのコツを熟知しているのです。
英語のわからないところや学習方法について納得いくまで質問できるため、「オンライン英会話だと質問できなくて消化不良……」と感じたことがあったり、「英語力がゼロだから、オンライン英会話なんてついていけない」と悩んでいたりするなら、英語コーチングを利用してみるのがいいかもしれません。
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オンライン英会話だけでは英語学習があまり上達しない理由と解決方法を、3つずつ解説しました。
重要なのは、日本語ネイティブの講師に教わり、アウトプットに加えインプット学習の時間を多く確保すること。「オンライン英会話を続けてきたけれど、そこまで上達しないな……」と感じるなら、やり方を変えてみるといいかもしれません。
新しいジャンルの英語学習サービスである「英語コーチング」を活用すると、経験豊富な日本人コーチから、効率的な学習プランニングや自習のサポートが得られます。多くの英語コーチングでは、無料の体験授業を行なっているので、気になったサービスがあれば気軽に申し込んでみてはいかがでしょうか。