嫌いな英語の学習に取り組めるシンプルな方法

嫌いな英語学習の取り組み方01

「英語が嫌い。勉強のモチベーションが上がらない」
「英語が嫌い。でもやらなければ点数も上がらないし……」

そうお困りではありませんか。英語が嫌いになると、やらないといけないはずの英語学習を自主的にやろうという気は、なかなか起きませんよね。嫌いな英語と向き合うのは、たしかに居心地が悪く感じてしまうもの。

それでも、英語が嫌いになっても、英語学習に取り組むことは十分に可能です。今回は「英語嫌いでも英語学習に取り組める方法」をご紹介しましょう。

英語が嫌いになる理由

なぜ、英語が嫌いになるのでしょうか。よくある理由として、以下が考えられるでしょう。

  • 「自分の英語が相手に通じない」
  • 「相手の英語が聞き取れない」
  • 「英文が速く読めない」
  • 「文法や単語がわからない」
  • 「覚えることが多すぎる」など

理由はさまざまですが、こうした苦手意識が積み重なると、英語に対する負のイメージが大きくなっていくもの。自分の課題やできないことと頻繁に直面するため、必要だとわかっていても、嫌いになった英語の学習をつい避けてしまいたくなりますよね。

嫌いな英語学習の取り組み方02

英語嫌いでも英語ができるようになるか

しかし、「英語嫌い=英語ができない」とは限りません。みなさんは、自転車が好きではなくても自転車には乗れるはず。英語は、自転車と同様に技能のひとつ。英語嫌いを克服しなくても、正しく取り組めば、英語ができるようになる可能性は十分にあります。

コツは、人間の行動を科学的に分析する「行動分析学」の理論に基づいたメソッド、「行動科学マネジメント」の知見を取り入れること。「行動科学」は、意志や能力と無関係に、どんな人が行なっても同じような結果が出せる再現性の高い方法論を提唱している、いままさに脚光を浴びている分野です。

行動科学マネジメント研究所所長の石田淳氏は、英語学習をはじめとする「行動」に「モチベーションや感情の起伏などの精神面は無関係」である、と説きます。つまり、「英語嫌いである」ことと、「英語学習に取り組めない」ことはまったくの別物。たとえ英語が好きであっても、常に英語学習に前向きなわけではないのです。気分や調子が悪くて、英語学習に取り組みたくない日もあるでしょう。

よって、英語嫌いという感情やモチベーションに左右されないアプローチをすることで、英語学習により取り組みやすくなるのです。

とはいえ、英語嫌いな人にとって、英語学習は高すぎるハードル。しかし、ご心配なく。これからお伝えする行動科学マネジメントの知見を活用することで、英語嫌いでも、やらなくてはならない英語学習に取り組めるようになるはずです。

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英語嫌いでも英語学習に取り組む方法

ここからは、「行動科学マネジメント」の知見による嫌いな英語学習の正しい取り組み方をご紹介しましょう。これから紹介するポイント5つを実践していくことで、「嫌い」という感情やモチベーションに左右されずに継続ができるはずです。

【ポイント1】低いハードルの設定

ひとつめは、英語学習のハードルを低く設定すること。英語が嫌いな人にとって、高すぎるハードルを設定するのは逆効果。前出の石田氏は、あまりに高すぎるハードルを設定すると、達成できなかったときに挫折しやすくなると言います。

そこで重要なのが、「スモールゴール」という小さな目標。「参考書を毎日2ページずつ読む」「5分間音読練習する」といった、達成しやすい簡単な目標を設定しましょう。やるべき行動を細かく分け、行動を起こしやすくすることが重要です。

英語が嫌いな人は、習慣化コンサルタントの古川武士氏がすすめる「ベビーステップ(赤ちゃんのような小さな一歩)」を意識してみるとよいでしょう。「勉強で使う参考書を手に取る」「音読する文章のページを開いておく」といった、限りなく小さな目標です。最初の目標を限りなく低く設定することで、次の行動に移りやすくなりますよ。

【ポイント2】「スキマ時間」の活用

「スモールゴール」の確実な達成に向けて有効活用すべきなのが、日頃の「スキマ時間」

英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 伊丸岡咲乃さんは、自分がやりたいことを我慢して英語学習を続けるのはストレスとなり、逆効果であると語ります。むしろ、自身の生活リズムを分析して、15分×4コマの何もしていない日々のスキマ時間を見つけ、その時間を英語学習にあてていくことが重要だそう。

「お風呂で湯船に浸かっている時間」「お昼休みにランチを食べたあとの時間」「通勤電車で目的もなくスマートフォンを操作している時間」などを、英語学習にあててみるのはいかがでしょうか。

習慣化は、頭で考えなくても「やらないと気持ち悪い」という、毎日の歯磨きのような状態までもっていって、ようやく実現します。この状態までたどり着けば、感情やモチベーションに頼らなくても英語学習を継続できそうですね。一度、日々の生活リズムを振り返り、空白の時間を英語学習に使ってみるのはいかがでしょうか。

【ポイント3】すでに行なっている習慣とのひもづけ

もしスキマ時間があまりないと感じているなら、英語学習をすでに習慣として行なっている行動とひもづけると効果的。「家事をしながらシャドーイングをする」など、毎日行なう行動とセットで英語学習をすると続けやすいですよ。

最近机に向かって勉強する習慣はないものの、好きな海外アーティストの曲はよく聴いているという人や、休日に海外の映画やドラマをよく見ているという人はいるかもしれませんね。

そこで、「洋楽を聴く」「映画やドラマを見る」という元来ある習慣を、英語学習とひもづけてみるのです。洋楽や映画、海外ドラマを活かすなら、以下のような学習手順を取り入れてみるとよいでしょう。

【洋楽を活かす場合】

    1. 聴きながらスマートフォンで歌詞を検索する
    2. 実際に歌詞を使って歌ってみる
    3. 歌詞で出てきた知らない英単語の意味を調べてみる

    【映画・ドラマを活かす場合】

      1. 日本語字幕で見て内容をひととおり理解しておく
      2. 英語字幕で見て知らない英単語や表現をインプットする
      3. ワンシーンごとに覚えるパートを決めて暗唱する
        (すべて覚えてしまうくらい繰り返して見るのがおすすめ)

      前出の石田氏は、「普段の生活スタイルを大きく変えないこと」が大切だと語ります。「いままで自然にやってきた」習慣に、英語学習という「新たな行動」をひもづけることで、スムーズに英語学習の習慣を定着させられるのです。

      【ポイント4】「ご褒美」の設定

      英語学習という望ましい行動を増やすうえで欠かせないのが、「ご褒美」の設定。目標を達成した場合に「ご褒美」を少しだけ自分に与えるのです。

      「ご褒美」の例としては、「1日15分勉強を続けたら好きなチョコレートを1つ食べられる」などが考えられるでしょう。石田氏いわく、「ご褒美」にお金をかける必要はなく、本人が小さな喜びを感じられる程度のちょっとしたものが、「ご褒美」としてふさわしいそうです。

      「嫌いな英語学習に取り組んだ」という行動そのものに、ほんの少し「ご褒美」を自分に与え続けることで、英語学習を習慣化できるのです。

      【ポイント5】「学習記録」の保存

      英語学習を続けるうえで、さらに重要なのが「学習記録」をつけること。前出の古川氏は、次の3つの理由から、日々の学習の記録をすすめています。

        1. 学習の取っかかりにしやすい
        2. 記録の可視化によって、学習の適切さや課題が把握できる
        3. 継続の障害がわかり、軌道修正がしやすい

        古川氏によると、手帳やノートに週ごとの学習記録を書き込み、学習内容の進捗状況を振り返ることで、記録の効果を高められるそうです。

        昨今では「Studyplus」といった、学習記録をつけるスマートフォン向けのアプリも多くリリースされています。アプリで学習習慣が手軽に管理・記録できるので、学習の進み具合や習慣化できているかが明確にわかりますよ。こうしたツールもうまく活用しながら、学習記録を残していくことが、英語が嫌いでも継続できるコツなのです。

        以下の動画で、 英語嫌いでも学習を継続するためのコツを詳しく知ることができますよ。ぜひご覧ください。

        英語力の伸び悩みで嫌いになった場合

        英語が嫌いになった人のなかには、英語学習をいくら続けても思うようにスキルが伸びなかったという人もいるでしょう。継続しているのに前よりもできなくなっていると思うと、余計に英語が嫌いになってしまうかもしれませんね。

        じつは、英語学習を進めていくうちに伸びを感じなくなる瞬間は、誰にでも訪れるもの。言語習得における発達のパターンは、足し算的に単純に進むものではなく、以下のようにU字型のような曲線をたどることが、第二言語習得研究の知見から明らかになっています。

        U字型発達曲線。習熟度が上がるにつれ、正確さが下がるものの、継続することで再び正確さが上がる現象を図式化したものです。
        (図:廣森友人著, 大修館書店『英語学習のメカニズム―第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法―』をもとに筆者が作成)

        上記の図は、「U字型発達曲線」。第二言語習得や子どもの母語習得を含む認知的な発達において、学習者はおおよそ3つの段階で構成される発達過程をたどる、とするものです。「動詞の過去形の活用」を例に、3つの段階を説明しましょう。

        第一段階は、言語を丸暗記して使用している段階。教科書の英文や単語帳のフレーズなどの正しい内容をまねているような状態です。「play→played」「come→came」 
        「laugh→laughed」「eat→ate」のように、 正確性は高いものの、表現の幅が狭く、言えることは限られています。

        第二段階は、蓄積された多くの知識から、一定の規則やパターンを見いだそうとする段階。「動詞の過去形には “-ed” をつける」という規則を学ぶと、知らない動詞にも、「washed」「climbed」のように「-ed」をつけることができるようになります。状況に応じて自分で変化させて使えるようになるため、創造的に言語を使用することができる状態です。

        一方、「すべての動詞に “-ed” をつければいい」という過度の一般化が起きることがあるため、「comed」「eated」のような誤りの頻度も高くなっていきます。正しいものをまねしていた初期と比べると、正確性が下がっているように見えるのです。

        第三段階に行くと、「過去形の規則変化」という規則とともに「過去形の不規則変化」という例外にも柔軟に対応できるようになります。学習を継続していくにつれ、「comed」を 「came」、「eated」を「ate」と、再び正確に言えるようになっていくのです。

        英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」でトレーナーとして活躍する “英語の専門家” 中馬剛さんは、学習を継続しているうちに正解率が落ち込むのは、「後退」しているのではなく、「前進」(あるいは「深化」)している証拠だと説きます。学習を継続することで、新しい項目と正確に覚えた項目が整理されるのだそう。すると、以前の間違いは修正され、正確性は再び上昇するとのこと。上達を実感できない時期があっても、英語学習を継続することで最終的に力が伸びると、中馬さんは結論づけています。

        上記の「U字型発達曲線」は、以下の動画で詳しく解説されています。英語力が伸び悩んで嫌いになったときに目を通しておくと、きっと励みになるはずです。

        以上のように、正しい続け方を知って継続していくことで、英語嫌いでも着実に英語力が伸びていきますよ。

        嫌いな英語学習への取り組み方04

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        ***
        嫌いになった英語を無理に好きになる必要はありません。ただ、正しい学習の取り組みを実践すれば、英語学習で結果を出すことは十分可能です。今回の記事を参考に、英語学習への向き合い方を変えることで、英語力が伸びた、英語がわかった、という成功体験も、やがて得られるようになるでしょう。

        監修:StudyHacker ENGLISH COMPANY

        (参考)
        STUDY HACKER|「英語の勉強がつまらない」を解消できるシンプルな方法。◯◯を取り入れてみて!
        STUDY HACKER|モチベーションが下がっても続けられる!? 科学的根拠あり「英語学習の習慣化」3つのコツ 
        STUDY HACKER|三日坊主の原因はこれだった! 英語の勉強を続ける方法を科学的に考えてみた。 
        石田淳(2016),『まんがで身につく 続ける技術』, あさ出版.
        STUDY HACKER|「行動科学 × 英語ジム」でTOEIC800点越え続出! 行動科学マネジメントの第一人者・石田 淳 氏を迎えた特別対談
        ASCII.jp|英語学習は継続がカギ「行動科学マネジメント」で続ける技術に迫る
        古川武士(2016),『30日で新しい自分を手に入れる 「習慣化」ワークブック』, ディスカヴァー・トゥエンティワン.
        STUDY HACKER|趣味を学びに! 「洋楽×英語学習」3つのメリットと秘伝の勉強術
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        ダイヤモンド・オンライン|成果が出ない人もヤル気にさせる「ごほうび」の威力とは 
        STUDY HACKER|英語学習者は知らないと損!「U字型発達曲線」で伸び悩みの理由がわかる
        廣森友人(2015),『英語学習のメカニズム―第二言語習得研究にもとづく効果的な勉強法―』, 大修館書店.
        和泉伸一(2016),『第2言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える 』, アルク.

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