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TOEIC800点のレベルは?勉強時間や勉強方法を紹介

2024年9月26日

TOEIC800点のレベルは?勉強時間や勉強方法を紹介

「TOEICで800点以上とりたい! どんな勉強法がいいの?」
「TOEICで800点の壁を越えられない。いまの勉強法の何がいけないの?」

そう思っていませんか? TOEICで800点以上とれれば、キャリアアップや転職などに役立ちそうですね。

TOEIC800点を効率よく突破するための勉強法とは、はたしてどのようなものでしょうか? おすすめの教材とともに、英語パーソナルジム「ENGLISH COMPANY」がご紹介します。



TOEIC800点のレベル・難易度

まずはTOEIC800点が、どれくらいの英語力のレベルや難易度なのか解説します。

そもそもTOEICの平均スコアは?

「TOEIC® Listening & Reading Test」公開テストの結果によると、2023年度のTOEIC平均スコアは990点中612点でした。そのうち、リスニングの平均点は495点中335点、リーディングの平均点は495点中278点となっています。

TOEIC800点はどんなレベル?

TOEIC800点程度の英語力があれば、日常生活・ビジネス双方の場面で、コミュニケーションは問題なくとれるレベルであると言われています。

TOEICを運営している一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると、2021年度はTOEIC受験者全900,684人のうち、795点以上とった人の割合は15.9%、845点以上に絞ると9.1%だったそうです。つまり、TOEIC800点以上を取得できているのは、全受験生のうち10人に1人をやや超える程度にすぎません。

英検・TOEFL・IELTS・CEFRに換算すると?

TOEIC800点を他の英語4技能試験のスコアに換算すると、次のとおり。

  • 英検®:準1級
  • TOEFL iBT:60~78
  • IELTS:6

ただしこの換算はあくまでも目安であり、実際は各試験への慣れや、4技能のうちの得意不得意に応じて変動します。ですから、英検®準1級を取得できたからといって必ずしもTOEIC800点がとれるわけではありません。その逆も同じで、TOEIC800点以上取得している人でも英検準1級がとれるとは限らないのです。

また、外国語学習者の習熟度を表す指標「CEFR」において、Educational Testing Service(ETS)が発表しているTOEICスコアとCEFRとの対照表によると、TOEIC800点はおよそB2レベルとされています。B2とは「抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できるレベル」と定義されており、海外で仕事をする場合には必要となるレベルだと言えるでしょう。

TOEIC800点レベルに必要な単語数

TOEIC800点取得に必要な単語数は約8,500語程度と言われています。これは英検だと準1級レベル、大学中級程度に相当する語数です。新しい単語を1日50語学習する場合、約半年かかることになります。

TOEIC800点レベルのリーディング力

TOEIC800点以上を目指す場合、リーディング、リスニングの各セクションで400点以上をとる必要があります。リーディングセクションで400点以上とれる人は、単語や英文法、英文解釈の基礎が身についている状態といえるでしょう。

ただし、一般的な日本人のTOEIC受験者はリスニングセクションの方がスコアが高い傾向です。その要因のひとつに、リーディング問題を時間内にすべて解答できないという問題があります。

したがって、リーディングセクションで400点以上とるためには、単なる英語に関する知識だけではなく、時間内にすべて解き終えられるだけのリーディングの速読も不可欠です。TOEICで全問読むために必要なリーディングスピードの目安は、150〜180wpm(*)と言われています。

*wpm=1分あたりに意味処理できる単語数のこと。words per minuteの略

このスピードで、設問に正答できる程度に英文を正しく理解する必要があります。

TOEIC800点レベルのリスニング力

リスニングセクション400点以上の人は、日常会話は長文でも十分理解できるレベルと想定されます。単語や文法に関する知識が必要なことはもちろんですが、音を正しく聞き取るスキル、また、リーディングと同じくすばやい意味処理スキルが必要です。

TOEIC Part3とPart4の速度の平均は170〜180 wpmで、速いものだと200wpmを超える設問もあります。ネイティブスピーカーのリスニング速度の平均が200〜250wpmとされていることから考えても、意味処理のスピードが求められていることがわかります。

TOEIC800点突破には、こうしたレベルやスキルが必要になるのです。

TOEIC800点に向けて英語雑誌を速読する女性

TOEIC800点をとるメリットは?

TOEICで800点以上とることで、主に3つのメリットがあります。

  • 大学生の就職活動でアピールできる
  • 転職やキャリアアップに活かせる
  • 教員採用試験で有利になる

順番に見ていきましょう。

大学生の就職活動でアピールできる

最初のメリットは、大学生の就職活動でアピールできることです。

IIBCが実施した、企業やビジネスパーソン対象の「英語活用実態調査2019」の結果によると、「英語」を今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキルとしてみなしている企業は、回答企業の82.6%にのぼりました。

また、社員や職員に不足しており、今後強化する必要がある知識やスキルとして、回答企業の67.0%が「英語」を選択しています。「英語を使用する部署」の中途採用に絞ると、「TOEICスコアを中途採用の要件あるいは参考にしている企業」と「新たに要件・参考とする可能性がある企業」が、回答企業の計61.2%を占めており、英語力の必要性が高いことが伺えます。

そして、その英語力を客観的に判断するための指標のひとつとして、TOEICを採用している企業が多いのです。

転職やキャリアアップに活かせる

英語力の証明としてTOEIC800点以上のスコアが提示できると、転職やキャリアアップの場面で有利です。たとえば海外営業や海外出張などの機会が多い、実践的なビジネス英語のスキルが求められる求人に応募できる可能性が増えます。

正社員採用の条件をTOEIC800点以上に設定している大手企業もあり、楽天のエンジニア職を例にすると、採用の条件として入社までに800点の取得が必要です。

また、社内での配置転換の際にもスコアが必要になる場合があります。海外拠点への駐在員を社内公募している企業もあり、その基準を800点としている場合もあるので、希望する人はTOEICスコアを取得しておくとよいでしょう。

教員採用試験で有利になる

一般企業以外でもTOEICスコアが有利に働く場合があります。たとえば教員採用試験を受験する場合、TOEICの点数が高ければ、一次の筆記試験の加点点数がアップしたり、英語の筆記試験免除の対象に該当したりする自治体があります。

【TOEIC高得点で、教員採用試験の優遇措置を受けられる自治体の一部】

静岡県:800以上
【高等学校教員】第1次選考試験の得点に5点加点する(令和元年7月以降の得点に限る・IPテストを除く)
【中学校教員】第1次選考試験の得点に10点加点する(IPテストを除く)

埼玉県:785以上
【小学校、中学校・高等学校英語】第1次試験の合計点に10点加点(IPテストは不可)

岐阜県:785以上
【中学校教諭英語】第1次選考試験の筆記試験において教科専門を免除し、教職教養のみを実施する
【小学校教諭】第1次選考に際して25点加点

(引用:IIBC|TOEIC® Tests教員採用試験における活用状況2021)


以上のように、TOEIC800点以上をとることで、転職や就職の大きなアドバンテージを得ることができるのです。これからお伝えする勉強法を取り入れれば、効率よくTOEIC800点を突破できますよ!

関連記事:英語力による年収差は◯倍!? 企業担当者向け「英語研修の投資対効果」の見極め方

TOEIC800点を突破するための勉強法02

TOEIC800点に必要な勉強時間の目安

TOEIC800点をとるまでに、どれほどの勉強時間が必要といわれているのでしょうか?

オックスフォード大学出版局の調査は、650点の人が850点を取得するためには500時間、750点の人が850点を取得するためには275時間必要だと示しています。750点の人が850点を取得するために毎日1時間勉強すると仮定すると、およそ9か月ほど時間がかかることになります。

【TOEICスコア到達にかかる勉強時間】

TOEICスコア到達にかかる勉強時間

一方、独学ではなくスクールに通うなどプロの講師に教えてもらう場合は、学習効率を高められます。TOEIC800点超えに向けての勉強時間を大幅に短縮したい方は検討の価値は十分にあるでしょう。

関連記事:「仕事と勉強の両立」なんてできるの? それでも諦められないあなたに贈る3つのテクニック。

TOEIC800点達成にかかる勉強時間

TOEIC800点以上を効率的にとるための勉強法【単語】

ここからは、TOEIC800点突破に最適な勉強法をご紹介しましょう。

TOEIC800点を突破するうえで、まず欠かせないのが単語。単語を効率よく身につけるポイントは、「多めの単語を一気に覚える」ことです。TOEIC800点レベルの単語帳を用意したら、以下の勉強法で進めていくと覚えやすくなりますよ。

【単語を覚えやすい勉強法】

  1. 50語程度を1セットにして覚える。セット内の単語の音声を聞いて、発音しながら、英単語・日本語訳を目で見て覚える。
  2. 1セット終了後、そのセットの単語の日本語訳を隠し、声に出しながら、意味をすぐに思い浮かべられるかテスト。その後、思い浮かべた意味と訳が合っているか確認する。
  3. 覚えたか、覚えていないかに関係なく、セット内のすべての単語の意味がすぐに思い浮かぶようになるまで、2.を繰り返す。5回ほど繰り返すと効果的。
  4. 翌日、前日に学習した単語の復習と新たな単語の学習を行なう。既習単語は2.の手順でさっと確認。未習単語は1.〜 3.の手順で学ぶ。

50語程度を1セットで覚えるのは、大変だと思うかもしれません。しかしこれだけ多くの単語を1セットとして覚えるのは、記憶定着に有効な「遅延効果」を機能させる目的があります。

「遅延効果」とは、ある情報に出会ったあと、その情報に再度出会うまでの期間を可能な限り長くすることで、記憶に長時間残りやすくする脳のメカニズムの一種。50語という多めの単語を1セットとすることで、ある単語を初めて見てからその単語を再び見るまで、50語を覚えるだけの時間が空きます。忘れそうなタイミングで、再び記憶から取り出そうとすることで、より記憶が定着しやすくなるのです。

記憶は「思い出そう」とするときに強化されるもの。記憶が薄れているタイミングでもう一度単語に出会うことで、「思い出そう」とする力が働き、単語がより覚えやすくなるのです。

また、単語は必ず「発音しながら」覚えましょう。単語帳などに付属している音声で正しい発音を確認し、自分でも声に出して覚えるのがポイントです。正しい発音を知らなければ、リスニングにおいて正確に聞き取りがしづらくなるだけでなく、スピーキングで相手に間違って伝わる恐れもあります。

では、単語を書いて覚える勉強法はどうでしょうか? じつは、同じ単語をただ繰り返し書いて覚えるのは、非効率的。なぜなら見ながら書くという作業は、単に情報を入れているだけであり、脳の記憶において重要な「思い出す」というプロセスがないからです。単語を記憶する効率が、悪くなってしまいます。

中学・高校で習った単語を忘れてしまった方、単語が覚えられない方、TOEIC Part5の正答率が低かったり、解答スピードが遅かったりする方は、以上のような勉強法で、TOEIC800点に必要な単語を効率的に学んでいきましょう。

TOEIC800点以上を効率的にとるための単語勉強法

TOEIC800点以上を効率的にとるための勉強法【文法】

英文法は、TOEIC Part 5の文法問題だけでなく、英文の内容を正確に理解するために必要な知識。ですが「学生時代、丸暗記するのに苦労したな……」などと、文法に対し苦手意識をもっている方は多いかもしれません。

そんな方は、Part 5で自分の苦手を発見してから、「認知文法」→「パターンプラクティス」のアプローチで学ぶのが有効。どのようなアプローチか、詳しく見ていきましょう。

1. 認知文法

「認知文法」とは、「人間がどのように世界を認知し、それを言語に反映させているか」というアプローチを通して、文法を説明しようとする文法理論のこと。認知文法では、母語話者がとらえる文法感覚を「イメージ」としてとらえていきます。

たとえば、"The plane is landing." という英文。この飛行機は着陸しているでしょうか。

結論を言うと、その飛行機はまだ着陸していません。「その飛行機は着陸しつつある」が正しい意味で、飛行機はまだ浮いている状態なのです。

学校教育では、"be + 動詞ing" で「〜している」と訳すのだと習った方も多いでしょう。そうすると「飛行機は着陸している」と解釈してしまうことになり、すでに飛行機が空港に着陸しているイメージが思い浮かぶかもしれません。じつは "ing" という形には、「途中」というイメージが共通して存在し、ある動作や変化の途中であることを示しています。よって、ここでは「着陸するまでの途中」を示し、まだ完全には着陸し終わっていない状態を表しているのです。

「認知文法」で英文法をイメージとしてとらえると、日本語に訳すことで生じる誤解を減らし、用例の丸暗記に頼らず、英文法の意味や使い方を本質的に理解することが可能。また、日本語に訳す必要がないぶん、英文をスムーズに理解できるようになる、というメリットもあります。

認知文法による文法の学び方について、もっと詳しく知りたい方は、コラム『英文法は難しい? 簡単に感じるとっておきのアプローチを伝授!』、YouTube『時吉秀弥のイングリッシュカンパニーch』を、ぜひチェックしてみてください! 

2. パターンプラクティス

「認知文法」のアプローチによって、英文法をイメージで理解できるようになったら、今度は「パターンプラクティス」。習得したい文法項目を含む例文の主語や動詞などを、部分的に変化させ、何度も声に出すトレーニングです。

パターンプラクティスでは、次のような要領で文を変化させていきます。

【例】現在進行形(be動詞+現在分詞)を習得したいとき

  • パターンを意識しながら例文を音読
    I am watching TV now.
    She is watching TV now.
    We are watching TV now.
  • 基本文の一部の表現を入れ替え、それ以外の部分を自分で変形
    I am watching TV now. → She ( is watching TV now ).
    ※実際は、( )内の空所を埋めながら声に出していきます。
  • 肯定文を、疑問文や否定文に変形
    She is watching TV now.→ ( Is she watching TV now )?
    ※実際は、( )内の空所を埋めながら声に出していきます。

認知文法のアプローチで理解した文法知識を、パターンプラクティスのトレーニングで記憶に定着させるつもりで取り組みます。口をついて出てくるようになるまで繰り返せば、日本語訳に頼らず、意味をすぐにイメージできる文法の知識に変わっていきますよ。

TOEIC Part5の文法問題の正答率が低い方や、解答スピードが遅いと感じている方は、以上のような勉強法を試して、TOEIC800点に必要な基本的な文法知識を身につけていきましょう。

TOEIC800点以上を効率的にとるための文法勉強法

TOEIC800点以上を効率的にとるための勉強法【品詞】

品詞の知識を身につけることも、TOEIC800点以上をとるための勉強法のひとつ。TOEIC Part 5の品詞判別問題だけでなく、読解問題で英文の構造を正確に把握するために必要です。

品詞を理解するためには、まず英文を構成する4つの要素と、その組み合わせから成る「文型」を理解しなければなりません。英文の4つの要素は次のとおり。

【主語(S)】「誰が」「何が」に相当
【動詞(V)】「〜する」「〜である」などの動作や状態に相当
【目的語(O)】「誰を」「何に」など、動詞が表す動作の対象になる語
【補語(C)】主語あるいは目的語の中身を説明する語


上記4つの組み合わせから構成されるのが「文型」です。英語では、以下5つの文型が存在します。

【第1文型】主語(S)+動詞(V)
【第2文型】主語(S)+動詞(V)+補語(C)
【第3文型】主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
【第4文型】主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+目的語(O)
【第5文型】主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)


そして、単語を役割ごとにグルーピングしたのが「品詞」です。

【名詞】事物を表す。主語・目的語・補語になれる。
【動詞】動作・作用などを表す。
【形容詞】名詞を修飾する。補語になれる。
【副詞】名詞以外(動詞・形容詞・副詞など)を修飾する。


以上を頭に入れてから、品詞を判別する勉強法に取り組みましょう。品詞判別の主なポイントは「接尾辞(2音節以上の単語の末尾につくもの)」に着目することです。接尾辞を見れば、どの品詞に該当するか、ある程度見当がつきます。 

品詞別の代表的な接尾辞は以下のとおりです。

  • 名詞の接尾辞 -ion(action) -nce(confidence)、-th(length)など
  • 動詞の接尾辞 -en(lengthen)、-ize(realize)など
  • 形容詞の接尾辞 -ble(possible)、-less(useless)、-ish(foolish)など
  • 副詞の接尾辞  -ly(surelly)
  • 例外 -al(形容詞の接尾辞だが、一部の名詞につく例:disposal、approvalなど)、-ly(副詞の接尾辞だが、一部の形容詞につく例:friendlyなど)

代表的な接尾辞を頭に入れたら、単語を覚える際にもこれを意識することで、学習効率が高まります。加えて、TOEIC Part 5で品詞判別問題を解いたり短い文で構造を意識したりする勉強法を取り入れれば、TOEIC800点に対応できる品詞の知識が身につくはずです。

TOEIC800点以上を効率的にとるための品詞勉強法

TOEIC800点以上を効率的にとるための勉強法【リーディング】

TOEIC800点突破のために必要なリーディングの勉強法は、文の先頭から「英語の語順で」理解していく読み方を身につけること。リーディングパート100問を、制限時間75分以内で解ききるのはもちろん、ビジネスメールや文書をすばやく読んで理解するために、よりいっそう求められる読み方です。

基本的な単語や文法はわかるのに、リーディングパートで時間内に解き終わらないという方は、日本語にきれいに訳そうと、後ろから前に戻って読む「返り読み」をしていませんか?

英語と日本語では語順が異なります。そのため、一文一文をきれいな日本語に訳そうとすると、英文を訳しながら行ったり来たりして読むことになります。そうすると、読みきるのに時間がかかり、リーディングパートが時間内に解き終わらない問題が生じるのです。

では、「英語の語順で」理解していく読み方を身につけるには、どのような勉強法に取り組むとよいのでしょうか。効率的な勉強法は次のとおり。

  1. チャンクリーディング(スラッシュリーディング)
  2. サイトトランスレーション
  3. 音読

順番に見ていきましょう。

1. チャンクリーディング

チャンクリーディング(スラッシュリーディング)」とは、意味のかたまりであるチャンクごとにスラッシュを引いたり、改行されたものを読んだりする勉強法。チャンク単位で内容を理解したり、イメージしたりしながら、英語を文頭から読める習慣を身につけていきます。チャンクごとの理解に慣れていくと、複雑な文構造でも返り読みせず、英語の語順のとおりに理解することが可能です。

まずは、以下の英文を読んでみましょう。 

We've set a goal to compete in the national tournament this year, dedicating time each day to practice.


チャンクごとに改行すると、次のようになります。

We've set a goal /
to compete in the national tournament /
this year, /
dedicating time each day /
to practice. //


「動詞のかたまりがどこまでか」「どんな要素が次に来るか」など、構造を意識しながら、チャンクごとに瞬時に理解するようにして、英語を文頭から順番に読めれば、訳しながら読むよりも、ずっと速く英文を読んで理解できるようになりますよ。知らない単語や文法を見つけたら、辞書や文法の参考書などで確認しておくのも重要です。

2. サイトトランスレーション

チャンクごとにひととおり内容をイメージできるようになったら、今度は「サイトトランスレーション」。チャンクごとにスムーズに意味を思い浮かべられるかチェックする勉強法です。きれいに訳すのではなく、「スピード」を意識して行ないましょう。

チャンクごとに分けた先ほどの英文を見て、以下のような日本語に瞬時に直せるかチェックしてみてください。

We've set a goal /
私たちは目標を立てた

to compete in the national tournament /
全国大会に出場するため

this year, /
今年

dedicating time each day /
毎日時間を割いている

to practice. //
練習に


わからない単語や、理解が曖昧な表現はどれか気づくのが、サイトトランスレーションの目的。すぐに頭に思い浮かばなかった単語があれば、辞書等でチェックしていきましょう。

3. 音読

サイトトランスレーションで、チャンクごとの意味がすぐに思い浮かぶようになったら、いよいよ「音読」です。音読は、リーディングスピード向上に最も効果を発揮します。単に声に出すだけではなく、チャンクごとに内容をしっかりイメージしながら音読していくのがポイント。

私たちは英文を読む際、頭のなかで音読していると言われています。目で見て認識した文字を脳内で音に変化させる「音韻符号化」を行なったあと、脳内にある「辞書」と照合し、すでに身につけている語彙や文法の知識などを使って「理解」しているのです。

声に出す点で黙読よりも負荷が高い音読を繰り返すことで、脳内で文字から音に変換するプロセスが意識しなくてもできるようになり、音韻符号化にかかる脳の負荷が軽減します。結果、「理解」の処理にすばやく移れるようになるため、リーディングスピードが向上するのです。

以上のような勉強法を試してみて、TOEIC800点突破につながるリーディングスキルを身につけていきましょう。

TOEIC800点以上を効率的にとるためのリーディング勉強法

TOEIC800点以上を効率的にとるための勉強法【リスニング】

TOEIC800点以上を達成するために効率的なリスニングの勉強法は、以下のようなものがあります。

  1. 音声変化のルール学習
  2. ディクテーション
  3. シャドーイング

順番に詳しく見ていきましょう。

1. 音声変化のルール学習

リスニングの練習をする際に、スクリプトを見れば理解できるのに、聞いている際は呪文のように聞こえる、速くて聞き取れないと感じた経験はきっとあるでしょう。TOEICのリスニングでは放送が一度しか流れず、その場で何を言っているか聞き取らなければなりません。では、「速くて聞き取れない……」という問題はどうすれば解消できるのでしょうか?

じつを言うと、速いから聞き取れないというわけではありません。聞き取れない大きな原因は、ネイティブが実際に話すときの発音と、自分が想定している発音に、差があるからなのです。

ネイティブスピーカーは、私たちが教科書などで習ったような発音を常にしているわけではありません。音をつなげたり短くしたりと音を変化させて、「省エネ」で発音しやすくしているのです。これを「音声変化」といいます。ネイティブが自然に話す際の音声変化に気づかないと、細部にいたるまでの英語の聞き取りが難しくなるのです。

特に知っておくべき音声変化のルールは、たったの5つだけ。どのような音声変化のルールがあるか、どのような環境でそれぞれの音声変化が起きやすいかを以下にまとめました。 

【音声変化のルールと起こりやすい環境】

1. 連結:単語どうしがつながって発音される
【起こりやすい環境】単語の最後の子音と、次の単語の最初の母音が連続するとき
(例)come in「カム イン」→「カミン」

2. 脱落:あるべき音が発音されない/聞こえにくくなる
【起こりやすい環境1】破裂音( /p/, /t/, /k/, /b/, /d/, /g/ の音)が語末に来るとき
(例)give it「ギヴ イィト」→「ギヴィッ」

【起こりやすい環境2】[子音+子音]のとき。前に来る子音が脱落する
(例)take this「テイク ディス」→「テイッディス」

【起こりやすい環境3】/t/, /k/, /d/ が、子音と子音のあいだに来るとき
(例)costly「コゥストリー」→「コゥスッリー」

【起こりやすい環境4】/nt/ が連続するとき。/t/ が /n/ にひっぱられて同じような音になる、あるいは /t/ が脱落する(アメリカ英語に多い)
(例)plenty「プレンティ」→「プレニー」

3. 同化:隣り合う音に影響を受け、違う音に変化する
【起こりやすい環境】/t/, /d/, /s/, /z/ の音が後続の「y」(発音記号は /j/ )と混合するとき
(例)want you「ワント ユー」→「ワンチュー」

4. ら行化:/t/ や /d/ が日本語の「ら行」のような音になる
【起こりやすい環境1】/t/ や /d/ が母音に挟まれるとき(アメリカ英語に多い)
(例)water「ワーター」→「ワラー」

【起こりやすい環境2】/t/ や /d/ が母音と /l/ に挟まれるとき
(例)candle「キャンドゥ」→「キャンロゥ」 

5. 弱形:文中で弱く短く発音されることがある
【起こりやすい環境】機能語(人称代名詞、前置詞、be動詞、助動詞、冠詞など)
(例)for 「フォー」(強形)→「フォ」(弱形)
 学校などで習うのは強形が多い。実際には文中で特に強調されるとき以外は、弱形の発音が中心


こうした音声変化のルールと起こりやすい環境を学び、音声変化している箇所も含めてモデル音声を再現できるようになれば、細かな部分まで聞き取れるようになりますよ!

2. ディクテーション

ディクテーション」では、音源から聞き取った英語を紙に書き出していきます。聞き取れない箇所を明確に特定するのが目的です。音に重点的に意識を払うため、文法や文脈の推測に頼らず、聞き取れた音を書いていきます。つづりがわからなければ、カタカナで書いてもかまいません。

数回聞き直しても書き取れなければ、英文を見て答え合わせをしましょう。知っている単語なのに書き取れていなかった部分は、単語の発音自体を間違って覚えていたり、音声変化が起こってもともとの発音が変化していたりする可能性が高いと言えます。文字で見ても理解できない単語があるなら、単語帳や辞書などで調べて、単語の意味や発音も確認しておきましょう。

ディクテーションは、聞き取れなかった箇所を特定して終わり、ではありません。次にやるべきは「オーバーラッピング」。音声変化している箇所を含め、英語の音声の最初から最後までぴったりかぶせるように、同じ速度・同じ発音で発声する勉強法です。

スクリプトがないと、言い始めから終わりまでうまくそろえることができないため、オーバーラッピングは、必ずスクリプトを見ながら行なうのがポイント。言い始めから言い終わりまで完全に音声にかぶせて発音するために、音声変化が起こっている箇所を含め、子音母音の細かな発音リズム抑揚など細部に注意を向けましょう。

ディクテーションは、TOEIC Part 1やPart 2のような、短い文が羅列する問題で行なうとより効果的です。スクリプトを読めば理解できるのに、音が全然聞き取れないというTOEIC受験者の方は、ぜひ取り組んでみましょう。

3. シャドーイング

「シャドーイング」は、音声を聞きながら1、2語遅れで発音する勉強法。シャドーイングは、「プロソディー・シャドーイング」と「コンテンツ・シャドーイング」の2種類があります。

まずは、「音」のみを意識する「プロソディ・シャドーイング」。音声変化や、日本語と違う英語のリズム、抑揚に慣れ、音声知覚を鍛えていきます。音声を聞いて、発音や抑揚、リズムやイントネーションなど、モデル音声に忠実に発音しましょう。音だけに集中して、正しい発音を同じような速度で復唱するのがポイントです。

難しい場合は、スクリプトを見ながら行なってもかまいません。ですが、スクリプトを読み上げるようになってしまったり、オーバーラッピングになったりすると効果が半減するので、注意が必要です。慣れてきたら、何も見ずにプロソディー・シャドーイングをしてみましょう。

スクリプトを見ずに、プロソディ・シャドーイングがスムーズにできたら、今度は「コンテンツ・シャドーイング」。音声を聞きつつ、内容(コンテンツ)を思い浮かべながらシャドーイングをしていきます。聞き取った英語の理解の処理スピードを上げるのに効果的です。

音と内容の両方を意識してシャドーイングできるようになると、聞いて理解する処理がスムーズになるため、「英語を聞いても理解が追いつかない」課題が解決しやすくなります

TOEICリスニングパートのPart 3やPart 4のような長文を、確実に聞き取れるようになりたい方はぜひ取り組んでみてください。

以上のような勉強法を取り入れれば、TOIEIC800点を突破したり仕事で活用できたりするリスニングスキルが効率よく身につくはずです。

関連記事:TOEICリスニングで満点をとるには? 参考書選びのポイントや学習方法を解説

TOEIC800点以上を効率的にとるためのリスニング勉強法

TOEIC800点突破が超効率的に実現する英語コーチングENGLISH COMPANY

TOEIC800点を目指すけれど、何から手をつければいいのか迷っていませんか? また、自己流の勉強でなかなかスコアが伸びないと感じている方も多いでしょう。

そんな悩みを解決するのが、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」の超効率的な英語コーチングです。

第二言語習得研究に基づく英語コーチング

ENGLISH COMPANYの強みは、科学的に裏づけられた第二言語習得研究をもとにしたトレーニング。TOEIC800点を目指す際には、限られた時間で最大限の成果を上げることが重要です。ENGLISH COMPANYでは、学習者一人ひとりのニーズに合わせたカスタマイズプログラムを提供し、効率的に英語力を向上させるサポートをしています

さらに、ENGLISH COMPANYの特徴は、学習者の課題を迅速に見極め、それに応じた学習法を提供できる点です。このアプローチにより、無駄を省きながら学習を進めることができ、TOEIC800点の達成に向けた最短ルートを歩むことが可能です。

第二言語習得研究に基づくアプローチは、効率的な英語力アップを目指す方にとって最適な方法といえます。

ENGLISH COMPANYの受講者の声

ENGLISH COMPANYを受講して、最短3か月でTOEIC800点を突破した一例をご紹介しましょう。

受講者の青木さんは、業務で英語を使う機会が増えたものの、自己流の学習ではなかなか成果が出ず悩んでいました。そこで、ENGLISH COMPANYに通い、プロトレーナーに第二言語習得研究の知見を活かして課題を特定してもらうことにしました。その結果、「音の処理」「意味理解の高速化」「アウトプット」に改善すべき点が見つかりました。

受講期間中は、プロソディーシャドーイングやコンテンツシャドーイング、チャンク・リーディング、パターンプラクティスなど、課題に合わせた最適なトレーニングを実践。結果、平日の学習時間が1時間程度でも、わずか3か月でTOEICスコアを665点から830点へと大幅に向上させることができました。

関連記事:平日一日1時間でも、英語力大幅アップでTOEIC830に。無駄をそぎ落とした科学的トレーニング。

ほかにも、さまざまな受講生の英語力アップを支えてきました。TOEIC800点以上を達成した喜びの声に目を通してみてください。

【TOEIC800点以上を達成した喜びの声(一部)】

615点→930点
3ヶ月でTOEIC615点から930点に! 商社マンがトレーナーと二人三脚でつかんだ900点の大台。

620点→895点
10年ぶり英語への挑戦で、TOEIC895点。秘訣は「毎日続けること」への科学的アプローチ

600点→850点
就活に向けて学習開始! アルバイト3つ掛け持ちでも、90日でTOEIC®600点から850点に!

500点台→820点
TOEIC800点台到達で管理職ポスト維持にも成功! 3ヶ月のパーソナルトレーニングで私が手にした自信と未来

585点→815点
「社内公用語が英語」かつ「TOEIC®800点が必須」。私のピンチを救った「高密度英語トレーニング」の全貌

*その他の実績はこちらのページでご覧いただけます。

TOEIC800点以上達成におすすめの教材

TOEIC800点超えに有効な勉強法が理解できたら、今度は教材探し。ここでは、TOEIC800点突破のお供になりうる代表的な教材を、6つご紹介します。

1. 【スマートフォンひとつで高密度トレーニング】ENGLISH COMPANY MOBILE

ENGLISH COMPANY MOBILE」はTOEICなどに必要な語彙力、リーディング力、リスニング力お手持ちのスマートフォンで気軽に鍛えられるWebアプリ。「語彙学習」「チャンクリーディング」「サイトトランスレーション」「音読」「暗唱」「シャドーイング」のトレーニングが、いつでもどこでも可能です。ガイダンスがついているため、おひとりでも簡単に利用することができます。

アルクの英語教材に加え、英字新聞Nikkei AsiaとThe Japan Times Alphaの記事が定期的に配信されるため、TOEIC対策だけでなく、世界の最新ニュースを把握するのにも便利。また、ご自身がシャドーイングした音声のフィードバックがもらえるプランもあり、英語の専門家による詳細なアドバイスを受けながら英語力を伸ばすこともできますよ!

2.【試験作成者が開発したTOEIC対策の必需品】『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11』

TOEIC対策に欠かせないのが『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11』。TOEICを開発しているETSが本番を想定して作成した公式問題集で、ナレーターが実際のTOEICと同じであることが特徴です。

特典として、付属CDのリスニング音声のほかに、リーディングセクションの一部の音声をスマートフォンやPCにダウンロードして聞くことが可能。参考スコア範囲の換算表もついており、TOEIC800点に到達するまでのご自身の課題や、TOEIC800点に必要な大まかな正答数も把握することができます。

TOEICの実戦練習に欠かせない一冊です。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11

3.【難問を制覇するためのポイントがわかる】『公式TOEIC Listening & Reading 800+』

公式TOEIC Listening & Reading 800+』は、TOEICを開発しているETSが過去のTOEICテスト結果をもとに、正答率の低かった難問をピックアップして、正解するための着眼点をまとめた一冊。過去に多くの受験生が解けなかった難問の傾向と注意点解法のポイントを学ぶことができます。

Part 1〜7の難問100問を解くセクションや、難問に対応するための学習アドバイスつき。模擬試験もついているため、本書でも本番を想定した練習ができます。本書でも、実際のTOEICと同じナレーターでリスニングの学習が可能です。

TOEIC800点の壁を乗り越えるために、お手元に一冊用意してみてはいかがでしょうか?

公式TOEIC Listening & Reading 800+

4.【800点超えに必要な語彙力をリズムで学習】キクタンTOEIC(R) L&R テスト SCORE 800

リズムに合わせて英単語を覚えられるのが特徴の『キクタン』シリーズ。そのうちTOEIC800点超えを目指すのに必要な語彙力を身につけたい方におすすめなのが『キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800』です。TOEIC本試験のデータや、模擬試験データの分析のもと、800点に必須の語彙力を必修順に学習することができます。例文にはアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアの4か国の発音も収録されており、TOEIC本番前にアメリカ英語以外の発音にも慣れることが可能です。

キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800

5.【約1,000問の文法問題を収録】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』は、TOEIC Part 5の文法問題を1,049問収録した文法問題集。誤答の根拠がわかる解説で、迷うことなく正解を選ぶためのアプローチが学べます。本書は、左ページに問題、右ページに解説、という見開き構成で、解答後すぐに答え合わせができるのも便利。本記事で紹介している「品詞判別の勉強法」の練習用教材としても役立ちます。

本書をひととおりこなすことで、TOEIC Part 5をすばやく正確にこなすことができるはずです。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

6.【800点突破を左右するPart 7を徹底攻略】1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急(TOEIC TEST 特急シリーズ)

1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急(TOEIC TEST 特急シリーズ)』は、TOEIC800点獲得への大きな分かれ目となるPart 7の長文問題を、サッと練習したい方におすすめの一冊。特にPart 7を強化したい方に向いています。持ち運びがしやすく、無料で音声をダウンロードできるため、通勤途中などにリーディング対策をする教材として便利。繰り返し解けば、TOEIC Part 7の解き方のポイントをつかむことができるようになるはずです。

1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急(TOEIC TEST 特急シリーズ)

以上のような教材で先ほどご紹介した勉強法を試して、TOEIC800点を目指していきましょう!

TOEIC800点以上をとる勉強法の実践に役立つ教材

効率的な勉強法でTOEIC800点を突破したい方へ

ここまで読んできたあなたなら、今回ご紹介した勉強法や教材を試してみて、TOEIC800点以上を早く実現したいですよね。とはいえ、今回の勉強法をただ盲目的に取り入れるだけでは、せっかくの効果が半減してしまいます。TOEIC800点を目指すための勉強法で効率的に学習を進めるためには、次の3つの主要なポイントを押さえる必要があるのです。

  • 自分自身の英語の課題を客観的に把握する
  • 課題解決に直結する勉強法を行なう
  • 英語学習を長く続ける方法を学び、習慣化させる

どういうことか、詳しく見ていきましょう。

1. 自分自身の英語の課題を客観的に把握する

まずは、あなた自身のいまの英語力のレベルや、TOEIC800点を目指すにあたり何を克服すべきかを、客観的に把握しなければなりません。「TOEIC800点には、洋画やニュースの聞き流しが役に立った」のような他人の勉強法は、単にその人自身にたまたま適していた勉強法であり、あなた自身に適しているとは限りません。英語力のレベルや課題、学習環境や学習可能な時間も人によって異なり、他人の成功体験が自分にも当てはまるわけではないのです。

むしろ大事なのは、あなたのいまの英語力のレベルや、あなた自身の課題を見つけること。英語においてどのような課題を抱えているかによって、最適なアプローチが異なるのです。

2. 課題解決に直結する勉強法を行なう

TOEIC800点に向けてあなたの課題を把握できたら、次はその課題に合った勉強法を取り入れます。例として、スクリプトを読めば理解できるのに、音になると聞き取れないという弱点がある場合は、音声知覚を身につける勉強法が有効。その課題をクリアしたら、次に解決すべき課題に取り組む、という繰り返しで進めていくと、TOEIC800点に必要な英語力を効率的に身につけられますよ。

3. 英語学習を長く続ける方法を学び、習慣化させる

TOEIC対策をしようとしても、日々の仕事や生活に追われ、長続きしないのはよくあること。だからといって、頑張って続けようと無理にやる気を上げる必要はありません。「学習の続け方」さえ把握できればいいのです。

やる気は、時と場合によって変動する要素。やる気に頼りすぎると、やる気がないときに勉強できない状態になり、挫折につながりやすくなります。代わりに、モチベーションに頼らなくても続けられる、習慣形成の方法を学ぶのが有効。たとえば、毎日の歯磨きは生活の一部に組み込まれているため、やる気を出そうとしなくても、継続できていますよね。同様に英語学習も、やる気を出さなくても継続する仕組みをつくることで、習慣化できるのです。

習慣化に関する詳細は、コラム『「英語の勉強が続かない」悩みを解決する8つのコツ』もチェックしてみてください。

TOEIC800点取得に向けたあなたにとって効率的な勉強法は?

以上3つを独学で行なうのは、難しいですよね。どのようにしたら、効率的な勉強法が見つかり、TOEIC800点を突破する道が見つかるのでしょうか。

最も効率的なのは、英語の「プロ」に頼ること。「課題発見」「勉強法の把握」「習慣形成」の3つの方法を、英語の「プロ」から直接学べるのが、英語パーソナルジム「StudyHacker ENGLISH COMPANY」です!

ENGLISH COMPANYでは、「第二言語習得研究(母語以外の言語を習得するメカニズムを明らかにする学問)」や「英語教育」の専門知識が豊富なプロトレーナーが、英語に関するあなたの課題を発見し、課題解決に直結する効率的な勉強法をご提案。そして、人間の行動を科学的に分析する「行動分析学」の理論に基づいた「行動科学マネジメント」の知見に基づき、日々の生活に英語学習を取り入れるための習慣化をサポートします。

ENGLISH COMPANYには、1対1のパーソナルコースに加えて、1クラス最大5名の超少人数制である「中級セミパーソナルコース」もあります。パーソナルコースよりもリーズナブルな受講料でありながら、全2回のマンツーマンでのカウンセリング学習習慣定着のサポートなどが充実しています。TOEIC800点を目指したい、業務における英語力を強化したいなど、同様の目標をもった仲間と切磋琢磨したい方におすすめです。

「英語のプロ」による、きめ細やかな課題発見と、課題を直に解決する勉強法を学び、多忙でも英語学習を継続できる方法を把握することで、TOEIC800点以上達成への道をスムーズに進めるはずです。

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就職や転職においてTOEICで800点を獲得することは、大きなメリットがあるといえます。しかし、TOEICで800点を目指す道のりは、決して簡単ではありません。効率的に800点獲得を目指すには、ご自身の課題を知り、今回紹介した勉強法を適切に進めることが大切です。

「英語のプロ」からのサポートがあれば、TOEIC800点への道のりはさらに短くなります。TOEIC対策のみならず、今後英語力を総合的に向上させていくうえで、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。



参考資料
Council of Europe (2001), Common European Framework of Reference for language learning and teaching. Cambridge, UK, Cambridge University Press.
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