前回のステップ1では、本を読む目的を考えましたが、ステップ2の「予習」では、次のことを行います。

●目次をおもに、著者プロフィールをチェックする
●読み進めるか、読むのをやめるかを判断する

まだ本の中身まではいきませんが、この準備と予習がとても大切なのです。

目次をチェックして、気持ちがのるか、のらないかを確かめる

1冊の本の代金とそれを読むための時間はまさに自己投資。中身を読み始める前に、その本がどのくらい自分の役に立ってくれるのか、知りたいと思いませんか? それを簡単に確かめる方法がこのステップ2の作業です。

具体的には「目次」や「裏表紙にある言葉」「著者のプロフィール」などをチェックします。チェックしてみて「これはいける!」「読みたい!」といった気持ちが、自分にあるかを確かめます。気持ちが湧かないときには、読むのをやめても構いません。

仕事で必ず読まなければならない本や、学校の教科書や資格取得のための基本書でなければ、読むのをやめても、困ることはありませんし、誰かに怒られることもありません。特定の分野を学ぶ必要性があるのなら、もっと読む気持ちが高まる別の本を選び直せばいいのです。

「目次」はその本の章のタイトルや、小さな見出しの集まりです。つまり本の内容が凝縮されています。「裏表紙にある言葉」は、その本の特徴的な内容を表しています。「著者のプロフィール」からは、その人物への興味や、本の内容への信頼性を読み取ることができるでしょう。それらを読んで「これはいける!」「読みたい!」「ワクワクする!」などの自分の気持ちを確かめます

では、そういう気持ちがまったくわき上がってこない場合はどうしたらいいのでしょうか? 答えは簡単。読むのをやめましょう! ステップ2の答えは2つにひとつ。読むか読まないか、です。

そのために一番大事にしてほしいことは、自分の感覚です。読みたいと思えば、読書スピードや学習力、記憶力ややる気も上がります。しかし、読みたくないと思いつつ読み進めていては、いつまでたっても気持ちがのってきません。それでは本から得られるものも半減し、時間が無駄になってしまいます。

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3つの判断基準で、読むか読まないかを決める

目次を見たときのあなたの気持ちは次の3つのうちのいずれかにあてはまると思います。

1. 読みたい!
2. 読みたくないから、読むのをやめる
3. 読みたくないけど、読まなくてはいけない

1の場合は、読むことにあなたが同意している状態です。読書に最適な心がまえができました。次のステップ3へ進みましょう。

2の場合は、早々に読むのを中止しましょう。読みたくない本に時間を使うなんて、もったいない。もっと楽しく、得られるものが多い本を探してください。

3の場合は、嫌な気持ちを解決してくれる魔法の方法があります。

仕事上どうしても必要だけれど読みたくはない本、資格取得のために読まないといけないけれど難解な本などは、気持ちがのらないですよね。そんなときはステップ1に戻れば大丈夫。「読む目的を変える」のです。

最初に設定した「読む目的」では、脳はやる気になってくれないということですから、それを改善します。その本を読みたくなる目的をもう一度考え直し、あなたの脳が活性化して楽しく本を読める状況をつくってください。目的がどのくらい自分にとって大切かによって、読むスピードも理解度も違ってきます。

たとえば「専門職としてのキャリアをアップさせるためには絶対必要だから読む!」、「仕事の知識を大幅アップして、来年のお給料をアップしてもらう!」など、目的を変えると、読みたいという気になりませんか?

また、「速く読みおえて、好きなことを存分にするためにフォトリーディングを使う!」というモチベーションでも、読書スピードがアップするでしょう。「もしこの本をすらすら読めたらどうだろう」と想像し、期待をもってみるという方法もあります。

やる気のないままダラダラと進めると、やっている間の時間は長く感じますし、楽しくありません。効率がわるくなり、成果もなかなか思い通りにはならないでしょう。

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目次をじっくり読むことは目的ではない

ステップ2の作業時間は1分が目安です。目次だけで15ページ以上あるという本もありますが、そういった場合でも、1分以内に目次全体をチェックしてください。また、目次が充実していない本も、資格試験などでは多いので、その場合は本文をパラパラと開いて小見出しなどを見るとよいでしょう。

ステップ2では、目次をじっくり読むことが目的ではありません。目次を確認して、その本を読みたくなるか、その意欲の有無を知ることが大切です

最後に、読みたくない本や興味のない本、資料などを読むときに私が行っている離れ業もご紹介します。

目を思いっきり見開いて、目次をじーっとみてみてください。脳が勝手に「何に驚いているのだろう?」と刺激され、難しい内容でも「興味をもって読もう」と指令を出します。感情と記憶はリンクしていて、感情が動かない限り、記憶はできません。自分の興味があるものは感情が動いて覚えていますが、興味のないものは記憶に残らないのです。ですから、目を見開くことで感情を変えるという方法を知っていれば、どれだけ苦手なジャンルでも読めない本はないのです。

次からはいよいよ、本の中身をフォトリーディングしていきます。

ステップ2でやること
●おもに本の目次、そして補足として裏表紙の言葉や著者プロフィールなどに目を通す
●気持ちがのるかのらないか、その本が目的に合っているか、得られる内容がある本かを確認
●その本を読み進めるかどうかを決定する

■連載『未来が劇的に変化する「フォトリーディング」速読術』一覧はこちら
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