行動しなければ始まらない! 「2分ルール」を徹底したら、“先延ばし癖”がなおった話。

みなさんは、課題やちょっとしたタスク、メールやLINEの返信などをする際、やる気が出ずについ先延ばしにしてしまった経験はありませんか? 「ちょっとSNSを見てから」などといって気づけば時間を消費してしまう、このようなクセは直したいですよね。そこで今回は、「後回しグセ」を克服する方法について実際に試してみた体験談をお伝えしていきます。

人間は後回しにしてしまう生き物

本当はやらなければいけないとわかっているはずなのに「ゲームをしたい」、「YouTubeを見たい」という思いがそれを邪魔します。なぜ人はやらなければならないことを後回しにしてしまいがちなのでしょうか。

このとき、脳内において大脳辺縁系と前頭前皮質の間で下記のような議論が起こっているのです。 脳内で高機能な働きをする前頭前皮質が「いま勉強すべきだ」と指令を送ります。脳内でも原始的な部分である大脳辺縁系は、「ちょっとゲームをしてから」などと欲求を優先してしまい、やるべきことを後回しする原因を作ってしまうのです。そうすると前頭前皮質よりも大脳辺縁系が優位になるため、欲求を優先します。

人は、物事を先延ばしにすると身の危険を含む刺激に対する軽度の不安反応が起こるのです。勉強のどこから手をつけていいのかわからないことなど、面倒で嫌な作業に当たってしまい不快感を感じる、あるいは失敗することを怖いと思ってしまいます。なぜなら、恐れや不安といった危険の可能性を含む刺激に対する闘争、逃走本能をつかさどる部分である脳内の偏桃体が反応するからです。そのため、より理性的な部分である前頭前皮質の働きをおさえつけて、原始的な部分である大脳辺縁系が勝ちます。

2分ルールとは

そんな脳による先延ばしグセをなくすための方法が「2分ルール」です。これは、2分あればできそうなことを種類分けせずに今すぐ実行するというもの。

もともとは「GTD(Getting Things Done)」と呼ばれる個人用のワークフローの管理手法のひとつで、なすべき仕事のリストを何かに記録することで、そのことを頭から追い出し、「覚えなくてもよい」という状態を作り出します。その瞬間に必要な物事に全力で集中できるようにするという目的を持っているのです。

行動を起こすことに主眼を置いており、先延ばしをふせぐためにアクションの引き金を引く、というイメージで捉えましょう。例えば、2分あればできそうなことには以下のようなものがあります。 ・Eメールの返信 ・机の上の掃除 ・必要な電話 ・さまざまな予約 ・ごみ出し ・皿洗い もちろん、これだけではなくさまざまな例があります。重要なのは今すぐに行動を起こすということで、中身はどんなことでも構いません。

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実際にやってみた

ここからは、実際に筆者が生活する中で2分ルールを徹底してみた方法や所感をお送りしていきます。 1番やらなければいけないことを優先したとしてもだらだらしてしまい、小さなことは翌日以降に後回ししてしまうこともしばしば。どんどん先延ばしにしてしまい、気づけば肝心の1番やらなければいけないことでさえなかなか終えられないこともありました。

下記は、ある日の筆者の2分ルール用メモの内容です。1番やらなければいけないことはレポートの課題ですが、それ以外にもなるべく早くやるべきこともあります。 ・スーパーへ買い物 ・教官にメール ・洗濯物を干す ・美容室の予約 ・帰省の切符をとる ・ゴミ出しの準備 ・レポート課題

このメモの中で実際に2分以内でできそうだったのが下記です。 ・美容室の予約 ・帰省の切符をとる ・ゴミ出しの準備 上2つはパソコンでやるので、まずゴミ出しの準備から行います。紙に書くことで「やらなければ」という意識がうまれた上、実際にアクションを起こすという引き金になり、だらだらする時間が減り、レポートや勉強など本当に時間をかけるべきところに時間をかけられるようになりました。

これを習慣にすることで、自然と“やることをやるため”の下地ができてくるでしょう。今日から始められるお手軽な方法です。ぜひ実践してみてください。

(参考) exciteニュース|人生が激変する「2分ルール」とは? 先延ばしグセや心理的不安も完全克服! logmi|「明日やればいいや」はもう卒業–物事を先延ばしにするデメリットとその対処法 nikkei WOMAN Online|やるべきことを「先送りする悪癖」を治す3つの方法

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