試験前になるとなぜか掃除がしたくなってしまいませんか?

掃除だけでなく、試験前に漫画のシリーズを全巻読み直してしまったり、ちょっとだけと始めたゲームがいつもの何倍も面白く感じて夢中になってしまった、という経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

試験前に限らず、大事な課題や仕事が残っている状況でついつい他のことに時間を割いてしまったり、SNSにいつも以上に夢中になってしまうこともありますよね。

こういった行為は一見単純な現実逃避にも見えますが、実はそれだけではなく、自分の心を守るための防衛本能の働きでもあったのです。

獲得的セルフ・ハンディキャッピングとは

セルフ・ハンディキャッピング(Self-handicapping)とは、自分の失敗を外的条件に求め、成功を内的条件に求めるための機会を増すような、行動や行為の選択のことを指す概念。

(引用元:Wikipedia|セルフ・ハンディキャッピング

つまり、何か重要な局面や仕事を前にして、自分にハンディキャップとなるような言動を行うことで、失敗したときの予防線を張ると同時に成功した時の評価を向上させようとする行為です。

その中でも、実際に不利な状況を作り出す“獲得的セルフ・ハンディキャッピング”、言葉だけで予防線を張る“主張的セルフ・ハンディキャッピング”が存在しています。前者の例としては「試験前の掃除」、後者としては「今回全然勉強してないんだよねえ」などと周囲に言いふらす行為があります。

どちらにせよ、失敗した時には「あの状況では仕方ない」となり、自己評価を大きく下げずに済みますし、もしも成功を収めたならば「その状況なのにすごい」と自己評価を大きく上げられることが想定されます。

しかし、セルフ・ハンディキャップは「あいつはいつも言い訳してばっかり」、「すぐに予防線張るんだよな」と、他人からあきれられてしまうこともあるでしょう。

自分の向上心を削いでしまったり、実際に生産性を低下させることを考えても、出来ればうまく抑制したい心理効果だと思います。では、どのようにすればこのセルフ・ハンディキャッピングから逃れられるのでしょうか?

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言い訳は一律”禁止”

セルフ・ハンディキャッピングと言えば仰々しくも感じるのですが、突き詰めていけばやっていることは言い訳に過ぎません。いっそのこと、言い訳全般を禁止するマイルールを作ってしまいましょう。

たとえ事情があって失敗をしたり、他人に迷惑をかけてしまうことがあったとしても、そのような場合には誠意を込めて謝ればきちんと理解をもらえるものです。まそうすることで「潔い」と、自身の評価が上がることもあるでしょう。

また、言い訳を封じるのではなく、あえて最初から”勝利宣言”をしてしまうというのも良いかもしれません。

そうすることで言い訳は一層しにくくなりますし、「なんとしても成功しなければ」という状況に自分を追い込み、いつも以上のパフォーマンスまで期待できます。

いずれにせよ、セルフ・ハンディキャッピングできない状況を作り出すのが大切です。

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部屋の片づけを”禁止”する

部屋の片づけだけではないですが、自分が良く獲得的セルフ・ハンディキャッピングでやってしまうような行為(ゲーム、SNS、録画の一気見など)を、先回りして禁止しておくというのも、時間を無駄にしてしまわないための良い対策となってくれます。

私の場合は、掃除と読書が1番の敵なので、大事な仕事が山積みの時にはそれらを一切禁止します。そうすると部屋も散らかりますし、読みたい本も増えるのですが、その分「全部片付いたら大掃除するぞ!」、「時間が出来たら好きなだけ本を読むぞ!」と、むしろ前向きのモチベーションさえ生まれました。

憂慮すべきは、何となくだらだらと他のことをしてしまって時間がなくなることですから、そこの部分をピシッと締めてとりあえず仕事に取り掛かるだけでも、その後のペースは間違いなく向上してくれるでしょう。

***
あらゆることをきちんと完璧に処理していくのは案外難しいものです。気が緩んでもしまいますし、油断だって生まれてきます。だからこそ「ここだけは決める!」というポイントを予め用意しておくことが物事をきっちりとこなすのに肝心なことになるでしょう。

(参考)
Wikipedia|セルフ・ハンディキャッピング
Mickipedia|セルフ・ハンディキャッピングに陥らないためには
キャリアコンパス|錦織圭も克服!? セルフ・ハンディキャッピングを乗り越える4つの方法