最近、本は読みましたか? 最後に読書をしたのはいつでしょうか。

知識を深め、見聞を広げてくれる読書。仕事や勉強をするうえではもちろんのこと、知識の引き出しが増えるのでコミュニケーションにも役立ちます。とはいえ、きちんと本を読みたいという気持ちはありつつも、なんとなく億劫だったり、通勤・通学などのスキマ時間や帰宅後の空き時間には、ついついスマートフォンをいじってしまったり……、という人も少なくはないでしょう。

そこで今回は、そんなあなたがたまらなく本を読みたくなるような読書のメリットと、あのリーダーたちが愛した本をいくつかご紹介します。本を読むって、本当にいいことづくめなんですよ。

活字に没頭してストレス軽減

英サセックス大学が、テストやエクササイズによって上昇した心拍数や緊張した筋肉などのストレスレベルが軽減する経過を観測したところ、読書によって軽減されるストレスは68%だったとのこと。なんとこの数字、音楽鑑賞、コーヒー、ゲーム、散歩によるストレス軽減度を上回っているんです。

そのようなことから、通勤・通学の電車内や、寝る前のリラックスタイムに読書をすることにより、ストレスを軽減して疲れを癒してくれると考えられます。また、読んだ内容をしっかり覚えておきたい場合は、就寝前に読むのがおすすめ。なぜならば、記憶は寝ている間に定着するからです。心身をリラックスさせて、おまけに知識をしっかりと植えつけるためにも、就寝前の少しの時間を読書にあててみるのはいかがでしょうか。

でも、これだけではありません。まだ読書には“いいこと”があるんですよ。

yoko815
苦手の文法を克服! TOEIC815点を獲得し、国際会議でスピーチ。英語力を大きく変えた3ヶ月の科学的トレーニング。
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本を読む人の人生は、約2年長い

米イェール大学の研究チームは12年間に渡って「本を読むことの健康効果」調査を行い、週に3時間半以上読書をする人は、全く読まない人よりも死亡率が23%低いと結論づけました。読書時間が3時間半に満たない場合でも17%低くなるのだとか。そしてまた、読書をする人は、読書をしない人に比べて2年ほど長生きすることも明らかになりました。

このような結果をもたらす理由は、読書をすることで認知機能が高まるからなのだとか。実は多くの一般的な病気は、認知機能の低下が影響すると言われています。イェール大学ハスキンス研究所のケン・パーク所長は、「読書によって脳は鍛えられる。脳機能が向上すれば、さまざまな健康効果を得られる可能性がある。」と伝えています。研究チームによると、読書による十分な効果を得るためには1日30分以上の読書が効果的とのこと。

ちなみに、読むという行動はもちろん電子書籍でもできますが、電子書籍よりも、手にとりページをめくりながら読む印刷された書籍の方が、ストーリーの順序をよく覚えられるそうです。つまりそれは、紙の本のほうが脳を活性化させるということを意味しています。

1日たった30分でストレスの軽減も認知機能の向上もできる読書。自分の健康のためにも、通勤・通学時間はスマホをしまって、印刷された実際の本を開いてみてはいかがでしょう。30分だけと思えば、続けられそうな気がしてきませんか?

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何を読めばいいかわからないという方へ 「あのリーダー」の愛読書をご紹介

「読書がいいことづくめなのは十分わかったけれど、何を読めばいいのかわからない」という方は、世界的に有名なリーダーたちの愛読書に触れてみるのも手ですよ。もしくは、自分が目標にしている人の愛読書を選んでみるのもいいかもしれません。

例えばオバマ、リンカーン、トルーマン、ビル・クリントン、フランクリン・ルーズベルト、ジョージ・W・ブッシュ……。アメリカの歴代大統領は、みな読書家だらけです。中でもリンカーンは十分な教育を受けずに育ちましたが、読書を頼りに独学で勉強をして多大な知識を蓄え、歴代大統領の中でも未だに絶大な人気を誇っています。それに、演説の名手として有名な彼の表現力は、読書によって培われたとも言われているんですよ。

では、そんな一国のリーダーや、大企業のプロジェクトリーダーなど、さまざまな「リーダー」の愛読書をご紹介していきましょう。

・エイブラハム・リンカーン 『マクベス』(シェイクスピア著)

リンカーンの愛読書はシェイクスピアの『マクベス』。『ハムレット』『オセロ』『リア王』に並ぶシェイクスピアの四大悲劇の一つです。

実在するスコットランド王マクベスをモデルとした本作品は、主君を暗殺したマクベスと貴族らの復讐劇。戯曲は読みづらそうで抵抗があるという方は、物語形式に改作されたものを読んでみてはいかがでしょう。

・バラク・オバマ 『自己信頼』(ラルフ・ワルド・エマーソン著)

オバマ前大統領の愛読書として頻繁に挙げられるのが、19世紀を代表する思想家ラルフ・ワルド・エマーソンの代表作『自己信頼』。

エマーソンはハーバード大学を卒業後、教師と牧師を経たのち執筆や講演を行っていた思想家です。奴隷制度に断固反対していたことでも知られています。この本を読むことにより、本がもたらす数々の恩恵を得られるだけではなく、初の黒人大統領であるオバマ前大統領の思想の根本を探れるかも?

・ジェフ・ベゾス 『日の名残り』(カズオ・イシグロ著)

Amazon.comのCEOであるジェフ・ベゾスの愛読書は『日の名残り』。第二次世界大戦後の英国を描いた作品です。

ジェフ・ベゾスはノンフィクションよりもフィクションから多くを学んだとのこと。現実の世界を忘れられるフィクションはストレス緩和にもぴったりですね。カズオ・イシグロは長崎県出身の日系イギリス人。世界中から人気を集める作家のひとりです。ちなみに筆者も個人的に、同氏の作品が大好きです。

・ビル・ゲイツ 『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著)

マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツは、青年期からの愛読書としてこの作品を挙げています。高校を退学になった少年がニューヨークを放浪する様子が、砕けた口調やスラングを用いて語られる物語。少年の目を通して描かれる歪んだ大人たちや社会、それらに対するフラストレーションが痛いほどに伝わる名作です。個人的にも強くお勧めしたい一作です。

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1日ほんの少しの時間でも、電子機器を置いて、本の世界に浸ってみては?

(参考)
日刊ゲンダイDIGITAL|「スマホより6分間読書」 精神科医が薦めるリラックス術
ITmedia ビジネスオンライン|読書で「寿命が伸びる」のは本当か
THE WALL STREET JOURNAL|歴代大統領休暇中の読書―読書家だったリンカーン 近年の大統領は?
The Telegraph|Reading ‘can help reduce stress’
NEWS PICS|アメリカ歴代大統領の愛読書12選:リンカーンからトランプまで
NEWS PICS|世界屈指のビジネスリーダー「私の愛読書」10選
wikipedia|ラルフ・ワルド・エマーソン