PDCA×○○の組み合わせで勉強はもっとはかどる! 勉強の効率を上げる3つのヒント

カフェで勉強している女性

「目標を立てても、なかなか達成できない」
「意気込んで勉強を始めても、いつも中途半端に終わってしまう」
「復習はしているのに、成績が伸びない」

このようなお悩みを抱えているなら、“ひと手間加えたPDCAサイクル” を普段の勉強で回してみませんか?

PDCAサイクルといえば、計画(Plan)→実行(Do)→確認(Check)→改善(Action)の流れで物事の質や効率を上げるというもの。このよく知られたメソッドに別のメソッドを組み合わせて勉強に取り入れると、いっそう勉強がはかどるのです。筆者の実践を交えながら紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【ライタープロフィール】
YG
大学では日韓比較文学を専攻し、自身の研究分野に関する論文収集に没頭している。言語学にも関心があり、文法を中心に日々勉強中。これまでに実践報告型の記事を多数執筆。効果的で再現性の高い勉強法や読書術を伝えるべく、自らノート術や多読の実践を深めている。

「Plan × SMARTの法則」で目標達成に近づく

「勉強の目標を立てても、いつも達成できない」と悩んでいるなら、計画(Plan)の段階でSMARTの法則を意識してみましょう。目標の達成に近づけますよ。

SMARTの法則とは、目標設定のためのフレームワークのこと。SMARTは以下の5つの要素の頭文字です。

  • Specific(具体的である)
  • Measurable(測定可能である)
  • Achievable(達成可能である)
  • Related(上位目標と関連する)
  • Time-bound(期限が定められている)

(引用元:HRドクター|「SMARTの法則」を使った目標設定とは?具体例とフレームワーク

ではなぜ、目標にこの5つの要素が必要なのでしょうか?

SMARTを意識しない目標は「願望や夢に近いものになってしま」うと語るのは、人材育成に関するセミナーを多数行なう株式会社ジェイック常務取締役の近藤浩充氏。その場合「目標達成の確率は低くなる」と指摘します。(カギカッコ内引用元:同上)

反対に、SMARTの5要素を意識すると、達成すべきゴールやその期限を具体的に決めることになるので「精度の高い計画を立てられる」とのこと。また、達成可能な目標とすることによって「目標達成のモチベーションが高まる」メリットも。たしかに、いくら頑張っても達成できそうにない目標に対しては、なかなかやる気が湧かないものですよね。(カギカッコ内引用元:同上)

実際に、SMARTの法則を用いて目標を考えてみましょう。「試験に合格する」という漠然とした目標をSMARTを意識した目標に変えてみると、こうなります。

来月ITパスポート試験を受ける。もしダメでも、来年は必ず合格する。合格したら、それを活かして転職する

来月や来年といった期限と、合格したい試験の名前を明記。さらに、合格後どうしたいのかという上位目標も付け加えました。「来月はダメでも来年は」と、達成可能な範囲で目標を定めています。

「目標を立ててもどうせ達成できない……」とお悩みだった方は、ぜひ目標の立て方を変えてみてください。きっと達成しやすくなりますよ。

机にノートを広げて勉強している女性

「Do × パレートの法則」で勉強効率が上がる

「目標を立てて勉強を始めても挫折しがち……」そんなお悩みがあるなら、実践(Do)の段階でパレートの法則を意識してみてください。勉強の効率がぐんと上がるでしょう。

パレートの法則の意味について、やさしいビジネススクール学長で経営学者の中川功一氏がこう解説しています。

パレートの法則によれば、問題の80%は一部の要因から生じるとされます。

したがって、問題の原因やパターンを分析して上位20%の主要な問題を特定し、それらに重点的に改善策を実施することで問題点が改善されると言えるでしょう。

(引用元:やさしいビジネススクール|パレートの法則とは?概要から応用方法まで解説 ※太字は編集部が施した)

これは経済現象の法則ですが、日常生活にも当てはまります。たとえば、たくさん服を持っているのに、いつも似たようなコーディネートになってしまうのは、限られたお気に入りの服ばかりを着回してしまうから。このように、パレートの法則は、ごく一部の要因が大きな影響を与える傾向を指しています。

そんなパレートの法則を勉強に応用する方法を考えてみましょう。今回例に挙げるのは読書です。

本を読む際、文章を最初から最後まで読み、本の内容をすべて把握しようとすると、読解力がいるだけでなく、かなり時間がかかります。そこで、目次を活用しましょう。

目次に書かれている文字は、本全体からするとわずかな量です。しかし、そのわずかな箇所には本の重要な要素が詰まっているので、目次を見るだけで本の内容を俯瞰でき、どこに何が書かれているかを把握することが可能。おのずと、自分にとって重要な、本当に読むべき箇所をすばやく探し出せるのです。

『思考法図鑑』著者で、人材育成・組織変革コンサルタントの小野義直氏も、「いきなり読み始めるのではなく、まずは目次を見ながら大体の構造を予測しましょう」と述べています。そのうえで「この章ではこれを拾おう、という目的を整理」するといいとのこと。(カギカッコ内引用元:THE21オンライン|「目次から読め」が読書に有効である本当の理由

この読み方なら、自分に必要な内容を短時間で理解できます。最初から最後まですべて読むのに比べ、格段に読書効率は上がるでしょう。本一冊を丸ごと読まないので、挫折してしまうこともなくなるはずです。

本を読んでいる2人の若者

「Check・Act × YWT法」で振り返り上手になれる

「復習しても点数が伸びない……」と悩んでいる人は、勉強したあとの評価(Check)と改善(Act)の段階で、YWT法を取り入れてみましょう。復習の精度が上がり、成績が伸びやすくなるはずです。

YWT法とは、次の3つの項目を紙一枚に書き出して行なう振り返りのメソッドです。

  • 「Y(やったこと)」
  • 「W(わかったこと)」
  • 「T(次にやること)」

(カギカッコ内引用元:日本能率協会コンサルティング|YWT(やったこと・わかったこと・次にやること

たとえば、試験前に行なった勉強についてYWT法で振り返る場合、紙に書き出す内容は次のようになります。

  • Y(やったこと):試験前にどんな勉強をしたか
  • W(わかったこと):その勉強によってどのような結果が出たか
  • T(次にやること):今回の結果をふまえ、次回の試験勉強では何を改善すべきか

この方法を使うと、自分がやった勉強の仕方が適切だったかどうか、次の機会に向けて何をどう改善すればいいかを、スムーズに考えられるのです。

ここで、筆者によるYWT法の実践例を紹介しましょう。大学のロシア語の授業で小テストがあったので、そこで間違えた問題について振り返りました。

紙を3分割し、Y(やったこと)、W(わかったこと、T(次にやること)の欄を作成。Yから順に具体的な内容を書き込んでいったものがこちらです。

筆者が勉強の振り返りのために書いたYWTの表

まずY欄には「参考書付属のミニテスト実施」と記入。次にW欄に、小テストで間違えた単語や例文とともに、なぜ間違えてしまったかの理由もあわせて記入しました。最後のT欄には、間違えた単語の関連語や応用できそうな単語を書き込んでいます。

筆者はこれまで、別の単語と混同して覚えたり、同じ単語を何度も間違ったりしていたのですが、YWT法で「なぜ間違えてしまったのか」「どうすれば間違えなくなるか」を考えたおかげで、個人で行なった復習テストでは間違えずに答えられました

「間違えた問題を解き直したりメモしたりしても、なかなか成績が伸びない……」と感じているなら、ぜひYWT法で振り返りをしてみてください。自分の学習状況を把握し、間違えた原因を突き止められれば、適切な対策を打てます。次に同じ問題が出たら、自信をもって回答できるはずですよ。

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勉強の効率を上げるために、PDCAサイクルのなかで行なってみるといいひと手間について解説しました。ぜひ実践して、みなさんの学習効果をさらに高めてみてください。

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