みなさんは勉強をする際、集中モードにすんなりと入ることができますか?

やる気がなかなか出なかったり、仕事で疲れていたりして、せっかく空けた時間を無駄にしてしまっていることがあるかもしれませんね。

社会人であればスキルアップのためにスキマ時間に勉強することもありますが、せっかくの貴重な時間はできるだけ有意義に使いたいものです。そこで今回は、勉強の効率を上げる勉強「前」と「後」の過ごし方についてお伝えします。

勉強は「はじまり」と「おわり」が大切

いろいろと勉強方法を試行錯誤しているにもかかわらずうまくいかない、成果が出ないという方は少なくないのではないでしょうか?

それは、勉強前後の過ごし方に問題があるからかもしれません。勉強の効率をあげるためには、勉強中さえきちんと取り組んでいれば良いという訳ではないのです。

例えば、勉強を始める前に「勉強したくはないけどやらなきゃ」と考えていたとしましょう。そのような状態で勉強を始めても、大して集中できず頭も回らないのはもっともなことですよね。

また、スマホによく手を伸ばしている人は注意をした方が良いかもしれません。東北大学の調査によれば、スマホの使用後30分から1時間は前頭前野が十分に働かない状態となるため、本を読んだとしても理解が追いつかないことがあるのだそう。長時間学習ができていたとしても、このように勉強中以外の時間における過ごし方を軽視したせいで、勉強内容が身に付いていないということがあり得るのです。

実は、勉強中のみならず勉強を始める前や終わった後の過ごし方にも勉強の効率を上げる重要なポイントがあります。次にご紹介するそのポイントを踏まえれば、効率が悪くなってしまうことを避けられるでしょう。

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勉強「前」にやること

私たちが勉強「前」にできる、学習効率を上げる過ごし方にはいったいどのようなものがあるでしょうか?

さいたま市教育相談センター所長の金子保氏は、「自律訓練法」という手法が集中力を高めるのに効果的であると伝えています。その方法は、以下の3ステップです。

1.左に大きな丸、右に小さな点を書いた紙を用意する
2.できるだけ瞬きをせずに左の大きな丸を15秒間見つめる
3.見終わったらすぐ右の点に目線を移す

右の点の周りに白い輪が見えたでしょうか? 白い輪、つまり左の大きな丸の残像がきれいに見える時、なんと集中力が高まっていることを示す脳波が出ているのだそう。もし見えなかったのであれば、ステップ2からもう一度やり直してみてください。

これだけで集中力があるのかどうかが簡単に分かります。自分の集中力の高まりが可視化されれば、より意欲的に取り組むことができますよね。勉強を始める前には毎回、これらの一連の動作を行なってみてはいかがでしょうか。

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勉強「後」にやること

では、勉強「後」の場合はどうでしょう。資格コンサルタントで自身も90以上の資格を持つ高島徹治氏によれば、勉強後はすぐ眠るようにすると記憶を定着させやすくなるのだそう。

その理由は、心理学の「逆行抑制」という概念にあるようです。「逆行抑制」とは、先に勉強した教科の後に異なる勉強をすると最初に勉強した方の記憶の定着が妨げられることを指します。つまり、例えば日本史の後に世界史の勉強を続けて行うと、先に日本史で覚えたことが記憶にあまり残らない可能性があるのです。「今日はもう終わり」と寝てしまう方が、勉強した内容を定着させることができますよ。

そうは言っても、1日に複数の教科を勉強するという日もあるでしょう。その場合は、必ず間に休憩を挟むようにしてください。ただし、席を離れる前にやっておきたいことがあります。次に勉強する教科とその目的について確認しておくことです。休憩後のことを事前に考えておかなければ、休憩がだらだらと伸びてしまう可能性があります。実際、そのような経験をされたことのある方は多いのではないでしょうか。きちんと切り替えができるよう、勉強を中断する際は戻った後の行動を想定しておいてください。

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勉強前後の過ごし方についてあまり気にしたことのなかった方も多いでしょう。ご紹介した方法を実践すれば、たとえ勉強内容は同じであっても周囲と学力の差をつけることができるようになりますよ。

(参考)
横田晋務著,川島隆太監修(2016),『2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣』,青春出版社
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