みなさんは、ご自身の職場や学校に嫌いな人はいらっしゃいますか。嫌いな人とは一緒にいたくない、なるべく関わらずに過ごしたいと感じることもあるかもしれませんね。しかし、まったく付き合わないという選択をする訳にもいかないでしょう。

どうしても嫌いな人と付き合わなければならないのなら、逆にその関係を仕事に活かせるようになりたいものです。そこで今回は、「華僑」から学ぶ、嫌いな人とあえて付き合うメリットとその方法についてお伝えしたいと思います。

嫌いな人と付き合うことの重要性

普通であれば、自分の嫌いな人とは離れていたい、関わりたくないと考えますよね。しかし、たとえ嫌いな人とであっても、ある程度の付き合いは続けておいたほうが良いのかもしれないのです。具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

1. 想定外のリスクを減らす
自分と気が合う人や同じ価値観の人と付き合うのは楽ですよね。そのような人と一緒に行う仕事なら、おそらく作業もスムーズにこなせるでしょう。しかしその一方で、考え方に偏りが生じ、想定し得るリスクの幅が狭くなってしまう可能性も出てきます。自分の嫌いな人は、おそらく自分とは価値観が違うことが多いはずですから、リスクヘッジの点では、嫌いな人と仕事をするほうが効果的だと言えるのです。

2. 「自分軸」を持つきっかけになる
もし嫌いな人が職場にいる場合、その人に振り回されて作業の効率が落ちるのは、とてももったいないことです。それにもしかすると、互いに悪口を言ったり言われたりして、他の人にまで悪影響が出てしまうこともあるかもしれません。しかし、嫌いな人に対してどうしても納得のいかないことをどのように受け入れるのかについて考えることは、柔軟な思考を育むチャンスとなります。自分が持つ軸をぶれさせないようにするために役立つのです。

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嫌いな人とあえて付き合う「華僑」の考え方

嫌いな人と付き合う際に参考にしたいのが、「華僑」と呼ばれる人々の処世術です。デジタル大辞泉によれば、「華僑」は次のように説明されています。

中国国籍を保持したままで、海外に移住した中国人およびその子孫。

(引用元:コトバンク|華僑

歯科医療機器の販売を行う株式会社前仲原物産代表取締役社長の大城太氏によれば、華僑と呼ばれる人は、付き合う人々を選ぶことがないのだそう。むしろ、自身と他人との違いを積極的に取り込み利用するのだと言います。

「利用」という言葉は、もしかすると少し聞こえが悪いかもしれません。しかし、異なる文化や価値観を受け入れて生かしていこうという華僑の姿勢は、ビジネスの世界でも非常に大切なものなのです。

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嫌いな人と付き合う方法

では、私たちはどうすれば嫌いな人とでも上手に付き合うことができるのでしょうか。具体的な方法をご紹介したいと思います。

1. 自分の味方を増やす
セルフコーチングコンサルタントである早川優子氏によれば、自分の味方になってくれる人や応援してくれる人がたくさんいれば、自然と嫌いな人のことが気にならなくなるのだそう。

味方を増やすためには、周囲の人に自ら積極的に働きかける必要があります。とは言っても、嫌いな人が孤立するよう根回しをするという訳ではありません。受け身の姿勢のままでいるのではなく、自分から挨拶をしたり、自分の持っている知識や情報を惜しみなく与えたりすることによって、もし嫌いな人と険悪な雰囲気になってしまったとしても、周囲の人が自分の力になってくれる可能性が高まるでしょう。

確かに、嫌いな人についてなんとも思わないようになると、これまで嫌いだと思っていた人のことを客観的に見られるようになりますよね。そうすれば、その人に対してまた異なる解釈ができるようになるはずです。むしろ良いと感じられる点さえもしかすると見つかるかもしれません。

2. 「陰」と「陽」の立場を利用する
ここで用いる「陰」の立場とは「何をしているのかが分からない状態」を指し、「陽」の立場は「何をしているのかが明らかである状態」を表しています。この「陰」と「陽」の2つの立場を使い分けると、嫌いな人と割り切った関係を築くことが可能となるのです。

例えば、自分の嫌いな人が、職場で言われたことしかやらない、自社の事業成果にも無頓着な同僚だったとしましょう。その場合、目立つことが少ないため、普段は「陰」の立場にいることになります。そうすると、ミスをしても責任を追及されることはほとんどなく、同僚もその立場に甘んじています。

しかし、その同僚を「陽」の立場に出したとしたらどうでしょうか。1つの方法として、重要なメールのCCには毎回同僚の名前を入れておくようにします。そうすれば、多少なりとも責任を負う立場にその同僚は立たされるため、仕事に精を出すようになるかもしれません。

このように、相手の立場を少しずつ変えていくことで、仕事に対する姿勢や言動などを、多少なりとも変えることができるかもしれないのです。嫌いな人がいる場合には、避けるのではなく、自ら積極的に働きかけてみるのも1つの対策となります。

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みなさんも、ぜひお伝えした方法を試してみてください。たとえ嫌いな人と一緒であっても、きっと仕事が捗るようになりますよ。

(参考)
日経ビジネスONLINE|予防が最善! 華僑は厄介な3人に先手を打つ
日経ビジネスONLINE|苦手な人間ほど好んで利用するから華僑は儲かる
ITmediaエンタープライズ|一生お金に困らない「華僑」の思考法則
HUFFPOST|嫌いな人から学ぶこと〜嫌いな人と上手く付き合う方法〜第1回:嫌いな人から学ぶ
コトバンク|華僑