英語も、経済学も、理系教科も! "速さ" と "記憶" を両立できる『高速繰り返し読み』の圧倒的効率

みなさんの家にホコリをかぶってしまった参考書はありませんか?

また、経済学や物理学の専門書、英語の文法書など、いかにも難しそうで分厚い参考書をなかなか読み進めることができず、苦しめられている人は多いのではないでしょうか?

できれば読まずに過ごしたいものですが、社会人の方なら昇進のために資格を取らなければいけなかったり、学生の方であれば、試験のたびに何冊もの参考書や教科書を読まなければいけないものです。

しかし、もしも圧倒的な速さで参考書を読み切り、内容まで十二分に定着させる方法があるとしたらどうでしょう。

多くの人がよく勘違いをしていますが、どんな勉強でも才能が必要になることはまずありません。“続ける仕組み”と“効率的な勉強法”を確立するだけで望む場所まで到達できるのです。

続ける仕組みについては下記をご覧ください。 ・“続ける” 方法は確実に存在する。TOEIC980点、米国の大学合格を勝ち取った「勉強を続ける仕組み」

今回は、一般に難解とされる専門書、参考書をいかに短時間で読み切り、内容を記憶するのかという超速勉強法についてのお話です。

速さ・記憶を両立するカギは、“適当に”を“何周”も繰り返すこと

速さ・記憶を両立する勉強法とは、山口真由さんが著書「東大首席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」で紹介されている方法です。

その方法とは、“さらさら読むこと”を“何周もする”という高速読みをするもの。この勉強法を聞いたことがある方もいるかとは思いますが、実践しようとすると、理解できていないのに次から次へとページをめくっていくのは気持ちが悪いと感じてしまうのではないでしょうか?

しかし、この方法は勉強が苦手な人が陥りやすい2つの問題点を解消してくれているのです。

高速読みが解消する従来の読み方の問題点とは

勉強が苦手な人が陥りやすい2つの問題点があります。

1.暗記しようとしながら、参考書の細部にまで目を通す。 2.1の結果、進むペースが遅くなり、参考書の前と後のページのつながりがわからない。

従来の読み方では、勉強するとなるとどうしても端から端まで記憶しながら読もうとしてしまいます。

しかし、参考書の構成法に注目してみると、著者は読者が理解できるようにいくつかの説明や具体例を用意してくれていることがわかります。そこで、高速読みをすることでそれらの部分に即座にたどり着くことができるのです。

その結果、自分で考える時間を大幅に短縮することが可能になります。これで、理解を犠牲にすることなく短時間で読みきることができますね。

また、初めて読む参考書では、著者の説明の流れや論理と論理の関係性が把握できていない状態のまま読み終えることが多いはず。

従来の読み方では、1ページごとに多くの時間を割くため、把握できるまでにかなりの時間を要してしまいます。把握する前にあきらめてしまうこともしばしば。

しかし、短時間で何周も読むことによって、この問題を解決することができます。最初に難しい問題があったとしても、その先に説明や具体例があるので、問題を考えてしまうのではなく、読み進めて説明や具体例にたどり着いてしまえばいいのです。

しかも、脳は何度も出会ったものを覚える習性があります。高速読みをして、何周も参考書に目を通すことがで参考書全体の内容の定着度をあげることが可能になるのです。

ここでのポイントは2つ。 1.分からないからこそ読み進める 2.参考書の構成を把握した状態で何周もする

このポイントを押さえて、参考書を読み進めることが何よりも大切です。

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理系科目、経済学への応用

私は、この方法を用いることによってTOEIC980点を獲得することができました。

英語は、歴史や法律といった文型科目と同じで1つ1つの概念が独立していますから、参考書を読んでいてわからない部分があったとしても最初から最後まで読み通してしまっても大丈夫なのです。これを繰り返すことで、分からなかった部分は周回を重ねることによって理解することができるようになっていきます。

しかし、物理や数学などの理系分野や計量経済学などの論理や計算式で埋められた本を読むときは、定義式や数式概念の記憶が薄れるとその先がドミノ倒し的に理解できなくなり、時間のロスが発生してしまいがちです。そんなときは、少しだけ読み方を変えるようにしてみましょう。

私が実践しているのは、“50ページ進むごとにそれまでにやった50ページを読み直す”という方法です。

「P.1-50、P.1-100、P.51-150、P.101-200」という順序で読み進めていきます。一見、時間がかかりそうに思えますが、1周目で2周している状態となるので、ある一定ページを読み進めて理解がおぼつかなくなってきても、これだけで驚くほど新出の数式や理論が理解できるようになるのです。

このときに大切なことは、違う本に手を付けないこと。繰り返し読むメリットが消滅し、また一から振り出しに戻ってしまいます。

参考書であってもさらさらと読み、何周もすることによって補う“7回読み勉強法”は本当にオススメです。私は、理系分野の時こそ少々読み方を変えますが、公務員試験の文系科目を勉強する際は本当にお世話になっています。ぜひ、実践してみてください。

では最後に、私が勉強する時の基本方針を皆さんにお伝えしておしまいにしようと思います。

「完璧をめざすよりまず終わらせろ。」

(引用元:グレッグ・マキューン著,高橋璃子訳(2014),『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』,かんき出版.)

(参考) 山口真由著(2014),「東大首席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」,PHP研究所 山口真由著(2014),『誰でもできるストーリー式記憶法』,KADOKAWA/角川書店 グレッグ・マキューン著,高橋璃子訳(2014),『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』,かんき出版

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