半年後や一年後など、少し先の目標に向けて、息の長い勉強をしなければならないとき。どうしても途中でモチベーションが低下してしまうことがあるでしょう。

大学受験や資格試験に向けた勉強はその好例です。「あと一年もある」「まだ○ヶ月先」と思えば思うほど、やる気をずっと継続するのは難しいもの。最初の熱が冷めた頃、「合格できるだろう」といった慢心や「まだ先だから大丈夫」といった余裕が中だるみを引き起こします。

このコラムでは、そんな中だるみとしっかり向き合い、乗り越えていく方法を紹介します。

目標達成の魅力を再確認する

中だるみに陥る原因は、途中で目標が見えなくなり、やる気がなくなってしまうこと。

ですので、最近なんだかやる気が起きないなというときは、原点に戻る覚悟で目標を再確認してみてください。どうしてその目標に向かって頑張っているのか、目標を達成すればどんないいことがあるのか、もう一度思い出しましょう。

例えば、「英語の勉強を頑張ると決意したのは、TOEICで高得点をたたき出して海外と関わる部署に異動し、海外出張をバリバリこなしたいという思いがあったからだ」といったように、目標を立てた当初の気持ちを思い起こすのです。また、その道を行く憧れの先輩の話を聞いてもいいかもしれませんし、特に大学受験生であれば、志望する大学に実際に足を運んでみるのもいいでしょう。筆者も、中だるみ絶頂期に大学のオープンキャンパスに行き、勉強するぞという気持ちを再燃させました。

最初に目標を設定した時のように強い意志を持つことができれば、やる気が生まれ中だるみを脱することができるはずです。

couple
TOEIC600点台のご夫婦が二人とも850点オーバーに! 科学的トレーニングで英語力急上昇。
人気記事

目標は細かく設定する

長い期間モチベーションを維持するのが難しい場合は、細かく区切った目標を設定することをおすすめします。

どんなに達成したい目標があっても、遠い先のことは達成イメージがわきにくいもの。遠い目標だけでなく近い目標も合わせて設定しておけば、目標達成までの道のりが見えてきて、やる気が出てきますよ。明日が締め切りのレポートには取り組めても、1ヶ月後が締め切りのレポートを放っておいてしまう……そんな心理状態と一緒です。

もし「1年後に○○検定1級に合格する」という遠い未来の目標があるなら、それを達成するまでの間にどんなことを達成すべきなのかを考え、「半年後の試験でまずは2級を取る」といった近い未来の目標を設定してください。

こまめに目標を設定し、それを達成する過程を繰り返すことは、脳に報酬物質であるドーパミンの放出を促します。それによって気分がよくなるので、モチベーションが持続するのです。

遠い目標に向けて、近い目標も合わせて設定する。目標が漠然としているなら、達成までのステップを具体化する。こうすることによって、成果を上げやすくしましょう。

nakadarumi-norikoeru02

復習で現状をキープする

中だるみの時期は、どうしても気が散ってしまい勉強に集中できない時期。そんな時は、無理に新しいことを学んだり、一生懸命勉強して成績を上げようと意気込み過ぎたりせず、今まで学習した範囲を完璧にする復習の期間にあててみてください。

勉強の手を抜いてしまうと、それまでの努力が失われかねません。最低限現状をキープすることは心がけてください。新しい勉強やステップアップのための勉強をするには、やる気や集中力が必要です。そのようなハードな勉強は中だるみを脱する時期まで寝かせておいて、中だるみの間は比較的頭を使わないブラッシュアップに取り組みましょう。

復習をしっかり行い苦手を克服しておくことは、追い込み時期に成果を上げるためにとても有効です。中だるみをただ無駄にせず、その時期に合った勉強に取り組んでください。これこそが、中だるみとの上手な付き合い方ですよ。

***
中だるみは誰にでも訪れるもの。そんな中だるみにどう向き合い対処していけばよいかを紹介しました。
やる気が持続できずくじけそうになるかもしれませんが、目標達成に至るまでに誰しもが通る道だと心得て、上手く乗り越えていきましょう。

(参考)
猪俣武範著 (2016),『ハーバード×MBA×医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法』,ディスカヴァー・トゥエンティワン.
Study Hacker|大きな目標より、小さな目標。 東大生が実践していた「スモールステップ勉強法」
ネイティブコーチのメモ帳|人は小さな成功体験を得れば得るほど「生産性」や「創造性」が高まる
田村康二著(2007),『「超集中」仕事術―できる人ははじめの3分間で「集中力」を頂点に持っていく』,すばる舎.