人生は "リーグ選" である! シリコンバレー流・負け試合を活かすキャリアアップ術

皆さんは、失敗を恐れずチャレンジできるタイプでしょうか? それとも、尻込みしてしまうタイプでしょうか?

将来がかかった進路選択の場面や仕事で大きな決断をする場面になると、先々のことが心配になって思い切って行動できない、ということもあるでしょう。その不安をかき消すために、必要以上に多くの人に意見を求め、結局無難な決断をしてしまうことはありませんか?

でも、失敗を恐れる必要はありません。長い人生の中で、たかだか一度や二度の失敗が大きく響くことはまずありえないからです。人生は、一度失敗したらおしまい…、という「トーナメント戦」ではありません。

そう教えてくれるのは、企業再生コンサルタントとして活躍する加藤崇氏です。

どうやら日本の若い人は人生やキャリアを「トーナメント戦」だと考えているようだ。(中略)ところが米国シリコンバレーで成功してきた起業家たちを見ても分かるように、初期の失敗や挫折がどれだけ彼らの後の人生を豊かにしたかを考えたとき、人生やキャリアは「リーグ戦」だと捉えるほうが、より合理的ではないかと思うのだ。なぜなら、人生をトーナメント戦だと考えた瞬間から、人は「負けない試合」をしようとするからだ。(中略)ところが、人生を「リーグ戦」だと考え始めた瞬間から、人は一つひとつのゲームを思い切り戦い、そしてむしろ負けたゲームから何かを学び、次に活かすことでゲーム全体の勝率を上げようとする。

(引用元:加藤崇(2014), 『未来を切り拓くための5ステップ: 起業を目指す君たちへ』, 新潮社)

今回は、失敗を恐れずに行動するための心構えをお教えします。

リスクを取らなきゃ成功できない。

宝くじは、買わなければ当たりません。外出しなければ交通事故に遭う心配もないでしょう。つまり、リスクを取らなければ決してリターンは返ってこない、ということになります。

こうした日常的な例では分かることなのに、ビジネスや意思決定の場では多くの人がノーリスクで安定な道がある、と考えてしまいがちです。

知っておくべきことは、リスクを取らない人間には、リターンを得る資格はない、ということです。成功している人を見て「俺だってやればできたんだ」「自分だってチャンスがあればできたはずだ」と言っている人に限って、いつまで経ってもリスクを取ることはありません。厳しい言い方かもしれませんが、リターンが得られないのは、自分の行動の結果であることを認識すべきでしょう。

(引用元:K-ZONE money|「リスクを取らない人にリターンを得る資格はない」

「失敗しない最良の方法は、行動しないことだ」という有名な言葉がありますが、全くもってその通り。アクティブな行動無しに、結果は生まれないのです。

「リスクが取れない」弱い自分に気付けるか?

あなたが行動できないのは、自分自身の「リスク思考」に気付けないからかもしれません。自分自身の弱さや欠点に気づくには、客観的に自分を見る必要があります。そこで必要になるのがメンターという存在です。

メンターとは、、自分の強みや弱みを客観的に把握し、リスクとリターンのバランスを考え、具体的な行動の手助けをしてくれる存在のこと。転職支援で有名なDODAが運営するメディア「“未来を変える”プロジェクト」によれば、ビジネスにおけるメンターの役割が次のように紹介されています。

・目指していることと、現状の自分との間にあるチャレンジ・挑戦を明確にする手助けをする ・日々無理ではなく、かといって簡単すぎることのない、適切な努力の方法について相談に乗る ・どれだけの成果があり、どのような障壁にぶつかっているかを受け入れ、取り組むためのモチベーションを高める

(引用元:未来を変えるプロジェクト by DODA|アスリートに学ぶ、ビジネスでメンターを選ぶための5つの観点

別に、お金を払って雇ったり、プロのコーチングを受ける必要はありません。尊敬できる先輩や上司、優秀な同僚に相談してみましょう。

きっと、次の行動を起こすための一歩を教えてくれるはずです。

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まずは「10分の1」だけリスクを取ろう

それでも、まだリスクが取れないのでは、と不安に思う人は、ほんの少しだけ行動に移してみるところから始めましょう。

例えば、会社を辞めて独立したいのなら、まずは1週間だけ有給休暇を取ってみるのです。ブロガーとして働きたいのなら、片手間でもいいから、毎日ブログを書いてみましょう。少しでも構わないので、まずはトライしてみることが大切です。

ニューヨークで女性の働き方についてアドバイスやメンター活動を行うLady Bossの創業者であるTracy Candidoは、リスクをとることについて、次のように述べています。

「物事を大きく変える意識を持ち、小さな実験に取り組むこと。」それを信条として仕事に取り組んでいます。大きな変化をもたらすためのこの実験では、私がなにが「成功」かを定義した上で、目標に向かってリスクとも言える小さなステップを踏むのです。

(引用元:woman nikkei online|自信がない人ほどリスクをとると成功する!?

ここで言う「実験」とは、試しにリスクを取ってみることを指します。

その「実験」の規模は、自分が本来取ろうとしているリスクの10分の1で構いません。心理的ハードルを下げて、まずは一度試してみましょう。

実行してみなければ、わからないことはたくさんあります。いきなり大博打を打つ必要はないのです。試しに少しだけ賭けてみましょう。うまくいったり、自分に合っていると感じた時に、少しずつ賭けるものを大きくしていけばいいのです。

*** 1度の失敗は無限にある試合のうちのほんの一部に過ぎません。次に一度だけでも成功すれば、その失敗はチャラにできるんです。失敗を恐れず行動する、そんなアクティブな人間になりたいものですね。

(参考) K-ZONE money|「リスクを取らない人にリターンを得る資格はない」 未来を変えるプロジェクト by DODA|アスリートに学ぶ、ビジネスでメンターを選ぶための5つの観点 Lady Boss 99u|3 Steps For Bridging “The Confidence Gap” woman nikkei online|自信がない人ほどリスクをとると成功する!? 加藤崇(2014), 『未来を切り拓くための5ステップ: 起業を目指す君たちへ』, 新潮社

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