試験などの結果を受け、まわりと比較して自信をなくしてしまったことがある。また、勉強しても成果をあげている実感がなく、どんどんモチベーションが落ちていってしまう。学生や社会人の皆さんのなかに、このような悩みをお持ちの方はいないでしょうか。

もしもお持ちであれば、そんな悩みに振り回されずモチベーションをアップさせる方法を知りたくありませんか。今回はそんな皆さんにオススメの勉強法「ストップウォッチ勉強法」をご紹介します。

ストップウォッチを使う目的

ストップウォッチ勉強法とは、その名の通りストップウォッチで時間を計測しながら勉強することです。計測する目的は、勉強の合計時間を確認できるようにすること。そしてその最終目的は、日々勉強と努力を積み重ねていると実感し、勉強のモチベーションを継続させることにあります。

このように語るのは、東京大学を卒業し、現在はタレント活動をしながら大学でも教鞭をとっている木村美紀さん。同氏は受験勉強をする際、一日中ストップウォッチを使っていたそうです。一日のなかで自分がどんな内容の勉強を何時間行ったか、何時間寝たか、その他の時間はどのくらいあったかということをすべて記録していたのだとか。そして、日々の勉強時間を比べることで「今日は昨日よりも1時間多く勉強できた」などというように成果を感じていたとのこと。

ストップウォッチ勉強法には、記録することによって目に見えて勉強時間が蓄積するため「これだけやった」という自信が持てる、勉強をゲーム感覚で楽しめる、時間を制限し短時間に集中することで記憶力が鍛えられる、など様々なメリットがあります。また、勉強時間を記録することで、「今日は昨日の勉強時間より少なくなってしまった……。悔しい! 明日はもっと勉強して昨日の自分に勝ってやる。」というふうに、他人ではなく日々の自分と戦うことができます。そういったことから、他人と比較せず、自分のペースで勉強していきたい人にうってつけの勉強法でもあるのです。

kumiko895-ec
10年ぶり英語への挑戦で、TOEIC895点。秘訣は「毎日続けること」への科学的アプローチ
人気記事

ストップウォッチ勉強法のやり方

ストップウォッチ勉強法のやり方はとても簡単です。その方法は、勉強をするときにストップウォッチを使って時間を計測するだけ。そして、ノートに何を何時間勉強したかを書いていきます。このときに、一日の合計の勉強時間も計算しておくようにしましょう。

例えば、英語の資格をとるために勉強しているとします。するとノートは次のようになります。

○月△日
・朝の電車の中でリスニング教材を30分間
・家に帰ってからリーディング教材を1時間
・寝る前に単語帳を30分間
合計 2時間

このように勉強時間と内容を書いていくことで、自分の努力が見えるようになりますから、成長を実感し、なおかつ日々の自分と比較することができます。

stopwatch-studymethod-02

ストップウォッチ勉強法のポイント

最後に、ストップウォッチ勉強法におけるポイントを2つ紹介します。

1つ目は、勉強時間を昨日よりも伸ばそうとすることです。ストップウォッチ勉強法では、自分との戦いに勝つことが重要になります。昨日は1時間30分勉強したから、今日は2時間やろうとすることがモチベーションのアップにつながり、それを実行することで成果が目に見えるので達成感が生まれます。また、木村さんのように、勉強時間以外もストップウォッチで計測することで自分の生活の無駄な時間を発見することができ、その分を勉強に回すことができます。

2つ目は自分に負荷をかけることです。「タイムプレッシャー」という言葉をご存知でしょうか。これは脳科学者の茂木健一郎さんが提唱した考え方で、簡単に言えば「自分の作業に制限時間を設ける」ことです。

例えば、単語帳5ページ分を覚えるときに「10分で覚える」と決めて、その時間内に覚えられるように努めましょう。大切なのは、制限時間を少し厳しめに設定すること。自分がギリギリできるかどうかの時間内で自分を追い込みます。また、この制限時間は少しずつ短くしましょう。同じ5ページを覚える時間を9分・8分と縮めるように努力することで脳が鍛えられ、達成したときに成長の喜びを感じることができるのです。木村美紀さんも、ストップウォッチで常に制限時間を設けることで記憶力を鍛えたり、バカぢからを発揮したりできたと伝えています。

***
ストップウォッチ勉強法を活用することで、常に成果を感じながら勉強することができます。またタイムプレッシャーも意識することで勉強の効率も上がっていきます。今回紹介したことをぜひ活用して、モチベーションを保ちながら勉強してみてくださいね。

(参考)
プレジデント・オンライン|ストップウォッチが、ある東大生の人生を変えた!
茂木健一郎著(2010),『脳を活かす勉強法』,PHP文庫.