職場のチームのモチベーションが低い。なんとかしてチームを活気づけたいけど、どうしたらいいかわからない。

そのように頭を抱えているリーダーの方はいませんか?

チーム全体の士気が上がらないのは、メンバー個人のやる気が高まっていないことが原因かもしれません。では、メンバーの意欲を高め、チーム全体のモチベーションを高い水準にするには、どうすればよいのでしょうか。

個人の自己肯定感を高めることが重要

“自己肯定感”という言葉をご存じでしょうか?

自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態を言い、自分を肯定している感情を指します。

自己肯定感が高い状態にあると、人は自分に対してポジティブになれます。物事に対する意欲が増し、失敗を恐れないようになるのです。逆に自己肯定感が低いと、失敗を恐れるようになり、物事に対して消極的になってしまいます。

自己肯定感は個人個人が持つものなので、性格に依存する部分が大きいと思われがちです。しかし、そこで諦める必要はありません。自己肯定感は、他者からの働きかけによって高めることが可能なのです。

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自己肯定感を高めるために、承認欲求を満たせ

「シーズン、CSは勝たなきゃならない。でも、日本シリーズは違う。自分をアピールしてほしい。『オレはここにいるんだ』『オレの野球人生はこれだ』。日本中が注目する中で、どんどんアピールしてほしい。勝ち負けの責任はオレが取る。みんなバーッと自分を出してほしい」

(引用元:Love Sports web Sportiva|有終V。秋山監督がホークスに植え付けた常勝のDNA

これは、福岡ソフトバンクホークスの名将・秋山幸二元監督が、最後の日本シリーズ前に選手たちに対して語った言葉です。チームの勝敗という「結果」ではなく、選手のプレーという「行為」そのものを尊重する。だから全力で頑張れ! というメッセージですね。これは、個人の自己肯定感を高めるのに非常に効果的。

人間は誰しも、承認欲求というもの持っており、他人から認められたいという感情を抱いているものです。「行為」を褒めるということは、その人の思考のプロセスや行動の内容をきちんと理解していないと、できることではありません。つまり、人は褒められることで、ちゃんと理解してもらえているという実感を得ることができ、それによって承認欲求が満たされるのです。承認欲求が満たされると、ポジティブな気持ちになれて自己肯定感が増します。

仕事においても、リーダーの立場にある人は、結果ではなくプロセスに良い点を見つけられるように心がけましょう。そうすると、自然と誰が何を考えて、何をやっているのか把握できるようになってきます。それが続けば、チームメンバー個人個人の自己肯定感は必然的に向上します。

また、自己肯定感は、その人のアイデンティティーを認めることでも上げることができます。一つのプロジェクト内であっても、すべての業務を共同で行わせるのではなく、メンバーの適性に合わせて役割分担をし、その人に合った仕事を振り分けると、メンバーは自分の力を発揮することができて効果的といえるでしょう。

一人ひとりの承認欲求を満たし、自己肯定感を高めてやれば、チーム全体の士気向上へとつながっていくのです。

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チームの士気を高めるには「勝つこと」が有効

チーム全体の士気を高めるためにのポイントはもう一つあります。それは「勝ち」の重要性です。

スポーツで波に乗っているチームを見てみると、ある共通点が見つかります。それは、「勝利が続いている」ということ。「連勝しているのだから、波に乗っているというのだろう? 当たり前ではないか!」と、思われるでしょう。確かにその見解は間違いではありません。しかしここで考えておきたいのが、勝利にはチームを活性化させる働きがあるということ。

“勝利に勝る良薬なし”とも言われることがあります。これはスポーツ経験がある人ならわかるかもしれませんね。自分の練習が勝利という結果につながらないと、だんだん自信がなくなり、練習の効率も落ちてしまいます。逆に、たとえミスをしても勝利がついてくると、失敗を素直に反省して次に生かそうと思えてきます。

これと同じで、仕事においても、勝利という結果がチーム全体のメンタルにもたらすプラスの影響は、何にも代えがたいというわけです。

営業成績やコンペのように勝ち負けが明確な仕事であれば分かりやすいと思います。しかし、結果が出るのに時間がかかったり勝ち負けが曖昧だったりする仕事の場合はどうしたらよいでしょう? 勝利を経験しにくい仕事の場合は、ライバルチームを設定してみてください。同じような仕事をしている社内の他チームでもいいですし、競合他社のチームでもかまいません。ライバルチームと競う項目をいくつか決めておき、それに「勝利」すれば、チーム全体の士気を高めることにつながります。

大事なのは「自分たちは勝てる」という感覚ですので、最初に大き過ぎる相手を想定してはいけません。数回の負けは発奮にも繋がりますが、何回も負け続けると、チーム全体の自己肯定感を下げることになってしまいます。

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スポーツチームの士気の高め方を応用して、仕事のチームのモチベーションの高め方について考えてみました。チームメンバーの自己肯定感が高まり、チーム全体の士気が上がれば結果もついてくるはず。できることから始めてみましょう!

(参考)
Love Sports web Sportiva|有終V。秋山監督がホークスに植え付けた常勝のDNA
はてなキーワード|自己肯定感
Wikipedida|承認欲求
ココロマニュアル|上手に褒める方法|子供や部下のやる気を引き出す6つのコツ