仕事をバリバリこなしているにもかかわらず、定時には仕事を終わらせ、充実した自分の時間を過ごす上司。「あんな人になりたいな~」と思いながら、今日も残業して自分の現実にため息をついている。こんな毎日を送っている方はいませんか?

自分の理想の姿に近づくのは大変なことですが、できることならば自分の生きたい人生を謳歌したいものですよね。では、何をすれば “なりたい自分” に近づくことができるのでしょうか?

今回は、理想の自分に近づくための方法をご紹介します。

まずは自分の理想を肯定しよう

なりたい姿になるためには、まずなりたい理想の姿を肯定することが大切です。というのも、理想の姿を肯定し、イメージしていなければ、理想の姿に近づくための計画を立てられないからです。

幕末の志士を数多く輩出した松下村塾の先生、吉田松陰は次のような言葉を残しています。

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。

(引用元:ON OFF BUSINESS|吉田松陰名言「夢なき者に成功なし」をもとに考える

例えばあなたが、スティーブ・ジョブズのようにプレゼンテーションがうまくなりたいのなら、「人前で堂々とスピーチをしたいけれども、自分には無理だなあ……」などと自分の理想を否定してはいけません。まずは「人前で堂々とスピーチできるように、やれるだけやってみよう」と思うことが大切なのです。

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1日1時間しか勉強できない超多忙な私が、90日でTOEIC800越え。「私に合った勉強法」のほんとうの意味。
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理想の姿を具体的にイメージする

自分の理想を肯定したら、次に、理想の姿と現実の姿をできる限り具体的にイメージにしましょう。現状を客観的に把握し、現実と目標の距離をはっきりさせて初めて、理想に近づくためには何が必要なのかがわかり、実行のための計画が立てやすくなります。

理想の姿を具体的にイメージするには、直属の上司など「実際に確認できる人」をモデルにするとやりやすいでしょう。また、理想とする人物が “具体的に” どのような行動を取っていたかを考えると、イメージがさらに補強されます。

【例】仕事がデキる人になりたい ⇒ デキる上司をイメージする ⇒ 以前に見た、デキる上司はメールをすぐに返信する姿をイメージする

一方で、今の現実の姿を知るには、自分の言動や1日の行動を記録しておくとよいでしょう。より客観的な姿を知りたいという方は、他人に自分の評価をうかがってみるのも手です。その際は、自分に気を遣ってくれるような友だちではなく、少し厳しい目を持った上司などに尋ねたほうが、より客観的な姿を伝えてくれますよ。

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最初は “5分の努力” で達成可能な目標を立てる

ここまでできたら、次は目標を立てる段階です。ここでの注意点は、目標を立てる際は、期日までに目標を均等に割り振ってはいけないということです。

例えば、現状TOEIC500点のあなたが、半年後(=6ケ月後)に900点を目指すとしましょう。1ケ月で100点ずつ上げていけば充分良さそうに思えますが、ここには「成長曲線」から見た落とし穴が存在するのです。

実は私たちは、努力時間に比例するような1次関数的な形では成長しません。私たちの成長曲線は、どちらかと言えば2次関数や指数関数のような形を示します。したがって、いきなり1ケ月で100点も点数を上げるような目標では、そもそも成長が追いついていかないのです。

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(画像:筆者にて作成)

では実際にどんな目標が最初にふさわしいのかと言うと、期日なんて気にせずに「参考書を開いて、ページを眺める」レベルの簡単なもの。ふざけているのかと思われるかもしれませんが、5分程度のことでも、目標を達成するのは大変なことなのです。

5分の努力を3週間続けてみた

実際、筆者は「毎日成長する」という理想の姿を実現するために、「今日1日で “できたこと” と “できなかったこと” を手帳に2~3個書き込む」という小さな目標を立てました。毎日の自分の行動を客観的に把握することで、「なぜそれができなかったのか?」「どうすればできるようになるのか?」「今日の自分は昨日の自分と比べて価値ある行動ができているか?」などと意識するようになり、積極的な行動につなげられるのではないかと考えたからです。

これぐらいの小さな目標ならば、手帳に書き込む文字は多い人でも100字を超えません。そのため、目標を達成するには5分もかからないはず。それにもかかわらず、はじめの3週間のうちに4日ほど何も書けない日があったくらいですから、これがもっと手間のかかる大きな目標だったらどうなるか……。説明するには及びませんね。「目標は小さなものから」は鉄則だと言えるでしょう。

また、「5分程度のことでは、続けていても自分は変わらないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。でも、そのことは心配しなくて大丈夫です。実際、筆者のような小さな目標でも、毎日着実に達成し続けていると、最初の狙い通り「なぜそれができなかったのか?」「どうすればできるようになるのか?」を意識できるようになったのはもちろん、さらに良い兆候が自分の行動に現れ始めました。

まずは、読書をするようになったということ。手帳に毎日書き込むには、当然のことながら書き込む内容を作り出す(=実際に行動する)必要があります。しかし当初の自分は、もともと面倒くさがりなところもあり、それができないでいました。こうなると、手帳に書く内容が代わり映えのしないものばかりになってしまうため、少し気になります。そこで、手帳に書く内容を充実させるために、進んで読書をするようになったというわけです。

また上記に加えて筆者自身が驚いたのが、手帳を開いた際に「明日は “何をすべきか” “何をしたいか” を書き出す」ということまでできるようになった点です。これも同様に「どうすれば手帳に書く内容を作り出せるか? 実際に行動できるか?」を考えた結果、あらかじめ前日のうちに考えておけば行動に着手しやすくなる、という解決策に至ったからでした。

小さな目標と侮るなかれ。実は少しずつ少しずつ、私たちを成長させてくれるのかもしれませんね。

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「5分程度の目標では期日に間に合わない」「たいして変わるはずがない」なんて思わずに、まずはほんの少しの努力で達成可能なレベルのことから目標を立ててみてください。ちょっとした達成感も、継続を後押ししてくれるでしょう。

最初はどうしようもないほど小さなことでも、続けていれば案外すぐに目標のレベルは上がっていきます。そして同時にあなた自身のレベルも上がっていきます。“なりたい自分” になるために、ぜひ試してみてくださいね。

(参考)
キャリアコンパス|イメトレを制するものがビジネスを制す!「なりたい自分」の土台をつくるメンタフ・ダイアリ
PRESIDENT Online|なりたい自分に近づける「4行日記」法
PRESIDENT Online|簡単に「なりたい自分になれる」脳科学法【1】
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