みなさんは文章を書くのは得意ですか?

筆者は、Study Hackerでライターを始めて2年が経過しましたが、2年前は全くの素人で短いコラムを完成させるのも精一杯でした。今ではすらすらと文章を書くことができるようになり、ネタ探しや執筆も段々と効率化されてきています。

この2年間で、ライティングの重要性とその上達法、そしていくつかのコツを学びました。

ライティングは難しい。

私たちは、日常的に文章を使います。社会人であれば、メールやマニュアル作り、企画書、報告書、日報、学生であれば、レポートや論文、エッセーなどを書くことがあるでしょう。

このように、文章を使う機会はありますが、一般に「非言語コミュニケーション」と呼ばれる身振りや手振り、表情を伝えられないため、実は非常に難易度が高く、ライティング技術を身につける機会も限られているのです。

例えば、友人に「キモっ」と言われた時、あなたは相手の表情を参考にしてその本気度合いを測ることができます。相手が手を叩き笑いながら言っているなら冗談だとわかりますが、目を合わせず、しらけた顔で言われたならどう思いますか? 本気で言っていると捉えますよね。

このように、私たちは日常的に相手の表情や声色、身振りを含めて会話をしています。しかし、文章ではどうでしょうか? こうした非言語コミュニケーションは一切使えず、文字だけで伝えなければなりません。

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ライティング技術は誰にでも必要なもの

「ライティングは一部の人が身につければいい能力なんじゃないの?」と、思っていませんか?

確かに、筆者もライターを始める前までは、文章なんて作家や編集者が書ければ十分じゃないか、と思っていました。しかし、2年間ライターとして執筆する中で、今では「書く技術は誰にでも必要だ」と思うようになりました。

それは、書くことは思考の整理そのものだからです。自分の考えを文字にしてアウトプットすることで、自分の考えを俯瞰できます。何が足りないのか、どんなところに穴があるのか。それらを整理、学ぶことができるのです。

さらに、ライティング技術を学ぶことで、自分の考えを公表するスキルを手に入れられます。
SNSの登場によって、一気に自己表現の幅が広がりました。自分の夢や目標、近況や活動内容を世界中に向けて発信できますし、それに反応してくれる人だってたくさんいます。

しかし正直なところ、SNSで投稿されている文章のほとんどは、身内でなければ読む気にならないものばかりです。では、美しく迫力ある文章ならばどうでしょうか? きっと、より多くの人に読んでもらうことができるでしょう。

ライティングを学べば、自分の見たものや聞いたもの、感じたことを文字によって表現できるようになります。映画の感想を聞かれて「面白かった!」とだけ答えるよりも、自分が話す感想を聞いて、その映画を観たいと思ってもらった方がうれしくありませんか? そういった人を惹きつける文章を書けるようになれば、きっとプレゼンなどの場でも役立つはずです。

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文章力を上達させる方法

ライターをやっていると、知り合いの方から「文章をうまく書くためには、本をたくさん読む必要がありますか?」と、よく聞かれます。

確かに、上手い言い回しや語彙は人の文章を見なくては学べないので、そう思うのは当然でしょう。偉大な作家の多くは、尋常でない量の本を読んでいますし、愛読書が国語辞典なんて方もいます。しかし、私たちが書く文章に、多様な言い回しや流麗な言葉づかいは求められていないのです。少なくとも自分の考えと内容だけを正しく伝えられればいいのです。そして、その基準は「読み手に伝わるかどうか」が重要になります。

そのためには、「書く、他人に見せる、書き直す」の3セットを絶えず繰り返す、という非常にシンプルなことをするだけです。これで文章力は飛躍的に向上するでしょう。

かの村上春樹も、自身のウェブサイトにて、文章上達のコツは「書き直す」ことだと語りました。

「書き直せ」、これがすべてです。いろんなものを書き散らすのではなく、ひとつのことを何度でも何度でも、いやになるくらい書き直す。これが大事です。その作業に耐えられない人は、まず作家にはなれません。それから指導してくれる人、忠告を与えてくれる人が必要です。何度も書き直し、何度も忠告を受ける(あるいは批判される)、そうやって人は文章の書き方を学んでいきます。

(引用:netgeek|村上春樹が伝授する文章上達法は同じ文章を何度も何度も嫌になるぐらい書き直すこと

事実、筆者も編集者の方に「この言い回しはわかりにくい」、「ここは言いたいことがわからない」などといった指摘を受けては直す、を繰り返してきました。このサイクルこそが上達への最短ルートなのです。

こういったチェックは、なるべく文章の上手な人に頼むと良いでしょう。自分では気づかなかった抜け漏れに気づいてもらえる可能性が高まります。

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文章を書くことは、途方もなくエネルギーを使う作業です。ライターをやっていると、午前10時から始めて午後6時までほぼぶっ通しで記事を書くこともあります。そういう時は、体も頭も本当に疲れますが、そんな疲労をなくしてしまうくらい、書きあがった時の達成感と喜びは大きいものです。

みなさんにもこの喜びを共有していただきたいという思いから、この記事を執筆しました。ぜひ、明日から実践してみてください。

(参考)
古賀史健(2012),『20歳の自分に受けさせたい文章講義』, 星海社新書.
netgeek|村上春樹が伝授する文章上達法は同じ文章を何度も何度も嫌になるぐらい書き直すこと