「時間が無い」とは言わせない! 私が1日8時間アルバイトしながら東大に合格した時短勉強法

勉強する時間がない

勉強したいけど時間がとれない、よく聞く話です。しかし、時間が無いからこそ無駄がそぎ落とされ、効率的な勉強法が編み出されるもの。私は浪人時代、学費を稼ぐために最大で1日8時間、週5日アルバイトをしていました。予備校に行けなくなって、周囲にはよく「最近見ないけど勉強しなくて大丈夫?」と心配されたものです。

もう5年も前の話になりますが、今思えば時間がない中で効率良く勉強しようと自分なりに工夫した結果、東京大学文科一類の合格に繋がったのでしょう。今回は、当時私がやっていた4つの勉強法を紹介します。

はじめに

私のスペックを紹介しておきます。現役時代は予備校に通わず、センター試験は現役時で9割に満たない程度。文科三類を受験して合格最低点約20点差という、惜しくもなんともない不合格でした。

予備校はアウトプットの練習

現役時代に最低限のインプットは終わっていると思っていたので、浪人時の課題はアウトプットだと思っていました。特に今でも役立っていると思うのが社会科の論述対策。私は地理と世界史を選択していましたが、前者で求められるのが短文に多くの情報を詰め込む能力。他方、後者は文字数は多く与えられている中で自分で論理構成を考えて書き切る能力が必要でした。

こうした技術を講義の中で学びながら、アウトプットを第三者にフィードバックしてもらうことで、論述力が圧倒的に高まりました。

帰り道は英語を倍速リスニング

0時までアルバイトをしていたので、さすがに帰り道は静か。この時間はリスニングの勉強、と決め、東大英語の過去問や模試のリスニングを音楽プレイヤーに入れて、倍速で聴きながら帰っていました。

最初は流れる英語を脳内で英単語に変換することを意識して、それができるようになったら英語から日本語への翻訳を心掛けていました。聴き過ぎて、話者のモノマネをできるくらい、何度も何度も繰り返し聴きました。 するとビックリ。リスニングが聞き取れるだけでなく、長文読解もスラスラ解けるようになったのです。

時間がないときの勉強法

暗記モノは大量に繰り返し

暗記モノは一日に少量を完璧に覚えようとするのではなく、「最初はさらっとでも良いのでとにかく一度に大量に、そして多くの回数反復するべき」という暗記法を信じて、英単語、古文単語、世界史などの暗記モノを毎日欠かさず取り組んでいました。電車での移動中、お風呂上りにドライヤーで髪を乾かしている間などに単語帳などを赤シートで隠しながらめくっていたのですが、自分でスケジュールを決めていたので、締切効果を発揮できたのも良かったのだと思います。

特に英単語は『英単語ターゲット1900』(旺文社)1日100語×19日のサイクルで回していたのですが、サイクルを重ねれば重ねるほど英文が読めると感じたのを覚えています。

間違い直しノートで自分専用参考書作り

そして各教科毎に、間違えた問題だけを集めたノートを作っていました。見開き左ページに問題を貼って、右ページに解答解説を書き込むというもの。模試も問題集も容赦なく切り刻んで貼っていました。裏表の問題を間違えると問題をコピーしなければならなくなるので、お金がかかるし面倒くさい。知らず知らずなるべく間違えないよう、問題を取り組むときの集中力が高まっていたのでしょう。

大切なのはノートを作った後も問題を解くこと。正解できるまでやること。正解したら二度と解かないこと。模試や本番の試験のときにこの手作りノートしか持って行かなかったので、荷物が軽い(結構重要)、試験前の短時間でも効率良く勉強できる、「勉強した」という自信が持てるという3つのメリットがありました。

当時読んでいた受験テクニックの本

最後に、当時私が情報を得ていた受験テクニック本を紹介します。

和田秀樹『新・受験技法(2010年度版) 東大合格への極意』新評論社

現役時代に東大志望の友人に借りて一読しました。

三田紀房『ドラゴン桜』講談社

言わずと知れた、東大受験マンガ。コミックそのものでなく、ドラゴン桜勉強法といった類の本を先の友人に借りたような覚えがあります。

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結果を出すために大切なのは根性ではなく、効率の良さ。時間がないからと言って焦ることはありません。この記事が参考になれば幸いですが、他にも徹底的に効率を追求した自分なりの方法を考えて、スマートにゴールを目指してくださいね。


東京大学法学部第2類(公法コース)所属。ノートルダム清心高校出身。面白いもの楽しいことは何でも好き。中高6年間軟式テニス部、6大学大会にも出場。元バンドマン。調理師免許保有。世界を飛び回りながら言葉を紡いで生きていきたい。

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