友達と集まって勉強会をする。 こう聞くと友達と雑談などをしてしまって、勉強に集中できないイメージが浮かぶ人が多いと思います。 たしかに一人で黙々と勉強し続けられるのなら、そのほうが勉強効率を確保できるでしょう。しかし、やる気が出なかったり、他のことに気を取られてしまったりして結局あまり勉強できなかった、なんてことありませんでしたか? そんな人は友達と共に勉強するほうが一人のときよりも勉強できるかもしれませんよ。 今回は友達と集まって勉強することについて考えたいと思います。
楽しく勉強しよう
友達と一緒にいると、軽口を叩きあったり、しょうもない話で笑いあったりしますよね。 そうしているときって、楽しいですよね。だからこそ雑談ばかりになって、名ばかりの勉強会になることがあるわけですが……。 こういった友達との掛け合いは勉強中にちょっとだけ楽しむといいんです。 そうすることで勉強が楽しくなり、脳内にドーパミンが放出されます。ドーパミンはやる気を引き出してくれるので、いつもはやる気が起きない勉強もできるようになりますよ。 勉強についての会話中にちょっとだけ雑談して笑いあい、すぐに勉強に戻れば楽しく勉強を続けられるのではないでしょうか。
友達と会うことに良い効果
友達と会うことでストレスが緩和されて、体のテストステロン値が高くなります。 テストステロンは男性ホルモンの一種で、ドーパミンの放出を促す効果があるんです。男性ホルモンとは言いますが、女性にも分泌されているホルモンで、ほとんど同じ働きをします。 異性と交流することによっても分泌されるホルモンなので、勉強会に気になる異性を誘ってみてもいいかもしれません。 異性を気にしすぎて勉強に集中できない可能性には注意が必要ですが。
集団心理を利用しよう
友達全員が勉強している中、一人だけサボることができますか? 「はい」と答えられる人はなかなかいないと思います。 人には「同調」と呼ばれる群集心理が働いていて多数派に流される傾向にあるそう。 これを示したアッシュの同調実験というものがあります。
実験の手続きは簡単です。大きなテーブルを囲んで7人の大学生が着席し、実験者が呈示する2枚のカードを見比べ、基準カードに描かれた『線』と同じ長さの『線』を、比較カードに描かれた3つの『線』の中から選ぶことを繰り返すというものです。このとき、実際の被験者は6番目に答える1人の学生だけで、他の6人は実験に協力するために参加したサクラです。 周囲のサクラが間違った回答をすると、それにつられるようにして被験者も間違った回答をしてしまう。
引用元:心理学の時間ですよ!!|アッシュの同調実験からわかる危険な3つのコト
つまり勉強する雰囲気を作ってしまえば、圧力によって勉強するしかない状態を作り出せるということ。これならやる気が出なくても勉強できますね。 逆にいえば、みんな遊びだしてしまったら、もう勉強できないということでもあります。 これを回避するには、勉強するものを「みんな絶対にやらなくてはならないが、やる気が起こらないもの」にするといいです。例えばテスト対策など、危機感があるものがいいですね。これならみんなが「勉強しなくちゃ」と思いやすいでしょう。
筆者は講義で配布された英語で書かれたレジュメを、期末考査のために理解しようと自宅で勉強会を開きました。休憩をはさみながらでしたが、ほぼ丸一日勉強でき、一人で勉強するよりも長く効率よく勉強することができたと思います。 残念ながら友達と話す機会がなく、集中しなくてはならない暗記や問題演習などといった勉強にはこの勉強法は適さないかもしれません。ですが、理解を深めるような勉強の場合は他人の意見を聞くことができるので、とても良い勉強になります。 やらなくてはならない勉強があるのにやる気が出ないという方はぜひ試してみてください。
(参考) モチベーションは楽しさ創造から|ドーパミン型モチベーションで能力を最大に発揮する! トレンドNEWS ざっぷくん|テストステロンを増やす方法や食事は?女性も有効?肥満にも影響? 心理学の時間ですよ!!|アッシュの同調実験からわかる危険な3つのコト