年金問題や少子高齢化等、私たちの老後には様々な不安が存在しています。今の時代、お金はたくさんあるから老後は安心だ、と言える方はほとんどいないのではないでしょうか。

お金について書かれた古典的名著『金持ち父さん貧乏父さん』では、以下のように書かれています。

学校ではお金について教えない。学校で教えるのは学問的知識、専門的な技術だけで「お金に関する実際的な技術」は教えない。学校で優秀な成績をとったはずの銀行員や医者、会計士たちが一生お金のことで苦労しなければならない理由の一部はここにある。

(引用元:ロバート・キヨサキ著,白根美保子訳(2013),『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』,筑摩書房.)

確かに、お金について真剣に学ぶ機会はそうそうありません。しかし私たちは、子供が生まれた、そろそろマイホームがほしい、大学で学びたいことがある、資格の取得にまとまったお金がいるなど、様々な理由でお金を必要とします。出費がかさんでくると、老後の生活が不安になってきてしまいますよね。しかし、もしお金に関する知識を得ることで老後に備え、心穏やかに老後を迎えられるのだとしたら、少し時間を割いてお金について学ぶ意味はあるのではないでしょうか。

そんなときに役立つのが投資です。投資というと、難しそう、怖いというイメージを持っている方も多いと思います。しかし、正しい知識にもとづいて行えば、あなたの強い味方になってくれるのです。今回は、オススメの投資の方法をご紹介します。

投資をするべき理由

まず、何故投資をオススメするのか、その理由をご説明します。

以下は、総務省統計局による、世帯の貯蓄高別に有価証券をどのくらいの割合で保有しているのかを示したデータです。

貯蓄高における有価証券の構成比
200万円未満 1.4%
200万円以上400万円未満 3.1%
400万円以上600万円未満 3.0%
600万円以上800万円未満 3.9%
800万円以上1,000万円未満 5.2%
1,000万円以上1,200万円未満 5.5%
1,200万円以上1,600万円未満 5.8%
1,600万円以上2,000万円未満 8.3%
2,000万円以上3,000万円未満 9.8%
3,000万円以上 19.1%

(引用元:マネーの達人|みんな実際どのくらい投資しているの? 貯金・年収別で比較してみた

このデータから、貯蓄が多い人ほど投資を有効活用していることがわかりますね。つまり、投資を有効活用すれば資産を増やすことができる、と言えるのです。

年金制度の破綻が懸念されていることも、投資をした方がいい理由のひとつ。少子高齢化社会の到来により年金制度に頼ることが難しくなってきているのです。また、インフレが起こりモノやサービスの物価が高騰してしまうと、銀行にお金を預けていても実際には資産が減ってしまいます。「銀行に預けているから安全だ」ということはありません。むしろ、賢く投資をすることが、穏やかな老後を迎えるためにはとても重要になってくるのです。

投資が良さそうなことはわかったけど、具体的に何をどうすればいいのかわからないという方も多いでしょう。そこで、オススメの投資方法を以下に3つ挙げていきます。

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インデックス・ファンドに投資する

まず、株を利用する方法。1973年に初版本が発行された、投資家の間でバイブルと言われている名著、『ウォール街のランダム・ウォーカー』には以下のように書かれています。

本書を世に出してから、四〇年以上の歳月が流れた。本書の初版で私が発したメッセージは、「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネジャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと待っているほうが、はるかに良い結果を生む」という単純明快なものだった。株式市場を構成する幅広い銘柄からなるポートフォリオを買ってじっと待っているほうが、高い運用コストと頻繁な銘柄入れ替えに伴う売買手数料で投資家のリターンを確実に目減りさせる、プロの運用する投資信託に打ち勝つ可能性が高い、と主張したのだ。
それから四〇年以上経った今、私はこの考え方に一層確信を持つようになった。

(引用元:バートン・マルキール著, 井手正介訳(2016),『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理』,日本経済新聞出版社.)

著者は、個人で投資をする場合インデックス・ファンドが良いと主張しています。では、インデックス・ファンドとはどういったものなのでしょうか?

インデックスファンドとは、市場平均(ベンチマーク)と同じような動きをする運用を目指すファンドです。 ここで言う市場平均とは「日経平均株価」「TOPIX」など、いわゆる株価指数です。

(引用元:やさしい投資信託のはじめ方|インデックスファンドとは

インデックス・ファンドを行うには、まず「インデックス」を決めます。インデックスとは、日経平均株価やTOPIX等の株価指数のことです。インデックスを決めたら、投資したいインデックスに連動している商品を選びます。そして通常の投資と同じように窓口を決め投資をすれば完了です。

インデックス・ファンドはあくまで市場の平均を目指すものなので市場平均以上に儲けるものではありません。ですが投資先選びの手間が少なく、少ない資金から始めることができるため、まさに初心者向けの投資といえるでしょう。初めて投資をするという方は、まずインデックス・ファンドに投資することを考えてみてください。

個人向け国債を活用する

リスクができるだけ低いほうがいいという方は、個人向け国債を活用する手もあります。「最も低リスクな投資先」と言われるほどリスクが低く、個人向け国債は国が発行する債権なので、国が潰れない限り損をすることはありません。

個人向け国債とは、日本国が発行する債券(借金)を個人投資家に買いやすくしたものを指します。日本国債(利付国債)と同様に、“国”が発行している債券なので、発行される債券の中で『一番リスクが低い投資先』と言われています。“固定金利5年満期型”と“変動金利10年満期型”の2種類があり、証券会社や銀行を通して買うことができます。

(引用元:やさしい株のはじめ方|個人向け国債

確定拠出年金を活用する

確定拠出年金を活用するのもおすすめです。公的年金や企業年金の総称である「確定給付年金」とは違い、確定拠出年金は加入者自身が自分の老後資産を運用する制度です。

では具体的に、確定拠出年金はどんな内容なのでしょうか。消費生活アドバイザーの山崎俊輔氏は以下のように述べています。

確定拠出年金では、「自分で運用」することが大きな原則となります。またその運用結果はそれぞれが受け入れる「自己責任」型の制度になります。

確定拠出年金では、ひとりひとりの専用口座が設けられ、会社が負担したお金はそこに積み立てられます。自分の口座の運用をどのようにするかはひとりひとりが決めていくのです。

専用のIDとパスワードが渡され、あたかもネットバンキングやオンライントレードを行うように、自分の口座にアクセスし、残高や運用状況を確認したり、売買注文などの運用指図を行うことができます。

(引用元:一般社団法人投資信託協会|特別研究員山崎俊輔が教えるこれでわかる!確定拠出年金の仕組みとメリット

上記からも分かるように、確定拠出年金は「自己責任」の制度です。国や企業が将来の年金の額を約束するわけではないため、将来給付される年金額は個人の運用次第で変わってきます。退職等で会社を辞めるときに自分がどの程度資産を増やせているのかは、全て自分自身の運用の仕方次第なのです。通常の年金や退職金よりも多く得る人もいれば、元本割れしたまま退職する人もいます。自身の選択が、老後の資本にダイレクトに影響するのが、確定拠出年金の大きな特徴となるのです。

そう聞くとリスクが高そうに感じてしまいますが、確定拠出年金はほかの企業年金等と違って会社が倒産しても大丈夫な上に、掛金や運用益が非課税になるため節税効果も期待できます。人によっては100万円以上の節税メリットを受けることができるのだとか。

上手に運用すれば、効率的に資産を増やすことができるでしょう。

***
不安の多い老後に向けて、賢く資産を蓄えることができたら安心ですよね。これらの方法は基礎的な知識。最低限のこととして是非知っておきましょう。

【免責事項】
・当記事は正当性を保証するものではありません。
・最終的な決定は、ご自身の判断でお願いします。
・記事の内容を利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。
・ご自身で内容に問題ないことを確認してください。

(参考)
ロバート・キヨサキ著,白根美保子訳(2013),『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』,筑摩書房.
バートン・マルキール著, 井手正介訳(2016),『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理』,日本経済新聞出版社.
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