「あっ、こいつ頭いいな」人と話していてそんな風に思う瞬間ってありますよね。

「この人は、いつもきちんと筋道だった話し方をしていて、頭の回転も速い。それにひきかえ、自分は頭が悪いし……」

そうやって落ち込むくらいなら、論理的思考を身に着けて、自分もほかの人に「頭がいいな」と思われるようになりませんか。

論理的に考える力は、誰でも習得することができますよ。

そもそも論理的思考って?

「論理的思考」という言葉はよく耳にするものの、それがいったい何なのか、きちんとわかっている人は少ないのではないでしょうか。

論理、というのはそもそも、物事の道筋のこと。ですから、矛盾や飛躍、重複することなく、主張と結論をつなげて考えることができれば、論理的思考ができていると言うことができます。

この基準を常に念頭に置き、論理的に考える方法をマスターすることができれば、どんな難しい課題であってもその問題の本質を見極めることができるようになり、どうすれば解決策を導けるかということを、合理的かつ正確に考えられるようになります。

ここからは、論理的に考えるための2つの方法を紹介しましょう。

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「英語が聞けない」を克服! 外国人上司と仕事するまでに。TOEIC®でも900点獲得。
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その1 データを区別し、あいまいな判断をしない

論理的思考ができない人の多くに共通する特徴として、「あいまいな条件で考えており、判断に信ぴょう性がない」というものがあります。

例えば、「コンサートには5,000人もの人が集まり、300万円の経済効果があった」というのは事実を言い表していますが、「コンサートには町中ほとんどの人が集まり、街の活性化につながった」というのは事実かどうかが判断できないうえ、主観的な解釈が含まれているため、必ずしも正しいとは言い切れません。

論理的思考をする上での大前提として、考える根拠として見るべき正しいデータとは何なのか、自分がいま目にしているものは客観的な証拠なのか、主観的な感想なのか、といったことを、しっかり区別するようにしましょう。

よく「定量的」「定性的」という言葉が用いられます。簡単に説明すると、定量的なデータと言ったら数値のデータのことで、定性的データと言えば数値でないデータのことです。上記の例でいえば、「5,000人が集まった」「300万円の経済効果があった」は定量的な表現。「ほとんどの人」「活性化につながった」は定性的な表現です。

論理的思考をする上では、定性的なデータや表現だけに頼るのではなく、定量的なデータをもとにして考え、あいまいな判断をしないように気をつけましょう。

その2 データを仕分けて「色」をつける

論理的思考に役立つ2つ目の方法は、定量的なデータを仕分けて、色をつけることです。

データ自体は数字であり、客観的なものなので、数字のままの段階では何も脚色されておらず、解釈が与えられていません。ですから、そのデータが自分が導こうとしている結論に対してどのような効果をもたらすのかを自分なりに考え、色を付けて仕分けていくのです。

例えば「缶コーヒーの仕入れを増やせば、このコンビニの売り上げが増える」という結論を導きたいときに、「このコンビニの1日あたりの缶コーヒー売り上げは100本である」というデータがあったとします。

これは、缶コーヒーは1日100本売れているというデータを示しているにすぎず、何も色(=解釈)が付けられていませんね。ここに「オレンジジュースは50本、紅茶は70本売れている」というデータを加えてみましょう。すると、「比較的缶コーヒーの方が売れている。缶コーヒーは、オレンジジュースや紅茶に比べてコンビニで買うことの多い飲み物なのではないか」という色を付けることができます。

しかし、ここで「隣のドラッグストアで1日に売れる缶コーヒーの本数は120本である」というデータが出てきたらどうでしょうか。そもそもコーヒーはドラッグストアのほうが売れる商品なのですから、コンビニでコーヒーの取り扱い本数を増やしたところで売れないのではないか、という推測が成り立ちます。

このように、データの内容に応じて、導かれる結論は変わってくるのです。1つのデータだけをもとに判断するのではなく、様々なデータを集め、仕分けたり組み合わせたりして色を付け、データからどのような解釈が導かれるのかを考えましょう。

この2つのポイントをきちんと押さえておけば、それだけで論理的思考ができるようになるのです。

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論理的思考を実践してみる

論理的思考のやり方はわかった、早速このやり方を試してみよう、と思ったところで、なかなか現実の問題は条件が多かったりデータが煩雑であったりと、論理的思考の初心者には難しすぎるかもしれません。そんな場合は、インターネット上などにあるケース問題で、論理的思考のトレーニングをしてみましょう。

たとえばこちらのサイト(魔法剣乱れ打ち【マネジメントと営業ノウハウ】|論理的思考を養うトレーニング)であるとか、書店に市販されている論理的思考を養うためのケース問題集などは、手軽にトレーニングができる教材としておすすめです。問題集なら1冊やれば、なんとなくコツがつかめてきて、会議など実践の場においても問題にすばやく対処できるようになるでしょう。

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論理的思考力は、言葉だけ聞くと大変難しく、自分には到底無理だと思えるかもしれません。しかし、実際はたったこれだけのステップをちゃんと守れば、ずいぶん論理的に考えることができるようになります。千里の道も一歩から。今日からちょっとずつ、論理的な考え方に慣れていってくださいね。

(参考)
論理エンジンで論理的思考力を鍛える|論理的思考とは?
魔法剣乱れ打ち【マネジメントと営業ノウハウ】|論理的思考を養うトレーニング
JobWeb|就活で通用する論理的思考力を育む、1日5分あればできちゃう簡単トレーニング
NAVERまとめ|ビジネスシーンで使われる「定量的」「定性的」とはどういう意味?