職場の飲み会は好きですか? どちらかというと億劫に思っている人のほうが多いのではないでしょうか。勤務時間外に会社の人と顔を合わせていると、なんだかプライベートの時間まで拘束されているような気がしてしまいますよね。何かしらメリットがあるのは分かっているけれど、なかなか気持ちが進まない……。そんな方のために、今回は職場の飲み会を仕事に活かす方法をご紹介します。

職場の飲み会って億劫?

職場の飲み会は、上司や先輩に気を遣わなくてはならなかったり、長々と説教を聞かされたり……、といった億劫な要素が詰まっています。プライベートな飲み会とは違い、リラックスできるわけでも羽目を外せるわけでもないので、あまり楽しいものではないと思っている方が多いでしょう。時間や、場合によってはお金を消費することもあるし、なおさらお酒が苦手な方は余計に気が進まないですよね。かく言う筆者も、2年近く勤めたバイト先の飲み会に、一度も顔を出さなかった過去があるので気持ちはよく分かります。

でも、そんな億劫な職場の飲み会にはいくつもメリットがあり、工夫次第で仕事に活かすことが可能なのです。

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職場の飲み会に参加するメリット

職場の飲み会に参加する最大のメリットは「人間関係がスムーズになる」ということ。

会社の規模や仕事の内容にもよりますが、同じ会社や職場でありながら、普段はほとんど交流できない人が存在している場合もあります。飲み会は、そういった人たちと “つながり” を作るチャンスなのです。日ごろの交流が少ないと、どうしても第一印象やイメージで人柄を判断してしまいがちですが、話してみると案外気さくな人だったというのはよくあることです。

また、お酒が入ることによって、普段は聞けないようなプライベートな話や突っ込んだ話もしやすくなり、上司や先輩、同僚の意外な側面を知ることができます。それに、飲み会を利用して仲良くなっておけば、そのあと仕事に関わる相談や困りごとが生じた際にも、話をしやすくなるというものなのです。

では、職場の飲み会を実際に仕事に活かしていく方法をお伝えします。

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1. 「知り合い」を増やす

仕事の現場では、「あまりよく知らない人」よりも「ちょっと知っている人」の方が、断然優位になります。なぜならば、例えば情報を得たい場合でも、フォローを頼みたい場合でも、期日を急いでもらいたい・遅らせてもらいたい場合などでも、よく知らない人よりは、ちょっとでも知っている人に対してのほうが「仕方ないなあ」もしくは「こうしてあげよう」という気になるからです。そういった意味で、飲み会でほんのわずかプライベートのことを話すだけでも、働きやすく、成果を出しやすい職場になるというわけです。

とはいえ、大人数で話すのは苦手という方もいるでしょう。その場合は、両隣の2人と向かいの1人の計3人に絞って集中してみましょう。この3人に関して、今まで知らなかったことを見つけるという目標で接するのがおすすめです。相手が話好きの場合は聞き役に、会話に困ったら趣味やお酒の好み、出身地の名産など、無難な質問をしてみましょう。

相手からすればたった一度飲み会で会話をしただけでも、「自分の話を聞いてくれる人」もしくは「自分に話を振ってくれる人」という印象がつきます。仕事で接していただけのときよりも、断然イメージが良くなりますよね。

2.「自己開示」で相手の信頼を得る

「伝えたつもり」なのに、実際には「伝わっていなかった」……。こんな事態に陥ったことはありませんか? 実はこれ「隠れコミュニケーション不足」と言われています。そのような状態にならないためにもコミュニケーションの機会を増やしていくことが推奨されていますが、積極的に話しかけて雑談を増やし、食事に誘ったり一緒に帰ったりといった行動を、職場の人すべてに起こすのは大変なこと。

その点、職場の飲み会は、効率的に普段あまり話せない人と仲良くなる良い機会です。それに、自分にとって専門外の知識が豊富な同僚や、関係を作っておきたい上司と仲良くなっておきたい場合にもチャンスですよね。

しかし飲み会の時間はせいぜい2時間程度。二次会に行くとしても、ひとりひとりと話すことのできる時間は限られています。そんな短時間で、狙った相手と良好な人間関係を築くには「自己開示」がオススメです。そもそも飲みの席は自己開示しやすくなる場でもあるので、気構えしなくても実行しやすいはず。

方法としては、相手より先に自分のことを話してしまうこと。出身地や家族構成、出身校や趣味などの情報を伝えるのが無難ですよ。すると、返報性の原理(他人から何らかの施しを受けるとお返しをしなくてはならない気持ちになること)によって相手も自分のことを明かしてくれるようになります。

その結果、「自分はこんなに個人的なことをこの人に教えているのだから、この人のことを信頼しているに違いない」と考えるようになります。これを社会的心理学では認知的不協和と言います。新しい状況があると、それまでの状況とは矛盾する部分を解消しようとする働きです。そのお陰で、それほどつながりがなかった人でも、急速に近づけるというわけなのです。

なお、多用は禁物ですが、大したことのない情報の開示でも「〇〇さんにだけ打ち明けるんですが」などと前置きをつけることで、より心理学的効果が増しますよ。

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ちょっぴり億劫な飲み会ですが、知り合いを増やし、つながりを深めて、職場と仕事を快適にする数少ないチャンスです。どうせ断り続けるわけにはいかない飲み会。うまく活用して、仕事に活かしましょう。

(参考)
マイナビウーマン|「職場の飲み会」に参加する6つのメリット
All About|会社の飲み会はイヤ!?会社飲みのメリットと断り方
キャリア・コンサルティング・ラボ|「職場の飲み会が嫌い」で、あなたは損しているかも?!
ダイヤモンド・オンライン|相手から「信頼」と「情報」を得る自己開示の心理テクニック
Wikipedia|返報性の原理
Wikipedia|認知的不協和