「いやー。外人と食事しなきゃいけないよ。会議や仕事の話ならなんとかなるんだけど……食事の最中、いったい何話せばいいんだろう」
外国の企業と取引したり、英語を使って仕事をしたりするビジネスパーソンなら、外国人と英語で会食をしなければならない場面が出てきます。まだそういう機会がないという若手の方も、今後仕事の幅が広がるにつれ、どんどんこういう機会が増えていきますよ。外国人と会食するとき、あなたは臆することなく食事の場を盛り上げることができるでしょうか?
いまは自信がない方でも大丈夫です。英語で食事中会話するのは、それほど難しくありません。慣れるまでは少々不安があるかもしれませんが、怖がらずにトライし、場数を踏んでEnjoyできるようになれば、「英語で会食なんて無理」というコンプレックスがなくなり、気軽に自分から誘えるようにもなるでしょう。
英語が話せる「Party People(パリピ、社交的な場でノリよく楽しく過ごす人)」になると、シリアスな仕事の場面以外でも、どこでも楽しく過ごせます。控えめにみられている日本人のなかでも目立つこと請け合いです。ではそのためには何をすればよいのか、いくつかコツを見ていきましょう。
一緒に遊ぶ
食事する場所に、ビリヤードやダーツ、ゲームなど、一緒に遊べる場所が併設されているところを選ぶといいですね。
テーブルについて食事するだけよりも、何かイベントを交えたほうが、話題が増えるだけでなく、何よりその場が盛り上がります。
カラオケに誘うのも最高です。意外にみんな歌うの好きですよ。
スマホの写真を見せる
これは、携帯電話など普及していなかった昔にはできなかったこと。今では、スマホにいっぱい写真が入っていますよね。
旅行、友達、家族、ペットなど、どんなものでもいいですから、あなたの写真を見せてあげましょう。自分のものを見せたあとは相手にも話を振る、といったように話がはずみますし、英語で説明する練習にもなりますよ。
また、カメラを持参しておき、相手に差し支えなければ記念写真を撮らせてもらうのも良いかもしれません。
料理を訳してあげる
外国人を日本流におもてなしするとき、日本料理のお店に行くことが多いですよね。そういう場所で出される日本料理は、ちょっと見ただけでは、中身が何かわからないもの。
スマホの辞書などで、素材や作り方などを訳しながら教えてあげましょう。お店の方に料理の内容を聞き、それを英語に翻訳してもよいですね。特にお寿司の時は、説明するとすごく喜ばれますよ。
趣味の話をする
映画やテレビ、音楽、スポーツなど。自分のこだわりのあるジャンルのことなら、英語でもかなり話せますね。
接続詞や文法など、細かいことは全く気にしないで大丈夫。相手が知っていそうな名前を出すだけでも十分です。「イチロー、イチロー、you know(知ってる?)」、でいいんですよ。
質問する
いろいろ話題を提供しても、言葉に詰まったり、何を話せばよいかよくわからなくなったりしたら、こちらから質問しましょう。相手だって話したいはず。質問するだけで喜んで話してくれますから、会話の間が持ちますよ。
相手が話している間は、リアクションを大きくして、合いの手を入れましょう。「Reallly?(本当)」、「Unbelievable(信じられない)」、「No way!( まさか!)」、「You’re kidding( 冗談でしょう?)」など、進んで言ってみるのです。どんな反応をすれば喜ばれるか、相手の国や文化に注意して、あらかじめ調べておくともっといいですね。
相手の話にどんどんリアクションを入れて、それに対する反応を見ながら、次々に会話をつないでいきましょう。
先に酔う
最後に、お酒を交えた会食なら、先に軽く飲んで酔ってしまうのも効果的ですよ。
酒に酔って気が大きくなったような経験はありませんか? 実は、酒を飲むと不安な気持ちが減る(専門的な言葉では、「情意フィルターが下がる」と言います)という研究結果があります。
酒に酔っておけば、恥ずかしい気持ち、不安な気持ちがなくなって、びっくりするほどどんどん英語を話せます。でも飲み過ぎには注意して!
*** 英語を使ったカジュアルな食事の回数を増やすことが、英会話の上達に一役買いますよ。細かいことを気にしないで、自分から食事に誘いましょう。
また、相手との関係も、仕事や勉強の話だけで終わってしまってはビジネスライクな関係は変わりません。「何食べたい?」と聞いて、まずは自分から心のバリアーを外しましょう!
(参考) NIKKEI STYLE|ライフスタイル 外国人と食事をするときに盛り上がる話題は?同時通訳者の英会話レッスン nikkei BPnet|洋食のマナー(4)~外国人と食事するときに気をつけたいこと~